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誕生
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演じられたのは、仲の良かった女の子達の存在も少なくはないだろう。
死に顔を見たくて動物を殺していた行為に、いつしか、残忍さが加わった。虐めによる鬱憤を、動物達を殺す事により晴らしていたのだ。
残忍さは日に日に増していった。
何日もの間、餌を与え続けた猫が雅史に擦り寄ってきた所を捕まえ、鋏で首を徐々に徐々に刻んでいく。信頼している者に裏切られる瞬間の猫の顔を見ると、全身に電気が走ったような、言葉にするには難しい感覚が雅史を襲った。しかし、この時期からだろうか、殺し終えた途端、雅史に罪悪感が襲うようになった。ちゃんと悪い事だと理解していたのだ。それでも雅史は殺す事を止められずにいた。殺したいと思った瞬間から殺し終えるまでの間は、その悪事は悪事ではなくなっていたのだ。
中学に上がった雅史への虐めはよりエスカレートした。男子なのに女生徒の服装をしている。目立ってしまったのだろう。しかし、守ってくれる者もいた。それが幼稚園からの付き合いの安達優奈だ。
雅史と優奈は親友と言える仲だった。
ある日の放課後、いつものように隠された鞄を雅史は探していた。
「雅史どうしたの?」
クラスの違う雅史を、校舎の前で待っていた優奈が教室に来た。
「鞄がないの」
いつもの事なので、雅史は平然とした様子で答えた。
「一緒に探そうね」
優奈はそう言い、教室を隈無く探し回った。
教室を調べ終わった二人は、他の教室も探した。しかし、鞄は見付からない。
「わたし、一人で探せるよ」
もう、一時間以上探している。雅史は気が引けたのだろう。
「見付かるまで、一緒だよ。鞄が見付からないと、おばさん心配するんでしょ?」
その言葉は、前に雅史が口にした言葉だ。普段持って帰ってくる物を持たずに帰ってきたら、心配するだろう。雅史は静香に心配させたくないのだ。だから優奈も、虐めがある事実を静香には知らせていない。それが雅史の頼みだったからだ。
外は暗くなっている。時間は夜の七時を回っている。部活をやる生徒はもういないようだ。校舎の窓から見たライトに照らされている校庭には、誰の姿も見当たらない。
「あそこかも」
優奈は何か浮かんだのか、雅史の手を取り、階段を登って行った。
最上階まで続く階段を登り切った二人は、目の前のドアを開けた。二人の視界に、月明かりが綺麗な夜空が広がった。
二人は月明かりを頼りに、屋上を探した。
死に顔を見たくて動物を殺していた行為に、いつしか、残忍さが加わった。虐めによる鬱憤を、動物達を殺す事により晴らしていたのだ。
残忍さは日に日に増していった。
何日もの間、餌を与え続けた猫が雅史に擦り寄ってきた所を捕まえ、鋏で首を徐々に徐々に刻んでいく。信頼している者に裏切られる瞬間の猫の顔を見ると、全身に電気が走ったような、言葉にするには難しい感覚が雅史を襲った。しかし、この時期からだろうか、殺し終えた途端、雅史に罪悪感が襲うようになった。ちゃんと悪い事だと理解していたのだ。それでも雅史は殺す事を止められずにいた。殺したいと思った瞬間から殺し終えるまでの間は、その悪事は悪事ではなくなっていたのだ。
中学に上がった雅史への虐めはよりエスカレートした。男子なのに女生徒の服装をしている。目立ってしまったのだろう。しかし、守ってくれる者もいた。それが幼稚園からの付き合いの安達優奈だ。
雅史と優奈は親友と言える仲だった。
ある日の放課後、いつものように隠された鞄を雅史は探していた。
「雅史どうしたの?」
クラスの違う雅史を、校舎の前で待っていた優奈が教室に来た。
「鞄がないの」
いつもの事なので、雅史は平然とした様子で答えた。
「一緒に探そうね」
優奈はそう言い、教室を隈無く探し回った。
教室を調べ終わった二人は、他の教室も探した。しかし、鞄は見付からない。
「わたし、一人で探せるよ」
もう、一時間以上探している。雅史は気が引けたのだろう。
「見付かるまで、一緒だよ。鞄が見付からないと、おばさん心配するんでしょ?」
その言葉は、前に雅史が口にした言葉だ。普段持って帰ってくる物を持たずに帰ってきたら、心配するだろう。雅史は静香に心配させたくないのだ。だから優奈も、虐めがある事実を静香には知らせていない。それが雅史の頼みだったからだ。
外は暗くなっている。時間は夜の七時を回っている。部活をやる生徒はもういないようだ。校舎の窓から見たライトに照らされている校庭には、誰の姿も見当たらない。
「あそこかも」
優奈は何か浮かんだのか、雅史の手を取り、階段を登って行った。
最上階まで続く階段を登り切った二人は、目の前のドアを開けた。二人の視界に、月明かりが綺麗な夜空が広がった。
二人は月明かりを頼りに、屋上を探した。
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