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ロシア編
集団催眠?
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ロシアかどっかにあった宮殿だったと思うんだけど…うーん。名前が思い出せないなぁ。
しかし、きれいな作りだなぁ。庭から外装まで完璧じゃないか。
さてと、少し徘徊しますか。
と、歩いていくと、
ゴンッ
「いてっ」
あ~、そうだそうだ。忘れていた。この見えない壁は黒い棺が出てから解除されるんだったな。
と、その時
「おい、少年。そこから先はいけんぞ」
後ろから声をかけられた。
日本人もいるのか…
ここロシア…なのに…
「えっ?」
後ろを振り向くと、そこには黒髪の外国人がいた。
この人ってそんなに日本語ペラペラなのか…
いや、しかし。
「どうしてここから先が行けないんですか?」
「俺にも分からん。ただ進めないとだけしかいえないな…」
やはり、口の動きと聞こえる声が全く違う。
もしかして、と思い腕輪を外すと
「×××××」
やはりそうか。腕輪には通訳効果があるらしい。
大して使えない奴だと思っていたが、何気にすごい便利だな。
しかし今回は人が多いように思う。
前は俺と爺さんだけだったが。
あっちの石の台座辺りで二人の金髪姉ちゃん達が喋っている。
「えッ~、何これッ?テレビの撮影~?」
「変わったドッキリねー」
のろけたように言う。
「ふむ、何なんだこれは…集団催眠とか言う奴か?」
遠くで一人の男がぽつりと言った。
「すっげぇよ、やっぱ!」
「そうね!」
「やっぱジュリアンヌは最高だな」
「…そう?」
あっちは学生か?
「んだとぉ!?ジュリアンヌは秀才だろぉーが!」
あっ、ケンカしてる。
「ねぇ、若い人」
と、後ろから呼びかけられたその時ー
「おがぁざぁぁあんん!!」
と、泣き叫ぶ少女がいた。
そりゃあ、急にこんなとこに連れてこられたら泣くよな。
「すいません。後で」
俺は少女の元へ駆けつける。
「どうした?」
「グスッズスッ」
「お母さんとはぐれたのか?」
「うっ、ううう~」
あっ、余計泣いた。
どうすれば…
「とりあえず、お兄さんが守ってあげるよ」
「?」
安心させる為に言ったんだがなぁ。
「大丈夫。大丈夫…な?」
俺は少女に優しく語りかける。
ポンと頭に手を置きー
「だから、泣くなよ…な?」
「ぅうっ、…グスッズスッ…う…うん」
「よぉし」
「ぅうっ、ううっ」
さてと、大泣きは止んだし、良しとするか。
「それで、話があるのでしたっけ?」
俺はその人に語りかけるがー
「えぇ」
ーグッフォォ
スッゲぇ美人だなぁ、おい。身長も高いし、170後半ってとこ?それに良い体してんなぁー。
「??聞いてる?」
「あっ、はい」
「まず、質問なのだけれど、これは…何?」
「これ?」
「というか貴方何人?私はロシア。もしかして中国?」
「あ…いや、日本人です」
「あらそう。にしてもロシア語上手ね」
そっちも日本語上手だけどな。
「で、これとは?」
「ここの事よ。目が覚めるとエカテリーナ宮殿にいるなんて、おかしすぎるわ。集団催眠じゃあるまいし」
「まぁ、そうですけど。でも何で俺に聞くんです?」
「貴方がここについて、一番詳しそうからよ」
へー。そういう事ってわかるのか。
「何だか、貴方が一番冷静で…」
その時だった。
『パンパン~パラらら~らららら~らららら~』
何処からともなく、音がする。
音源が分からないというのが、酷く気持ち悪い。
…何だ?
「ッ?」
俺以外の目の前に黒い棺が現れる。
「な、何これッ?」
そして、その瞬間。壁が、解除される。
「ッふぉー。やっと出れるよ~」
…銃のモニターでエリアを確認すると…
「駄目だ!そっちに行くなぁっ!」
俺は大声で叫んだ。
しかし、時すでに遅い。
「は?」
その男は体がボコボコと膨らみ
ーバン!
と、弾けた。
辺りにその男の体中の部分が飛び散る。
一気に嫌な臭いと光景が視界に入る。
この肉達が…さっきまで…人だったんだぞ!?
「ッッうぅ~オオゲェ…ゲェ!」
俺は吐いてしまう。
「な…何よこれッ」
この金髪むちむち女も、流石に動揺していた。
「イャァァアアア!!!」
誰かが叫んだ。
「「「っっっ!?わぁぁぁああ!!」」」
皆慌て、カオスな空間と化す。
「落ち着け!!!!!」
と、言った張本人である俺が落ち着いていないので何とも言えないのだが、しかし場を静めるためにはこうするしか無いと思ったのだ。
「落ち着いて聞いてくれ。これはテレビの撮影なんかじゃない。証拠は示せないけど、全て真実だ。信じてくれ。…そして、この男の様になりたくなかったら、その黒い棺をあけて、手袋と銃と腕輪をつけろ!」
「「…」」
皆が唯唯諾々従う。
「ねぇっ!ちょっとあんた!中国人!」
「日本人だ!なんだ?」
「銃なんて無いわよ!」
「はっ?」
え、どういう…
「何よこれー」
その学生が取り出したのは、まるで腹巻きのようだった。
しかし腹巻きにしてはメカメカしいと言うのか、黒色に、色んな部品がついていて、ボタンやコードが沢山ある様だ。
「まさか…」
「おい!俺のはなんか変な角だぞー」
「私のは…なにこれぇ?ドリル?」
「バラバラなのか…」
もしかして、みんな銃じゃないのか。
「ん?」
その時ー俺の銃にも異変があることに気づく。
「あれ、こんなボタンあったっけ?」
銃の本体部分に、薄黒いボタンがあった。
押してみようかな…
そうしようとしたとき…
「おいっ!!アレをみろぉ!」
「「「!?」」」
宮殿の方から、何かが飛んでくる。
パタパタ、パタパタと。
「なん、じゃ、こいつ?」
「…」
金髪姉ちゃんは冷や汗を流しながら言った。
「キューピット…」
愛の神…
しかし、きれいな作りだなぁ。庭から外装まで完璧じゃないか。
さてと、少し徘徊しますか。
と、歩いていくと、
ゴンッ
「いてっ」
あ~、そうだそうだ。忘れていた。この見えない壁は黒い棺が出てから解除されるんだったな。
と、その時
「おい、少年。そこから先はいけんぞ」
後ろから声をかけられた。
日本人もいるのか…
ここロシア…なのに…
「えっ?」
後ろを振り向くと、そこには黒髪の外国人がいた。
この人ってそんなに日本語ペラペラなのか…
いや、しかし。
「どうしてここから先が行けないんですか?」
「俺にも分からん。ただ進めないとだけしかいえないな…」
やはり、口の動きと聞こえる声が全く違う。
もしかして、と思い腕輪を外すと
「×××××」
やはりそうか。腕輪には通訳効果があるらしい。
大して使えない奴だと思っていたが、何気にすごい便利だな。
しかし今回は人が多いように思う。
前は俺と爺さんだけだったが。
あっちの石の台座辺りで二人の金髪姉ちゃん達が喋っている。
「えッ~、何これッ?テレビの撮影~?」
「変わったドッキリねー」
のろけたように言う。
「ふむ、何なんだこれは…集団催眠とか言う奴か?」
遠くで一人の男がぽつりと言った。
「すっげぇよ、やっぱ!」
「そうね!」
「やっぱジュリアンヌは最高だな」
「…そう?」
あっちは学生か?
「んだとぉ!?ジュリアンヌは秀才だろぉーが!」
あっ、ケンカしてる。
「ねぇ、若い人」
と、後ろから呼びかけられたその時ー
「おがぁざぁぁあんん!!」
と、泣き叫ぶ少女がいた。
そりゃあ、急にこんなとこに連れてこられたら泣くよな。
「すいません。後で」
俺は少女の元へ駆けつける。
「どうした?」
「グスッズスッ」
「お母さんとはぐれたのか?」
「うっ、ううう~」
あっ、余計泣いた。
どうすれば…
「とりあえず、お兄さんが守ってあげるよ」
「?」
安心させる為に言ったんだがなぁ。
「大丈夫。大丈夫…な?」
俺は少女に優しく語りかける。
ポンと頭に手を置きー
「だから、泣くなよ…な?」
「ぅうっ、…グスッズスッ…う…うん」
「よぉし」
「ぅうっ、ううっ」
さてと、大泣きは止んだし、良しとするか。
「それで、話があるのでしたっけ?」
俺はその人に語りかけるがー
「えぇ」
ーグッフォォ
スッゲぇ美人だなぁ、おい。身長も高いし、170後半ってとこ?それに良い体してんなぁー。
「??聞いてる?」
「あっ、はい」
「まず、質問なのだけれど、これは…何?」
「これ?」
「というか貴方何人?私はロシア。もしかして中国?」
「あ…いや、日本人です」
「あらそう。にしてもロシア語上手ね」
そっちも日本語上手だけどな。
「で、これとは?」
「ここの事よ。目が覚めるとエカテリーナ宮殿にいるなんて、おかしすぎるわ。集団催眠じゃあるまいし」
「まぁ、そうですけど。でも何で俺に聞くんです?」
「貴方がここについて、一番詳しそうからよ」
へー。そういう事ってわかるのか。
「何だか、貴方が一番冷静で…」
その時だった。
『パンパン~パラらら~らららら~らららら~』
何処からともなく、音がする。
音源が分からないというのが、酷く気持ち悪い。
…何だ?
「ッ?」
俺以外の目の前に黒い棺が現れる。
「な、何これッ?」
そして、その瞬間。壁が、解除される。
「ッふぉー。やっと出れるよ~」
…銃のモニターでエリアを確認すると…
「駄目だ!そっちに行くなぁっ!」
俺は大声で叫んだ。
しかし、時すでに遅い。
「は?」
その男は体がボコボコと膨らみ
ーバン!
と、弾けた。
辺りにその男の体中の部分が飛び散る。
一気に嫌な臭いと光景が視界に入る。
この肉達が…さっきまで…人だったんだぞ!?
「ッッうぅ~オオゲェ…ゲェ!」
俺は吐いてしまう。
「な…何よこれッ」
この金髪むちむち女も、流石に動揺していた。
「イャァァアアア!!!」
誰かが叫んだ。
「「「っっっ!?わぁぁぁああ!!」」」
皆慌て、カオスな空間と化す。
「落ち着け!!!!!」
と、言った張本人である俺が落ち着いていないので何とも言えないのだが、しかし場を静めるためにはこうするしか無いと思ったのだ。
「落ち着いて聞いてくれ。これはテレビの撮影なんかじゃない。証拠は示せないけど、全て真実だ。信じてくれ。…そして、この男の様になりたくなかったら、その黒い棺をあけて、手袋と銃と腕輪をつけろ!」
「「…」」
皆が唯唯諾々従う。
「ねぇっ!ちょっとあんた!中国人!」
「日本人だ!なんだ?」
「銃なんて無いわよ!」
「はっ?」
え、どういう…
「何よこれー」
その学生が取り出したのは、まるで腹巻きのようだった。
しかし腹巻きにしてはメカメカしいと言うのか、黒色に、色んな部品がついていて、ボタンやコードが沢山ある様だ。
「まさか…」
「おい!俺のはなんか変な角だぞー」
「私のは…なにこれぇ?ドリル?」
「バラバラなのか…」
もしかして、みんな銃じゃないのか。
「ん?」
その時ー俺の銃にも異変があることに気づく。
「あれ、こんなボタンあったっけ?」
銃の本体部分に、薄黒いボタンがあった。
押してみようかな…
そうしようとしたとき…
「おいっ!!アレをみろぉ!」
「「「!?」」」
宮殿の方から、何かが飛んでくる。
パタパタ、パタパタと。
「なん、じゃ、こいつ?」
「…」
金髪姉ちゃんは冷や汗を流しながら言った。
「キューピット…」
愛の神…
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