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第二章 魔王軍戦
第三話 七星少年軍
しおりを挟む「よし、皆集まったな」
大広間には、リリーブラウン、田原総一、キティ、俺(ラフォーレティーナ)の四人がいる。
「キティはどうだった?家族」
「皆無事だったわ」
「そうか。一応田原が皆の家に範囲的円形結界を張ってくれてるらしいから、そこら辺は安心してくれていい」
「分かったわ」
「さて、それでだが、今回集まって貰ったのは、他でもない話があるからだ」
「何よ」
「簡単だ。この世界の混沌を静める。要するに魔物を全て消すって事だよ」
「魔物を全て」
「消す?」
「どういう事かいまいち俺もよく分からない。だが森羅万象を把握したときにはっきりと感じた。全ての魔物の根源を。それが恐らく」
「魔王、だよな」
「その通り。そして恐らくその魔王を倒せば」
「魔物は消える…と」
「さらに言えばこれは恐らく、魔王を殺す必要がある。何からの能力をオン、オフにしている訳じゃなさそうだ」
「へー、なるほどね」
「でも、魔王の居場所もわからないのでは?」
「いや、それが偶々、この赤い球を手に入れてな」
「なんだそれ?」
「これは転移球と呼ばれるものだ。これを使おうとした奴がいてな。その時のそいつの心を読み取って、魔王達の場所は大方把握しているんだ」
「す、すげえ」
「つまり、俺がこの転移球の能力を全体化させればいいのさ」
「なるほど」
「いや、それは無理だと思うぞ」
「?」
「子供?」
幼い子供の声がする。
しかし、どこにいる?
「我々はここにおるぞ」
すると、ダンッ!ダンダンっと空から何かが落ちてくる。
否、人である。しかも子供。
「っ」
普通の子供ではない。金色の鎧を身に纏い、赤い目をし、強い凛とした目をしている。さらに額には七つの星が描かれている。
最も特徴的なのは頭から出た二本の角だ。
黒く歪に歪んだ角は、山羊の角を想像させる。
さらに、その人数は──
「ひぃふぅ、みぃ、…とぉ!?」
十人もいるではないか。
さらに一人一人が何らかの武器を持っている。
一人は双剣であったり、一人は槍であったり。
「な、君たち、な、何かな?」
キティがやさしく語りかけようとし、少年たちに近づこうとするが──
「キティさん、駄目ですわっ!!」
リリーが止めに入る。
「えっ?」
「対象転移!」
俺は咄嗟に二人を転移させる。
「ほぅ、いい判断ではないか、人の子よ」
「…ギリ」
「あの娘、危うく死ぬところであったな」
どちらがどちらとは、言うまい。
「さて、ではおっぱじめようか。人の子よ。魔王の身元を特定したものは、殺す決まりでな」
「ちっ」
「いくぞ!田原!」
「おう!」
七星少年軍
平均レベル220
多数対少数か。
嫌いじゃないぜ。
「背中は任した」
「おう」
◇
レベル220
しかもその内の殆どを戦闘にしか振られていない彼らの名を、七星少年軍。
魔王の側近部隊の一つである。
一人一人が凶悪な強さを持つ、魔王軍でもかなり位の高い者たちである。
それらはその日、感知する。
む?
むむ?
「おい、団長」
「分かった。七星少年軍、征くぞ」
魔王の居場所を特定したものは、処さねばならない。
十人は転移し、その者たちを殺すため、空から降り注ぐ。
そして、相手方が戦う準備をしたので、団長は言った。
「行くぞ!!」
薄々感じていた、圧倒的膂力の差。
しかしこの際、どうでも良かった。
「はぁぁあはぁぁあ!!」
玉砕覚悟である!
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