【R18】奪われた令嬢は、蒼穹の騎士に焦愛される

おうぎまちこ(あきたこまち)

文字の大きさ
30 / 30

後日談2④ プロポーズやりなおし※

しおりを挟む


 いつもとは違う奥の方に、彼の楔がぶつかってきた。
 彼が腰を動かし始める。下からの激しい突き上げに耐えるために、ますます彼の身体に密着させる。

「あっ、あっ、アイゼン様っ……あっ…ああっ……!!」

「ルビー……ああ、君と四六時中こうしていたい」

 波が打ち寄せる音に紛れて、ずちゅずちゅとした水音が響く。
 子宮が揺さぶられて、頭の芯まで蕩けてしまいそうだった。
 彼の肉杭がずんずん肉壁を擦り上げてくる。
 次第に腰つきが増し、頭の中が白んできた。膣内を犯す肉棒がますます膨張をはじめる。
 アイゼンが唇を塞いできた。

「は……ルビー……」

「――――んんっ……!」

 舌を絡ませ合ったまま、二人ともに絶頂を迎えた。
 どくどくと胎内に熱い精がばらまかれる。
 薄暗くて静かな浜辺で、二人の荒い息遣いがだんだん落ち着いてくる。そっと持ち上げられていた片脚を砂浜に降ろされた。両脚ががくがくと震えて落ちつかない。
 まだ繋がり合った場所はひくひくと動き、彼の象徴を締め付けた。互いの肌を、精と愛液とが流れ落ちていく。
 汗にまみれた私の髪を、そっとアイゼン様が払う。

「いつも以上に良かったよ、ルビー」

「アイゼン様、私もです……」

「ずっとこうしていたい……明日も休みだ。しばらくこうして過ごそうか?」

「はい……」

 ふと口元が綻ぶ。

「どうしたんだ? ルビー?」

「いいえ、アイゼン様がだいぶ正直になられたなと」

「君が好むような男性になりたいからね」

 彼の答えに口をとがらせる。

「あら、またわたしが基準になっていますよ?」

 そういうと、アイゼン様は困ったように笑った。

「だって、もう君と私は夫婦なのだから、君を大事にすることは、すなわち私の思考の中心のようなものだよ」

「だったら――」

 少しだけ間を置く。

「――あまりわたし中心の考えになりすぎて、自分を見失ったりしなければ、構わないことにします」

「ありがとう、ルビー!」

 彼は少年のように朗らかに笑った。
 そうしてちゅっと口づけて来た後、優しく耳元で囁いてくる。


「こうやって君を愛せるのは、私にとっては奇跡に近い――愛しているよ、ルビー、君のことを、未来永劫、ずっと」


 月明かりの下、穏やかな海の潮騒を聞きながら、周囲が暗闇に包まれるまで、二人で身体を重ね合って過ごしたのでした。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

【完結】モブのメイドが腹黒公爵様に捕まりました

ベル
恋愛
皆さまお久しぶりです。メイドAです。 名前をつけられもしなかった私が主人公になるなんて誰が思ったでしょうか。 ええ。私は今非常に困惑しております。 私はザーグ公爵家に仕えるメイド。そして奥様のソフィア様のもと、楽しく時に生温かい微笑みを浮かべながら日々仕事に励んでおり、平和な生活を送らせていただいておりました。 ...あの腹黒が現れるまでは。 『無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない』のサイドストーリーです。 個人的に好きだった二人を今回は主役にしてみました。

【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております

紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。 二年後にはリリスと交代しなければならない。 そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。 普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…

贖罪の花嫁はいつわりの婚姻に溺れる

マチバリ
恋愛
 貴族令嬢エステルは姉の婚約者を誘惑したという冤罪で修道院に行くことになっていたが、突然ある男の花嫁になり子供を産めと命令されてしまう。夫となる男は稀有な魔力と尊い血統を持ちながらも辺境の屋敷で孤独に暮らす魔法使いアンデリック。  数奇な運命で結婚する事になった二人が呪いをとくように幸せになる物語。 書籍化作業にあたり本編を非公開にしました。

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される

奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。 けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。 そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。 2人の出会いを描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630 2人の誓約の儀を描いた作品はこちら 「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041

男として王宮に仕えていた私、正体がバレた瞬間、冷酷宰相が豹変して溺愛してきました

春夜夢
恋愛
貧乏伯爵家の令嬢である私は、家を救うために男装して王宮に潜り込んだ。 名を「レオン」と偽り、文官見習いとして働く毎日。 誰よりも厳しく私を鍛えたのは、氷の宰相と呼ばれる男――ジークフリード。 ある日、ひょんなことから女であることがバレてしまった瞬間、 あの冷酷な宰相が……私を押し倒して言った。 「ずっと我慢していた。君が女じゃないと、自分に言い聞かせてきた」 「……もう限界だ」 私は知らなかった。 宰相は、私の正体を“最初から”見抜いていて―― ずっと、ずっと、私を手に入れる機会を待っていたことを。

コワモテ軍人な旦那様は彼女にゾッコンなのです~新婚若奥様はいきなり大ピンチ~

二階堂まや♡電書「騎士団長との~」発売中
恋愛
政治家の令嬢イリーナは社交界の《白薔薇》と称される程の美貌を持ち、不自由無く華やかな生活を送っていた。 彼女は王立陸軍大尉ディートハルトに一目惚れするものの、国内で政治家と軍人は長年対立していた。加えて軍人は質実剛健を良しとしており、彼女の趣味嗜好とはまるで正反対であった。 そのためイリーナは華やかな生活を手放すことを決め、ディートハルトと無事に夫婦として結ばれる。 幸せな結婚生活を謳歌していたものの、ある日彼女は兄と弟から夜会に参加して欲しいと頼まれる。 そして夜会終了後、ディートハルトに華美な装いをしているところを見られてしまって……?

【完結】 初恋を終わらせたら、何故か攫われて溺愛されました

紬あおい
恋愛
姉の恋人に片思いをして10年目。 突然の婚約発表で、自分だけが知らなかった事実を突き付けられたサラーシュ。 悲しむ間もなく攫われて、溺愛されるお話。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

処理中です...