王道

こんぶ

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第二章 魔王軍戦

第七話 化け物同士

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「はぁーっ」

「!!!?」

「危ない賭けだったよ」

「き、貴様どうやって」

「さて、と…ふぅ、危ない危ない…まずこの状況も危ないけど…ギリギリだったな」

「はぁ?何を──っ」

「そろそろ感じたか?異変に」

「貴様、何にををを」

「熱による殺菌の前に、作れてよかったよ」

「は、はぁぁああ」

「そろそろ呂律が回らなくなるはずだがな」

「だから、な、何を」

「それはな、これらの土にも含まれる事のあるもの。毒素だよ…その名をボツリヌス菌…H型」

「は、はぁ?」

「聞いた事はないだろうな」

「ぼつ?」

「そもそも、地中で発見したのはA型だった。そこからHまで派生させるのは、正直、森羅万象把握を使ってもしんどかったよ。さらに万物創造も使ってな」

「…」

「1gで100万人を殺す…お前に盛った毒の量はおよそ10g…どうだ?1000万の死は?」

「だが、殺菌が、それに抵抗も」

「俺が軽く作り替えたのさ。あらゆる知識を取り込み、兵器的に改良した。熱に強く、また抵抗力を無視する程の破壊力にな」

「き、きさぁまぁぁあ」

「よく喋れるな…まぁ、死には至らないようだが、相当きついんじゃないか?そろそろぶっ倒れてもいいんだが、じゃあよっこいせ」

ラフォーレティーナは龍の押さえつけていた爪をどかし、当たり前のように出て来る。

「じゃあな、今度こそ」

「はっ、まっ、まて」

スキル『部位氷結化』
スキル『攻撃力超強化』
スキル『物理的能力超強化』
スキル『反撃的攻撃力倍加』
スキル『ダメージ的攻撃力超強化』

「じゃあな!」

ダンッとラフォーレティーナは地を蹴り、豪速で龍の顎下まで行き──

「結構あぶなかったぜ」

と、一言の後、

ブンッ!
と氷結化した右手を顎にあて、振り抜いた。

そして、龍は軽く吹っ飛んだ。

「グォォオオオオ」

「神に仕える者が龍ね…ファンタジーな世界だなぁ…まぁ、そこに住んでいた訳だが」


その時ラフォーレティーナは、自分が全裸であることに気がつく。

「あっ、やべ」

万物創造オールクリエイト

「よし、作った」


それは、普通のパーカーだった。



さてと、あいつらのとこへ戻らなくちゃな。

『瞬間移動』

…っ

あれ?

「んー、変わってないなぁ」

転移してない。

「どういう事だろう?」

取り敢えず、転移テレポーテーションでも使うか。

転移テレポーテーション

ズキズキズキィ!

「痛っ!」

頭が裂けそうな程の痛み。
頭痛。

「あっ、っ、」

その場にうずくまる。

「なんだよ…なっ、何なんだよ」

転移系の能力が、使えない。

「も…もしや」

ステータスを確認してみる。

─────────────
ラフォーレティーナ
Lv1092(呪い-転移系)
物理的攻撃力…(以下略)

─────────────

「びゃぁぁぁあっ!」

これの張本人はっ!

「おどれかぁ!生かしておいたのがミスだったか!」

「…む?なんだ…敢えて生かしてくれていたのか」

「?」

「殺せ」

「はっ?」

「私を殺せ」

「…何を言って」

「お前の弱さは、甘さだ。それは、間違っていなかったようだな」

「…」

「いいか、これくらいのことは闇と対峙すればいくらでもあることだ。だから、慣れろ」

「…慣れて良いことじゃ、ねぇだろ」

「ふふっ、そうだな。やはりお前は、俗に言う『良い奴』だな」

「…」

「だが、お前ほどの強さがあるのなら、安心して逝けるのさ。私はもう、長く生きすぎた。いにしえの時から、億年も…もう、生き飽きたよ…」

「…」

「この世界でレベルを上げる条件はな、前のように極度の恐怖ではなくなったんだ。ゲームのように相手の経験値によって自分のレベルを上げる…ふ、闇は全く卑劣な事を考えるものだよ」

「そうな」

「闇に打ち克つ希望よ、約束してくれ」

「なんだ?」

「必ず闇を討つと」

「…いいぜ」

「そうか…最後に、主神から預かった言葉をお前に伝えるぞ」

「ああ」

「曰く、“深淵から出でし欲深き闇は凶悪であり、神々の者共も対抗出来ぬであろう。しかし、世代は希望を生む。闇に匹敵する光を見つけるのだ。そして、そいつは光の希望だ。しかし気を付け給え、勇者よ。時に闇はひどく醜くあるものだからな。”だそうだ」

「なんだそりゃ」

「ふふ、解ればいいのさ。歴代最強の挑戦者チャレンジャー

「…そうかよ」

「さ、そろそろ私を殺してくれ。ひと思いにな」

「分かっ…た」

俺は、全ての攻撃的スキルを発動させる。

「いくぞ」

「あぁ、頼む」

「ふっ!」

────



「こら、お前はやんちゃだな」

「あれ?おじさん?」

「こらこら、そんなことないよねー」

「おばさん!」

「よお!久しぶり!」

「久しぶり」

「町の皆!?」

「取り敢えず、飯だ飯!」

「こっちにおいで、一緒にご飯を食べよう」

「うん!」



「さぁ、旅だぞ」

「えっ、旅?今まで行けなかったのに?」

「行けるようになったんだって」

「へぇーっ!僕ね、僕ね!海が見てみたいな!」

「あたしもー!」

「それじゃあ、出発!」



着いた!

「ここが、海かぁ!うわぁ、海で過ごしてる人もいるんだね!」

「──」

「へぇ!ねぇ、そこの人、海ってどんなものですか?」

「───」

「へぇ!すごいですね、ところで魚ってしってます?」

「──」

「それと僕の名前は──」



パアッ

「懐かしいものを見た気がする」

「そうなの?」

「あぁ。懐かしい…古い記憶…世界が優しかった頃」

「ふふ、そうか。ん?あれは」

「まさか…主神様?」

『こっちにおいで。一緒にご飯を食べよう』

「はい!」



────

「死んだか…」

でも何だろう。謎の温もりを感じたが。

む?

『新しいスキルを手に入れました』

「──っ、これはっ」

それは、とんでもないものだった。



「あいつどこ行っちゃったんだろー?」

「さぁ?まだ統治をしてるのかもよー」

「でもでも、第一師団長様、アストレアが帰ってこないっておかしくないですかー?」

「そうなぁ。取り敢えず赤の奴らで穴埋めしとくか。探してみるよ。お前らも探しといてくれや」

「はーい」



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