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入学式…じゃない!?
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「ここが、今日から俺の通う…」
私立県学園…数多の県からここに沢山の人が集まるらしいが…
さてと、それじゃあまずクラスを確認するか…
入学式は明日らしいし…まずはクラスメイトとのコミュニケーションをとるという事が大事だ。
最初の印象は大事。
「ええっと…」
あったあった。
1-C 岡崎市
1-C 西尾市
1-C 一宮市…
…1-Eまであるのか…
とりあえず、俺はC組だった。
学園内に入る。
内装は落ち着いた感じで、玄関から何から何まで、キチッとしていて綺麗に整えられている。
「…」
ガラガラガラッ!
教室の戸をあける。
「およ、お前…」
「あ…久しぶり~」
教室には大量に机があったが、その中で一つの席だけ、誰かが座っていた。
いや、誰かではない、それは俺の知り合いの──
「よぉ、碧南…」
「よぉ、西尾」
挨拶を交わした。
俺が、西尾である。
「いやー、お前も突っ立ってないで座ったら?」
「あー、うん」
「はぁーっ、ホント、緊張することないか?」
「…なにが?」
「何がって、お前…今日から新しい奴らとやってくんだぜ…緊張しないのか?」
「いやまぁ、そりゃそうだけど…そんな気負うことは無いんじゃない?」
「いやぁー、俺は緊張するぞ…あー、胸がバンバンなっとる…」
「…てか、この学園、面白いよな」
「面白い?」
「あぁ。色んな所に鍵がかかってたぜ。例えば…下駄箱とか」
「あー、盗難対策かなんかなんじゃない?」
「だとしても厳重すぎるよなぁ」
「…そうだな、でもインドとかじゃ──」
ガラガラガラッ!
「「…!」」
二人してビビってしまった。
体がびくってなったわ…
「あれ?お二人さんだけ?」
「あ、あんたは…」
「おう、二、三回会ったことあるだろ?岡崎だよ」
「岡崎!来てくれたか…いやぁ、お前は知り合いだから特に何も思わないんだけどよ!いやぁ、ビビって損したぜ!」
「えぇ~、何で俺がどうでも良いみたいに…言っておくが、岡崎市はな、西尾や碧南と違って、オカザえもんが有名なんだよッッ!あと八丁味噌!」
そう言いながら、岡崎くんはガタッと席に着く。ちなみに席にはその人の名前が書かれている。俺は真ん中の辺りの窓側。岡崎くんは真ん中の前の方の席。碧南は廊下側だった。
「いや、まぁまぁマイナーじゃね!?」
「だったらマスコットキャラクターいんのか?」
「いや、それは…まぁ、うん」
「だろ、ったく…」
岡崎…こんな感じだけど初対面の時はもっと人見知り全開にしてたよな…
「緊張するなぁ、西尾…」
「えー?」
「あー、俺も緊張するぜ…」
「岡崎くんも!?」
「あぁ。俺けっこう人見知りなんだよね…」
「そうなんだ」
いかつい顔とは裏腹に…
以外だ…
「まぁ、でも俺らはやっぱこういう風につるむのが一番だよな」
「…?どういうこと?」
「だから、高潔じゃなくってね、こうみっともなくても立ち向かう!みたいなさぁ、勇者的な感じよ…分かる?」
「…あー、何となく分かるよ、それ」
「えー、岡崎くん、分かるのか…俺は全く…」
「何でだよ、西尾。つまりな、こうやっぱ三人で──」
ガラガラガラッ!
「「「……!」」」
ふわっと、花の香りがした。
振り返れば…
「…あ、どうも」
咄嗟に、挨拶してしまう。
「…」
だが、その女はすーっと歩いて行って自分の席におしとやかにすっと座った。
「スルー…」
「シカト…」
「無視…」
俺達三人は唖然とした。
「…見たことあるか?」
碧南に聞いてみたが、首を横に振るだけであった。
「しっかし…美人だねぇ…あれ」
「いやぁ、本当…でも近寄りがたい…」
いや、碧南くんの顔の方が近寄りがたいけどね。
でも確かに、黒髪をなびかせるその姿は美しかった。
ちなみに碧南はふつーの容姿をしている。(それは俺もだが)
「…あ、書いてあった…あの席」
黒板に一応、席とその名簿が書いてあった。
「…一宮…」
「…一応俺らは全員西三河…でも一宮って…」
「尾張地方だよ…えーっと確か…尾張の…」
「ふーん…俺あんまりあそこらへんのことしらんわ…あんまつるみがないし」
碧南が言った。
「そっか…実は俺もなんだよね」
俺、あんまり尾張のあたりの人知らないし…西三河だって全部は把握しきれてないくらいなんだから…
「俺は…一人だけ知り合いがいる」
岡崎くんは、そう言った。
「へぇーっ、で、誰なの?」
「んあ、春日井」
「へぇ、結構有名じゃん」
「そうなの?」
と言うか、周りの県から愛知県ってどう思われてるんだろ?
名古屋ってイメージしか無いのかな?
「春日井って、ういろうか…」
「それ名古屋じゃね?」
「いや、実際には色んなところにういろうはあるらしい…」
あのCMに騙されてはいけないと言うことだ。(分かる人には分かる)
「…はぁ、と言うかこれからどう──」
ガラガラガラッ!
ガヤガヤ…
「ん?」
い、一気に人が入ってきたぞ…
あ…あの人たちは…
「お、おい西尾…」
「あぁ…」
全然分からん!
誰一人として知らないぞ!
◇
そうして、朝の喧騒に包まれながら、俺達は全員席に着いた。
…が、俺の周りに誰一人として知ってる奴がいない…
何故だ…
岡崎くんは真ん中…
碧南は廊下側…
俺は窓側…
故に誰も分からーん。(窓側では)
「…」
その時、ガラガラガラッ!と前の扉が開いた。
「…?」
「…さてと、お前ら全員揃ってるか?…俺が教師の…西・三河だ!よろしくな!」
そして、俺達の教師が決まった。
えー。
西・三河って…
「…さてと、まぁ本当は入学式で発表されるはずだったし、教師にもその時伝えられるはずだったが、まぁ俺がお願いしたら理事長の愛知先生がオーケーを下さった!と言うことで、よろしく!じゃん!だら!りんっ!」
…はずいよ。西三河の生徒として恥ずかしいよ。
「…」
シーン。
「どうした、お前ら!笑って良いんだぞ!がッハッハッハッ!」
…いやー、この人のテンションにはついて行けないなぁ。
「…すんごい先生だね…えーっと、西尾くん?」
…ビクビクッ!
隣から小声で話しかけられた…
しかもっ!女生徒…!
「…あ、はい…」
えーと…この人は…
「私、愛西、よろしくね」
「あ、はい」
その差し出された手を、俺はいつの間にか握っていた。
こうして、俺は学園デビューを果たしたッッ!
To be continued───
続きが見たい!
俺愛知に住んでる!
愛知知らんけどおもろい!
そう思った方は、是非お気に入り、あるいは定期的に見に来ていただけると幸いです!
では、また!
私立県学園…数多の県からここに沢山の人が集まるらしいが…
さてと、それじゃあまずクラスを確認するか…
入学式は明日らしいし…まずはクラスメイトとのコミュニケーションをとるという事が大事だ。
最初の印象は大事。
「ええっと…」
あったあった。
1-C 岡崎市
1-C 西尾市
1-C 一宮市…
…1-Eまであるのか…
とりあえず、俺はC組だった。
学園内に入る。
内装は落ち着いた感じで、玄関から何から何まで、キチッとしていて綺麗に整えられている。
「…」
ガラガラガラッ!
教室の戸をあける。
「およ、お前…」
「あ…久しぶり~」
教室には大量に机があったが、その中で一つの席だけ、誰かが座っていた。
いや、誰かではない、それは俺の知り合いの──
「よぉ、碧南…」
「よぉ、西尾」
挨拶を交わした。
俺が、西尾である。
「いやー、お前も突っ立ってないで座ったら?」
「あー、うん」
「はぁーっ、ホント、緊張することないか?」
「…なにが?」
「何がって、お前…今日から新しい奴らとやってくんだぜ…緊張しないのか?」
「いやまぁ、そりゃそうだけど…そんな気負うことは無いんじゃない?」
「いやぁー、俺は緊張するぞ…あー、胸がバンバンなっとる…」
「…てか、この学園、面白いよな」
「面白い?」
「あぁ。色んな所に鍵がかかってたぜ。例えば…下駄箱とか」
「あー、盗難対策かなんかなんじゃない?」
「だとしても厳重すぎるよなぁ」
「…そうだな、でもインドとかじゃ──」
ガラガラガラッ!
「「…!」」
二人してビビってしまった。
体がびくってなったわ…
「あれ?お二人さんだけ?」
「あ、あんたは…」
「おう、二、三回会ったことあるだろ?岡崎だよ」
「岡崎!来てくれたか…いやぁ、お前は知り合いだから特に何も思わないんだけどよ!いやぁ、ビビって損したぜ!」
「えぇ~、何で俺がどうでも良いみたいに…言っておくが、岡崎市はな、西尾や碧南と違って、オカザえもんが有名なんだよッッ!あと八丁味噌!」
そう言いながら、岡崎くんはガタッと席に着く。ちなみに席にはその人の名前が書かれている。俺は真ん中の辺りの窓側。岡崎くんは真ん中の前の方の席。碧南は廊下側だった。
「いや、まぁまぁマイナーじゃね!?」
「だったらマスコットキャラクターいんのか?」
「いや、それは…まぁ、うん」
「だろ、ったく…」
岡崎…こんな感じだけど初対面の時はもっと人見知り全開にしてたよな…
「緊張するなぁ、西尾…」
「えー?」
「あー、俺も緊張するぜ…」
「岡崎くんも!?」
「あぁ。俺けっこう人見知りなんだよね…」
「そうなんだ」
いかつい顔とは裏腹に…
以外だ…
「まぁ、でも俺らはやっぱこういう風につるむのが一番だよな」
「…?どういうこと?」
「だから、高潔じゃなくってね、こうみっともなくても立ち向かう!みたいなさぁ、勇者的な感じよ…分かる?」
「…あー、何となく分かるよ、それ」
「えー、岡崎くん、分かるのか…俺は全く…」
「何でだよ、西尾。つまりな、こうやっぱ三人で──」
ガラガラガラッ!
「「「……!」」」
ふわっと、花の香りがした。
振り返れば…
「…あ、どうも」
咄嗟に、挨拶してしまう。
「…」
だが、その女はすーっと歩いて行って自分の席におしとやかにすっと座った。
「スルー…」
「シカト…」
「無視…」
俺達三人は唖然とした。
「…見たことあるか?」
碧南に聞いてみたが、首を横に振るだけであった。
「しっかし…美人だねぇ…あれ」
「いやぁ、本当…でも近寄りがたい…」
いや、碧南くんの顔の方が近寄りがたいけどね。
でも確かに、黒髪をなびかせるその姿は美しかった。
ちなみに碧南はふつーの容姿をしている。(それは俺もだが)
「…あ、書いてあった…あの席」
黒板に一応、席とその名簿が書いてあった。
「…一宮…」
「…一応俺らは全員西三河…でも一宮って…」
「尾張地方だよ…えーっと確か…尾張の…」
「ふーん…俺あんまりあそこらへんのことしらんわ…あんまつるみがないし」
碧南が言った。
「そっか…実は俺もなんだよね」
俺、あんまり尾張のあたりの人知らないし…西三河だって全部は把握しきれてないくらいなんだから…
「俺は…一人だけ知り合いがいる」
岡崎くんは、そう言った。
「へぇーっ、で、誰なの?」
「んあ、春日井」
「へぇ、結構有名じゃん」
「そうなの?」
と言うか、周りの県から愛知県ってどう思われてるんだろ?
名古屋ってイメージしか無いのかな?
「春日井って、ういろうか…」
「それ名古屋じゃね?」
「いや、実際には色んなところにういろうはあるらしい…」
あのCMに騙されてはいけないと言うことだ。(分かる人には分かる)
「…はぁ、と言うかこれからどう──」
ガラガラガラッ!
ガヤガヤ…
「ん?」
い、一気に人が入ってきたぞ…
あ…あの人たちは…
「お、おい西尾…」
「あぁ…」
全然分からん!
誰一人として知らないぞ!
◇
そうして、朝の喧騒に包まれながら、俺達は全員席に着いた。
…が、俺の周りに誰一人として知ってる奴がいない…
何故だ…
岡崎くんは真ん中…
碧南は廊下側…
俺は窓側…
故に誰も分からーん。(窓側では)
「…」
その時、ガラガラガラッ!と前の扉が開いた。
「…?」
「…さてと、お前ら全員揃ってるか?…俺が教師の…西・三河だ!よろしくな!」
そして、俺達の教師が決まった。
えー。
西・三河って…
「…さてと、まぁ本当は入学式で発表されるはずだったし、教師にもその時伝えられるはずだったが、まぁ俺がお願いしたら理事長の愛知先生がオーケーを下さった!と言うことで、よろしく!じゃん!だら!りんっ!」
…はずいよ。西三河の生徒として恥ずかしいよ。
「…」
シーン。
「どうした、お前ら!笑って良いんだぞ!がッハッハッハッ!」
…いやー、この人のテンションにはついて行けないなぁ。
「…すんごい先生だね…えーっと、西尾くん?」
…ビクビクッ!
隣から小声で話しかけられた…
しかもっ!女生徒…!
「…あ、はい…」
えーと…この人は…
「私、愛西、よろしくね」
「あ、はい」
その差し出された手を、俺はいつの間にか握っていた。
こうして、俺は学園デビューを果たしたッッ!
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