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第二章 魔王軍戦
第六話 想像を超える強敵
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「んなっ!?」
不意打ちではあるものの、こいつは俺に攻撃を、さらにはダメージを与えてきた。
つまり、相当高レベルなはず。
そうラフォーレティーナは考え、『鑑定』を使うも─
─────────
ステータスはありません。
─────────
その事に、ラフォーレティーナは驚く。
ステータスが無いことは、絶対にあり得ない。
ましてや、鑑定を防げる能力だって、ラフォーレティーナが知る限りではない。
ならば、何故こいつはステータスが『ない』のか…
ステータスが無いものは何があるかと考えた方がよい。
そう。ステータスとは、万物に宿るものだ。そう。例え物だろうが空気だろうが。自分の指定範囲外のものは出てこないんだから。
と言うことは、その枠外──
異常な存在と言えるだろう。
「お前…何者だ?」
「私は神域の者ですよ」
「違う!もっと詳しく」
「うん…うんうん。分かりますよ」
「?」
「神域の者ってなんだよ!説明しやがれと、そう仰いたいのでしょう?うん。でもね、神域の者は神域の者なんですよ…はは。レベルなんて概念に囚われるようなものではないのですよ」
「…どういう」
「太古の昔、いにしえの時代…神々の集まる地であったここの統括を、私はしていました」
「…」
「まぁ、なんやかんやあって神々は死にましたけどね。でもここの統括を再び始めるようにしたんですよ」
「何故?」
「はは、貴方も分かっていると思いますけど?深き闇が地に降り立つ刻、世界の歯車を一時的に加速させることだろう。とね。ある人が言ったんですよ」
「…」
深き闇とは、恐らく魔王軍のことだろう。
「そもそも、なんで俺はお前と戦わなくちゃいけない?」
「そりゃあ、貴方、闇に抵抗する気でしょう?」
「まぁ、そりゃ」
「なら裁判官たる私が裁かなくてはね」
「裁判官?」
「世界の秩序とは永久機関のようなものか否か…正解は前者ですが、稀に例外があります。そう、今とかね。私が深き闇と戦っても負けてしまうでしょうし、そもそも私はこの地から動けませんからね。だからこそ、戦う者の力量を見極める。審判。裁判官です」
「少しこじつけ臭いが…」
「そう言うもんです」
「そう言うもんか…」
ラフォーレティーナ、少しホッとする。
「ですが殺さない訳ではありませんよ」
「へ?」
「死ぬ気でやらないと、死にますよ」
「はっ、?あ、」
その直後、ラフォーレティーナの腹部に美しく飛び込むように、足をぐりぃとねじ込ませながら蹴りとばす神域者。
「ぶっ!」
メキメキと地面は割れ、地中深くへとラフォーレティーナは飛ばされる。
が、しかしレベル1000を越えているだけあって、大したダメージは無い。
ラフォーレティーナが少しオーバーリアクションなだけだ。
『瞬間移動』
一瞬にして、神域者の後に回り込む。
そして、手刀を振り下ろす。
それは、幾つものスキルで超強化された一撃だった。
しかし、──
「はい」
スカッと手刀は外れる。
「確かに素晴らしい身体能力、能力だ」
「っ!」
続けて横に縦に斜めに、手刀を当てようと神域者に斬りかかるが──
「ですが貴方──」
「ぅ」
「武術を知りませんか」
パシッと腕を叩かれて、その瞬間ぐらりと体が前のめりになる。
そこに
「はっ!」
ガンッ!と神域者は膝蹴りをする。
しかも、超高速で、ラフォーレティーナの顔が見えないほど速く。
ガンッガンッガンッガンッ
ガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッ
「ぶへっ!」
「うん。肉体強度も申し分ない…だが」
ラフォーレティーナは軽く口を切っただけだった。
故に、立ち上がり、神域者に飛びかかる。
が──
「やっ!」
飛びかかっている最中。空中で。
神域者はラフォーレティーナの顎を思いっきりその足で撃ち抜いた。
「がっ」
「私が足を使っている理由、わかりますか?」
「っっ!あぁっ!」
「全く」
足は、手の3~4倍近くの力がある。
故に、戦闘において足とは、強力な武器なのだ。
ラフォーレティーナは少し髪を乱し、持っていた無名刀で斬りかかる。
「ダメダメです。やる気あるんですが?」
が、それもするりと躱され──
「さて、そろそろ終わりにしますか?」
そして少女は、体を巨大化、及び変質化させた。
言い方を変えるならば、元の形に戻ったとも言える。
「はっ」
それは、竜だった。
竜…巨大な黒き翼をなんと八本も生やし、足は四本、手は二本…
強烈な瞳はみる物を恐怖させるであろう力強さ。体は十メートルは軽くあるのではないか…と思わせる。
「竜と龍の違い、分かるか?」
竜は、低い声でうなった。
「龍とは神の時代から生きる、私のような者をいうのですっ!」
そして竜は──否──龍は、口いっぱいに空気を含んだ。
すぅぅぅと息を吸い──
「バァァァァァァァッ!!」
「うおおおおおおおっっ!?」
龍は龍でも、神域者は火の神域者。
名付けるならば火龍。
そしてその一日に三回しか使えない固有スキルは──
『恒熱』
パァッと地面に一本の火の柱が立った。
しかし、規模が違った。
全長60000kmである。
雲を突き抜けていく。
それに比べ横幅は二百メートル程度しかない。
が、その分巨大なクレーターのようにラフォーレティーナを中心に焼け焦げていた。
バサッと龍が飛ぶ。
そして、ラフォーレティーナの上に乗っかる。
「まだ原形をとどめているとはな」
「かはっ、ま、まぁ、な」
「ふ、そうか。しかし、お前の弱さは如実だな。敗因としてまずは技量不足」
確かに、ラフォーレティーナは避けや防御にまわるのが苦手である。
「さらには、その性格の甘さ。貴様、本気ではなかっただろう?非情でさえない。こんな者、闇とは戦っても無駄よ、無駄」
ラフォーレティーナはつめが甘いし、それに同格との戦いは非常に不慣れだ。
そこで、龍はさらに強くラフォーレティーナを押さえつける。
「ぐあああっ」
「では、さらばだ」
龍の口から赤白い光が漏れる。
これは、恒熱の準備段階だ。
「ではな」
そして、それは放たれた。
不意打ちではあるものの、こいつは俺に攻撃を、さらにはダメージを与えてきた。
つまり、相当高レベルなはず。
そうラフォーレティーナは考え、『鑑定』を使うも─
─────────
ステータスはありません。
─────────
その事に、ラフォーレティーナは驚く。
ステータスが無いことは、絶対にあり得ない。
ましてや、鑑定を防げる能力だって、ラフォーレティーナが知る限りではない。
ならば、何故こいつはステータスが『ない』のか…
ステータスが無いものは何があるかと考えた方がよい。
そう。ステータスとは、万物に宿るものだ。そう。例え物だろうが空気だろうが。自分の指定範囲外のものは出てこないんだから。
と言うことは、その枠外──
異常な存在と言えるだろう。
「お前…何者だ?」
「私は神域の者ですよ」
「違う!もっと詳しく」
「うん…うんうん。分かりますよ」
「?」
「神域の者ってなんだよ!説明しやがれと、そう仰いたいのでしょう?うん。でもね、神域の者は神域の者なんですよ…はは。レベルなんて概念に囚われるようなものではないのですよ」
「…どういう」
「太古の昔、いにしえの時代…神々の集まる地であったここの統括を、私はしていました」
「…」
「まぁ、なんやかんやあって神々は死にましたけどね。でもここの統括を再び始めるようにしたんですよ」
「何故?」
「はは、貴方も分かっていると思いますけど?深き闇が地に降り立つ刻、世界の歯車を一時的に加速させることだろう。とね。ある人が言ったんですよ」
「…」
深き闇とは、恐らく魔王軍のことだろう。
「そもそも、なんで俺はお前と戦わなくちゃいけない?」
「そりゃあ、貴方、闇に抵抗する気でしょう?」
「まぁ、そりゃ」
「なら裁判官たる私が裁かなくてはね」
「裁判官?」
「世界の秩序とは永久機関のようなものか否か…正解は前者ですが、稀に例外があります。そう、今とかね。私が深き闇と戦っても負けてしまうでしょうし、そもそも私はこの地から動けませんからね。だからこそ、戦う者の力量を見極める。審判。裁判官です」
「少しこじつけ臭いが…」
「そう言うもんです」
「そう言うもんか…」
ラフォーレティーナ、少しホッとする。
「ですが殺さない訳ではありませんよ」
「へ?」
「死ぬ気でやらないと、死にますよ」
「はっ、?あ、」
その直後、ラフォーレティーナの腹部に美しく飛び込むように、足をぐりぃとねじ込ませながら蹴りとばす神域者。
「ぶっ!」
メキメキと地面は割れ、地中深くへとラフォーレティーナは飛ばされる。
が、しかしレベル1000を越えているだけあって、大したダメージは無い。
ラフォーレティーナが少しオーバーリアクションなだけだ。
『瞬間移動』
一瞬にして、神域者の後に回り込む。
そして、手刀を振り下ろす。
それは、幾つものスキルで超強化された一撃だった。
しかし、──
「はい」
スカッと手刀は外れる。
「確かに素晴らしい身体能力、能力だ」
「っ!」
続けて横に縦に斜めに、手刀を当てようと神域者に斬りかかるが──
「ですが貴方──」
「ぅ」
「武術を知りませんか」
パシッと腕を叩かれて、その瞬間ぐらりと体が前のめりになる。
そこに
「はっ!」
ガンッ!と神域者は膝蹴りをする。
しかも、超高速で、ラフォーレティーナの顔が見えないほど速く。
ガンッガンッガンッガンッ
ガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッガンッ
「ぶへっ!」
「うん。肉体強度も申し分ない…だが」
ラフォーレティーナは軽く口を切っただけだった。
故に、立ち上がり、神域者に飛びかかる。
が──
「やっ!」
飛びかかっている最中。空中で。
神域者はラフォーレティーナの顎を思いっきりその足で撃ち抜いた。
「がっ」
「私が足を使っている理由、わかりますか?」
「っっ!あぁっ!」
「全く」
足は、手の3~4倍近くの力がある。
故に、戦闘において足とは、強力な武器なのだ。
ラフォーレティーナは少し髪を乱し、持っていた無名刀で斬りかかる。
「ダメダメです。やる気あるんですが?」
が、それもするりと躱され──
「さて、そろそろ終わりにしますか?」
そして少女は、体を巨大化、及び変質化させた。
言い方を変えるならば、元の形に戻ったとも言える。
「はっ」
それは、竜だった。
竜…巨大な黒き翼をなんと八本も生やし、足は四本、手は二本…
強烈な瞳はみる物を恐怖させるであろう力強さ。体は十メートルは軽くあるのではないか…と思わせる。
「竜と龍の違い、分かるか?」
竜は、低い声でうなった。
「龍とは神の時代から生きる、私のような者をいうのですっ!」
そして竜は──否──龍は、口いっぱいに空気を含んだ。
すぅぅぅと息を吸い──
「バァァァァァァァッ!!」
「うおおおおおおおっっ!?」
龍は龍でも、神域者は火の神域者。
名付けるならば火龍。
そしてその一日に三回しか使えない固有スキルは──
『恒熱』
パァッと地面に一本の火の柱が立った。
しかし、規模が違った。
全長60000kmである。
雲を突き抜けていく。
それに比べ横幅は二百メートル程度しかない。
が、その分巨大なクレーターのようにラフォーレティーナを中心に焼け焦げていた。
バサッと龍が飛ぶ。
そして、ラフォーレティーナの上に乗っかる。
「まだ原形をとどめているとはな」
「かはっ、ま、まぁ、な」
「ふ、そうか。しかし、お前の弱さは如実だな。敗因としてまずは技量不足」
確かに、ラフォーレティーナは避けや防御にまわるのが苦手である。
「さらには、その性格の甘さ。貴様、本気ではなかっただろう?非情でさえない。こんな者、闇とは戦っても無駄よ、無駄」
ラフォーレティーナはつめが甘いし、それに同格との戦いは非常に不慣れだ。
そこで、龍はさらに強くラフォーレティーナを押さえつける。
「ぐあああっ」
「では、さらばだ」
龍の口から赤白い光が漏れる。
これは、恒熱の準備段階だ。
「ではな」
そして、それは放たれた。
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