1 / 11
入学式…じゃない!?
しおりを挟む
「ここが、今日から俺の通う…」
私立県学園…数多の県からここに沢山の人が集まるらしいが…
さてと、それじゃあまずクラスを確認するか…
入学式は明日らしいし…まずはクラスメイトとのコミュニケーションをとるという事が大事だ。
最初の印象は大事。
「ええっと…」
あったあった。
1-C 岡崎市
1-C 西尾市
1-C 一宮市…
…1-Eまであるのか…
とりあえず、俺はC組だった。
学園内に入る。
内装は落ち着いた感じで、玄関から何から何まで、キチッとしていて綺麗に整えられている。
「…」
ガラガラガラッ!
教室の戸をあける。
「およ、お前…」
「あ…久しぶり~」
教室には大量に机があったが、その中で一つの席だけ、誰かが座っていた。
いや、誰かではない、それは俺の知り合いの──
「よぉ、碧南…」
「よぉ、西尾」
挨拶を交わした。
俺が、西尾である。
「いやー、お前も突っ立ってないで座ったら?」
「あー、うん」
「はぁーっ、ホント、緊張することないか?」
「…なにが?」
「何がって、お前…今日から新しい奴らとやってくんだぜ…緊張しないのか?」
「いやまぁ、そりゃそうだけど…そんな気負うことは無いんじゃない?」
「いやぁー、俺は緊張するぞ…あー、胸がバンバンなっとる…」
「…てか、この学園、面白いよな」
「面白い?」
「あぁ。色んな所に鍵がかかってたぜ。例えば…下駄箱とか」
「あー、盗難対策かなんかなんじゃない?」
「だとしても厳重すぎるよなぁ」
「…そうだな、でもインドとかじゃ──」
ガラガラガラッ!
「「…!」」
二人してビビってしまった。
体がびくってなったわ…
「あれ?お二人さんだけ?」
「あ、あんたは…」
「おう、二、三回会ったことあるだろ?岡崎だよ」
「岡崎!来てくれたか…いやぁ、お前は知り合いだから特に何も思わないんだけどよ!いやぁ、ビビって損したぜ!」
「えぇ~、何で俺がどうでも良いみたいに…言っておくが、岡崎市はな、西尾や碧南と違って、オカザえもんが有名なんだよッッ!あと八丁味噌!」
そう言いながら、岡崎くんはガタッと席に着く。ちなみに席にはその人の名前が書かれている。俺は真ん中の辺りの窓側。岡崎くんは真ん中の前の方の席。碧南は廊下側だった。
「いや、まぁまぁマイナーじゃね!?」
「だったらマスコットキャラクターいんのか?」
「いや、それは…まぁ、うん」
「だろ、ったく…」
岡崎…こんな感じだけど初対面の時はもっと人見知り全開にしてたよな…
「緊張するなぁ、西尾…」
「えー?」
「あー、俺も緊張するぜ…」
「岡崎くんも!?」
「あぁ。俺けっこう人見知りなんだよね…」
「そうなんだ」
いかつい顔とは裏腹に…
以外だ…
「まぁ、でも俺らはやっぱこういう風につるむのが一番だよな」
「…?どういうこと?」
「だから、高潔じゃなくってね、こうみっともなくても立ち向かう!みたいなさぁ、勇者的な感じよ…分かる?」
「…あー、何となく分かるよ、それ」
「えー、岡崎くん、分かるのか…俺は全く…」
「何でだよ、西尾。つまりな、こうやっぱ三人で──」
ガラガラガラッ!
「「「……!」」」
ふわっと、花の香りがした。
振り返れば…
「…あ、どうも」
咄嗟に、挨拶してしまう。
「…」
だが、その女はすーっと歩いて行って自分の席におしとやかにすっと座った。
「スルー…」
「シカト…」
「無視…」
俺達三人は唖然とした。
「…見たことあるか?」
碧南に聞いてみたが、首を横に振るだけであった。
「しっかし…美人だねぇ…あれ」
「いやぁ、本当…でも近寄りがたい…」
いや、碧南くんの顔の方が近寄りがたいけどね。
でも確かに、黒髪をなびかせるその姿は美しかった。
ちなみに碧南はふつーの容姿をしている。(それは俺もだが)
「…あ、書いてあった…あの席」
黒板に一応、席とその名簿が書いてあった。
「…一宮…」
「…一応俺らは全員西三河…でも一宮って…」
「尾張地方だよ…えーっと確か…尾張の…」
「ふーん…俺あんまりあそこらへんのことしらんわ…あんまつるみがないし」
碧南が言った。
「そっか…実は俺もなんだよね」
俺、あんまり尾張のあたりの人知らないし…西三河だって全部は把握しきれてないくらいなんだから…
「俺は…一人だけ知り合いがいる」
岡崎くんは、そう言った。
「へぇーっ、で、誰なの?」
「んあ、春日井」
「へぇ、結構有名じゃん」
「そうなの?」
と言うか、周りの県から愛知県ってどう思われてるんだろ?
名古屋ってイメージしか無いのかな?
「春日井って、ういろうか…」
「それ名古屋じゃね?」
「いや、実際には色んなところにういろうはあるらしい…」
あのCMに騙されてはいけないと言うことだ。(分かる人には分かる)
「…はぁ、と言うかこれからどう──」
ガラガラガラッ!
ガヤガヤ…
「ん?」
い、一気に人が入ってきたぞ…
あ…あの人たちは…
「お、おい西尾…」
「あぁ…」
全然分からん!
誰一人として知らないぞ!
◇
そうして、朝の喧騒に包まれながら、俺達は全員席に着いた。
…が、俺の周りに誰一人として知ってる奴がいない…
何故だ…
岡崎くんは真ん中…
碧南は廊下側…
俺は窓側…
故に誰も分からーん。(窓側では)
「…」
その時、ガラガラガラッ!と前の扉が開いた。
「…?」
「…さてと、お前ら全員揃ってるか?…俺が教師の…西・三河だ!よろしくな!」
そして、俺達の教師が決まった。
えー。
西・三河って…
「…さてと、まぁ本当は入学式で発表されるはずだったし、教師にもその時伝えられるはずだったが、まぁ俺がお願いしたら理事長の愛知先生がオーケーを下さった!と言うことで、よろしく!じゃん!だら!りんっ!」
…はずいよ。西三河の生徒として恥ずかしいよ。
「…」
シーン。
「どうした、お前ら!笑って良いんだぞ!がッハッハッハッ!」
…いやー、この人のテンションにはついて行けないなぁ。
「…すんごい先生だね…えーっと、西尾くん?」
…ビクビクッ!
隣から小声で話しかけられた…
しかもっ!女生徒…!
「…あ、はい…」
えーと…この人は…
「私、愛西、よろしくね」
「あ、はい」
その差し出された手を、俺はいつの間にか握っていた。
こうして、俺は学園デビューを果たしたッッ!
To be continued───
続きが見たい!
俺愛知に住んでる!
愛知知らんけどおもろい!
そう思った方は、是非お気に入り、あるいは定期的に見に来ていただけると幸いです!
では、また!
私立県学園…数多の県からここに沢山の人が集まるらしいが…
さてと、それじゃあまずクラスを確認するか…
入学式は明日らしいし…まずはクラスメイトとのコミュニケーションをとるという事が大事だ。
最初の印象は大事。
「ええっと…」
あったあった。
1-C 岡崎市
1-C 西尾市
1-C 一宮市…
…1-Eまであるのか…
とりあえず、俺はC組だった。
学園内に入る。
内装は落ち着いた感じで、玄関から何から何まで、キチッとしていて綺麗に整えられている。
「…」
ガラガラガラッ!
教室の戸をあける。
「およ、お前…」
「あ…久しぶり~」
教室には大量に机があったが、その中で一つの席だけ、誰かが座っていた。
いや、誰かではない、それは俺の知り合いの──
「よぉ、碧南…」
「よぉ、西尾」
挨拶を交わした。
俺が、西尾である。
「いやー、お前も突っ立ってないで座ったら?」
「あー、うん」
「はぁーっ、ホント、緊張することないか?」
「…なにが?」
「何がって、お前…今日から新しい奴らとやってくんだぜ…緊張しないのか?」
「いやまぁ、そりゃそうだけど…そんな気負うことは無いんじゃない?」
「いやぁー、俺は緊張するぞ…あー、胸がバンバンなっとる…」
「…てか、この学園、面白いよな」
「面白い?」
「あぁ。色んな所に鍵がかかってたぜ。例えば…下駄箱とか」
「あー、盗難対策かなんかなんじゃない?」
「だとしても厳重すぎるよなぁ」
「…そうだな、でもインドとかじゃ──」
ガラガラガラッ!
「「…!」」
二人してビビってしまった。
体がびくってなったわ…
「あれ?お二人さんだけ?」
「あ、あんたは…」
「おう、二、三回会ったことあるだろ?岡崎だよ」
「岡崎!来てくれたか…いやぁ、お前は知り合いだから特に何も思わないんだけどよ!いやぁ、ビビって損したぜ!」
「えぇ~、何で俺がどうでも良いみたいに…言っておくが、岡崎市はな、西尾や碧南と違って、オカザえもんが有名なんだよッッ!あと八丁味噌!」
そう言いながら、岡崎くんはガタッと席に着く。ちなみに席にはその人の名前が書かれている。俺は真ん中の辺りの窓側。岡崎くんは真ん中の前の方の席。碧南は廊下側だった。
「いや、まぁまぁマイナーじゃね!?」
「だったらマスコットキャラクターいんのか?」
「いや、それは…まぁ、うん」
「だろ、ったく…」
岡崎…こんな感じだけど初対面の時はもっと人見知り全開にしてたよな…
「緊張するなぁ、西尾…」
「えー?」
「あー、俺も緊張するぜ…」
「岡崎くんも!?」
「あぁ。俺けっこう人見知りなんだよね…」
「そうなんだ」
いかつい顔とは裏腹に…
以外だ…
「まぁ、でも俺らはやっぱこういう風につるむのが一番だよな」
「…?どういうこと?」
「だから、高潔じゃなくってね、こうみっともなくても立ち向かう!みたいなさぁ、勇者的な感じよ…分かる?」
「…あー、何となく分かるよ、それ」
「えー、岡崎くん、分かるのか…俺は全く…」
「何でだよ、西尾。つまりな、こうやっぱ三人で──」
ガラガラガラッ!
「「「……!」」」
ふわっと、花の香りがした。
振り返れば…
「…あ、どうも」
咄嗟に、挨拶してしまう。
「…」
だが、その女はすーっと歩いて行って自分の席におしとやかにすっと座った。
「スルー…」
「シカト…」
「無視…」
俺達三人は唖然とした。
「…見たことあるか?」
碧南に聞いてみたが、首を横に振るだけであった。
「しっかし…美人だねぇ…あれ」
「いやぁ、本当…でも近寄りがたい…」
いや、碧南くんの顔の方が近寄りがたいけどね。
でも確かに、黒髪をなびかせるその姿は美しかった。
ちなみに碧南はふつーの容姿をしている。(それは俺もだが)
「…あ、書いてあった…あの席」
黒板に一応、席とその名簿が書いてあった。
「…一宮…」
「…一応俺らは全員西三河…でも一宮って…」
「尾張地方だよ…えーっと確か…尾張の…」
「ふーん…俺あんまりあそこらへんのことしらんわ…あんまつるみがないし」
碧南が言った。
「そっか…実は俺もなんだよね」
俺、あんまり尾張のあたりの人知らないし…西三河だって全部は把握しきれてないくらいなんだから…
「俺は…一人だけ知り合いがいる」
岡崎くんは、そう言った。
「へぇーっ、で、誰なの?」
「んあ、春日井」
「へぇ、結構有名じゃん」
「そうなの?」
と言うか、周りの県から愛知県ってどう思われてるんだろ?
名古屋ってイメージしか無いのかな?
「春日井って、ういろうか…」
「それ名古屋じゃね?」
「いや、実際には色んなところにういろうはあるらしい…」
あのCMに騙されてはいけないと言うことだ。(分かる人には分かる)
「…はぁ、と言うかこれからどう──」
ガラガラガラッ!
ガヤガヤ…
「ん?」
い、一気に人が入ってきたぞ…
あ…あの人たちは…
「お、おい西尾…」
「あぁ…」
全然分からん!
誰一人として知らないぞ!
◇
そうして、朝の喧騒に包まれながら、俺達は全員席に着いた。
…が、俺の周りに誰一人として知ってる奴がいない…
何故だ…
岡崎くんは真ん中…
碧南は廊下側…
俺は窓側…
故に誰も分からーん。(窓側では)
「…」
その時、ガラガラガラッ!と前の扉が開いた。
「…?」
「…さてと、お前ら全員揃ってるか?…俺が教師の…西・三河だ!よろしくな!」
そして、俺達の教師が決まった。
えー。
西・三河って…
「…さてと、まぁ本当は入学式で発表されるはずだったし、教師にもその時伝えられるはずだったが、まぁ俺がお願いしたら理事長の愛知先生がオーケーを下さった!と言うことで、よろしく!じゃん!だら!りんっ!」
…はずいよ。西三河の生徒として恥ずかしいよ。
「…」
シーン。
「どうした、お前ら!笑って良いんだぞ!がッハッハッハッ!」
…いやー、この人のテンションにはついて行けないなぁ。
「…すんごい先生だね…えーっと、西尾くん?」
…ビクビクッ!
隣から小声で話しかけられた…
しかもっ!女生徒…!
「…あ、はい…」
えーと…この人は…
「私、愛西、よろしくね」
「あ、はい」
その差し出された手を、俺はいつの間にか握っていた。
こうして、俺は学園デビューを果たしたッッ!
To be continued───
続きが見たい!
俺愛知に住んでる!
愛知知らんけどおもろい!
そう思った方は、是非お気に入り、あるいは定期的に見に来ていただけると幸いです!
では、また!
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
『後宮薬師は名を持たない』
由香
キャラ文芸
後宮で怪異を診る薬師・玉玲は、母が禁薬により処刑された過去を持つ。
帝と皇子に迫る“鬼”の気配、母の遺した禁薬、鬼神の青年・玄曜との出会い。
救いと犠牲の狭間で、玉玲は母が選ばなかった選択を重ねていく。
後宮が燃え、名を失ってもなお――
彼女は薬師として、人として、生きる道を選ぶ。
後宮の手かざし皇后〜盲目のお飾り皇后が持つ波動の力〜
二位関りをん
キャラ文芸
龍の国の若き皇帝・浩明に5大名家の娘である美華が皇后として嫁いできた。しかし美華は病により目が見えなくなっていた。
そんな美華を冷たくあしらう浩明。婚儀の夜、美華の目の前で彼女付きの女官が心臓発作に倒れてしまう。
その時。美華は慌てること無く駆け寄り、女官に手をかざすと女官は元気になる。
どうも美華には不思議な力があるようで…?
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる