「役立たず」と追放されたが、俺のスキルは【経験値委託】だ。解除した瞬間、勇者パーティーはレベル1に戻り、俺だけレベル9999になった

たまごころ

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第19話 門前払い。元仲間の魔導師が土下座してくるが、今さら遅い

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アレン城から追放され、ゴミ捨て場でハミルトン男爵――の皮を被った魔族の手を取った勇者カイル。
彼が連れ去られた先は、バルガの街の地下深くに隠された、秘密の実験施設だった。

「グ、アアアアアアアッ!!」

薄暗い石造りの部屋に、カイルの絶叫が木霊する。
彼は今、魔法陣の中央に拘束され、全身にどす黒い魔力を注入されていた。
皮膚の下で血管が蛇のようにのたうち回り、筋肉が不自然に膨張と収縮を繰り返している。

「素晴らしい……勇者の肉体とは、これほどまでに魔力適性が高いものか」

ハミルトン男爵が、恍惚とした表情でその様子を眺めていた。
いや、その瞳は縦に割れ、人間のものではない光を放っている。
彼の中身は既に、魔王軍の『参謀』クラスの魔族に乗っ取られていたのだ。

「カイル様……!」
「やめて! カイルが死んじゃう!」

檻の外から、マリアとニーナが悲鳴を上げる。
彼女たちもまた、ここに連行され、カイルの変貌を見せつけられていた。

「安心なさい。彼は死にはしない。生まれ変わるのです」

男爵は歪んだ笑みを浮かべた。

「アレンという男に負け、全てを失った君たちに、我々が新たな力を与えてあげるのです。『魔人』という、人間を超えた力をね」

「魔人……?」
マリアが震える。

「そう。勇者の聖なる因子を反転させ、魔の力を注ぎ込む。完成すれば、Sランク……いや、SSランクの魔物すら凌駕する最強の戦士となるでしょう」

「ウオオオオオオオオッ!!」

カイルが再び咆哮した。
拘束具が弾け飛ぶ。
立ち上がった彼の姿は、もはや以前の美青年ではなかった。
肌は土気色に変色し、額からは一本の角が生えかけている。
瞳は白目が黒く染まり、中央の紅い瞳孔がギラギラと輝いていた。

「力が……力が溢れてくる……!」

カイルは自分の手を見つめ、ニタリと笑った。
その声は二重に響くような不気味なものに変わっている。

「これなら勝てる……あのアレンにも、ドラゴンにも……!」

「カイル……?」
マリアがおずおずと名を呼ぶ。

カイルはゆっくりと振り返った。
その目に、かつての恋人を見る優しさはなかった。
あるのは、ただの「道具」を見る冷徹な視線だけ。

「マリア、ニーナ。お前たちもやれ」

「えっ?」

「俺だけ強くなっても意味がない。パーティー全員で強くなるんだ。そうすれば、アレンを八つ裂きにできる」

カイルは男爵に顎で合図した。
男爵は嬉々として頷く。

「ええ、もちろん。素材は余っていますからね」

「いや! やめて! 私は人間でいたいの!」
マリアが後ずさる。
ニーナも青ざめて首を振る。
だが、今のカイルに聞く耳などない。

「裏切るのか? 俺に従えないなら……ここで殺して、死霊(アンデッド)にして連れて行くぞ?」

カイルの手から、黒い稲妻がバチバチと迸った。
本気だ。
彼はもう、正気ではない。
復讐心と魔力に呑まれ、怪物に成り果てていた。

その光景を、部屋の隅で見ていた男が一人。
魔導師レオンだ。
彼はガタガタと震えながら、必死に思考を巡らせていた。

(やばい……これはマジでやばい……)

レオンは頭脳派を自称している。
だからこそ、今の状況が「破滅」に向かっていることくらい理解できた。
魔人化?
そんなものを施されれば、もう二度と人間の社会には戻れない。
ただの化け物として討伐されるか、魔王軍の使い捨ての駒になるだけだ。

(カイルは狂った。マリアたちも時間の問題だ。……僕だけは助からないと)

レオンは視線を泳がせた。
見張りは手薄だ。
カイルの実験に全員の注目が集まっている今なら。

(逃げよう。そして……アレンに助けを求めよう)

レオンの中で、浅はかな計算が弾き出された。
アレンは昔、優しかった。
僕が魔法の実験で失敗してボヤを出した時も、代わりに謝ってくれた。
僕が徹夜でお腹を空かせていたら、夜食を作ってくれた。
あいつなら、「改心しました」と泣いて土下座すれば、許してくれるんじゃないか?

(そうだ。僕は脅されていただけなんだ。悪いのは全部カイルだ。そう言えば、アレンならきっと……!)

レオンは音もなく後退りし、開いていた通気ダクトへと身を滑り込ませた。
プライドも友情もかなぐり捨てた、クズの逃避行が始まった。

   ***

翌朝。
アレン城のバルコニーにて。

俺は優雅にモーニングティーを楽しんでいた。
今朝のメニューは、フェリスが焼いたスコーン(少し焦げているが、そこが愛おしい)と、セラムが淹れたハーブティーだ。

「アレン様、あーんしてください!」
「はいはい、あーん」

フェリスがスコーンを差し出してくるので、俺はそれをパクりと食べる。
甘い。砂糖の分量を間違えたか?
まあ、フェリスの笑顔が可愛いのでオールオッケーだ。

「……平和ですね」
セラムが微笑ましく見守っている。
「昨日のカイルたちの襲撃が嘘のようです。彼ら、どうなったのでしょう?」

「さあな。ゴミ捨て場に置いてきたから、野良犬にでも食われたんじゃないか?」

俺は興味なさそうに答えた。
実際、彼らの魔力反応は昨夜のうちに街から消えていた。
どこかへ逃げたか、あるいは誰かに拾われたか。
どちらにせよ、俺の生活には関係ない。

そう思っていたのだが。

「ご主人様。……また『ゴミ』が来たようです」

リナが渋い顔をしてテラスにやってきた。
彼女の手には水晶玉がある。

「ゴミ?」

「はい。昨日追い返した勇者パーティーの残りカス……魔導師のレオンが、裏口の方でウロウロしています」

俺は眉をひそめた。
カイルたちと一緒じゃないのか?

「オニキスが発見して踏み潰そうとしたんですが、『アレンに会わせてくれ! 重要な話があるんだ!』と泣き喚いていまして。どうします?」

「重要な話、か」

俺はカップを置いた。
レオン。
あの眼鏡の魔導師か。
彼はカイルの腰巾着で、いつも俺を「魔力のない凡人」と見下していた。
魔法の知識をひけらかすのが好きだが、その理論の大半は俺がこっそり修正してやっていたことに、最後まで気づかなかった男だ。

「通してやれ。ただし、城の中には入れるな。中庭で話を聞く」

「御意。……汚れるので、消毒してから連れてきますね」

リナが冷徹に言い残して去っていった。

   ***

数分後。アレン城の中庭。
そこには、全身ずぶ濡れ(リナによる『ウォーター・カノン』消毒済み)になったレオンが、地面に頭を擦り付けていた。

「ア、アレン! アレン様ぁ! 会いたかった! 無事でよかった!」

レオンは顔を上げ、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった顔で俺を見た。
その目は怯えと、そして卑しい媚びへつらいの色で濁っていた。

俺はテラスから、フェリスたちを従えて彼を見下ろした。
降りていく気にもなれない。

「何の用だ、レオン。昨日の今日で、よく顔が出せたな」

「ち、違うんだ! 昨日はカイルに無理やり連れて来られただけで……僕は反対したんだよ! 『アレンに迷惑をかけるな』って!」

息をするように嘘を吐く。
昨日、「無礼者!」と喚いていたのはどこの誰だったか。

「で? それを弁明しに来たのか?」

「そ、そうじゃない! 助けてくれ! カイルが狂ったんだ!」

レオンは必死にまくしたてた。
カイルがハミルトン男爵(魔族)の手を取り、魔人化の実験を受けたこと。
マリアやニーナも捕まって、無理やり改造されようとしていること。
自分だけが命からがら逃げ出してきたこと。

「あいつらはもう終わりだ! 人間じゃない! でも僕は違う! 僕はまだ人間だ! だからアレン、僕をかくまってくれ! 君の城で雇ってくれ!」

レオンは両手を合わせて懇願した。

「僕は役に立つよ? 魔法の知識なら誰にも負けない! 君の城の魔導設備のメンテナンスだってできるし、新しい魔法の開発だって……」

「……はぁ」

俺は深いため息をついた。
隣でフェリスが「うわぁ……」とドン引きし、セラムがゴミを見る目で剣に手をかけている。

「レオン。お前、まだ勘違いしてるのか」

「え?」

「お前が自慢していた『独自の魔法理論』。あれ、全部俺が裏で計算式を直していたって、まだ気づいてないのか?」

「は……?」

レオンがキョトンとした。

「お前の魔法陣はいつも欠陥だらけだった。魔力効率が悪すぎて、そのまま発動したら暴発するような代物だ。だから俺が、夜な夜なこっそりと修正して、最適化しておいたんだよ。お前が『天才だ!』って自画自賛してる間にな」

「う、嘘だ……そんなわけ……お前は魔力がないただの荷物持ちで……」

「魔力がない?」

俺は指先から、ほんの少し魔力を漏らした。
レベル9999の魔力の残滓。
それだけで、中庭の空気がビリビリと震え、レオンの周囲の空間が歪んだ。

「ひッ……!?」

レオンは腰を抜かした。
魔法使いである彼には、より鮮明に分かったはずだ。
目の前の男が持っている魔力が、自分とは次元の違う、神のごとき領域にあることが。

「こ、これは……お前、本当にアレンか……?」

「お前が役立たずと見下していたアレンだよ。……さて、レオン。お前は俺に『役に立つ』と言ったが、俺の基準ではお前は『ルンバ君』以下だ」

俺は冷たく言い放った。
ルンバ君は文句も言わず掃除をしてくれるが、こいつはプライドが高く、嘘つきで、仲間を見捨てる裏切り者だ。
雇うメリットが一つもない。

「それに、お前は仲間を見捨てて逃げてきたんだろ? カイルたちが改造されている時に、自分だけ助かろうとして」

「だ、だって仕方ないじゃないか! あいつらと一緒にいたら僕まで化け物にされる! 賢明な判断だろ!?」

「賢明かもな。だが、俺はそういう奴が一番嫌いなんだ」

俺は背を向けた。

「帰れ。二度と俺の前に顔を見せるな」

「ま、待ってくれ! 行かないでくれ! このまま外に出たら、カイルに見つかって殺される! 魔王軍にも追われるんだ! 死んじゃうよ!」

レオンが泣き叫び、テラスの下まで這い寄ってくる。

「お願いだアレン! 友達だろ!? 幼馴染だろ!? 靴でも舐めるから! 奴隷でもいいから!」

「友達?」

俺は足を止めた。
振り返り、冷徹な瞳で彼を射抜く。

「俺を雪山に捨てた時、お前は何て言った? 『見苦しいですねえ、アレンさんは』だったか?」

「あ……あぁ……」

「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ。……見苦しいぜ、レオン」

俺は合図を送った。
待機していたオニキスが、ズシンと動く。
巨大な手がレオンの襟首を摘み上げ、宙ぶらりんにした。

「い、いやだぁぁぁッ! 離せ! 助けてぇぇぇッ!」

「街の外へ放り出せ。もし戻ってきたら、今度こそ踏み潰していい」

『御意』

オニキスはレオンを掴んだまま、城門の方へと歩き出した。
レオンの情けない悲鳴が遠ざかっていく。

「アレン……アレンンンンッ!!」

やがて、その声も聞こえなくなった。
城に静寂が戻る。

「……よろしかったのですか?」

セラムが静かに尋ねた。

「彼は魔王軍の情報を持っていました。尋問すれば、もっと詳しいことが分かったかもしれません」

「必要ない。どうせ大したことは知らないし、嘘を混ぜるだけだ。それに……」

俺は空を見上げた。

「あいつを野に放った方が、カイルたちへの『最高の復讐』になる」

「復讐、ですか?」

「ああ。カイルは今、裏切り者を許さない精神状態だろ? もしレオンが逃げ回って、カイルに見つかったらどうなると思う?」

セラムがハッとした。
魔人化したカイル。
彼にとって、自分を見捨てて逃げ、敵であるアレンに命乞いをしたレオンは、最も許しがたい存在だろう。
その粛清は、俺が手を下すよりも遥かに残酷なものになるはずだ。

「……アレン様、意外とサディスティックですね」
リナがボソリと呟く。

「因果応報だよ。自分たちが撒いた種は、自分たちで刈り取らせるのが一番だ」

俺はティーカップに残っていた紅茶を飲み干した。
少し冷めていたが、その味は悪くなかった。

   ***

城外の森。
オニキスによって放り出されたレオンは、泥だらけになりながら彷徨っていた。

「くそっ……くそっ……アレンの野郎……! 覚えてろよ……!」

彼は泣きながら、それでも生への執着で足を動かしていた。
アレン城には入れない。
街に戻ればカイルに見つかる。
どこか遠くへ、他の国へ逃げなければ。

「はぁ、はぁ……僕には才能があるんだ。他の国に行けば、きっと……」

ガサッ。

目の前の茂みが揺れた。
レオンはビクリと立ち止まる。
魔物か?

現れたのは、魔物ではなかった。
いや、もはや魔物と呼んでも差し支えない姿をした、かつての親友だった。

「……よぉ、レオン」

ドス黒い肌。額に生えた角。
赤く光る瞳。
魔人化した勇者カイルが、そこに立っていた。
その手には、どす黒いオーラを纏った剣が握られている。

「ひッ……カ、カイル……?」

レオンは後ずさった。
カイルの背後には、同じく虚ろな目をしたマリアとニーナの姿もあった。
彼女たちもまた、変わり果てた姿になっていた。

「探したぜ、相棒。……トイレにしては随分と遠くまで来たもんだな?」

カイルがニタリと笑う。
その口からは、牙が覗いていた。

「ち、違うんだ! 僕は偵察に……そう、アレンの様子を探りに来ただけで……!」

「へぇ、偵察か。で、アレンに土下座して命乞いをするのが、お前の偵察任務なのか?」

「!!」

バレている。
見られていたのか、あるいは感知されていたのか。

「か、カイル、許してくれ! 魔が差したんだ! 僕はまだ君の仲間だ! 一緒にアレンを倒そう!」

レオンは必死に取り繕う。
だが、カイルは剣をゆっくりと振り上げた。

「仲間? ああ、そうだな。俺たちは『一心同体』だ」

カイルの笑顔が深くなる。

「だから……お前の命も、魔力も、全部俺に寄越せよ。俺の中で一つになろうぜ?」

「い、いやぁぁぁぁッ!!」

レオンは背を向けて走り出した。
だが、魔人化したカイルの身体能力から逃げられるはずもなかった。

「逃がすかよ、裏切り者がァッ!!」

ズバッ!!

森に鮮血が舞った。
レオンの絶叫が短く響き、そして途絶えた。

「……弱い。弱すぎるぞレオン」

カイルは、動かなくなったレオンの体を見下ろし、舌なめずりをした。
そして、その死体に手をかざす。
黒い霧のようなものが死体から吸い出され、カイルの体へと吸収されていく。

「うおぉ……! 力が……魔力が増えていく……!」

カイルのレベルが上がった。
かつての仲間を喰らうことで、彼は確実に強くなっていた。
それは歪んだ形の『レベルアップ』。
アレンの【経験値委託】とは正反対の、他者から奪い取るだけの力。

「足りない……まだ足りない……」

カイルは血走った目でアレン城の方角を睨んだ。

「待ってろアレン。俺が最強になったら……お前も、あの街の奴らも、全員食い尽くしてやるからな……!」

魔人勇者の誕生。
その第一の犠牲者は、かつての仲間だった。
彼らの物語は、もはや後戻りできない破滅へと突き進んでいた。

   ***

一方、アレン城。

「……今、森の方で嫌な気配がしました」

フェリスが耳をピクリと動かして言った。
彼女の野生の勘は鋭い。

「虫が潰れたような音でしたね」
セラムも目を細める。

「まあ、自然の摂理だろう」

俺は気にせずに、次の議題へと移った。

「さて、カイルたちの件はこれで一段落だ。次はもっと建設的な話をしよう。……女聖女が接触してきているらしいな?」

「はい。王国教会の『聖女エリス』様より、面会希望の書状が届いています」

ベアトリクスが封筒を差し出した。
カイルの元カノであるマリアとは別の、本物の(とされている)聖女だ。
王国がアレン領を「聖域」として認めるか、あるいは異端として認定するか。
その調査のために派遣されたらしい。

「聖女か。……まあ、ウチのポーションを見たら、教会の商売上がったりだからな。文句を言いに来たんだろう」

俺は封筒を開けた。
そこには、丁寧な文字でこう書かれていた。

『貴殿の力に興味があります。……そして、個人的にもお会いしたいのです。勇者を捨てた貴方という男性に』

「……なんか、雲行きが怪しいな」

俺は苦笑した。
どうやら次のトラブルメーカーは、聖女様のようだ。
彼女が俺のハーレムに加わるのか、それとも敵対するのか。
まあ、どちらに転んでも俺の快適ライフが揺らぐことはないだろうが。

「リナ、お茶のお代わりを」
「はいはい、ご主人様」

俺は新しいカップを受け取り、窓の外の平和な街並みを眺めた。
今日もアレン領は、いい天気だ。

(つづく)
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