約束ノート

村上未来

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自分

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「…やはり、上の方に、犯人と繋がる人物が居るって事か」

 田宮は深い息を吐いた。

「…篠原さん、今後は私と田宮で調査を行います…申し訳ありません」

 田宮が頭を下げた。
 健太は何かを考えているようだ。そして、それを告げた。

「…俺も捜査に加えてください」

「え?…それは出来ません。一般人を捜査に加えるのは禁止されています」

「…許可を得なくても、俺は一人でも犯人を探します」

 健太は力強い目で、田宮と利根川を見詰めた。
 田宮がまた、深い息を吐いた。

「…捜査妨害で検挙する事もできるんですよ」

「…今後は日村の代わりに、自分と田宮さんで篠原さんの護衛をするんですよね」

 利根川が田宮をじっと見詰め言った。

「…あぁ、部長からそう言われている」

「篠原さんを護衛しながら事件を調べるのは困難だと思いませんか?」

 田宮は利根川の問い掛けに、静かに目を閉じた。

「…そうかもしれんな」

「だったら、篠原さんにも捜査に加わってもらいましょう。一人でも捜査をやると篠原さんは言っています。我々と一緒の方が危険も減ると思いませんか?」

 利根川は、一人で犯人探しをするという健太の言葉を信じたようだ。それは健太の目を見れば誰でも分かるかもしれない。それは田宮も同じである。

「…そうだな…そうするしかないのか…篠原さん、我々と一緒に捜査していただけますか?」

 田宮は健太に顔を向け直し、再び頭を下げた。

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

 健太も二人に頭を下げ返した。

「篠原さん、よろしくお願いします。…あと新垣さんの件なんですが…」

 言い淀んだ利根川が、そこで言葉を止めた。

「霞さんが、どうかしたんですか?」

 健太は歯切れの悪い利根川の言葉を聞き、表情を変えている。

「…新垣さんには護衛が付いてないんです」

「えっ!?…どうしてですか?」

 健太は霞にも、護衛が付いてくれるものだと思っていたようだ。それは今までの事を考えれば当たり前だろう。

「上には、篠原さんとの関係性も報告したのですが…保護される事はないにしても、これだけ篠原さんと交友関係にあった人達がさらわれている中で、護衛が付かないのは、どう考えてもおかしいと思います」

 警察内部に内通者がいるという考えが、利根川の中で確信に近付いている。
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