76 / 228
第3章 身体だけの関係?
13-6※
しおりを挟むそうして、二人で廊下に出ると、ダイニングルームへと戻ることになった。
道中、ミオについての会話をする。
「せっかくだから、ミオちゃんの色々を買いに行きましょうよ」
「ああ、そうだな」
「買い物、楽しみです」
ダイニングルームへと辿り着く。
部屋の中はモダン配色で揃えられており、落ち着いた場所だ。
改めてソファに戻った美桜だったが――。
「恭司さん、どうして、部屋に戻ってそうそう、私の上に乗ってこられたんですか?」
――さっそく恭司に押し倒されてしまった。
上に乗り上げてきた彼が不遜な笑みを浮かべてくる。
「そりゃあ、たくさん欲しいんだろう?」
「え? たくさん? 何のことでしょうか?」
――たくさん欲しい……?
(買い物のことかな……?)
美桜は答えた。
「たくさんだと嬉しいですが、必要最低限でも良いかなって思ってます」
「必要最低限か、ツレナイな」
いったいどこにツレナイところがあったのだろうか
――?
恭司が美桜の頬を優しく撫でてくる。
(あ! もしかして、「俺のことがたくさん欲しいだろう?」とか、そういうこと?)
「たくさんシたい」などの発言は、美桜からはしていない気がしたのだけど……?
「実はもう間に合っていると言いますか……もう大丈夫と言いますか……」
「とぼけるなよ。ちゃんと協力してやるって話しただろう?」
「え? あ……それは……んんっ……」
恭司が美桜の首筋に顔を埋めてきた。
先ほど着替えたばかりのブラウスの釦に彼の指が伸びて外されていく。
「恭司さん、待ってっ……」
「待たない。待ってたら時間が経って、あんたの願いが叶わなくなるぞ」
「……あっ、願いごと? ……ひゃっ、あっ……」
「なかなか俺の休みを独占できるなんて、そうそうないぞ。この連休が好機だ。ほら、脚を開け」
「きゃっ……」
スカートをたくし上げられてしまった。
「発情期の雌猫は複数の雄猫の相手をするそうだが、俺は俺以外の雄が俺のものに手をつけるのを許すつもりはない。あんたが他の雄に目移りしないように――いいや、他の雄の子種をもらってこないように――今日と明日でじっくり身体で教え込んでやるから」
恭司が舌なめずりをすると、美桜の両脚の間に頭を埋めてくる。
「あっ……待って、さっきもあんなに、いっぱい……」
(他の男の子種? あれ? そもそも、お洋服を着て、ミオちゃんの色々を買いに行く予定はどこに行ったの……?)
しかしながら――恭司は待ってはくれなかった。
「さあ、ミオの世話も一段落ついたことだし……あいつが寝ている間に、俺があんたを可愛がってやるよ」
土曜日の昼下がり。
恭司からの長い時間をかけた可愛がりがはじまってしまったのだった。
101
あなたにおすすめの小説
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
黒瀬部長は部下を溺愛したい
桐生桜
恋愛
イケメン上司の黒瀬部長は営業部のエース。
人にも自分にも厳しくちょっぴり怖い……けど!
好きな人にはとことん尽くして甘やかしたい、愛でたい……の溺愛体質。
部下である白石莉央はその溺愛を一心に受け、とことん愛される。
スパダリ鬼上司×新人OLのイチャラブストーリーを一話ショートに。
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
ブラック企業で倒れた私を、ネトゲ仲間の社長が強制保護して溺愛しています
紅 与一
恋愛
過労で倒れた私を救ったのは、
ネトゲ仲間――そしてIT企業の若き社長。
「もう君は、僕の管理下だよ」
退院と同時に退職手続きは完了。
住む場所も、生活も、すべて彼に囲われた。
外出制限、健康管理、過保護な独占欲。
甘くて危険な“保護生活”の中で、
私は少しずつ彼に心を奪われていく――。
元社畜OL×執着気味の溺愛社長
囲い込み同棲ラブストーリー。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない
二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。
ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。
当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。
だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。
――君の××××、触らせてもらえないだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる