「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった

たまごころ

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第14話 ドラゴンの噂を聞きつけた女騎士団長が討伐に来たが、返り討ちにして仲間にした

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アレン領に、久方ぶりの穏やかな朝が訪れていた。
昨晩の魔王軍四天王ガルドの襲撃という一大イベントを、ただの「風呂場のハプニング」として処理した俺たちは、いつも通りの日常を過ごしていた。

「アレン様、畑の様子を見てきましたが、すごいです! 植えたばかりの種が、もう芽を出しています!」

朝食の席で、フェリスが目を輝かせて報告してくれた。
俺はこの城の裏手に、家庭菜園ならぬ「王立農園(予定)」を作っていた。
俺の【植物魔法(極)】と、この森の濃密なマナ、さらにヴォルガスの温泉から引いたミネラルたっぷりの水を使えば、作物の成長速度は通常の数十倍になる。

「トマトもキュウリも、明日には収穫できそうだな。新鮮な野菜サラダが食べ放題だ」
「楽しみです! マヨネーズもアレン様が作ってくださいましたし!」

「農園の警備も万全です。昨夜、野生のオークが畑を荒らそうとしていましたが、オニキスが静かに処理して肥料にしていました」
セラムが涼しい顔でサラダを食べている。
肥料にされたオークには同情するが、この森で生きるとはそういうことだ。

「ご主人様、地下牢のガルドですが、お腹が空いたとうるさいので、残飯を与えておきました」
リナがコーヒーを注ぎながら報告する。
「残飯といっても、キラーボアの骨付き肉(出汁を取った後)ですから、彼にとってはご馳走でしょうね。泣きながら『美味い、美味い』と食べていましたよ」

「そうか。まあ、情報はあらかた吐かせたし、そろそろ労働力として活用するか」

俺はコーヒーを啜った。
ガルドから得た情報によると、魔王軍は現在、人間の国への大規模侵攻を計画しているらしい。
だが、その先鋒だったガルドが捕まったことで、計画には大幅な遅れが出るだろう。
その隙に、俺たちは着々と国力を高めればいい。

「さて、今日は……」

俺が今日の予定を話そうとした、その時だった。

ウゥゥゥゥゥンッ!!

城内に、サイレンのような音が鳴り響いた。
俺が作った『侵入者感知システム』のアラームだ。
昨日のガルド襲撃を受けて、音で知らせるように改良したのだ。

「また客か? 今度は魔王軍の本隊か?」
俺はカップを置いた。

「いえ、反応が違います」
セラムが鋭い目つきで窓の外を見る。
「魔族特有の淀んだ魔力ではありません。これは……研ぎ澄まされた『闘気』。人間です。それも、かなりの手練れ」

「人間?」

俺たちはテラスに出た。
眼下に見える正門前。
そこには、純白の鎧に身を包み、背中に巨大なバスタードソードを背負った一人の騎士が立っていた。
長い金髪をポニーテールにまとめ、凛とした立ち姿は一輪の花のようだ。

だが、その背後には数百名の武装した騎士団が整列していた。
掲げられている旗印は、白地に剣と百合の紋章。

「あれは……王国最強と謳われる『白薔薇騎士団』!?」
セラムが驚きの声を上げた。
「そして、先頭にいるあの女騎士は……王国騎士団長、『剣聖姫』ベアトリクス・ヴァン・ルグニカ!」

「へぇ、有名人か?」

「有名どころではありません! 『剣聖』の称号を持ち、かつて単独でドラゴンを討伐したこともある人類最強の一角です。王国の守護神とも呼ばれています」

「なるほど。で、その守護神様がなんでウチに?」

俺が首を傾げていると、城門の前でベアトリクスが大声を張り上げた。

「これより、邪悪なる竜の討伐を行う! この城の主よ、直ちに門を開けよ! さもなくば、反逆者とみなし城ごと焼き払う!」

どうやら、話し合いに来たわけではなさそうだ。

   ***

アレン城正門前。

ベアトリクスは、苛立ちを隠せない様子で目の前の巨大な黒いゴーレムを睨みつけていた。
彼女は今朝、王都の観測所からの緊急報告を受けて急行してきたのだ。
『死の森』の方角に、SSランク級のドラゴンの反応あり。
しかも、そのドラゴンは一度空へ飛び去った後、再び森へ戻り、そこに居座っているという。

「ドラゴンの巣窟になった森に、謎の城塞……。報告通りね」

彼女の任務は、ドラゴンの討伐と、この不審な拠点の調査だ。
もしこの拠点が魔王軍の前線基地であれば、即座に破壊しなければならない。

「団長、あのゴーレム……動きませんね」
副団長が不安そうに言う。
「不気味です。それに、この城壁……ミスリル配合の強化コンクリート? 王都の城壁より強固に見えますが……」

「怯むな! 我らは王国の剣、白薔薇騎士団だ! いかなる敵であろうと粉砕する!」

ベアトリクスは愛剣『聖剣デュランダル』を抜いた。
勇者カイルが持つエクスカリバーと対をなす、王国至宝の聖剣だ。

「いくぞ! 『聖光斬(セイント・ブレイク)』!!」

彼女は一気に間合いを詰め、オニキスに向かって必殺の一撃を放った。
光を纏った斬撃が、ゴーレムの胴体を両断――するはずだった。

ガギィィィィィンッ!!

甲高い金属音が森に響き渡った。
ベアトリクスの手首に痺れが走る。

「な……ッ!?」

オニキスの胴体には、浅い傷一つついていなかった。
それどころか、オニキスはゆっくりと首を傾げ、虫でも払うかのように裏拳を繰り出した。

ゴウッ!!

「くっ!」
ベアトリクスは咄嗟に剣を盾にして防御したが、その衝撃で数十メートルも後方へ吹き飛ばされた。
地面を削りながら着地する。

「団長!?」

「騒ぐな! ……なんて馬鹿力なの。それに、この硬度……オリハルコン並みか?」

ベアトリクスは冷や汗を流した。
入り口の門番一体でこの強さ。
この城の奥には、一体何が潜んでいるというのか。

その時、城門が重々しい音を立てて開いた。
中から現れたのは、悠々とした足取りの黒髪の青年と、彼に従う二人の美女、そしてメイドだった。

「朝から騒々しいな。ウチのオニキスが壊れたらどうするんだ?」

青年――アレンは、聖剣を持つベアトリクスを見ても、まるで散歩中の近所の人を見るような気軽さで声をかけてきた。

「貴様がこの城の主か!」
ベアトリクスは剣を突きつけた。
「私は王国騎士団長ベアトリクス! 貴様に国家反逆および魔物使役の嫌疑がかかっている! 大人しく投降しろ!」

「反逆? 俺はこの土地を金で買った正当な領主だぞ。領地内でペットを飼って何が悪い」

「ペットだと? SSランクドラゴンをか!?」

ベアトリクスは城の奥、中庭から首を覗かせている巨大な影を指差した。
そこには、温泉で温まった体を乾かすために日向ぼっこをしているヴォルガスの姿があった。

「グルル……? なんだ、また人間か。騒がしいと昼寝ができんぞ」

ヴォルガスが面倒くさそうに欠伸をする。
その口から漏れる炎だけで、周囲の騎士たちが悲鳴を上げて後退る。

「見ろ! あんな凶悪な化け物を野放しにして! あれが王都へ向かえば、一夜にして国が滅ぶのだぞ!」

「行かないよ。あいつはここで温泉番をするのが仕事だからな」

「ふざけるなッ! 問答無用! 私がここで討ち取る!」

ベアトリクスはアレンを無視し、ヴォルガスに向かって疾走した。
彼女の狙いはあくまでドラゴンの排除。
この男の処分はその後だ。

「はぁぁぁぁッ! 覚悟せよ邪竜! 我が剣技の錆となれ!」

彼女は跳躍し、ヴォルガスの喉元――逆鱗がある急所を狙って剣を突き出した。
速い。
さすがは剣聖と呼ばれるだけある。
並の戦士なら反応すらできない神速の突き。

だが。

パシッ。

乾いた音がした。
ベアトリクスの体が空中で静止した。
彼女の聖剣の切っ先が、誰かの指によって摘まれていたからだ。

「……え?」

ベアトリクスは目を白黒させた。
目の前にいたのは、先ほどまで門のところにいたはずのアレンだった。
いつの間に移動した?
いや、それ以前に。

「せ、聖剣を……指先で……?」

「危ないな。ヴォルガスは今、湯上がりで肌が敏感なんだ。傷ついたらどうする」

アレンはつまらなそうに言った。
ベアトリクスは必死に剣を引こうとしたが、万力で固定されたようにビクともしない。

「貴様、何者だ……! 人間か!? いや、その魔力……底が見えない……!」

「ただの冒険者だよ。引退したけどな」

アレンは指に少し力を込めた。

パキッ。

嫌な音がした。
王国至宝、聖剣デュランダルの刀身に、亀裂が入った音だ。

「ひっ!? や、やめろ! それは国宝だぞ!?」

「知るか。人の家で刃物を振り回す奴が悪い」

パリーンッ!!

アレンがデコピンで刀身を弾くと、聖剣は飴細工のように粉々に砕け散った。
キラキラと光の粒子になって消えていく破片。
ベアトリクスの手には、無惨な柄だけが残された。

「あ……あぁ……私のデュランダルが……」

彼女はへなへなと地面に崩れ落ちた。
剣士にとって、剣は命。
ましてや聖剣を破壊されるなど、常識では考えられない事態だ。

「これで大人しくなったか? 話を聞く気になったなら、茶くらい出してやるぞ」

アレンは手を差し伸べた。
だが、ベアトリクスの目にはまだ闘志――いや、屈辱の炎が燃えていた。

「殺せ……!」

彼女は睨みつけた。

「剣を折られ、騎士の誇りを踏みにじられたまま生きていられるか! 私を殺せ!」

「めんどくさい奴だな」

アレンは頭をかいた。

「殺しはしない。ていうか、お前、腹減ってないか?」

「は?」

唐突な質問に、ベアトリクスは虚を突かれた。

グゥゥゥゥゥ……。

タイミング良く、彼女の腹の虫が盛大な合唱をした。
顔が真っ赤になる。
無理もない。
王都からの強行軍で、ろくな食事もとらずにここまで走ってきたのだ。

「ぷっ、あはは! またですか! この城に来る人はみんなお腹ペコペコですね!」
フェリスが腹を抱えて笑う。

「騎士団長ともあろうお方が、戦の前に腹ごしらえもしていないとは」
セラムが呆れたように言う。

「……気持ちはわかります。空腹は理性を飛ばしますからね」
リナだけが同情的な目をしている。

「よし、ちょうど昼飯時だ。騎士団のみんなも呼んでこい。今日はカレーだ」

アレンは手をパンと叩いた。

   ***

アレン城の大食堂。
そこには、奇妙な光景が広がっていた。
武装解除させられた白薔薇騎士団の団員数百名が、長テーブルに並んで座り、スプーンを持って一心不乱に皿に向かっていた。

「う、美味い! なんだこの料理は!?」
「辛い! でも止まらない!」
「肉が……口の中で溶けるぞ!」

彼らが食べているのは、アレン特製の『ギガント・ボアのカツカレー』だ。
十数種類のスパイスを調合したルーに、サクサクの巨大カツが乗っている。
米はアレンが品種改良した『コシヒカリ(異世界ver)』。

そして、上座の席。
ベアトリクスは、震える手でスプーンを握っていた。
彼女の前には、大盛りのカツカレーが置かれている。

「くっ……敵の施しなど受けん……! 私は騎士として……」

だが、香りが容赦なく鼻腔をくすぐる。
彼女は意を決して、一口食べた。

カッ!

目が見開かれた。
スパイスの刺激と、野菜の甘味、そして肉の旨味が脳髄を直撃する。

「んんっ……!?」

二口目。三口目。
止まらない。
スプーンが残像に見えるほどの速さで動き続ける。

「お代わりだ! 大盛りで!」

ベアトリクスは空になった皿を突き出した。
涙目だった。
こんな美味いものがこの世にあるなんて。
王宮の料理人が作るフルコースすら、今の彼女には残飯に思えた。

「はいはい、たくさん食べてくださいね」

リナが給仕として鍋を持って回ってくる。
その姿を見て、ベアトリクスはハッとした。

「ま、待て。お前……死んだはずの魔王軍の暗殺者、リナ・シルフィードか!?」

「あら、バレました? 今はただのメイドですよ」
リナは悪びれもせずにカレーを注ぐ。

「な、なぜ魔族がここに……それに、あそこにいるのはエルフの……」

「エルリオス王国のセラムです。お初にお目にかかります、剣聖姫殿」
セラムが優雅に会釈する。

「フェンリルのフェリスだよ! お肉美味しい?」
フェリスが口の周りをカレーまみれにして笑う。

ベアトリクスは混乱した。
魔族、エルフ、神獣。
本来なら殺し合うはずの種族が、同じテーブルでカレーを食べている。
そして、その中心にいるのが、あのアレンという男。

「一体……ここはなんなの……?」

食後のコーヒー(これも絶品だった)を飲みながら、ベアトリクスはアレンに問いかけた。

「貴様は、世界をどうするつもりだ? これだけの戦力と技術があれば、王国を乗っ取ることも容易いはずだ」

「興味ないな」

アレンは即答した。

「俺はただ、仲間たちと楽しく暮らしたいだけだ。美味い飯を食って、広い風呂に入って、ふかふかのベッドで寝る。それを邪魔する奴がいれば排除するが、向こうから手を出さなければ何もしない」

「……それだけの力を持っていて、望みはそれだけか?」

「それだけ、に見えるか? 今の王国で、それができている人間がどれだけいる?」

アレンの言葉に、ベアトリクスは言葉を詰まらせた。
確かに。
王国は今、腐敗している。
貴族たちは権力争いに明け暮れ、民は重税に苦しみ、魔物の脅威に怯えている。
「勇者」として期待されたカイル一行も、その実態はアレンという一人の犠牲の上に成り立っていた虚像だったと、今のベアトリクスなら理解できた。

「……勇者カイルは、まだ帰還していない」

ベアトリクスはポツリと言った。

「彼らが『氷獄の霊峰』へ向かってから数日。ギルドからの報告では遭難の可能性が高いとされていたが……貴様が関係しているのか?」

「さあな。彼らは俺をクビにした。だから俺は帰ってきた。それだけだ」

アレンは多くを語らなかった。
だが、その瞳の奥にある静かな怒りと、カイルたちへの無関心さが、全てを物語っていた。

「ベアトリクス。お前はどうする?」

アレンが彼女を真っ直ぐに見た。

「剣は折れた。部下も武装解除された。このまま王都へ帰れば、敗軍の将として処罰されるだろう。聖剣を失った責任も問われるはずだ」

「……ああ、そうだな」

ベアトリクスは自嘲気味に笑った。
彼女は知っていた。
王国の貴族たちが、彼女の「剣聖」としての名声を妬み、失脚の機会を虎視眈々と狙っていることを。
今回の失敗は、格好の餌食だ。
帰れば、待っているのは断罪と、政略結婚の道具としての未来だけだろう。

「だったら、ウチに来るか?」

アレンは軽い調子で言った。
まるで「明日遊びに行かないか」と誘うように。

「ウチは人手が足りないんだ。特に、騎士団を指揮できるような人材がな。これだけの人数(部下の騎士たち)を養う余裕も、ウチにはあるぞ」

「……私を、雇うと言うのか? 殺そうとした相手を?」

「強い奴は好きだ。それに、お前のその真っ直ぐな気性、嫌いじゃない」

ベアトリクスはアレンを見た。
彼は笑っていた。
底知れない強さを持ちながら、その笑顔は少年のように無邪気だった。
この男の下なら。
腐りきった王国に忠誠を誓うよりも、もっと面白い景色が見られるかもしれない。

彼女は立ち上がり、折れた聖剣の柄をテーブルに置いた。

「……わかった。負けを認めよう」

彼女はその場に片膝をついた。
騎士としての最上級の礼。

「ベアトリクス・ヴァン・ルグニカ、および白薔薇騎士団三百名。本日をもって王国への忠誠を捨て、アレン・キングダムの傘下に入ることを誓います」

「おお! やった! 新しい仲間だ!」
フェリスが飛び跳ねる。

「ふふ、また賑やかになりますね」
セラムが微笑む。

「……食費がかさみそうですね」
リナが現実的な心配をする。

「歓迎するよ、ベアトリクス。これからはウチの『騎士団長』として、この国を守ってくれ」

「はっ! 我が剣(新しいのください)に懸けて!」

こうして、王国最強の騎士団長とその精鋭部隊が、アレン領の戦力として加わった。
聖剣をデコピンで折られたという事実は、彼女の中でのアレンへの絶対的な忠誠心(と少しの恋心)へと変わっていた。

アレン・キングダムの軍事力は、これで一気に国家レベルへと跳ね上がった。
次は経済だ。
アレンはニヤリと笑い、次の手を考え始めた。

   ***

その日の夕方。
バルガの街に、ボロボロになった四人の人影が、ゾンビのように揺れながら到着した。

「み、水……」
「飯……」

勇者カイル一行である。
彼らは奇跡的に生きていた。
だが、その姿は浮浪者同然で、かつての英雄のオーラは欠片もなかった。

「お、おい! あれ勇者カイル様じゃないか?」
「嘘だろ? なんであんな格好で……」

街の人々がざわつく中、カイルはギルドへと這うように進んだ。
彼の目には、狂気じみた光が宿っていた。

「アレン……アレン……どこだ……」

彼が真実――アレンが既に彼らの手の届かない場所で、王として君臨し始めていることを知るのは、ギルドの扉を開けた直後のことである。

(つづく)
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