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19 悲壮な決意
しおりを挟むアヤトの義母との話が終わった後、レイナは病院の外へと出た。
気付けば、もう外は暗くなってきている。
「レイナ、ぼんやりして歩いてたら転ぶよ」
前方から、見知った声が聞こえ、彼女ははっと顔を上げた。
歩道に立っていたのはアヤトだった。
彼はいつもこの病院の近くに現れる。おそらく、義母の桜木町が働いているからというわけではないだろう。
兄の面会に向かう中で気づいたことがある。
おそらく彼の実の母親は――。
いつも病棟内で見かける、同じ言動を繰り返す青い瞳の女性を想起した――。
(私の兄と同じように、先輩のお母様も――)
レイナは同じような心の傷を抱えた彼に対して、今まで以上に近しい思いを感じていた。
(だけど――)
彼女は唇を噛みしめる。
少しだけ悲壮な決意を彼女はしていた。
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