【R18】冷徹なエリート社長はセフレな私を一途に愛して孕ませたい

おうぎまちこ(あきたこまち)

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第4章 兄弟が愛した女性

19ー1 異母弟

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 夜の公園のブランコにて。
 瞬く星の下、美桜は恭司から優しいキスを施された後、想いを告げられていた。

「俺があんたの世話をずっと見てやるよ」

 美桜の心臓の音が鳴りやまない。

(恭司さんが私の世話を? それってどういう意味?)

 身体だけの関係のまま過ごしてきたうえに、さんざんペットの猫扱いされてきたせいもあって、彼の言葉の意味を考えあぐねていた。
 とはいえ、どうしようもなく――これから先の未来に期待してしまっている自分がいる。
 ドキドキが落ち着かなくて仕方がない。

「恭司さん、それって……」

 美桜が勇気を出して問いかけようとした、その時。

「にゃお!」

 突如、砂場でゴロゴロしていたはずの黒猫ミオがすっくと立ち上がると――はしゃいでどこかに行ってしまった。
 あまりにも俊敏な動きで、ちょっとやそっとじゃ追いつけない速さだ。
 美桜が慌ててブランコから立ち上がると、恭司もそれにならった。

「ミオのやつ、どこかに行きやがったな」

「恭司さん、私も追いかけます!」

「俺が走った方が速い。あんたはそこで待っていろ。おかしな男にはついていくなよ」

 そうして、恭司はミオの後を追い掛けていった。
 それにしたって早い。
 ミオに負けず劣らず俊敏な動きだ。
 しなやかに駆ける姿は、サラサラの黒髪も相まって、まるで黒豹のようにも見えた。

(運動神経も良いんだ。カッコイイ……!)

 すっかり見惚れてしまっていたが……美桜は正気に戻ると、頬を膨らませると、毛を逆立てて怒る猫のように腹を立てた。

「恭司さんはすぐ私のことを子ども扱いするんだから」

 とはいえ、彼の過去を聞いたばかりだからか、不器用な彼なりの接し方に違いないと、そんな風に思える。

「それにしたって、どこまで行ったのかな、ミオちゃん」

 そこそこ広い公園だ。
 恭司たちがどこまで追いかけっこしているのかは分からない。
 黒猫ミオが敷地内から飛び出ていないかだけが心配だ。

(恭司さんのことだから、きっとミオちゃんに追いついてくれるよね)

 出会ってそんなに月日は経っていないが、美桜は恭司のことをすっかり信頼しきっていた。
 ……せっかくだから、彼を信じて待っていよう。
 シンとした公園の中、近くのブランコに腰かけた。
 美桜は夜空を眺めはじめる。

「恭司さん、さっきはどういう意味で言ったんだろう?」

 先ほどの彼の言葉を反芻するだけで胸がときめく。

『俺があんたの世話をずっと見てやるよ』
 
 恭司は自分の父親のようにはならないと――女性を不幸にはしないと話していた。
 だとしたら……。
 ドクンドクンドクンドクン。
 先ほど彼に触れられた唇にそっと手で触れる。

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