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お菓子な国の姫君は、年下の堅物甘党王子に溺愛されています

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「はあ……はあ……まさか、そんな大きなものがわたくしに入ってくるのですか?」

「初めてのマカロン様が痛くないように、頑張ります」


 騎士らしく忠節を重んじる態度で、彼はわたくしにそう言ってきました。

 そうして一気に猛茎が、膣を貫きます。びらびらの奥の粘膜が伸びる感覚があって、一瞬激痛が走りましたが、しばらくすると落ち着きました。
 彼の局部が、わたくしの中に入ってきている。
 なんだか、それだけでとっても幸せだったのですが――。

「マカロン様の中は、まるで出来上がったばかりの焼き菓子のようにあたたかく、卵菓子のように柔らかいですね」

 なんと彼は、そっと口づけてきたあとに、わたくしの身体をぎゅっと抱きしめてくださるではないですか。

 ここから腰を動かしてこられるのでしょうか。

 どきどきとその時を待っていると――。


「ここまでにしましょう、マカロン様」

 
 彼からなんと終了宣言をされてしまったのです。

 せっかく彼と繋がれたのに、わたくしはショックでした。

「そ、そんな、サヴァラン……殿方は動きたがりだと聞いたことがございます。どうぞ動きになって……」


「いえ、マカロン様、これ以上は動くことは致しません」


「そんな……どうしてですか、サヴァラン、やはりわたくしではダメでしたの?」


 わたくしがさめざめと泣いていると――。


「何をおっしゃいますか、マカロン様」


 また彼がぎゅっとわたくしを抱きしめてきました。


「俺たちにはこれからたくさんの時間があります。まだ初めてのあなたに無理はさせたくありません」


「サヴァラン、何をおっしゃっているの? お互い結婚するのですから、わたくし達には、もう時間などございません」


「お互い結婚するからこそ時間ができるのでしょう?」


 なんだかサヴァランとわたくしの会話がかみ合っていないような気がしてきました。

 そうして、彼は満面の微笑みでわたくしを見てくると――。


「だって、マカロン様、俺の求婚を承諾してくださったのですよね?」


「え、え~~~~!?」


 な、なんと、サヴァランが求婚したという相手はわたくしでしたの!!


「ま、まあ! サヴァランの結婚相手はわたくしで、わたくしの結婚相手はサヴァランでしたの……!?」

 サヴァランは不思議そうな顔でわたくしを見ていました。

「マカロン様は、あまり俺とは結婚したくありませんでしたか? やはり年下の自分では、歴戦の猛者たちに比べると魅力に乏しいですよね……」


 彼が生真面目に呟いていたので、わたくしは即座に否定しました。


「そんなことはございません! わたくしは、真面目で堅物で男らしい顔なのに甘党な、そんなあなたが好きなのです」


 わたくしがそう言うと、サヴァランが照れ笑いをしながらこう言ってきました。


「俺は、ふわふわお菓子みたいに柔らかくて、俺にだけ菓子を作ってくれる、そんな俺に甘い貴女が大好きです」


「まあ……!」


 そうしてその日は、二人で朝までつながって過ごしましたの。



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