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後日談2④ プロポーズやりなおし※
しおりを挟むいつもとは違う奥の方に、彼の楔がぶつかってきた。
彼が腰を動かし始める。下からの激しい突き上げに耐えるために、ますます彼の身体に密着させる。
「あっ、あっ、アイゼン様っ……あっ…ああっ……!!」
「ルビー……ああ、君と四六時中こうしていたい」
波が打ち寄せる音に紛れて、ずちゅずちゅとした水音が響く。
子宮が揺さぶられて、頭の芯まで蕩けてしまいそうだった。
彼の肉杭がずんずん肉壁を擦り上げてくる。
次第に腰つきが増し、頭の中が白んできた。膣内を犯す肉棒がますます膨張をはじめる。
アイゼンが唇を塞いできた。
「は……ルビー……」
「――――んんっ……!」
舌を絡ませ合ったまま、二人ともに絶頂を迎えた。
どくどくと胎内に熱い精がばらまかれる。
薄暗くて静かな浜辺で、二人の荒い息遣いがだんだん落ち着いてくる。そっと持ち上げられていた片脚を砂浜に降ろされた。両脚ががくがくと震えて落ちつかない。
まだ繋がり合った場所はひくひくと動き、彼の象徴を締め付けた。互いの肌を、精と愛液とが流れ落ちていく。
汗にまみれた私の髪を、そっとアイゼン様が払う。
「いつも以上に良かったよ、ルビー」
「アイゼン様、私もです……」
「ずっとこうしていたい……明日も休みだ。しばらくこうして過ごそうか?」
「はい……」
ふと口元が綻ぶ。
「どうしたんだ? ルビー?」
「いいえ、アイゼン様がだいぶ正直になられたなと」
「君が好むような男性になりたいからね」
彼の答えに口をとがらせる。
「あら、またわたしが基準になっていますよ?」
そういうと、アイゼン様は困ったように笑った。
「だって、もう君と私は夫婦なのだから、君を大事にすることは、すなわち私の思考の中心のようなものだよ」
「だったら――」
少しだけ間を置く。
「――あまりわたし中心の考えになりすぎて、自分を見失ったりしなければ、構わないことにします」
「ありがとう、ルビー!」
彼は少年のように朗らかに笑った。
そうしてちゅっと口づけて来た後、優しく耳元で囁いてくる。
「こうやって君を愛せるのは、私にとっては奇跡に近い――愛しているよ、ルビー、君のことを、未来永劫、ずっと」
月明かりの下、穏やかな海の潮騒を聞きながら、周囲が暗闇に包まれるまで、二人で身体を重ね合って過ごしたのでした。
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