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迷い犬とペットフード
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その日も朝からバイトに向かう結花。
今日も予約はないので、突発的なお客さん対応以外は特にすることがない。
突発的な対応もまずない。
つまり今日は暇なのだろう。
結花が事務所のドアを開けようとした時、中が騒がしい事に気付いた。
店長が「待ちなさい!」とか「そこはダメだから!」などと喋っている。
もしかすると、異世界の放浪者が迷い込んだのかもしれない。
結花が意を決してドアを開け挨拶をしようとすると、すぐに店長の声が響いてきた。
「結花! 閉めろ!! 逃げちまう!」
「えっ!? あ、はい!」
結花がドアを閉めると同時にナニカが凄い勢いで結花に向かって走ってきた。
その物体は全体的に白く、大きさはボーリングの球程か。
その後ろから店長が網を持っているのが見える。
「結花! 今だ! 捕まえろ!!」
「えっ!? えっ?」
急に捕まえろと言われても混乱するだけだ。
結花も例に漏れず困惑気味だが、そのボーリングの球程の物体を捕まえるべく両手を広げた。
店長に追いかけられているので、結花の手からも逃げると思いきやそのまま真っ直ぐ突き進んできた。
そしてそいつが飛び跳ねると、結花の胸に飛び込んで来る。
そのまま結花もキャッチ。
物体は何故か結花の胸に頭を突っ込んでいる。
「よーし! 結花、よくやった!」
「えっ? いや私何も……」
店長が結花の胸からその物体の首を掴んで捕まえた。
その物体から「キュウン」と言った鳴き声が聞こえてくる。
どう見ても……異世界の動物にしか見えない。
その物体は簡単に言えば犬だ。
だが耳は大きく垂れ下がり、全体的に白いが耳や尻尾の先が綺麗な緑色をしている。
顔は狼に近い気もするが、可愛らしいキュートな顔をしていた。
「店長……その子って……」
「あぁ。異世界からの迷い犬だ」
迷い犬、と断言出来る店長も凄い。
緑の犬は店長に捕まると大人しくしている。
観念したのか降参したのか。先程から目も瞑って動かない。
「その子……迷子ですかね」
「どうだろうな。この種別は珍しいから……っと、怪我してるじゃないか」
先程まで走り回って体力を使い果たしたのかもしれない。
迷い犬の足とお腹には切り傷が付いており、余計に消耗したのだろう。
結花が慌てて奥から救急キットを取り出してきた。
手際よく結花が迷い犬を消毒し包帯を巻いていく。
その光景を珍しそうに店長が見ていた。
「ん? 犬でも飼ってたのか?」
「近所のお婆ちゃんの犬を世話してた事あるんだ」
迷い犬が怖がらないようにしながらテキパキと治療していく。
こんな時のために常備薬があるのは便利だ。
一通り終わると、結花がカバンを手に事務所のドアに向かった。
「お、おい! どこ行くんだ?」
「ドッグフード! ここにはカップ麺しかないでしょ?」
「い、いってらっしゃーい」
動物が絡むと人が変わるのだろうか。
店長に有無を言わせないオーラを放ちながら、結花は事務所から出ていった。
つくづく駅前って便利だと再認識する。
結花は事務所から出るとスマホでドッグフードを検索した。
すると駅ビルに入っているショップを見つけた。
すぐに向かい、ペットフードを物色する。
あの大きさと可愛さからもあまり歳は取っていないだろう。
念のため幼犬用と成犬用、さらには缶詰も何個か買って帰る。
事務所に戻ると結花はすぐに餌の用意を始めた。
迷い犬は店長のあぐらの中で欠伸をしている。
どうやら懐かれたらしい。
2人を危険人物ではないと判断したのか、迷い犬はのんびりした顔になっている。
「はい。これでも食べて元気だしな?」
結花が小皿に餌を入れて迷い犬の前に差し出した。
最初は警戒しているのか、鼻をピクピクさせながら匂いを嗅いでいる。
しかし数秒後に一口かじると、それから夢中になるかのように食べ始めた。
「おー、こいつもこっちの餌食べるのか」
「この子かどんな子か知ってるんですか?」
夢中で食べてる迷い犬を尻目に結花と店長が話している。
どうやら異世界にしかいない獣だそうだ。
扉が異世界と繋がった時に逃げ込んできたのだろう。
しばらくすると迷い犬が餌を食べ終わった。
自分の毛をゆっくりと毛繕いし始めている。
犬なのか猫なのか。
「店長、この子どーするんですか?」
「んー、元の世界に返すしかないだろう」
いくら可愛く人懐っこいとはいえ、異世界の獣だ。
さすがにこのまま事務所に置いとくわけにはいかない。
結花の住んでいるマンションもペット不可なので飼えない。
となると、返すしかないのだ。
しばらくは事務所で迷い犬と遊んだ。
遊んだと言っても走り回るわけではなく、おもちゃを与えたり撫でたりする程度だ。
今日はお客さんの予約はない。
夕方を過ぎた頃、店長が立ち上がった。
「よし、これだけ元気になれば大丈夫だろう」
空気を察したのか、迷い犬が上目遣いで店長と結花を見てきた。
まるでここにいさせてほしいと訴えるように。
弱々しく「クゥン……」とも鳴いている。
「店長、可哀想ですよ」
「だがなぁ……」
可哀想……と言う感情だけではペットは飼えない。
事務所には平日誰もおらず、結花も学校がある。
もし家から出ずにずっと面倒が観れる人物がいれば話は別だが……
「あ、そうか!」
店長が少し悪い顔をした。
「と言うわけでこのワンコ頼んだ」
「なんでっすか!?急に来たと思ったらええええ!?」
ここはミカの家。
1Kのあまり広くない家だが、ここなら必ずミカがいる。
さらにネットショッピングすれば、欲しいものは全部手に入り、家から出る必要もない。
「お前も外に出た方がいい。天使が暗い部屋でずっとゲームしてるなんて聞いたら人々は悲しむぞ?」
「いやいやいや! えええええ!?」
「ミカちゃん。私からもお願い! 散歩なら付き合うし面倒も見にくるから!!」
ミカに向かって結花が拝むようなポーズをとる。
迷い犬はとりあえず残してもらえそうな雰囲気を察してか、嬉しそうにミカの部屋を闊歩していた。
その姿を横目で見ながらミカがため息をつく。
「てんちょー。ここペット不可だったり……」
「俺が変えるから大丈夫だ」
「運動とかさせないとーー」
「そうだな。ミカも一緒に家から出てお日様に当たればいい」
「ほら! うちはゲームに忙しいんすよ!」
「なら交渉は決裂。天界から迎えに来てもらおう」
「はぁぁぁぁ!? ひどい! 横暴だ! パワハラだ!!」
「さ、選択肢は2つだ。こいつを飼うか、天界に帰るか」
ミカの意見はすべて却下される。
何もそこまで……と結花も思ったが、現状ミカに頼るしかない。
究極の選択を迫られたミカは、もう一度大きなため息をついた。
「わかったっすよー。家賃半分でいいすよ」
「さて、ラファエルに……」
「わ、わかりました! 6割! いや、7割で!」
「そうかそうか。ガブリエルのじーさん元気にしてるかなぁ」
「あああああ! わかりましたよ!! 受けますよちくしょー!!」
諦めた。
店長はかなりの悪人だろう。
結花も少し引いている。
諦めたように四つん這いになったミカに、迷い犬が尻尾を振りながらやって来た。
ミカの頬を舐めると一度鳴く。
これにはミカも文句が言えなくなった。
「ま、家賃はしばらく1割引いてやるから、面倒頼んだぞ」
こうしてツアー旅行店には、新たな従業員?が増えたのであった。
◇
深い緑に覆われた森。
陽の光も薄くしか届かない奥地に2匹の獣がいた。
両方とも耳と尻尾の先が緑色に染まっており、鋭い眼光を灯している。
片方は大柄。その口からは全てを噛み砕くことが出来そうな鋭い牙が見える。
もう片方は少しスリムだ。
しかし携えた爪はいかなるものも引き裂くことができるだろう。
「それで? あいつはどこに行った」
「独り立ち出来るように狩りに行ったわ。もう戻るんじゃない?」
この獣達は、異世界で『神獣』と呼ばれている。
その種族名はフェンリル。
一鳴きで天雷を召喚し、暴れ回れば小さな国を滅ぼすことも出来る。
人間と関わることは殆どなく、領地を荒らされない限り人前に出ることもない。
「まったく。私の息子にしては度胸がなさすぎるのだ」
「何言ってんのよ。貴方そっくりの優しい子じゃない」
2人はまだ知らない。
その子供が、別の世界で飼われていることを。
2人はまだ知ることが出来ない。
その子供が美味しそうに犬用缶詰を平らげていることを。
「クチュン!」
「あれ? グリン風邪っすか?」
ミカの部屋でご飯を食べていた迷い犬ーーグリンと名付けられたーーがくしゃみをした。
異世界でも話題になればくしゃみをするらしい。
「ほら、こっちくるっすよ! あったかいっすよ!」
「キュンキューン!」
今日も予約はないので、突発的なお客さん対応以外は特にすることがない。
突発的な対応もまずない。
つまり今日は暇なのだろう。
結花が事務所のドアを開けようとした時、中が騒がしい事に気付いた。
店長が「待ちなさい!」とか「そこはダメだから!」などと喋っている。
もしかすると、異世界の放浪者が迷い込んだのかもしれない。
結花が意を決してドアを開け挨拶をしようとすると、すぐに店長の声が響いてきた。
「結花! 閉めろ!! 逃げちまう!」
「えっ!? あ、はい!」
結花がドアを閉めると同時にナニカが凄い勢いで結花に向かって走ってきた。
その物体は全体的に白く、大きさはボーリングの球程か。
その後ろから店長が網を持っているのが見える。
「結花! 今だ! 捕まえろ!!」
「えっ!? えっ?」
急に捕まえろと言われても混乱するだけだ。
結花も例に漏れず困惑気味だが、そのボーリングの球程の物体を捕まえるべく両手を広げた。
店長に追いかけられているので、結花の手からも逃げると思いきやそのまま真っ直ぐ突き進んできた。
そしてそいつが飛び跳ねると、結花の胸に飛び込んで来る。
そのまま結花もキャッチ。
物体は何故か結花の胸に頭を突っ込んでいる。
「よーし! 結花、よくやった!」
「えっ? いや私何も……」
店長が結花の胸からその物体の首を掴んで捕まえた。
その物体から「キュウン」と言った鳴き声が聞こえてくる。
どう見ても……異世界の動物にしか見えない。
その物体は簡単に言えば犬だ。
だが耳は大きく垂れ下がり、全体的に白いが耳や尻尾の先が綺麗な緑色をしている。
顔は狼に近い気もするが、可愛らしいキュートな顔をしていた。
「店長……その子って……」
「あぁ。異世界からの迷い犬だ」
迷い犬、と断言出来る店長も凄い。
緑の犬は店長に捕まると大人しくしている。
観念したのか降参したのか。先程から目も瞑って動かない。
「その子……迷子ですかね」
「どうだろうな。この種別は珍しいから……っと、怪我してるじゃないか」
先程まで走り回って体力を使い果たしたのかもしれない。
迷い犬の足とお腹には切り傷が付いており、余計に消耗したのだろう。
結花が慌てて奥から救急キットを取り出してきた。
手際よく結花が迷い犬を消毒し包帯を巻いていく。
その光景を珍しそうに店長が見ていた。
「ん? 犬でも飼ってたのか?」
「近所のお婆ちゃんの犬を世話してた事あるんだ」
迷い犬が怖がらないようにしながらテキパキと治療していく。
こんな時のために常備薬があるのは便利だ。
一通り終わると、結花がカバンを手に事務所のドアに向かった。
「お、おい! どこ行くんだ?」
「ドッグフード! ここにはカップ麺しかないでしょ?」
「い、いってらっしゃーい」
動物が絡むと人が変わるのだろうか。
店長に有無を言わせないオーラを放ちながら、結花は事務所から出ていった。
つくづく駅前って便利だと再認識する。
結花は事務所から出るとスマホでドッグフードを検索した。
すると駅ビルに入っているショップを見つけた。
すぐに向かい、ペットフードを物色する。
あの大きさと可愛さからもあまり歳は取っていないだろう。
念のため幼犬用と成犬用、さらには缶詰も何個か買って帰る。
事務所に戻ると結花はすぐに餌の用意を始めた。
迷い犬は店長のあぐらの中で欠伸をしている。
どうやら懐かれたらしい。
2人を危険人物ではないと判断したのか、迷い犬はのんびりした顔になっている。
「はい。これでも食べて元気だしな?」
結花が小皿に餌を入れて迷い犬の前に差し出した。
最初は警戒しているのか、鼻をピクピクさせながら匂いを嗅いでいる。
しかし数秒後に一口かじると、それから夢中になるかのように食べ始めた。
「おー、こいつもこっちの餌食べるのか」
「この子かどんな子か知ってるんですか?」
夢中で食べてる迷い犬を尻目に結花と店長が話している。
どうやら異世界にしかいない獣だそうだ。
扉が異世界と繋がった時に逃げ込んできたのだろう。
しばらくすると迷い犬が餌を食べ終わった。
自分の毛をゆっくりと毛繕いし始めている。
犬なのか猫なのか。
「店長、この子どーするんですか?」
「んー、元の世界に返すしかないだろう」
いくら可愛く人懐っこいとはいえ、異世界の獣だ。
さすがにこのまま事務所に置いとくわけにはいかない。
結花の住んでいるマンションもペット不可なので飼えない。
となると、返すしかないのだ。
しばらくは事務所で迷い犬と遊んだ。
遊んだと言っても走り回るわけではなく、おもちゃを与えたり撫でたりする程度だ。
今日はお客さんの予約はない。
夕方を過ぎた頃、店長が立ち上がった。
「よし、これだけ元気になれば大丈夫だろう」
空気を察したのか、迷い犬が上目遣いで店長と結花を見てきた。
まるでここにいさせてほしいと訴えるように。
弱々しく「クゥン……」とも鳴いている。
「店長、可哀想ですよ」
「だがなぁ……」
可哀想……と言う感情だけではペットは飼えない。
事務所には平日誰もおらず、結花も学校がある。
もし家から出ずにずっと面倒が観れる人物がいれば話は別だが……
「あ、そうか!」
店長が少し悪い顔をした。
「と言うわけでこのワンコ頼んだ」
「なんでっすか!?急に来たと思ったらええええ!?」
ここはミカの家。
1Kのあまり広くない家だが、ここなら必ずミカがいる。
さらにネットショッピングすれば、欲しいものは全部手に入り、家から出る必要もない。
「お前も外に出た方がいい。天使が暗い部屋でずっとゲームしてるなんて聞いたら人々は悲しむぞ?」
「いやいやいや! えええええ!?」
「ミカちゃん。私からもお願い! 散歩なら付き合うし面倒も見にくるから!!」
ミカに向かって結花が拝むようなポーズをとる。
迷い犬はとりあえず残してもらえそうな雰囲気を察してか、嬉しそうにミカの部屋を闊歩していた。
その姿を横目で見ながらミカがため息をつく。
「てんちょー。ここペット不可だったり……」
「俺が変えるから大丈夫だ」
「運動とかさせないとーー」
「そうだな。ミカも一緒に家から出てお日様に当たればいい」
「ほら! うちはゲームに忙しいんすよ!」
「なら交渉は決裂。天界から迎えに来てもらおう」
「はぁぁぁぁ!? ひどい! 横暴だ! パワハラだ!!」
「さ、選択肢は2つだ。こいつを飼うか、天界に帰るか」
ミカの意見はすべて却下される。
何もそこまで……と結花も思ったが、現状ミカに頼るしかない。
究極の選択を迫られたミカは、もう一度大きなため息をついた。
「わかったっすよー。家賃半分でいいすよ」
「さて、ラファエルに……」
「わ、わかりました! 6割! いや、7割で!」
「そうかそうか。ガブリエルのじーさん元気にしてるかなぁ」
「あああああ! わかりましたよ!! 受けますよちくしょー!!」
諦めた。
店長はかなりの悪人だろう。
結花も少し引いている。
諦めたように四つん這いになったミカに、迷い犬が尻尾を振りながらやって来た。
ミカの頬を舐めると一度鳴く。
これにはミカも文句が言えなくなった。
「ま、家賃はしばらく1割引いてやるから、面倒頼んだぞ」
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両方とも耳と尻尾の先が緑色に染まっており、鋭い眼光を灯している。
片方は大柄。その口からは全てを噛み砕くことが出来そうな鋭い牙が見える。
もう片方は少しスリムだ。
しかし携えた爪はいかなるものも引き裂くことができるだろう。
「それで? あいつはどこに行った」
「独り立ち出来るように狩りに行ったわ。もう戻るんじゃない?」
この獣達は、異世界で『神獣』と呼ばれている。
その種族名はフェンリル。
一鳴きで天雷を召喚し、暴れ回れば小さな国を滅ぼすことも出来る。
人間と関わることは殆どなく、領地を荒らされない限り人前に出ることもない。
「まったく。私の息子にしては度胸がなさすぎるのだ」
「何言ってんのよ。貴方そっくりの優しい子じゃない」
2人はまだ知らない。
その子供が、別の世界で飼われていることを。
2人はまだ知ることが出来ない。
その子供が美味しそうに犬用缶詰を平らげていることを。
「クチュン!」
「あれ? グリン風邪っすか?」
ミカの部屋でご飯を食べていた迷い犬ーーグリンと名付けられたーーがくしゃみをした。
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