7 / 35
第一章 家
第七話 道中、村にて 前編
しおりを挟む
道中
村に寄った。ずっと馬車に座り続けると言うのは、肉体的、また、精神的にも大きな疲労となっていたからだ。その疲労を和らげるため、村に寄り、休息をとる…
それが最善ではないか?という話になったので、そうしよう。と言うことになった。
「あっ、そうだ」
「んあ?」
「村に寄るんだったら、なんか、あれ。お金とかいるんじゃない?」
「菓子折でいいだろ」
「え~」
「…そんなことよりよ、ラフ!俺、すげー力が使えるようになっちまったぜ!!」
「…?」
「今からお前のVITを当てる。ふむ、128000」
「あってる…もしかして、それは!?」
「あぁ。鑑定だ」
「ルビふった割に読み仮名ついただけ!?」
「あぁ!決して英語が苦手な訳じゃないからな!」
「それ、この前も見た…」
「「…」」
「じゃ、じゃあ!これとかどう?深淵の魔女」
「……あ、あ!村だ!」
こうして三人は、村にたどり着いた。
「いやぁ、ようこそおいで下さいました」
村長らしき人に挨拶をされる。
ん?てか、何でそんなに畏まってるんだ?
「もっと砕けた感じでいいっすよ」
「…いえ、そう言う訳にはいきません…」
「…?」
「どうやら、休養のため、この村においで下さった様ですが…条件が、あります」
「?条件?」
「休養の、条件です」
「休養の?」
「ええ。この村に訪れてくれたこと自体は、非常に嬉しき事なのですが…しかし、ここは安全ではないものですから…」
「魔物か?魔物なら、俺達倒せると思うぜ、慢心とかじゃなく」
「…いえ、あの害獣共はもう始末しました…」
「?じゃあ何だ?」
「…村に、とても強い男がおりました…その者のレベルは…38…しかし…」
「しかし?」
「やられてしまったんす…途轍もない化け物に」
「──」
不穏な空気が流れる。
ああ、嫌な予感がするわ。
「化け物…とは?」
「…七大罪の一つ…傲慢にやられました」
「…ふっ」
ぜってぇ戦っちゃ駄目な奴きたぁ!!!
なにそれ?七大罪!?名前から強いじゃん!もう!かっこよ!俺もそんな名前が欲しかったなぁ!
「今は洞窟の中で何やら準備をしている様ですが…もうそろそろで村へ侵略を始めるでしょう…」
「…」
「どうか…どうかこの村を救って下さい…お願いします」
「…」
俺は、押し黙ってしまった。
勝てるのか?俺は…
しかし、田原は怖じ気ずく気配もなく、村長に問いた。
「なぁ、村長。この村の名前は?」
「…?」
「この村の、名前」
「はぁ、エリジオンですが…」
「エリジオン…良い名前だな。じゃあ!ラフ!やらなきゃならねーことが増えたな」
「ったく。しょうがねー奴だなぁ」
「「この村を救うよ」」
「あ、おおお」
村長は何故か瞳に憧憬の念を込め、そして、涙を流した。
「頼み…ますぞ」
「依頼料は高くつくぜ」
「っ!?」
「この村の女の子一人、俺の彼女にする権利だ」
…
………
俺とキティがジト目で田原を見る。
いくら彼女が出来ないからって…
…田原っ
マジかぁ
それは無いわ
「分かりました!!」
村長、決断はやぁッ!?
「わしの孫娘をやります」
「おお!それはそれは!」
何にやついてんだこいつ。
「はあ」
俺はぺし、と額に手を打ちつける。
幸先が不安だなぁ。
「大丈夫かな?アレ?」
「…う、うーん。大丈夫。なんじゃない?」
「そうか…」
俺は、そう言いながらキティの手を絡め取った。
「あら、大胆」
「なっ、別に良いだろ」
夕日が、落ちる。
「「…」」
開戦は、夜にするとの事だった。
何せ、相手は元人間、らしい。
元人間…か。
元人間…
人間
人
そうだ。俺もキティも田原も村長も。
みんな、人なんだ。
「…」
俺は…人を殺すことができるのか?
元とはいえ…
「はぁ」
あぁ。キティ…
告れば付き合えるのかな。
行けそうな気もするけど。
「あ~」
不安だなぁ。
*****
夜…
俺達は開戦に行く前にある人から情報を貰った。
それは、この村一番の強者だった男だ。
「…ぐふっ、奴は…あらゆる攻撃を使ってくる…俺は何をされたか分からなかった…気づけばこのざまさ…くれぐれも注意するんだ」
「はい!」
「キティは分身と残っておいて」
「ん」
さてと
生きますかね。
「ふぅぅうう」
あっ、間違った。
さてと
行きますかね
「フゥッフゥッ」
やべー。
緊張してきたー。
村に寄った。ずっと馬車に座り続けると言うのは、肉体的、また、精神的にも大きな疲労となっていたからだ。その疲労を和らげるため、村に寄り、休息をとる…
それが最善ではないか?という話になったので、そうしよう。と言うことになった。
「あっ、そうだ」
「んあ?」
「村に寄るんだったら、なんか、あれ。お金とかいるんじゃない?」
「菓子折でいいだろ」
「え~」
「…そんなことよりよ、ラフ!俺、すげー力が使えるようになっちまったぜ!!」
「…?」
「今からお前のVITを当てる。ふむ、128000」
「あってる…もしかして、それは!?」
「あぁ。鑑定だ」
「ルビふった割に読み仮名ついただけ!?」
「あぁ!決して英語が苦手な訳じゃないからな!」
「それ、この前も見た…」
「「…」」
「じゃ、じゃあ!これとかどう?深淵の魔女」
「……あ、あ!村だ!」
こうして三人は、村にたどり着いた。
「いやぁ、ようこそおいで下さいました」
村長らしき人に挨拶をされる。
ん?てか、何でそんなに畏まってるんだ?
「もっと砕けた感じでいいっすよ」
「…いえ、そう言う訳にはいきません…」
「…?」
「どうやら、休養のため、この村においで下さった様ですが…条件が、あります」
「?条件?」
「休養の、条件です」
「休養の?」
「ええ。この村に訪れてくれたこと自体は、非常に嬉しき事なのですが…しかし、ここは安全ではないものですから…」
「魔物か?魔物なら、俺達倒せると思うぜ、慢心とかじゃなく」
「…いえ、あの害獣共はもう始末しました…」
「?じゃあ何だ?」
「…村に、とても強い男がおりました…その者のレベルは…38…しかし…」
「しかし?」
「やられてしまったんす…途轍もない化け物に」
「──」
不穏な空気が流れる。
ああ、嫌な予感がするわ。
「化け物…とは?」
「…七大罪の一つ…傲慢にやられました」
「…ふっ」
ぜってぇ戦っちゃ駄目な奴きたぁ!!!
なにそれ?七大罪!?名前から強いじゃん!もう!かっこよ!俺もそんな名前が欲しかったなぁ!
「今は洞窟の中で何やら準備をしている様ですが…もうそろそろで村へ侵略を始めるでしょう…」
「…」
「どうか…どうかこの村を救って下さい…お願いします」
「…」
俺は、押し黙ってしまった。
勝てるのか?俺は…
しかし、田原は怖じ気ずく気配もなく、村長に問いた。
「なぁ、村長。この村の名前は?」
「…?」
「この村の、名前」
「はぁ、エリジオンですが…」
「エリジオン…良い名前だな。じゃあ!ラフ!やらなきゃならねーことが増えたな」
「ったく。しょうがねー奴だなぁ」
「「この村を救うよ」」
「あ、おおお」
村長は何故か瞳に憧憬の念を込め、そして、涙を流した。
「頼み…ますぞ」
「依頼料は高くつくぜ」
「っ!?」
「この村の女の子一人、俺の彼女にする権利だ」
…
………
俺とキティがジト目で田原を見る。
いくら彼女が出来ないからって…
…田原っ
マジかぁ
それは無いわ
「分かりました!!」
村長、決断はやぁッ!?
「わしの孫娘をやります」
「おお!それはそれは!」
何にやついてんだこいつ。
「はあ」
俺はぺし、と額に手を打ちつける。
幸先が不安だなぁ。
「大丈夫かな?アレ?」
「…う、うーん。大丈夫。なんじゃない?」
「そうか…」
俺は、そう言いながらキティの手を絡め取った。
「あら、大胆」
「なっ、別に良いだろ」
夕日が、落ちる。
「「…」」
開戦は、夜にするとの事だった。
何せ、相手は元人間、らしい。
元人間…か。
元人間…
人間
人
そうだ。俺もキティも田原も村長も。
みんな、人なんだ。
「…」
俺は…人を殺すことができるのか?
元とはいえ…
「はぁ」
あぁ。キティ…
告れば付き合えるのかな。
行けそうな気もするけど。
「あ~」
不安だなぁ。
*****
夜…
俺達は開戦に行く前にある人から情報を貰った。
それは、この村一番の強者だった男だ。
「…ぐふっ、奴は…あらゆる攻撃を使ってくる…俺は何をされたか分からなかった…気づけばこのざまさ…くれぐれも注意するんだ」
「はい!」
「キティは分身と残っておいて」
「ん」
さてと
生きますかね。
「ふぅぅうう」
あっ、間違った。
さてと
行きますかね
「フゥッフゥッ」
やべー。
緊張してきたー。
0
あなたにおすすめの小説
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─
石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」
貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。
「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」
かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。
ときどき舞い込んでくるトラブル。
慌ててミーナを探しているルカ。
果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。
甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。
*サイトより転載になります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる