56 / 228
第2章 日本での再会
10-3※
しおりを挟む「ああっ、あっ、ダメっ、あっ……」
「この間も、ここを責めたら嬉しそうにしていただろう? もっと素直になれよ」
初めての夜の話に言及され、美桜の頬が羞恥で真っ赤に染まっていく。
恭司の舌先に陰核が弄られるたびに、花弁から愛蜜がじわじわ溢れて止まらなくなる。
両脚ががくがく震えて立っているのもやっとだ。
美桜は両脚の間に挟まっている恭司の髪を両手でぎゅっと掴んだ。
彼の舌で弄られ続けていると、どんどん頭の中が白くなっていく。
「あっ、あっ、もう、ダメっ……――!」
頭の中が真っ白になった。
全身に快感が駆け上っていき、びくびくと身体が跳ね上がった。
溢れ出した愛液を、恭司が啜り上げる音が、廊下中に響き渡る。
その音を耳にするのも恥ずかしくて、頭がいよいよおかしくなってしまいそうだった。
ひとしきり舐めた後、恭司が舌なめずりする音が聞こえる。
「さて、ここからが本番だ……って、立つのがきつそうだな」
彼の指摘通り、いよいよ立っていられなくて、美桜は崩れ落ちると、恭司の首にぐったりと凭れかかった。彼が彼女の背中に腕を回して支えてくれる。
「……っ、うぅっ……ダメですって……言ってるのに」
「なんでそんなに俺に抱かれるのが嫌なんだよ? あの夜だって、今だって、だいぶ気持ち良さそうにしてるだろう?」
「……っ」
恥ずかしいけれど、彼の言った通りだ。
あの夜に抱かれた時の感覚が蘇ってきていて、このまま彼に全てを委ねたくなってしまっている。
だけど、今日はお酒を飲んでいない。
(だって……またこの人に抱かれたら、離れられなくなりそう)
理性が「これ以上はダメだ」「引き返せなくなるぞ」と必死に訴えかけてきていた。
ちょうど、停電していた電気が復旧して明るくなる。
廊下の床が愛液で汚れてしまっているのが視界の端に映って、羞恥が駆ける。
「ああ、理由が分かった」
「え?」
ドキン。
心臓が跳ね上がる。
「ここが廊下だからか」
「へ……? きゃっ……!」
恭司が美桜のことをお姫様抱っこすると、その場で立ち上がった。
そうして、彼が再び浴室へと向かいはじめる。
「色々とやり直す場所にしては不適切だった」
「場所の問題じゃないんです」
「じゃあ、なんなんだよ? この数週間で恋人が出来て、そいつに操を立ててるとかでもないだろう?」
「それはありませんが……」
「だったら、お互い独身同士だ。何の問題もない」
「問題がないわけじゃあないですよね?」
「俺に問題はない」
浴室へと続く扉が開いた。
88
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる