8 / 9
ギルド
しおりを挟む
私、エリス・リーシアはギルド職員です。
毎日ギルドへ行っては、冒険者の方々へそのレベルに見合ったクエストを受け渡しています。とは言っても、ギルドの仕事は沢山ありますから、それだけでは無いんですが…クエストを受注する人がいれば、依頼する人もいる。
依頼する人は実際このギルドへ来ることもありますし、間接的に回ってくることもあります。
世界各地のギルドへ発行される高難度クエストなどもありますから。
さて、それでは今日もギルドへ行きましょう。
ギルドはいつも賑やかです。楽しいです。
◇
朝早くに起きて、朝食を食べて歯を磨いて、ギルド職員服に着替えます。
そして、歩いて五分のところのギルドへ行きます。
「おはよう」
「あら、エリスさん。おはようございますわ」
同僚の、カリナさん。タメです。
「では、今日もお仕事頑張りますわよ~」
「ええ」
さて、今日も書類の整理から何やら何まで、大忙し。
看板にクエストをはったり、ギルド内にある酒場の準備をしたりとか、すごく大変なんです。
そして、気付けば冒険者の方々が来てしまいます。
「うへらぁ」
と、こんな毎日を過ごしていました。
…そして、これからも過ごすはずでした。
ですが…
「……」
「あ、あのー」
今日この日、私はとんでもない人間と対峙しました。
「…えとー、ここがギルド…ですよね?」
「…え、ええ」
苦笑しつつも答えるカリナさん…勇敢!
というか、あの男はなんなんでしょうか!?
汚い身だしなみ、ここまで匂う体臭、服はボロボロ、変な汁がついてるし…
おげぇ、最悪…
顔も汚れているわ…
「ね、ねぇ、エリスさん、ちょっとお任せできますか?」
「…え、ええ」
あ、間違えて頷いてしまったー!
「では、お願いしますわ」
カリナさんは、ニコッと笑顔になった。
「お、お客様、とりあえず体を洗わないといけませんので、外にあるシャワー部屋をお使い下さい…」
「シャワー部屋…?シャワー部屋ってなに?」
「…はぁ?」
「…いやだからね」
「シャワー部屋とは、体を洗う場所です!」
「…いや、なにそれ?よく分かんないから教えてよ、お嬢さん…」
「…(ビキィ)」
お嬢さん…だなんて、優雅な育ちねぇ…この男は…何様なのか…
「じゃあ、ついてきてください!」
「へーい」
汚れた男は調子に乗ったように私についてきます。
「ここです!水で体を洗いなさい!そこから水が出てくるはずですので!」
「ありがとう」
「…は?何言ってるんです?」
「なんでもない。さ、水を出してくれ」
「自分で出せぃ!」
◇
「大分綺麗になったわね」
「あぁ、ありがとう」
「だからそれなんなんです?」
「なんでもない。さて、何か、そうだな。金か何かを払わなければいけないか?」
「…今回は特例で出しませんよ」
「何故?」
「だって、そんな人いませんもん。そこまで汚れてくるひと。ってか、服はもう捨てちゃったんですけど…」
「…!?えぇー!」
「?」
「あれ以外に服ないよ!?」
「…では、ギルド服を貸しましょう。洗ってかえしてくださいね」
「…ど、どうも」
急にへりくだって…
「…っていうか、俺、ギルドに登録したいんだけど」
「…と、登録?まぁ、出来ますけど」
「んじゃ、登録してよ」
「…では、手続きをするために、カリナさんにお話ししてください」
「カリナ?カリナってあのお姉さん?」
「えぇ。無礼の無いようにね」
「へいへい」
◇
「あんたがカリナさんか?」
「え、えぇ。そうですわ。な、なんですの?」
「…いや、ギルドに登録したいとおもってさ」
「…あ、そんなことでしたか。でしたら、ここに署名して、その他色々書いてから、印鑑と料金を払ってくれたら良いですわよ」
「…どうも」
そう言ってニシオカは、紙に署名していく。
「印鑑って、あれでいい?」
「?あれとは?」
「あのー、正式じゃないやつ」
「シャチハタでもいいですよー。認印でもー」
「…あ、じゃあシャチハタしか無いです(魔王に借りたやつ)」
「では、それでも…」
───バコッ!
「…何の音ですの!?」
「…?モンスター」
ギルドに突進するように入ってきたのは、魔物。
「…??な、なんで魔物が?ここは、市街地のはずだが」
他のギルド職員が言う。
「なら、突破してきたってことじゃねーの?」
「…!丁度いいところにいたじゃないですか!冒険者様!」
「…あぁ、だから、アレを倒そうと思ったけど、無理だわ」
「…へ?」
「あれ、知ってる?」
「い、いえ」
「冒険者界でも、最上位の冒険者のみしか勝つことの出来ない、指定凶悪魔物、ディサイグリード。なんで、こんなところに…」
「そ、それなら壁外の衛兵が負けたのも納得です。そして、国内に進入してきて…」
ディサイグリード。
体高は数メートル。二つの腕は歪に折れ曲がり、体に対して大きい。と、いうか、体が細い。
「キョェエエエエ!!!」
ディサイグリードの口から黒い球のようなものが見える。
それは、宙に浮いているようだった。
「な、なんですか、これは?」
「…!ディサイグリードの代表技!踊る球!その威力は洒落にならないらしい!このギルドごと吹っ飛ぶぞ!」
「キョェエエエエ!!!」
「うるさ」
ベコッ
ベコベコベコッ!
ガンッ!ガガガガガッ!
急に、ディサイグリードが、ひしゃげ、ねじれ、べこべこにへこむ。
「…?」
「…??」
急にディサイグリードは倒れた。
体中に穴をあけて。体中から、血を流して。
「な、なにが起きた?こいつ特有の特性か?」
「…いや、そんなものはないはずだし…」
ギルドは大慌てだった。
「…で、カリナさん、ギルド登録できた?」
「それどころじゃないですわっ!!」
────────────
更新遅れてさーせん。
休載って書いてあるけど、まぁちょくちょく更新するくらいに思っておいてくだちい。
毎日ギルドへ行っては、冒険者の方々へそのレベルに見合ったクエストを受け渡しています。とは言っても、ギルドの仕事は沢山ありますから、それだけでは無いんですが…クエストを受注する人がいれば、依頼する人もいる。
依頼する人は実際このギルドへ来ることもありますし、間接的に回ってくることもあります。
世界各地のギルドへ発行される高難度クエストなどもありますから。
さて、それでは今日もギルドへ行きましょう。
ギルドはいつも賑やかです。楽しいです。
◇
朝早くに起きて、朝食を食べて歯を磨いて、ギルド職員服に着替えます。
そして、歩いて五分のところのギルドへ行きます。
「おはよう」
「あら、エリスさん。おはようございますわ」
同僚の、カリナさん。タメです。
「では、今日もお仕事頑張りますわよ~」
「ええ」
さて、今日も書類の整理から何やら何まで、大忙し。
看板にクエストをはったり、ギルド内にある酒場の準備をしたりとか、すごく大変なんです。
そして、気付けば冒険者の方々が来てしまいます。
「うへらぁ」
と、こんな毎日を過ごしていました。
…そして、これからも過ごすはずでした。
ですが…
「……」
「あ、あのー」
今日この日、私はとんでもない人間と対峙しました。
「…えとー、ここがギルド…ですよね?」
「…え、ええ」
苦笑しつつも答えるカリナさん…勇敢!
というか、あの男はなんなんでしょうか!?
汚い身だしなみ、ここまで匂う体臭、服はボロボロ、変な汁がついてるし…
おげぇ、最悪…
顔も汚れているわ…
「ね、ねぇ、エリスさん、ちょっとお任せできますか?」
「…え、ええ」
あ、間違えて頷いてしまったー!
「では、お願いしますわ」
カリナさんは、ニコッと笑顔になった。
「お、お客様、とりあえず体を洗わないといけませんので、外にあるシャワー部屋をお使い下さい…」
「シャワー部屋…?シャワー部屋ってなに?」
「…はぁ?」
「…いやだからね」
「シャワー部屋とは、体を洗う場所です!」
「…いや、なにそれ?よく分かんないから教えてよ、お嬢さん…」
「…(ビキィ)」
お嬢さん…だなんて、優雅な育ちねぇ…この男は…何様なのか…
「じゃあ、ついてきてください!」
「へーい」
汚れた男は調子に乗ったように私についてきます。
「ここです!水で体を洗いなさい!そこから水が出てくるはずですので!」
「ありがとう」
「…は?何言ってるんです?」
「なんでもない。さ、水を出してくれ」
「自分で出せぃ!」
◇
「大分綺麗になったわね」
「あぁ、ありがとう」
「だからそれなんなんです?」
「なんでもない。さて、何か、そうだな。金か何かを払わなければいけないか?」
「…今回は特例で出しませんよ」
「何故?」
「だって、そんな人いませんもん。そこまで汚れてくるひと。ってか、服はもう捨てちゃったんですけど…」
「…!?えぇー!」
「?」
「あれ以外に服ないよ!?」
「…では、ギルド服を貸しましょう。洗ってかえしてくださいね」
「…ど、どうも」
急にへりくだって…
「…っていうか、俺、ギルドに登録したいんだけど」
「…と、登録?まぁ、出来ますけど」
「んじゃ、登録してよ」
「…では、手続きをするために、カリナさんにお話ししてください」
「カリナ?カリナってあのお姉さん?」
「えぇ。無礼の無いようにね」
「へいへい」
◇
「あんたがカリナさんか?」
「え、えぇ。そうですわ。な、なんですの?」
「…いや、ギルドに登録したいとおもってさ」
「…あ、そんなことでしたか。でしたら、ここに署名して、その他色々書いてから、印鑑と料金を払ってくれたら良いですわよ」
「…どうも」
そう言ってニシオカは、紙に署名していく。
「印鑑って、あれでいい?」
「?あれとは?」
「あのー、正式じゃないやつ」
「シャチハタでもいいですよー。認印でもー」
「…あ、じゃあシャチハタしか無いです(魔王に借りたやつ)」
「では、それでも…」
───バコッ!
「…何の音ですの!?」
「…?モンスター」
ギルドに突進するように入ってきたのは、魔物。
「…??な、なんで魔物が?ここは、市街地のはずだが」
他のギルド職員が言う。
「なら、突破してきたってことじゃねーの?」
「…!丁度いいところにいたじゃないですか!冒険者様!」
「…あぁ、だから、アレを倒そうと思ったけど、無理だわ」
「…へ?」
「あれ、知ってる?」
「い、いえ」
「冒険者界でも、最上位の冒険者のみしか勝つことの出来ない、指定凶悪魔物、ディサイグリード。なんで、こんなところに…」
「そ、それなら壁外の衛兵が負けたのも納得です。そして、国内に進入してきて…」
ディサイグリード。
体高は数メートル。二つの腕は歪に折れ曲がり、体に対して大きい。と、いうか、体が細い。
「キョェエエエエ!!!」
ディサイグリードの口から黒い球のようなものが見える。
それは、宙に浮いているようだった。
「な、なんですか、これは?」
「…!ディサイグリードの代表技!踊る球!その威力は洒落にならないらしい!このギルドごと吹っ飛ぶぞ!」
「キョェエエエエ!!!」
「うるさ」
ベコッ
ベコベコベコッ!
ガンッ!ガガガガガッ!
急に、ディサイグリードが、ひしゃげ、ねじれ、べこべこにへこむ。
「…?」
「…??」
急にディサイグリードは倒れた。
体中に穴をあけて。体中から、血を流して。
「な、なにが起きた?こいつ特有の特性か?」
「…いや、そんなものはないはずだし…」
ギルドは大慌てだった。
「…で、カリナさん、ギルド登録できた?」
「それどころじゃないですわっ!!」
────────────
更新遅れてさーせん。
休載って書いてあるけど、まぁちょくちょく更新するくらいに思っておいてくだちい。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
島猫たちのエピソード2025
BIRD
エッセイ・ノンフィクション
「Cat nursery Larimar 」は、ひとりでは生きられない仔猫を預かり、保護者&お世話ボランティア達が協力して育てて里親の元へ送り出す「仔猫の保育所」です。
石垣島は野良猫がとても多い島。
2021年2月22日に設立した保護団体【Cat nursery Larimar(通称ラリマー)】は、自宅では出来ない保護活動を、施設にスペースを借りて頑張るボランティアの集まりです。
「保護して下さい」と言うだけなら、誰にでも出来ます。
でもそれは丸投げで、猫のために何かした内には入りません。
もっと踏み込んで、その猫の医療費やゴハン代などを負担出来る人、譲渡会を手伝える人からの依頼のみ受け付けています。
本作は、ラリマーの保護活動や、石垣島の猫ボランティアについて書いた作品です。
スコア収益は、保護猫たちのゴハンやオヤツの購入に使っています。
24hポイントが0だった作品を削除し再投稿したらHOTランキング3位以内に入った話
アミ100
エッセイ・ノンフィクション
私の作品「乙女ゲームのヒロインに転生、科学を駆使して剣と魔法の世界を生きる」がHOTランキング入り(最高で2位)しました、ありがとうございますm(_ _)m
この作品は2年ほど前に投稿したものを1度削除し、色々投稿の仕方を見直して再投稿したものです。
そこで、前回と投稿の仕方をどう変えたらどの程度変わったのかを記録しておこうと思います。
「投稿時、作品内容以外でどこに気を配るべきなのか」の参考になればと思いますm(_ _)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる