15 / 35
第二章 魔王軍戦
第四話 さらば七星少年軍
しおりを挟む
ぱしっ、ぱしっ、と軽快な音と共に田原は三人を相手にする。
一人はファイター。一人は鉄槌使い。一人は魔術師。
いま現在は、ファイターの攻撃を全て受け止めている。
流石にレベルに200近く差がつくと、余裕と言えば余裕なのだが、それでも充分一つ一つの拳は重い。
さらに後衛の魔術師も厄介だ。
さらにその間を縫うようにしてくる鉄槌使いはさらに凶悪である。
「はっ、はっ、よっ」
蹴りを躱し、ファイターの体に数発叩き込む。
しかし、金色の鎧が硬いのか、あまり決定的なダメージは与えられない。
──とは言っても、田原総一のステータスは攻撃よりである。
数発の攻撃でも相手からすれば相当のダメージのようで、魔術師の攻撃をかわし、鉄槌の攻撃を時々受けつつ、躱しつつ、ファイターを徹底して削っていく。
「はぁっ!」
ファイターの顔が歪む。
そろそろ負けそうだからだろうか。
「くっ、ううぅ」
そうするとファイターは、泣きだした。
泣きながら拳を振るう。
しかし田原は冷静に応えた。
「泣いてるようじゃ、まだ甘いぜよ」
スキル『一点破壊』
すっ、とファイターの腹に潜り込み、腹に思いっきりパンチをする。
パァァァン!と空気を震撼させる巨大な音と共にファイターは崩れ落ちる。
あとは魔術師と鉄槌使いだけ。
容易に倒せる筈だろう。
一気に畳み込むか。
スキル『速度超上昇』
スキル『攻撃力超上昇』
スキル『超集中』
「がぁぁっ!」
少年らしい甲高い声で鉄槌を持った少年が田原に鉄槌を叩き込む、が、躱されており、さらに後に回り込まれていた。
魔術師も流石に対応出来ない速度。
「はっ」
そして、腕が見えない程早く腕を振り抜く。
その拳は、鉄槌の少年の顎を掠めた。
「あ、あぶぉ」
脳の振動。それにより、鉄槌の少年は気絶する。
あとは魔術師だけ、か。
「くっそぉ!」
「いいぜ、玉砕覚悟」
俺は嫌いじゃないかな、と、
田原は意気込み、体をぐんと前のめりにする。
そして、勢いを付けた拳を
「あぶ」
パァァァン!と顔面にめり込ませる。
嫌な音と共に少年は吹っ飛ぶ。
「ふぅ、流石にこれは罪悪感?」
さてと、ラフォーレティーナは?と田原はラフの方を見た。
◇
誰がどんな武器を使っているとか、関係ない。
『瞬間移動』
「っ!?消えたぞ!」
『存在消滅』
「…な、なんだっけ?あれ?俺達、何と戦ってたんだっけ?」
『黒の落雷』
黒い雷が一人の下に落ちる。
「バァァァ!!」
一人は焦げ焦げに焼けただれる。
「!上だ!」
「遅い」
「っ」
少年の後に既に回り込んでいたラフォーレティーナ。
『絶対気絶』
「ごはっ」
絶対気絶。その効果は必ず相手を気絶させるというもの。
しかし発動条件は、相手が油断しているときであり、また触れている場合、である。
効果時間はおよそ十分。
「そこかっ」
流石にレベル220、音速並みか、それ以上でラフォーレティーナに突きをするが、当たり前のように躱される。
剣による休み無い攻撃も、全て躱されては意味が無い。
「呪術師!はやく」
「分かってるって!」
その瞬間、ラフォーレティーナの真下が赤く光り、
「うぉ」
ドオオオンと火の柱が立った。
「あっち」
服が全て燃えてしまい、全裸となって火の柱から出て来るラフォーレティーナ。
「な、何なんだ…お前…」
「俺はラフォーレティーナだって」
『瞬間移動』
『吸収』
とん、と少年の首筋辺りに触れながら、全てのエネルギーを回復する。
それと同時に少年は崩れ落ちる。
「さぁ、やろうか」
「うがぁぁあ!」
上から剣を持った少年が振ってきて、斬りつけてくる。
「お、剣勝負か、いいね」
「くそっ、あっ」
右袈裟、左に回して
「あっ、たっ、れっ、」
横凪、縦振り、上に上げて
「遅い」
少年の目の前からラフォーレティーナは消えていた。
その代わり、後にラフォーレティーナがいた。
「あっ」
プシュュウウ、と腹の辺りから血が吹き出る。
「ご、ほ」
「あと三人、さぁどうする?」
あとの三人は全員近接型。
ならば、連携して攻めるしかないと、三人が揃った攻撃をする。
しかし、一人の少年の足をラフォーレティーナはつかんだ。
「よっこい」
ぐっ、と少年を振りかぶり、
「せ!!!!」
ドォォオオオオン!と地面に爆弾でも落としましたか?というレベルの衝撃を与える。
それと同時に少年は白目を向く。
「あ」
あっけにとられるとられている残り二人の頭を、ぱしっと両手に抱えるラフォーレティーナ。
「喧嘩両成敗!」
ゴン!!と二人の頭をぶつけるラフォーレティーナ。
二人も崩れ落ちる。
「さて、これで全部か?田原」
「そ、そうみたいだぜ」
「よし、全員縛るか」
◇
『強靱な糸』
「おい!ルビの振り方!」
「まぁまぁ。さて、強靱な糸でコイツらをぐるぐる巻きにしたのはいいんだが、どうする?」
「そろそろ起きると思うけど」
「くぉぁ?うぁ、うわぁあああ!!」
「ほら」
起きた瞬間、とても怯えたようにする十人組。
「お前ら、どうする?改心するなら許してやってもいいが」
「か、改心しますっ!はいっ」
「そうか、全員か?」
強く言う。
「「「は、はいっ!」」」
泣きだしそうな勢いで言われた。
「じゃあ取り敢えずあの村に引き取って貰うか」
◇
「よぉ、久しぶり」
「む?お前らは、確か田原とラフ?」
「その通り。久しぶりだな、傲慢」
「あぁ」
「何してんだ?」
「最近は、この村で働くようになったんだ」
「へぇ」
「それが俺に出来る事だからな。で、なんの用だ?」
「あ、あぁ、これ」
「む?」
七星少年軍を渡す。
「おお、いい働き手になりそうだ」
「そうだよな。お前ら、ちゃんと働けよ」
「「「はい!」」」
「よし、あとは任せた、傲慢」
「む、承知した」
「じゃあな、さらば七星少年軍!」
「さらばー」
田原とラフは転移で戻っていった。
◇
その頃二人。
「それでー、田原様にあんなことやこんなことごにょごにょ」
「えぇー!私達全然だよー」
「ふふふ、キティはお子様ですわね」
◇
黒い歪んだ床。
そこには吐血する者の姿が。
「ФУУУУ!ИХХХ!」
「…аве」
「ее…тшч…тев…」
一人はファイター。一人は鉄槌使い。一人は魔術師。
いま現在は、ファイターの攻撃を全て受け止めている。
流石にレベルに200近く差がつくと、余裕と言えば余裕なのだが、それでも充分一つ一つの拳は重い。
さらに後衛の魔術師も厄介だ。
さらにその間を縫うようにしてくる鉄槌使いはさらに凶悪である。
「はっ、はっ、よっ」
蹴りを躱し、ファイターの体に数発叩き込む。
しかし、金色の鎧が硬いのか、あまり決定的なダメージは与えられない。
──とは言っても、田原総一のステータスは攻撃よりである。
数発の攻撃でも相手からすれば相当のダメージのようで、魔術師の攻撃をかわし、鉄槌の攻撃を時々受けつつ、躱しつつ、ファイターを徹底して削っていく。
「はぁっ!」
ファイターの顔が歪む。
そろそろ負けそうだからだろうか。
「くっ、ううぅ」
そうするとファイターは、泣きだした。
泣きながら拳を振るう。
しかし田原は冷静に応えた。
「泣いてるようじゃ、まだ甘いぜよ」
スキル『一点破壊』
すっ、とファイターの腹に潜り込み、腹に思いっきりパンチをする。
パァァァン!と空気を震撼させる巨大な音と共にファイターは崩れ落ちる。
あとは魔術師と鉄槌使いだけ。
容易に倒せる筈だろう。
一気に畳み込むか。
スキル『速度超上昇』
スキル『攻撃力超上昇』
スキル『超集中』
「がぁぁっ!」
少年らしい甲高い声で鉄槌を持った少年が田原に鉄槌を叩き込む、が、躱されており、さらに後に回り込まれていた。
魔術師も流石に対応出来ない速度。
「はっ」
そして、腕が見えない程早く腕を振り抜く。
その拳は、鉄槌の少年の顎を掠めた。
「あ、あぶぉ」
脳の振動。それにより、鉄槌の少年は気絶する。
あとは魔術師だけ、か。
「くっそぉ!」
「いいぜ、玉砕覚悟」
俺は嫌いじゃないかな、と、
田原は意気込み、体をぐんと前のめりにする。
そして、勢いを付けた拳を
「あぶ」
パァァァン!と顔面にめり込ませる。
嫌な音と共に少年は吹っ飛ぶ。
「ふぅ、流石にこれは罪悪感?」
さてと、ラフォーレティーナは?と田原はラフの方を見た。
◇
誰がどんな武器を使っているとか、関係ない。
『瞬間移動』
「っ!?消えたぞ!」
『存在消滅』
「…な、なんだっけ?あれ?俺達、何と戦ってたんだっけ?」
『黒の落雷』
黒い雷が一人の下に落ちる。
「バァァァ!!」
一人は焦げ焦げに焼けただれる。
「!上だ!」
「遅い」
「っ」
少年の後に既に回り込んでいたラフォーレティーナ。
『絶対気絶』
「ごはっ」
絶対気絶。その効果は必ず相手を気絶させるというもの。
しかし発動条件は、相手が油断しているときであり、また触れている場合、である。
効果時間はおよそ十分。
「そこかっ」
流石にレベル220、音速並みか、それ以上でラフォーレティーナに突きをするが、当たり前のように躱される。
剣による休み無い攻撃も、全て躱されては意味が無い。
「呪術師!はやく」
「分かってるって!」
その瞬間、ラフォーレティーナの真下が赤く光り、
「うぉ」
ドオオオンと火の柱が立った。
「あっち」
服が全て燃えてしまい、全裸となって火の柱から出て来るラフォーレティーナ。
「な、何なんだ…お前…」
「俺はラフォーレティーナだって」
『瞬間移動』
『吸収』
とん、と少年の首筋辺りに触れながら、全てのエネルギーを回復する。
それと同時に少年は崩れ落ちる。
「さぁ、やろうか」
「うがぁぁあ!」
上から剣を持った少年が振ってきて、斬りつけてくる。
「お、剣勝負か、いいね」
「くそっ、あっ」
右袈裟、左に回して
「あっ、たっ、れっ、」
横凪、縦振り、上に上げて
「遅い」
少年の目の前からラフォーレティーナは消えていた。
その代わり、後にラフォーレティーナがいた。
「あっ」
プシュュウウ、と腹の辺りから血が吹き出る。
「ご、ほ」
「あと三人、さぁどうする?」
あとの三人は全員近接型。
ならば、連携して攻めるしかないと、三人が揃った攻撃をする。
しかし、一人の少年の足をラフォーレティーナはつかんだ。
「よっこい」
ぐっ、と少年を振りかぶり、
「せ!!!!」
ドォォオオオオン!と地面に爆弾でも落としましたか?というレベルの衝撃を与える。
それと同時に少年は白目を向く。
「あ」
あっけにとられるとられている残り二人の頭を、ぱしっと両手に抱えるラフォーレティーナ。
「喧嘩両成敗!」
ゴン!!と二人の頭をぶつけるラフォーレティーナ。
二人も崩れ落ちる。
「さて、これで全部か?田原」
「そ、そうみたいだぜ」
「よし、全員縛るか」
◇
『強靱な糸』
「おい!ルビの振り方!」
「まぁまぁ。さて、強靱な糸でコイツらをぐるぐる巻きにしたのはいいんだが、どうする?」
「そろそろ起きると思うけど」
「くぉぁ?うぁ、うわぁあああ!!」
「ほら」
起きた瞬間、とても怯えたようにする十人組。
「お前ら、どうする?改心するなら許してやってもいいが」
「か、改心しますっ!はいっ」
「そうか、全員か?」
強く言う。
「「「は、はいっ!」」」
泣きだしそうな勢いで言われた。
「じゃあ取り敢えずあの村に引き取って貰うか」
◇
「よぉ、久しぶり」
「む?お前らは、確か田原とラフ?」
「その通り。久しぶりだな、傲慢」
「あぁ」
「何してんだ?」
「最近は、この村で働くようになったんだ」
「へぇ」
「それが俺に出来る事だからな。で、なんの用だ?」
「あ、あぁ、これ」
「む?」
七星少年軍を渡す。
「おお、いい働き手になりそうだ」
「そうだよな。お前ら、ちゃんと働けよ」
「「「はい!」」」
「よし、あとは任せた、傲慢」
「む、承知した」
「じゃあな、さらば七星少年軍!」
「さらばー」
田原とラフは転移で戻っていった。
◇
その頃二人。
「それでー、田原様にあんなことやこんなことごにょごにょ」
「えぇー!私達全然だよー」
「ふふふ、キティはお子様ですわね」
◇
黒い歪んだ床。
そこには吐血する者の姿が。
「ФУУУУ!ИХХХ!」
「…аве」
「ее…тшч…тев…」
0
あなたにおすすめの小説
追放された味噌カス第7王子の異種族たちと,のんびり辺境地開発
ハーフのクロエ
ファンタジー
アテナ王国の末っ子の第7王子に産まれたルーファスは魔力が0で無能者と言われ、大陸の妖精族や亜人やモンスターの多い大陸から離れた無人島に追放される。だが前世は万能スキル持ちで魔王を倒し英雄と呼ばれていたのを隠し生まれ変わってスローライフを送る為に無能者を装っていたのだ。そんなルーファスはスローライフを送るつもりが、無人島には人間族以外の種族の独自に進化した先住民がおり、周りの人たちが勝手に動いて気が付けば豊かで平和な強国を起こしていく物語です。
追放聖女だってお茶したい!─セカンドライフはティーサロン経営を志望中─
石田空
ファンタジー
「ミーナ今までありがとう。聖女の座を降りてもらおう」
貴族の利権関係が原因でいきなり聖女をクビになった庶民出身のミーナ。その上あてがわれた婚約者のルカは甘味嫌いで食の趣味が合わない。
「嫌! 人の横暴に付き合うのはもうこりごり! 私は逃げます!」
かくしてミーナは神殿から脱走し、ティーサロン経営のために奔走しはじめた。
ときどき舞い込んでくるトラブル。
慌ててミーナを探しているルカ。
果たしてミーナは理想のセカンドライフを歩めるのか。
甘いお菓子とお茶。そしてちょっとの恋模様。
*サイトより転載になります。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる