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第10話② 真の妻※
しおりを挟む確認をとってくるアイゼン様が自身の局部を取り出した。
もうすでに猛っている象徴をみて、ますます恥ずかしさが増していく。
わたしが頷いたのを確認した後、本当は昂ぶっているにも関わらず、悠然とした動作で、先端を秘部にあてがってきた。少しだけ彼の呼吸が速い。
「痛くないようにしたいのに――いよいよ君の中に入るんだと思うと、ちょっと余裕がなくなってきた」
苦笑いする彼に、わたしも緊張した表情で返す。
「わたしもです、アイゼン様――」
「ルビー、君もなの? じゃあ挿れるね」
彼の局部が、秘部を一気に貫いた。男性を初めて受け入れたため、膣口の周囲にある粘膜が一緒にみちみちと伸びる。強い痛みを感じて呼吸が速くなっていく。一瞬、頭で何かが弾けた感覚が起こった後、お腹の奥に何かが当たったのを感じた。
「ああ、ルビー、すごく幸せな気持ちがする。やっと君の中に入ることが出来た――痛くない?」
「はい、大丈夫です。わたしもアイゼン様とつながることが出来て、とても嬉しいです」
わたしがそう言うと、彼が身体を抱きしめてきて、一度ちゅっと口づけてくる。
「痛くないように動くから」
わたしが痛みを感じないように、柔穴の奥へと、猛った欲棒をゆっくりと抽送しはじめた。
「んっ、あっ、は、あ、あ…………」
「ルビーが、私にすごく吸い付いて来るよ――すごく気持ちが良い――」
彼の言うように、だらだらと淫らな涎を溢れ出しながら、絶え間なく動く淫棒に柔肉が吸い付いている。彼の棒の擦れを感じるたびに、全身を快感の波が押し寄せては引いていく。
「あっ、は、あっ、あ、ん……」
「ルビー、中に出すよ――」
次第に、彼の腰の動きが速くなっていき、恥骨同士がぶつかる。
いつもの穏やかな彼からは考えられないぐらいの激しい動きに、喘ぐことしかできなくなる。
ぐちゅぐちゅと淫らな水音が、彼の部屋の中に響き渡る。ぎしぎしとベッドが揺れ、綺麗に整えられていた白いシーツも乱れ、二人の混じりあった液が太腿を伝って布を濡らしていく。
二人の乱れた呼吸が、どんどん促迫していく――。
そうして――。
「あ――っはっ、ぁあああんっ――!」
一際強い快感が全身を襲ってきた後に、彼の熱い漲りから洞に向かって、大量の淫欲の精が注ぎ込まれた。
そうして、汗でしっとりと濡れた互いの身体を、どちらともなく抱きしめ合う。
「ルビー、君と結ばれることが出来て、本当に幸せだよ――」
額に汗を流す彼が、そう言って穏やかに笑んでくる。
乱れる呼吸を整えながら、わたしも彼に返した。
「わたしもです、アイゼン様――その、もう中に出されたので、これでおしまいではないのですか?」
わたしに注ぎ込んだ後も、局部が引き抜かれることはなかった。
そうして二人つながったままで、彼が私に向かって告げる。
「言っただろう? 今日は、朝まで君を離さない――」
そうして、最上級の笑みをアイゼン様は浮かべてくる。
もう一度、口づけを交わした後に、彼はこう言った。
「これからも一緒にいよう――愛しているよ――僕の、本当の花嫁――」
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