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根源的恐怖
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ここは…森…か。
辺り一面に生い茂る木々と、巨大な樹木たちがそれを証明している。
しっかし…これ、夢か?
俺は根っから異世界転移なんて信じないからなぁ。
…んー、考えたくはないが、誰かに攫われたのか。
或いは夢か。
少し歩いて、木に触る。
すこし湿っていてペタリとしていた。
自分の頬をつねる。
「痛ッて」
このリアリティ、夢じゃない。
夢じゃないのか…だとすると本当にさらわれたのかもな。
大分焦る。
「×××××」
ん?後ろの方から人の声がする。
「誰ですか?」
と、俺が訊くと
「×××××」
と、よく分からない言語で返される。
多分ドイツ語…だと思う。自信ないけど。
その人物を見ると、七十歳くらいの老齢な爺さんがいた。
白髪を生やし、死んだ魚のような目をしている。
「××××」
やっぱり、何を言ってるのかさっぱりだな。
しっかしなんでこんな森の中にいるんだろう?
なんか裏組織とかに囚われたのかな…俺
とりあえず、少し歩いて周辺を確認するか。
ーと、歩き出すと
ゴンッ
「ッて!」
何だ?壁…?があるのか…?手を伸ばして触ってみようにも、何かに拒まれるが如く、全く触れることが出来ない。
先の木々は見えるのに、すごく不思議だ。
というか、気持ち悪い。
「なんだよ、コレ」
その壁が気になったので、手を添えて歩き、その壁の範囲を確認する。
すーっ、と歩いて行くとー
「ありゃ、一周しちゃった」
どういうことだ?円状に俺とこの爺さんが何かで囲まれてるってこと?
出れないってことか?
もう、帰れないってことか?
それは、嫌だー
「クソッ!クソッ!」
ドンドンと体当たりをするも、全く以てビクともしない。
「ハァ、一体どうしたら…」
あの爺さんはずっと座ってるし、俺も座るか。
ドシ、と地面に腰を下ろす。
その時ようやく気がついたのだが、俺はパジャマ姿だった。
すこし恥ずかしい。
でも、マジで謎だな。これ。どーやって、
『バーバーババババーン!!!』
「ッ!!」
ビビった。心臓止まるかと思った。
え?何々?
何だ?よく分からないが、背筋がぞわっとした。
というか今の声、どこから聞こえてきたんだ?
「…は?」
その時、何故か俺が全く気づかぬ内に、目の前に、黒い棺が置いてあった。
「な、んだ?」
さっきから分からない事が多すぎる。
しかも奇妙なことに、その棺には、コウリュウ、と彫ってある。
開けてみようかな…
ということで、黒い棺を開けてみると、
ぷっしゅぅー
と、白い煙を上げながら棺が開く。
「…ん?」
中には今までの人生で見たことが無いようなものが三つもあった。
よし、取り出してよく見てみよう、としたときに、超がつくほど驚いたことがあった。
「ッげ!?」
それは、俺の左手の甲にあった。
左手の甲に、丸いボタンがついていた。
「なんじゃこりゃー!」
赤い色をしていて、大きさは厚さ5mmってとこ、半径が1.5cmってところか。でもなんだろう、自分の体の中に物がある、と言うことが非常に気持ち悪い。
「クッソ、うっ、うっ!」
外そうとしても全く外れない。
ボタンを押してみても何の反応もない。
んだよこれ?
いや、何か浮き出てきた…
『ボタンを押せばイイコトが起きるよー、だから、まずは ク リ ア しないとねー』
ーと。
クリア…何かの条件か?
とりあえずーー「×××××!!!!」
…!?爺が何か大声を上げてる。
ってか何処行った?あの爺さん。
何が起きてんだ…
すこし歩くと、
「あれッ?」
おかしい。壁が無くなっている。
一体どういうことか、確認の為に、黒い棺を持ったまま、悲鳴の方へ歩き出すとー
「×××!!!!」
まただ。とんでもない声だ。人はこんな声を出すことが出来るのか、と思ってしまうほどだ。
まるで、断末魔の……よ…う…。
「ッ、げろぉ、おぼぉっ!」
吐いた。
久しぶり吐いた。
何だよ、何だよあれッ。
爺さんを、喰ってた。
そいつは、頭が三つあって、一つ一つが鶏の顔をしていて、体が象のようで、二つの巨大な象牙があり、足はなく、ナメクジのようにヌルヌル、と定期的に粘液を分泌していた。
まるで、キメラだ。
ーと、そう思って、もう一度見ているとー
象の体から、目玉がボコンと出てきた。
「…ッヒ!?」
そして、俺をー捉えた。
怖い
怖い怖い怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわい
俺まで爺さん見たいに喰われるのか。
脳髄をまき散らすように、ぐちゃぐちゃにあいつは、喰っていた。
人がー死んだ。
目の前で、だ。
魚とか豚とかじゃない。
人が、死んだ!
「ッウゥッアゥッ」
いつの間にか俺はへたりこんでいた。
腰が抜けたというやつだ。
涙を流し、必死に後ずさる。
「グフッ、動ッ、け」
だが、足は全く動かない。
体も震えが止まらない。
立て立て立て立て
逃げるんだ。にげるしかないんだ。
だから、足!動け。
そして、ようやく足に力が入り出し、走り出せるようになった瞬間ー
「っわぁああああああ!!!」
と、黒い棺を抱えたまま、訳も分からず走り出していた。
ただ、逃げる為に。
死なない為に。
辺り一面に生い茂る木々と、巨大な樹木たちがそれを証明している。
しっかし…これ、夢か?
俺は根っから異世界転移なんて信じないからなぁ。
…んー、考えたくはないが、誰かに攫われたのか。
或いは夢か。
少し歩いて、木に触る。
すこし湿っていてペタリとしていた。
自分の頬をつねる。
「痛ッて」
このリアリティ、夢じゃない。
夢じゃないのか…だとすると本当にさらわれたのかもな。
大分焦る。
「×××××」
ん?後ろの方から人の声がする。
「誰ですか?」
と、俺が訊くと
「×××××」
と、よく分からない言語で返される。
多分ドイツ語…だと思う。自信ないけど。
その人物を見ると、七十歳くらいの老齢な爺さんがいた。
白髪を生やし、死んだ魚のような目をしている。
「××××」
やっぱり、何を言ってるのかさっぱりだな。
しっかしなんでこんな森の中にいるんだろう?
なんか裏組織とかに囚われたのかな…俺
とりあえず、少し歩いて周辺を確認するか。
ーと、歩き出すと
ゴンッ
「ッて!」
何だ?壁…?があるのか…?手を伸ばして触ってみようにも、何かに拒まれるが如く、全く触れることが出来ない。
先の木々は見えるのに、すごく不思議だ。
というか、気持ち悪い。
「なんだよ、コレ」
その壁が気になったので、手を添えて歩き、その壁の範囲を確認する。
すーっ、と歩いて行くとー
「ありゃ、一周しちゃった」
どういうことだ?円状に俺とこの爺さんが何かで囲まれてるってこと?
出れないってことか?
もう、帰れないってことか?
それは、嫌だー
「クソッ!クソッ!」
ドンドンと体当たりをするも、全く以てビクともしない。
「ハァ、一体どうしたら…」
あの爺さんはずっと座ってるし、俺も座るか。
ドシ、と地面に腰を下ろす。
その時ようやく気がついたのだが、俺はパジャマ姿だった。
すこし恥ずかしい。
でも、マジで謎だな。これ。どーやって、
『バーバーババババーン!!!』
「ッ!!」
ビビった。心臓止まるかと思った。
え?何々?
何だ?よく分からないが、背筋がぞわっとした。
というか今の声、どこから聞こえてきたんだ?
「…は?」
その時、何故か俺が全く気づかぬ内に、目の前に、黒い棺が置いてあった。
「な、んだ?」
さっきから分からない事が多すぎる。
しかも奇妙なことに、その棺には、コウリュウ、と彫ってある。
開けてみようかな…
ということで、黒い棺を開けてみると、
ぷっしゅぅー
と、白い煙を上げながら棺が開く。
「…ん?」
中には今までの人生で見たことが無いようなものが三つもあった。
よし、取り出してよく見てみよう、としたときに、超がつくほど驚いたことがあった。
「ッげ!?」
それは、俺の左手の甲にあった。
左手の甲に、丸いボタンがついていた。
「なんじゃこりゃー!」
赤い色をしていて、大きさは厚さ5mmってとこ、半径が1.5cmってところか。でもなんだろう、自分の体の中に物がある、と言うことが非常に気持ち悪い。
「クッソ、うっ、うっ!」
外そうとしても全く外れない。
ボタンを押してみても何の反応もない。
んだよこれ?
いや、何か浮き出てきた…
『ボタンを押せばイイコトが起きるよー、だから、まずは ク リ ア しないとねー』
ーと。
クリア…何かの条件か?
とりあえずーー「×××××!!!!」
…!?爺が何か大声を上げてる。
ってか何処行った?あの爺さん。
何が起きてんだ…
すこし歩くと、
「あれッ?」
おかしい。壁が無くなっている。
一体どういうことか、確認の為に、黒い棺を持ったまま、悲鳴の方へ歩き出すとー
「×××!!!!」
まただ。とんでもない声だ。人はこんな声を出すことが出来るのか、と思ってしまうほどだ。
まるで、断末魔の……よ…う…。
「ッ、げろぉ、おぼぉっ!」
吐いた。
久しぶり吐いた。
何だよ、何だよあれッ。
爺さんを、喰ってた。
そいつは、頭が三つあって、一つ一つが鶏の顔をしていて、体が象のようで、二つの巨大な象牙があり、足はなく、ナメクジのようにヌルヌル、と定期的に粘液を分泌していた。
まるで、キメラだ。
ーと、そう思って、もう一度見ているとー
象の体から、目玉がボコンと出てきた。
「…ッヒ!?」
そして、俺をー捉えた。
怖い
怖い怖い怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわい
俺まで爺さん見たいに喰われるのか。
脳髄をまき散らすように、ぐちゃぐちゃにあいつは、喰っていた。
人がー死んだ。
目の前で、だ。
魚とか豚とかじゃない。
人が、死んだ!
「ッウゥッアゥッ」
いつの間にか俺はへたりこんでいた。
腰が抜けたというやつだ。
涙を流し、必死に後ずさる。
「グフッ、動ッ、け」
だが、足は全く動かない。
体も震えが止まらない。
立て立て立て立て
逃げるんだ。にげるしかないんだ。
だから、足!動け。
そして、ようやく足に力が入り出し、走り出せるようになった瞬間ー
「っわぁああああああ!!!」
と、黒い棺を抱えたまま、訳も分からず走り出していた。
ただ、逃げる為に。
死なない為に。
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