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甘いキスと苦い思い出
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時は立ち、俺がこの海辺の町に来て1年半が経とうとしている。相変わらず遼とは仲が良く、八神先生の一件でより仲が深まったように思う。
今日は俺の家で学校の課題の古い映画を二人で見ている。
そして、ロマンチックなキスシーンが出てきた。
「いいねロマンチックで。ハムハムしてるキス。フフッ」
「…乃亜キスしたことある?」
「ううん。無い」
「俺も無い。してみていい?」
「本当に出来るの?フフッ…」
と乃亜に言われて遼は乃亜に近づき、乃亜の髪を耳に掛けて、軽く唇を重ねる。触れるか触れないかのキスから、
噛み付くようなキスになっていった…
俺は意識が遠のき、頭の中では妖精の光の粉がキラキラと舞った…
かなり長めのキスだった…
「どうだった?」
顔が真っ赤な乃亜と遼。
(何も答えられない…思ったより刺激が強すぎた…)
「恥ずかしい…」
「ごめん…止められなかった…怒ってる?」
首を横に振る乃亜。
「でも、友達とはこんな事しないよね…普通…」
「うん。友達と思ってないから」
「えっ」
「好きだから……俺の事嫌い?」
「…そんな事無いけど…」
「それじゃお試しで付き合ってみてよ。嫌だったら
止めればいいし、もっと俺の事見て欲しいから」
「…うん…」
断る理由が無かった…真剣さが瞳の奥から伝わった…
毎日一緒にいて、性格も合うし、見た目がタイプ過ぎるので
好きにならないようにしてたのに…気持ちが追いつかない…
⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙
久しぶりに悪夢を見た。昨日刺激的な事があったからか…
中学の時の先輩との出来事がフラッシュバックした…
「乃亜また来たのか」
「はい。先輩の演奏する姿が見たくて。迷惑ですか?」
「いや。そんな事ないよ。俺の事だけ見てて」
「はい…」
先輩のチェロを弾く姿が好きだった。
恋なのかよく分からなかったけど…
先輩が良く弾いていた、クライスラーの『愛の悲しみ』…
聴くと思い出さずにはいられない…バイオリンで聴く事が多いこの曲は、チェロの低音で聴くとまた違った良さがある…
苦い思い出の曲…
先輩はイケメンで貴公子みたいで、俺のようなファンが
いっぱいいた。ファンの1人としか思われてなかったと思う。先輩の事は好きだけど、別に特別になりたいわけでは
無かったし、なれるとも思わなかった…
しかし、ある日事件は起こった。チェロを弾く先輩の絵を
描かせて貰っていたので、続きを描こうと描き始めたら、
いつもより、先輩のスキンシップが多いのが気になった。
練習室に2人っきりだったからか…
「髪伸びたね」
先輩は、俺の髪を後ろから撫で始めた。こんな事は初めてだった…
「最近切る時間なくて伸びちゃいました」
先輩は、俺の髪を撫でまわして、
そして髪を纏めて持ち上げ、首筋にキスをし始めた…
すかさずシャツのボタンも外された…
「えっ、先輩どうしたんですか?」
「乃亜は俺の事好きでしょ?だからいいよね?」
「えっ、先輩こんな所で誰かに見られたら…」
「バサッ。何してるんですか?」
物が落ちる音がした。他の部員達に見られたのが分かると、俺は慌てて外へ飛び出した…次の日から俺と先輩の話が噂になって、俺がゲイだという事がバレた…
それっきり先輩とは疎遠になり、友達だったと思ってた
人達も、ゲイに偏見があり、俺の周りは誰も居なくなった…
夢の中でも苦しくて涙が出た。先輩との思い出は本当に苦い…
昨日の遼のキスは、先輩の時とは違って、胸が高鳴って
ドキドキが止まらなかった。好きと言われて間違えなく舞い上がっている。これは恋なのか?初めての事でよく分からない…
そして、同時に自分が恋をする事が怖い…
同性の恋人を持つのは憧れで、遼と付き合えたら幸せだろう…
だけど、遼の友達や家族はどう思うのか?遼の為には
どうするべきか?考えても、答えは出なかった…
今日は俺の家で学校の課題の古い映画を二人で見ている。
そして、ロマンチックなキスシーンが出てきた。
「いいねロマンチックで。ハムハムしてるキス。フフッ」
「…乃亜キスしたことある?」
「ううん。無い」
「俺も無い。してみていい?」
「本当に出来るの?フフッ…」
と乃亜に言われて遼は乃亜に近づき、乃亜の髪を耳に掛けて、軽く唇を重ねる。触れるか触れないかのキスから、
噛み付くようなキスになっていった…
俺は意識が遠のき、頭の中では妖精の光の粉がキラキラと舞った…
かなり長めのキスだった…
「どうだった?」
顔が真っ赤な乃亜と遼。
(何も答えられない…思ったより刺激が強すぎた…)
「恥ずかしい…」
「ごめん…止められなかった…怒ってる?」
首を横に振る乃亜。
「でも、友達とはこんな事しないよね…普通…」
「うん。友達と思ってないから」
「えっ」
「好きだから……俺の事嫌い?」
「…そんな事無いけど…」
「それじゃお試しで付き合ってみてよ。嫌だったら
止めればいいし、もっと俺の事見て欲しいから」
「…うん…」
断る理由が無かった…真剣さが瞳の奥から伝わった…
毎日一緒にいて、性格も合うし、見た目がタイプ過ぎるので
好きにならないようにしてたのに…気持ちが追いつかない…
⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙⁙
久しぶりに悪夢を見た。昨日刺激的な事があったからか…
中学の時の先輩との出来事がフラッシュバックした…
「乃亜また来たのか」
「はい。先輩の演奏する姿が見たくて。迷惑ですか?」
「いや。そんな事ないよ。俺の事だけ見てて」
「はい…」
先輩のチェロを弾く姿が好きだった。
恋なのかよく分からなかったけど…
先輩が良く弾いていた、クライスラーの『愛の悲しみ』…
聴くと思い出さずにはいられない…バイオリンで聴く事が多いこの曲は、チェロの低音で聴くとまた違った良さがある…
苦い思い出の曲…
先輩はイケメンで貴公子みたいで、俺のようなファンが
いっぱいいた。ファンの1人としか思われてなかったと思う。先輩の事は好きだけど、別に特別になりたいわけでは
無かったし、なれるとも思わなかった…
しかし、ある日事件は起こった。チェロを弾く先輩の絵を
描かせて貰っていたので、続きを描こうと描き始めたら、
いつもより、先輩のスキンシップが多いのが気になった。
練習室に2人っきりだったからか…
「髪伸びたね」
先輩は、俺の髪を後ろから撫で始めた。こんな事は初めてだった…
「最近切る時間なくて伸びちゃいました」
先輩は、俺の髪を撫でまわして、
そして髪を纏めて持ち上げ、首筋にキスをし始めた…
すかさずシャツのボタンも外された…
「えっ、先輩どうしたんですか?」
「乃亜は俺の事好きでしょ?だからいいよね?」
「えっ、先輩こんな所で誰かに見られたら…」
「バサッ。何してるんですか?」
物が落ちる音がした。他の部員達に見られたのが分かると、俺は慌てて外へ飛び出した…次の日から俺と先輩の話が噂になって、俺がゲイだという事がバレた…
それっきり先輩とは疎遠になり、友達だったと思ってた
人達も、ゲイに偏見があり、俺の周りは誰も居なくなった…
夢の中でも苦しくて涙が出た。先輩との思い出は本当に苦い…
昨日の遼のキスは、先輩の時とは違って、胸が高鳴って
ドキドキが止まらなかった。好きと言われて間違えなく舞い上がっている。これは恋なのか?初めての事でよく分からない…
そして、同時に自分が恋をする事が怖い…
同性の恋人を持つのは憧れで、遼と付き合えたら幸せだろう…
だけど、遼の友達や家族はどう思うのか?遼の為には
どうするべきか?考えても、答えは出なかった…
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