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日本編
現状
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今日は武装について、もう少し深く掘り下げようではないか。
まずは黒い手袋だ。
初めて着けた時は出て来た黒い線か体内に入るとき痛みを伴うが、数回着脱すると、特に何も感じなくなってくる。
手袋の効果は、身体能力強化。
己の膂力が飛躍的に伸びる。
また、動体視力や聴力も相当良くなるようだ。
次に白い腕輪だ。
最初はミッションの時のアラームの様な役割しか果たさないと思っていたが、これを着けると全人類と共通して話が通じる。
どういう原理かは分からないが。
そして最後の武装は、俺のメインウェポンと言ってもいい、黒い銃だ。
…が、前回のミッションで斬られてしまった。
かに思ったのだが、何故か帰ったら俺の部屋にあった。
しっかりと復元していた。ラッキーだ。
因みに銃は特殊な形をしていて、持ち手が三つある。
後ろ、真ん中、手前の順だ。
というか、途中で気付いたのだが、恐らくこの持ち手は、後ろを脇でおさえ、真ん中を利き手で持ち、手前の持ち手をおさえて、がっちりと己の体に固定させる物なのではないかな?
因みにその手前の持ち手の前には突き刺すような象牙のようなものが銃口の真下から伸びている。
また銃口は円状で周りを縁取ってある。
銃口は相当広く、四つの穴があった。
それらは十字状に区切られている。
全体的に色は黒く、本体のモーターっぽいもの以外は全て黒色だ。
これを発射すると、真空状に大穴が真っ直ぐと出来る。反動はなく、四つの穴から白い光が出るだけだ。
まあ、名付けるなら真空砲と言うところだろう。
第二形態。
引き金がついている持ち手以外の持ち手が、全て本体にガシャンとくっつき、(象牙も)モーターがくるくると回る。
後ろのモニターにはあまり変わり映えは無いが、銃口の四つの穴が一つにまとまっている。
これは敵を一瞬にして左右から挟み圧殺する、圧縮砲と言ったところか。
以上が今のところの武装である。
何故紹介したかと言うと、今から新入りが増えるかもしれないからだ。
「ボタン…」
そう、クリア報酬として、銃の強化をしてくれたボタンである。
今回はどうなるのかワクワクするなぁ。
「えい」
ポチッ
『強化されました』
ん?
何が?
え?そんだけ…
いや、何かある筈だ…
「えっ?えー?」
銃や手袋を見てもなんの変わりも無い。
何が強化されたんだよ。
謎だ…
「はぁー?何がどーな…」
その時偶々時計が目に入った。
「ッッッッッッッ!?」
やっべ!遅刻する。
手袋の力を借りて、猛ダッシュする。
「うおおおおお」
因みに百メートル二秒で走れるからこれ。
しかも全く疲れない。
ダダダダダダ
「ふぅ」
間に合った。
下駄箱に靴を入れ、教室に向かう。
前までは苦痛であったこの時間が今では幸せに感じる。
何故なら─
「おはよー!」
「「「「お、おはよう…」」」」
誰も俺を無視しなくなったからである。
今までは存在すら危うかった俺は何とか存在を取り戻したのだ。
それは、佐賀や新見と仲介したからである。
イジメを生徒会が何とかしてくれたし、既に新見と佐賀とはケリをつけていたので、すんなりとイジメは無くなった。
加藤と須川は絶対に俺とは距離を取っている。
だが、それだけだ。
やっと普通の学校生活がエンジョイ出来るのか。
冴島はすっかりと更生してしまったし、なんだか緩いクラスになったな。
今までは空気が張っていたのに。
「ふぁーあ」
授業か…授業は…いいや…
──────────────────
放課後
「んん…」
と、背伸びをする。するとパキパキと背中から音が鳴った。
「さて、帰るか…」
と、鞄を持ち出して帰ろうとしたとき─
ガラガラバァン
「!?」
「新井クン!」
「…ふ、じゃないや。京香…何?」
「帰るぞ!」
「ん?ああ」
そりゃあ覚えてたけど、冗談だと思ってた。
分かッた、と言い残して、俺と京香は教室を出た。
──────────────────
私は冴島。
今日はあの男について語るわ。
あの男。
めちゃんこ強い。
ことメンタルもそうだけど、体術や肉体的強度もとんでもなかったわ。
だって私、最高電圧でスタンガンを打ち付けたのよ?
その反応が「?」ってなに?人なの?あれ?
まぁ、もう生徒会や校長、親にこってりやられたからもうちょっかいは出さないけれど、俄然興味が湧くわね。
何なのよ、あれ…
因みに、これと殆ど同じ事を思っている奴が若干四名いた。
──────────────────
「へぇー、合気道やってたのか」
「そうなんだよ。」
「他には?」
「フルコン空手やボクシング、柔道、テコンドー、」
「うわー、多いね。よく頑張れたよ。俺だったらすぐ折れてると思うよ」
「いや、私にはそれしか取り柄がなかったからな。それを頑張る他なかった」
「いや、そんなことはない。京香の取り柄はそうやって何事にも取り組むことだ。そんで、頑張って頑張って、それでも頑張るからスゴいんだ」
「そ、そんな~」
「あー、そういやさ、俺土曜日空いてるんだよ。」
「うん?」
「だからさー、あの、アレだ。もし良かったら、さ。あのー遊園地とか、行かないか?」
あぁ~誘ってしまった。彼氏がいるかもしれないのに~。
「えっ、それって」
「え、あ、うん。」
あー、恥ずかしい。
「う、うん。いい、よ。」
「ッ?本当?」
「うん」
よっし。
こりゃ、行けるじゃないか?色々と。
そんなハッピーな約束を取り付けて─
「バイバーイ」
「おー」
俺と京香は帰っていった。
「ふぅ。って、その日ミッションあんじゃん…ま、夜遅くまで一緒な訳では無いだろうし、大丈夫か…」
そんな事を思いながら、俺は寝た。
ジジジジジ
ジジジジジ
まずは黒い手袋だ。
初めて着けた時は出て来た黒い線か体内に入るとき痛みを伴うが、数回着脱すると、特に何も感じなくなってくる。
手袋の効果は、身体能力強化。
己の膂力が飛躍的に伸びる。
また、動体視力や聴力も相当良くなるようだ。
次に白い腕輪だ。
最初はミッションの時のアラームの様な役割しか果たさないと思っていたが、これを着けると全人類と共通して話が通じる。
どういう原理かは分からないが。
そして最後の武装は、俺のメインウェポンと言ってもいい、黒い銃だ。
…が、前回のミッションで斬られてしまった。
かに思ったのだが、何故か帰ったら俺の部屋にあった。
しっかりと復元していた。ラッキーだ。
因みに銃は特殊な形をしていて、持ち手が三つある。
後ろ、真ん中、手前の順だ。
というか、途中で気付いたのだが、恐らくこの持ち手は、後ろを脇でおさえ、真ん中を利き手で持ち、手前の持ち手をおさえて、がっちりと己の体に固定させる物なのではないかな?
因みにその手前の持ち手の前には突き刺すような象牙のようなものが銃口の真下から伸びている。
また銃口は円状で周りを縁取ってある。
銃口は相当広く、四つの穴があった。
それらは十字状に区切られている。
全体的に色は黒く、本体のモーターっぽいもの以外は全て黒色だ。
これを発射すると、真空状に大穴が真っ直ぐと出来る。反動はなく、四つの穴から白い光が出るだけだ。
まあ、名付けるなら真空砲と言うところだろう。
第二形態。
引き金がついている持ち手以外の持ち手が、全て本体にガシャンとくっつき、(象牙も)モーターがくるくると回る。
後ろのモニターにはあまり変わり映えは無いが、銃口の四つの穴が一つにまとまっている。
これは敵を一瞬にして左右から挟み圧殺する、圧縮砲と言ったところか。
以上が今のところの武装である。
何故紹介したかと言うと、今から新入りが増えるかもしれないからだ。
「ボタン…」
そう、クリア報酬として、銃の強化をしてくれたボタンである。
今回はどうなるのかワクワクするなぁ。
「えい」
ポチッ
『強化されました』
ん?
何が?
え?そんだけ…
いや、何かある筈だ…
「えっ?えー?」
銃や手袋を見てもなんの変わりも無い。
何が強化されたんだよ。
謎だ…
「はぁー?何がどーな…」
その時偶々時計が目に入った。
「ッッッッッッッ!?」
やっべ!遅刻する。
手袋の力を借りて、猛ダッシュする。
「うおおおおお」
因みに百メートル二秒で走れるからこれ。
しかも全く疲れない。
ダダダダダダ
「ふぅ」
間に合った。
下駄箱に靴を入れ、教室に向かう。
前までは苦痛であったこの時間が今では幸せに感じる。
何故なら─
「おはよー!」
「「「「お、おはよう…」」」」
誰も俺を無視しなくなったからである。
今までは存在すら危うかった俺は何とか存在を取り戻したのだ。
それは、佐賀や新見と仲介したからである。
イジメを生徒会が何とかしてくれたし、既に新見と佐賀とはケリをつけていたので、すんなりとイジメは無くなった。
加藤と須川は絶対に俺とは距離を取っている。
だが、それだけだ。
やっと普通の学校生活がエンジョイ出来るのか。
冴島はすっかりと更生してしまったし、なんだか緩いクラスになったな。
今までは空気が張っていたのに。
「ふぁーあ」
授業か…授業は…いいや…
──────────────────
放課後
「んん…」
と、背伸びをする。するとパキパキと背中から音が鳴った。
「さて、帰るか…」
と、鞄を持ち出して帰ろうとしたとき─
ガラガラバァン
「!?」
「新井クン!」
「…ふ、じゃないや。京香…何?」
「帰るぞ!」
「ん?ああ」
そりゃあ覚えてたけど、冗談だと思ってた。
分かッた、と言い残して、俺と京香は教室を出た。
──────────────────
私は冴島。
今日はあの男について語るわ。
あの男。
めちゃんこ強い。
ことメンタルもそうだけど、体術や肉体的強度もとんでもなかったわ。
だって私、最高電圧でスタンガンを打ち付けたのよ?
その反応が「?」ってなに?人なの?あれ?
まぁ、もう生徒会や校長、親にこってりやられたからもうちょっかいは出さないけれど、俄然興味が湧くわね。
何なのよ、あれ…
因みに、これと殆ど同じ事を思っている奴が若干四名いた。
──────────────────
「へぇー、合気道やってたのか」
「そうなんだよ。」
「他には?」
「フルコン空手やボクシング、柔道、テコンドー、」
「うわー、多いね。よく頑張れたよ。俺だったらすぐ折れてると思うよ」
「いや、私にはそれしか取り柄がなかったからな。それを頑張る他なかった」
「いや、そんなことはない。京香の取り柄はそうやって何事にも取り組むことだ。そんで、頑張って頑張って、それでも頑張るからスゴいんだ」
「そ、そんな~」
「あー、そういやさ、俺土曜日空いてるんだよ。」
「うん?」
「だからさー、あの、アレだ。もし良かったら、さ。あのー遊園地とか、行かないか?」
あぁ~誘ってしまった。彼氏がいるかもしれないのに~。
「えっ、それって」
「え、あ、うん。」
あー、恥ずかしい。
「う、うん。いい、よ。」
「ッ?本当?」
「うん」
よっし。
こりゃ、行けるじゃないか?色々と。
そんなハッピーな約束を取り付けて─
「バイバーイ」
「おー」
俺と京香は帰っていった。
「ふぅ。って、その日ミッションあんじゃん…ま、夜遅くまで一緒な訳では無いだろうし、大丈夫か…」
そんな事を思いながら、俺は寝た。
ジジジジジ
ジジジジジ
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— 『源氏物語』「夕顔」光源氏
と、現在のように「たそかれ」で時間帯を表す用例が現れる。
なおこの歌は、帖と登場人物の名「夕顔」の由来になった夕顔の歌への返歌である。
またこの言葉の比喩として、「最盛期は過ぎたが、多少は余力があり、滅亡するにはまだ早い状態」をという語句の用い方をする。
漢語「|黄昏《コウコン》」は日没後のまだ完全に暗くなっていない時刻を指す。「初昏」とも呼んでいた。十二時辰では「戌時」(午後7時から9時)に相当する。
「たそがれ」の動詞化の用法。日暮れの薄暗くなり始めるころを指して「空が黄昏れる」や、人生の盛りを過ぎ衰えるさまを表現して「黄昏た人」などのように使用されることがある。
この物語はフィクションです。登場人物、団体等実際に同じであっても一切関係ありません。
それでは、小説「黄昏夫婦」をお楽しみ下さい。
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