25 / 28
日本編
でんきライオン 4
しおりを挟む
「アンネっ!うしろっ!」
「えっえ??え?」
「ふふふっーふふーっ」
ライオンは不気味に笑い、雷を落とした。
「──っは!?」
「っわぁ!」
それはそれは、途轍もない威力だった。
「くそ…アンネ、無事か?」
…ぐしゃりと、何かを踏んだのが分かった。
何だ?
「あっ?え?」
それは、頭だった。
人間の、頭だった。
そしてそれは、アンネの顔をしていた。
「はっ、は?はははっは!ハハハハハハハ!!ハハハハハハハ!!!」
香龍の心に限界が来た。
香龍は、笑いながら泣いていた。
「ハハハハハハハっふふっふっふっふっあっははははははは」
と、涙を流して、大笑いしていた。
そして、急にそれは現れた。
「あっはっはっはっはっ」
香龍の体を囲うように、銃が変形していく。そして、銃がバラバラと解体されていき、パラパラと紙のように薄くなる。
それが、香龍の体を覆うように重なった。
「はっははははは──」
それは、香龍の顔さえ覆った。
ついに、香龍は体中、黒い紙の様な物でぐるぐる巻きにされていた。
そして、その黒い紙は収縮し出す。
香龍の体をコーティングするように。
「…何だ?あれ…」
その見た目は、黒い何かだった。
顔の部分は丸い装甲の様な物で囲われ、両腕には黒光りする装甲が、体中につやつやの装甲がついていた。
そして、それは音を出した。
キュウイイイイイイイと、体中を白く光らせる。
「っ!」
「なんっ?」
ソンとジーが驚く。
そして、その白い光は──
──パァンと散った。
それは、どれほどの光量かは分からないが、しかし日本全土を照らしたと言っても良いほどの光であった。
「っふーっはっー。少し落ち着いたぜ」
そこには黒い装甲に体も顔も包む香龍の姿があった。
香龍は勇ましく歩き出す。
「ぶっ潰す」
─────────────────
香龍の体は今度は青白く光っていた。
装甲と装甲を繋ぐように青白い線が体中に浮き出てくる。
キュウイイイイイイイと機械らしい音もするが──
「ほほっ──」
笑いかけたライオンは、急に消えた。
否。香龍がただ蹴っただけである。
「っーまだまだ行くぜ」
吹っ飛んでいるライオンを今度は地面に叩き付ける。
ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ。
飛んでいたライオンは急に地面にめり込む。
地面がどんどん抉れていく。
「ふふふっ」
ライオンだって、やられるだけではない。
対抗もするだろう。
ゴロゴロ、ドォンと
落雷は香龍に直撃──
「しとらんわい!」
バシンと全身の体重を乗せた拳で再びライオンを吹き飛ばす。
「…あれが落雷か。流石に速いな…」
躱せないほどではないが、と付け足し。
「ふふっ、ふふふ」
ライオンは立ち上がる。
「ふふふふふふ」
「…どんな体力だよ…」
流石の香龍でも、これには呆れた。
あれだけの攻撃で、ライオンにはかすり傷程度しかついていない。
「ふっふふふふ」
ライオンはその鉤爪を突き出し、超高速で香龍めがけて乱舞する。が、本来なら触れただけで体が裂けていくだろうその鉤爪を容易に香龍は受け止めた。
「ふふっ?」
「どらぁ!」
顎を撃ち抜くように、ライオンに膝蹴りをする。
「ふぶっ!」
ライオンはドシンと倒れた。
「…」
その時、ライオンの体からビチビチビチと電流が流れる。
それは、どんどん空の方へ伸びていく。
「…っ!?」
そして、そらが真っ白に染まった。
カッ、と、再び閃光が走る。
要するに、ライオンに雷が落ちた。
「最後は自業自得か──」
と、香龍は立ち去ろうとするが──
「…は?」
めのまえには香龍を見下すような姿勢のライオンがいた。
「…」
香龍はとっさに殴りつける──が、
スカッ、スカッ、スカッ。
「あ、」
(当たらない)
「っ!」
絶対に当たるという時は腕で受け止められ、その他は殆ど避けられる。
たまにかするくらいか。
しかし、ライオンは急に速くなったな…力も以前よりあるようだし…
おそらくは、先の落雷と関係があるのだろう。
「っ!」
「っふ」
厄介だ。
とても厄介だ。
どう、どう攻略すればいい?
コイツを、どうやって…
「…ねーよ」
今の香龍には、コイツを攻略するビジョンが全く見えなかった。
それ程までに、絶望的である。
「…」
ガシンガシンガンガンガンと拳と拳が交わる。
右手と左手が火花を散らしてぶつかり、左手と右手がギリッと言いながらぶつかる。
「…!」
今だ、と香龍は目にもとまらぬ速さでライオンの腹を蹴り抜いた。
「ぶぶぷっ!」
ライオンは、着実にダメージを負っていた。
「…見えたかもな、攻略の糸口…」
黒い装甲に包まれながら、香龍は確信を持った口調でそう言った。
香龍の表情は非常に希望に満ちあふれていた。
「さぁ、かかってこい」
香龍はその煌めく両腕をあげ、指をくいくいと動かす。
「ふふっ、ふふふ」
ここに、香龍とライオンとの戦いが始まる。
「えっえ??え?」
「ふふふっーふふーっ」
ライオンは不気味に笑い、雷を落とした。
「──っは!?」
「っわぁ!」
それはそれは、途轍もない威力だった。
「くそ…アンネ、無事か?」
…ぐしゃりと、何かを踏んだのが分かった。
何だ?
「あっ?え?」
それは、頭だった。
人間の、頭だった。
そしてそれは、アンネの顔をしていた。
「はっ、は?はははっは!ハハハハハハハ!!ハハハハハハハ!!!」
香龍の心に限界が来た。
香龍は、笑いながら泣いていた。
「ハハハハハハハっふふっふっふっふっあっははははははは」
と、涙を流して、大笑いしていた。
そして、急にそれは現れた。
「あっはっはっはっはっ」
香龍の体を囲うように、銃が変形していく。そして、銃がバラバラと解体されていき、パラパラと紙のように薄くなる。
それが、香龍の体を覆うように重なった。
「はっははははは──」
それは、香龍の顔さえ覆った。
ついに、香龍は体中、黒い紙の様な物でぐるぐる巻きにされていた。
そして、その黒い紙は収縮し出す。
香龍の体をコーティングするように。
「…何だ?あれ…」
その見た目は、黒い何かだった。
顔の部分は丸い装甲の様な物で囲われ、両腕には黒光りする装甲が、体中につやつやの装甲がついていた。
そして、それは音を出した。
キュウイイイイイイイと、体中を白く光らせる。
「っ!」
「なんっ?」
ソンとジーが驚く。
そして、その白い光は──
──パァンと散った。
それは、どれほどの光量かは分からないが、しかし日本全土を照らしたと言っても良いほどの光であった。
「っふーっはっー。少し落ち着いたぜ」
そこには黒い装甲に体も顔も包む香龍の姿があった。
香龍は勇ましく歩き出す。
「ぶっ潰す」
─────────────────
香龍の体は今度は青白く光っていた。
装甲と装甲を繋ぐように青白い線が体中に浮き出てくる。
キュウイイイイイイイと機械らしい音もするが──
「ほほっ──」
笑いかけたライオンは、急に消えた。
否。香龍がただ蹴っただけである。
「っーまだまだ行くぜ」
吹っ飛んでいるライオンを今度は地面に叩き付ける。
ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ。
飛んでいたライオンは急に地面にめり込む。
地面がどんどん抉れていく。
「ふふふっ」
ライオンだって、やられるだけではない。
対抗もするだろう。
ゴロゴロ、ドォンと
落雷は香龍に直撃──
「しとらんわい!」
バシンと全身の体重を乗せた拳で再びライオンを吹き飛ばす。
「…あれが落雷か。流石に速いな…」
躱せないほどではないが、と付け足し。
「ふふっ、ふふふ」
ライオンは立ち上がる。
「ふふふふふふ」
「…どんな体力だよ…」
流石の香龍でも、これには呆れた。
あれだけの攻撃で、ライオンにはかすり傷程度しかついていない。
「ふっふふふふ」
ライオンはその鉤爪を突き出し、超高速で香龍めがけて乱舞する。が、本来なら触れただけで体が裂けていくだろうその鉤爪を容易に香龍は受け止めた。
「ふふっ?」
「どらぁ!」
顎を撃ち抜くように、ライオンに膝蹴りをする。
「ふぶっ!」
ライオンはドシンと倒れた。
「…」
その時、ライオンの体からビチビチビチと電流が流れる。
それは、どんどん空の方へ伸びていく。
「…っ!?」
そして、そらが真っ白に染まった。
カッ、と、再び閃光が走る。
要するに、ライオンに雷が落ちた。
「最後は自業自得か──」
と、香龍は立ち去ろうとするが──
「…は?」
めのまえには香龍を見下すような姿勢のライオンがいた。
「…」
香龍はとっさに殴りつける──が、
スカッ、スカッ、スカッ。
「あ、」
(当たらない)
「っ!」
絶対に当たるという時は腕で受け止められ、その他は殆ど避けられる。
たまにかするくらいか。
しかし、ライオンは急に速くなったな…力も以前よりあるようだし…
おそらくは、先の落雷と関係があるのだろう。
「っ!」
「っふ」
厄介だ。
とても厄介だ。
どう、どう攻略すればいい?
コイツを、どうやって…
「…ねーよ」
今の香龍には、コイツを攻略するビジョンが全く見えなかった。
それ程までに、絶望的である。
「…」
ガシンガシンガンガンガンと拳と拳が交わる。
右手と左手が火花を散らしてぶつかり、左手と右手がギリッと言いながらぶつかる。
「…!」
今だ、と香龍は目にもとまらぬ速さでライオンの腹を蹴り抜いた。
「ぶぶぷっ!」
ライオンは、着実にダメージを負っていた。
「…見えたかもな、攻略の糸口…」
黒い装甲に包まれながら、香龍は確信を持った口調でそう言った。
香龍の表情は非常に希望に満ちあふれていた。
「さぁ、かかってこい」
香龍はその煌めく両腕をあげ、指をくいくいと動かす。
「ふふっ、ふふふ」
ここに、香龍とライオンとの戦いが始まる。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる