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日本編
でんきライオン 3
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香龍のチームは、ミッシェルの援護に来た。
しかし、それが救いとは言い難い。何故なら目の前の敵が、あまりにも強大すぎるからだ。
それでも、香龍チームはミッシェルの援護に来た。
(どうして…)
ミッシェルは内心、疑問に思う。なぜ貴方たちは私のことを助けてくれるのか、と。
見返りを求めるため?それとも、良い印象を与えたいから?
考えてもミッシェルに答えは出なかった。
「っ!来るぞぉ!」
香龍が大声で叫ぶ。
すると、急に視界が真っ白になり、爆発的な衝撃が伝わった。
「っ!?」
落雷だ。
このライオンの攻略難易度が高い理由である。
雷を司るライオン。
「ぶふふふふふふひひひひひ」
涎をまき散らし、大きく口を開けて、ライオンは笑った。
「あっハッハッハッハッははっハハハ」
「っ!キモいんだよ!」
ジーが高速でヨーヨーを当てに行く─が、
「ふふっ」
それを越える速度で躱された。
周りにぶおんと風が伝わる。
「うっ、お」
ジーはヨーヨーを乱舞させる。
普通は避けることが出来ないようなその乱舞を、ライオンは全て躱していた。
「ッッ」
「う、そだろ」
「あ、あんなのに勝てるのか…」
ライオンは躱しながらジーに近づいて行き、腕を振った。
「…ぐあっ」
ジーの腕が切り裂かれる。
「っ」
京香が飛び出す。
「私も行くわ」
それにソンも続いて行く。
肉弾戦二人でライオンを止めにかかる。
「っ!」
「っ!?」
しかし、二人は寄ることさえ出来ずに一瞬にして吹き飛ばされる。
「っらぁ」
カチッ
ドゥオン!
「ふふっ」
何でも無いようにライオンは余裕で不可視の絶対攻撃を避けた。
「は、」
何だよ…コイツ…
「ふふふふふふふふ」
こんな奴…倒せるのか…?
「ふふふふふふふふふ」
「あ」
ライオンが腕を上に上げる。
それは、落雷の前兆であった。
「あ」
もう、駄目だ。
無理だ。
絶対、無理──
「ふふっ───」
ライオンが笑った途端、急にライオンは吹っ飛んだ。
「!?」
何が起きたんだ?
よく分からない…よく分からないが、チャンスであると言うことはよく分かる。
「はぁぁっ!」
カチッカチッカチッ
ドゥオンドゥオンドゥオン
「どうだ?」
少しでもかすっていれば良いが…
「えっ!?」
「ええ!嘘!」
二人がライオンを見て驚く。
そして、俺もライオンを見て、驚愕した。
「おいおい、マジかよ」
───全くの様に無傷。
「ふぅ?ふふっひひっはぁああはっ」
ライオンは両腕を空に掲げた。
「?」
何をするつもりだろう?
その時、空がゴロゴロゴロゴロと鳴り響きだした。
「…な、んだあれ」
それは、上空に見える無数の光だった。
「落ちてくるぞぉ!!」
バァンバァンドォンと、途轍もない衝撃が森の奥の方から聞こえてきた。
「え?」
俺達に落とすんじゃなかったのか?
「…しかし、今のは…」
見た中でも最も電力が強かった気がするが…
「?」
その時、急に何かが降ってきた。
「なんだろう、これ?」
白い粉のようだ。
「雪?」
にしては全然冷たくないしな。
「何だろう」
俺は、悩むことしか出来なかった。
「みんなぁ!無事か?」
その時、後から声がした。
「…あ、オッサン!」
「オッサン言うな…こっちはベイが駄目だった」
「こっちは正神が…」
「エストよ」
ミッシェルが左腕を押さえながら言う。
「?ミッシェル…お前…」
まさか
「左腕が無いのか!?」
「ええ。そうよ」
「ッ!ジーは手当を」
「いい。自分で出来るわ」
「だが…」
「いいから!」
強く言われて押し黙ってしまう。
「取りあえず、全員で何とかライオンの動きを止めるんだ」
「あぁ!」
ミッシェル以外の全員が頷く。
「ふん、馬鹿馬鹿しい」
─────────────────
「ソンは下半身を頼む!」
「だめぇっ!動きが速すぎて追いつけない!!」
「京香ぁ!」
「同じく!!」
「っ、クソ」
「まぁまぁ」
オッサンが出てくる。
「俺に任せとけって」
「お、オッサン」
「行くぜぇ!」
オッサンは槍を振り出した。
ライオンとの一対一の戦い。
「ほっはぁたぁっ!」
「ふふひひはあはっ」
ライオンはオッサンの槍を避けるのだけで精一杯に見える。
「す、すげえ」
押しているように見えるぞ!
「ふん。時に超越した技術ってのは強大な膂力を凌ぐのよ」
と、ミッシェル。
その戦いには、誰も参戦しなかった。
自分が行けば、足手まといになると思ったからだろう。
「すっっげぇ」
だんだんとライオンの避ける位置が狭まってくる。
「おおっ」
そこで初めてライオンに傷をつける。
少しの切り傷でしか無いが、それでも着実にダメージは入った。
「いける、いけるぞオッサン!」
「そうだ!いけ!」
「「頑張ッてー!」」
「おう!」
オッサンは張り切って、槍をぶんと振るう──
(よしっ!)
いった!
ライオンを切り裂いたぞ!
──と、思っていた。
次の瞬間──
ダンという音と共にバチンと何かが弾ける音と消えいるライオンが見えた。
「は?」
オッサンの上半身と下半身は分断されており、吹っ飛んだ上半身が、目の前にどちゃっと落ちる。
「え?」
「あ?」
「「「うわぁぁあああ!!!」」」
オッサンが─
負けた!
「ッッぁあ!!」
オッサン!
オッサン!
「あぁっ」
カチッカチッカチッカチッ第二形態カチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッ
銃を乱射するも──
「…うぅ、嘘だ…嘘だぁ!!」
オッサンが死ぬなんて…
「ううぅ!うあぁっ!」
ライオンに向かって行くが──
「うふふ」
ライオンは奇妙に笑い、俺を見つめてきた。
「香龍!!」
「え?」
目の前には京香がいた。
そして、急に俺を殴ってくる。
「うぅ、いってぇ」
何だよ…急に…。オッサンの事について落ち着けって事か?
「ハァッハァッハァッ…はぁ~っ、ふぅふぅはぁ。ふぅ、よし」
大分心が整った。
今までは周りの状況すら分からなかった。
だから周囲の反応を伺う。
「?」
何で皆こっちを向いているんだ?
「??」
あ、そういえば京香は──
「えっ」
目の前の京香には左足と左腕が無かった。
「えっええ?…へ?…ッッッッゥわぁっああああああ!!!」
俺は、ただ叫び散らす事しか出来なかった。
つい今日出来たばかりの彼女だぞ?
それが、死んでしまうかもしれない!!
「はぁっ、どうしたら?どうしたらいいっ?ねえ!?誰か!」
「ったく、情けないわね!私が止血しとくから。それでも一時的よ」
「はぁっはぁっ?え?うん」
何がどうなっているのか、分からない。
もう、嫌だ。
そんな絶望の淵に要るときだった。
またもや、森の奥から声がした。
「こぅっ、ぅうう、香龍さっ、あぁん。」
そこには、口を押さえて、泣きじゃくるアンネの姿があった。
「一体…何が…」
「…うぅ、ニコライがぁ。ニコライがぁ死んじゃったぁ!!あぁあ!!」
「だけど、どうしてそんなに慌てる?」
彼氏とかだったらそれくらい慌てるのかも知れないが…
「落雷で粉々の灰になって、島中に降り注いだのよ!」
それは、紛れもなく、さっきの白い粉だった。
「うぅう」
その衝撃はアンネにとっては大きかったらしく、ずっと泣いている。
まぁ、無理もないが。
その時だった。
「ふふふふ、ふふーっふっふっ!!」
と、ライオンはアンネの目の前に立ちはだかったのだった。
しかし、それが救いとは言い難い。何故なら目の前の敵が、あまりにも強大すぎるからだ。
それでも、香龍チームはミッシェルの援護に来た。
(どうして…)
ミッシェルは内心、疑問に思う。なぜ貴方たちは私のことを助けてくれるのか、と。
見返りを求めるため?それとも、良い印象を与えたいから?
考えてもミッシェルに答えは出なかった。
「っ!来るぞぉ!」
香龍が大声で叫ぶ。
すると、急に視界が真っ白になり、爆発的な衝撃が伝わった。
「っ!?」
落雷だ。
このライオンの攻略難易度が高い理由である。
雷を司るライオン。
「ぶふふふふふふひひひひひ」
涎をまき散らし、大きく口を開けて、ライオンは笑った。
「あっハッハッハッハッははっハハハ」
「っ!キモいんだよ!」
ジーが高速でヨーヨーを当てに行く─が、
「ふふっ」
それを越える速度で躱された。
周りにぶおんと風が伝わる。
「うっ、お」
ジーはヨーヨーを乱舞させる。
普通は避けることが出来ないようなその乱舞を、ライオンは全て躱していた。
「ッッ」
「う、そだろ」
「あ、あんなのに勝てるのか…」
ライオンは躱しながらジーに近づいて行き、腕を振った。
「…ぐあっ」
ジーの腕が切り裂かれる。
「っ」
京香が飛び出す。
「私も行くわ」
それにソンも続いて行く。
肉弾戦二人でライオンを止めにかかる。
「っ!」
「っ!?」
しかし、二人は寄ることさえ出来ずに一瞬にして吹き飛ばされる。
「っらぁ」
カチッ
ドゥオン!
「ふふっ」
何でも無いようにライオンは余裕で不可視の絶対攻撃を避けた。
「は、」
何だよ…コイツ…
「ふふふふふふふふ」
こんな奴…倒せるのか…?
「ふふふふふふふふふ」
「あ」
ライオンが腕を上に上げる。
それは、落雷の前兆であった。
「あ」
もう、駄目だ。
無理だ。
絶対、無理──
「ふふっ───」
ライオンが笑った途端、急にライオンは吹っ飛んだ。
「!?」
何が起きたんだ?
よく分からない…よく分からないが、チャンスであると言うことはよく分かる。
「はぁぁっ!」
カチッカチッカチッ
ドゥオンドゥオンドゥオン
「どうだ?」
少しでもかすっていれば良いが…
「えっ!?」
「ええ!嘘!」
二人がライオンを見て驚く。
そして、俺もライオンを見て、驚愕した。
「おいおい、マジかよ」
───全くの様に無傷。
「ふぅ?ふふっひひっはぁああはっ」
ライオンは両腕を空に掲げた。
「?」
何をするつもりだろう?
その時、空がゴロゴロゴロゴロと鳴り響きだした。
「…な、んだあれ」
それは、上空に見える無数の光だった。
「落ちてくるぞぉ!!」
バァンバァンドォンと、途轍もない衝撃が森の奥の方から聞こえてきた。
「え?」
俺達に落とすんじゃなかったのか?
「…しかし、今のは…」
見た中でも最も電力が強かった気がするが…
「?」
その時、急に何かが降ってきた。
「なんだろう、これ?」
白い粉のようだ。
「雪?」
にしては全然冷たくないしな。
「何だろう」
俺は、悩むことしか出来なかった。
「みんなぁ!無事か?」
その時、後から声がした。
「…あ、オッサン!」
「オッサン言うな…こっちはベイが駄目だった」
「こっちは正神が…」
「エストよ」
ミッシェルが左腕を押さえながら言う。
「?ミッシェル…お前…」
まさか
「左腕が無いのか!?」
「ええ。そうよ」
「ッ!ジーは手当を」
「いい。自分で出来るわ」
「だが…」
「いいから!」
強く言われて押し黙ってしまう。
「取りあえず、全員で何とかライオンの動きを止めるんだ」
「あぁ!」
ミッシェル以外の全員が頷く。
「ふん、馬鹿馬鹿しい」
─────────────────
「ソンは下半身を頼む!」
「だめぇっ!動きが速すぎて追いつけない!!」
「京香ぁ!」
「同じく!!」
「っ、クソ」
「まぁまぁ」
オッサンが出てくる。
「俺に任せとけって」
「お、オッサン」
「行くぜぇ!」
オッサンは槍を振り出した。
ライオンとの一対一の戦い。
「ほっはぁたぁっ!」
「ふふひひはあはっ」
ライオンはオッサンの槍を避けるのだけで精一杯に見える。
「す、すげえ」
押しているように見えるぞ!
「ふん。時に超越した技術ってのは強大な膂力を凌ぐのよ」
と、ミッシェル。
その戦いには、誰も参戦しなかった。
自分が行けば、足手まといになると思ったからだろう。
「すっっげぇ」
だんだんとライオンの避ける位置が狭まってくる。
「おおっ」
そこで初めてライオンに傷をつける。
少しの切り傷でしか無いが、それでも着実にダメージは入った。
「いける、いけるぞオッサン!」
「そうだ!いけ!」
「「頑張ッてー!」」
「おう!」
オッサンは張り切って、槍をぶんと振るう──
(よしっ!)
いった!
ライオンを切り裂いたぞ!
──と、思っていた。
次の瞬間──
ダンという音と共にバチンと何かが弾ける音と消えいるライオンが見えた。
「は?」
オッサンの上半身と下半身は分断されており、吹っ飛んだ上半身が、目の前にどちゃっと落ちる。
「え?」
「あ?」
「「「うわぁぁあああ!!!」」」
オッサンが─
負けた!
「ッッぁあ!!」
オッサン!
オッサン!
「あぁっ」
カチッカチッカチッカチッ第二形態カチッカチッカチッカチッカチッカチッカチッ
銃を乱射するも──
「…うぅ、嘘だ…嘘だぁ!!」
オッサンが死ぬなんて…
「ううぅ!うあぁっ!」
ライオンに向かって行くが──
「うふふ」
ライオンは奇妙に笑い、俺を見つめてきた。
「香龍!!」
「え?」
目の前には京香がいた。
そして、急に俺を殴ってくる。
「うぅ、いってぇ」
何だよ…急に…。オッサンの事について落ち着けって事か?
「ハァッハァッハァッ…はぁ~っ、ふぅふぅはぁ。ふぅ、よし」
大分心が整った。
今までは周りの状況すら分からなかった。
だから周囲の反応を伺う。
「?」
何で皆こっちを向いているんだ?
「??」
あ、そういえば京香は──
「えっ」
目の前の京香には左足と左腕が無かった。
「えっええ?…へ?…ッッッッゥわぁっああああああ!!!」
俺は、ただ叫び散らす事しか出来なかった。
つい今日出来たばかりの彼女だぞ?
それが、死んでしまうかもしれない!!
「はぁっ、どうしたら?どうしたらいいっ?ねえ!?誰か!」
「ったく、情けないわね!私が止血しとくから。それでも一時的よ」
「はぁっはぁっ?え?うん」
何がどうなっているのか、分からない。
もう、嫌だ。
そんな絶望の淵に要るときだった。
またもや、森の奥から声がした。
「こぅっ、ぅうう、香龍さっ、あぁん。」
そこには、口を押さえて、泣きじゃくるアンネの姿があった。
「一体…何が…」
「…うぅ、ニコライがぁ。ニコライがぁ死んじゃったぁ!!あぁあ!!」
「だけど、どうしてそんなに慌てる?」
彼氏とかだったらそれくらい慌てるのかも知れないが…
「落雷で粉々の灰になって、島中に降り注いだのよ!」
それは、紛れもなく、さっきの白い粉だった。
「うぅう」
その衝撃はアンネにとっては大きかったらしく、ずっと泣いている。
まぁ、無理もないが。
その時だった。
「ふふふふ、ふふーっふっふっ!!」
と、ライオンはアンネの目の前に立ちはだかったのだった。
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