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後日談 俺様CEOと社内で××したのは極秘です
15※
しおりを挟む総悟に精を注がれたばかりの桃花は困惑していた。
(見晴らしが良い場所って何……?)
夫が何を言っているのか、さっぱり理解できない。
このまま外に連れ出されたらどうしようかと一瞬だけ不安が過ったが、ここは五十四階だし、社長室には特段ベランダも何もない。
そもそも常識を貴ぶ桃花から、嫌われることを恐れている節がある総悟だ。非常識な場所には連れ出されないに違いない。
(だから外には出ないわ、大丈夫)
だとしたら、部屋の中で一番見晴らしの良い場所と言えば……
けれども、桃花の思考はそこで遮られた。
「きゃっ……!」
ぐわんと視界が動いたかと思うと、桃花は机の上に座る格好となった。もちろん結合部は繋がったままだったので、ぐちゅりと水音が立った。
そうして、彼女の手首に巻かれていたネクタイがしゅるりと解かれると解放感があった。
桃花と対面した総悟が縋るような眼差しを向けてくる。
「桃花ちゃん、俺のことだけを考えて欲しいな」
「総悟さん、あっ……ん……」
再び深い口づけを施されながら、桃花の身体が抱き抱えられる。
そのまま彼の両腕に抱かれたまま、総悟が移動を始めた。
「じゃあ、移動するよ」
「あ……」
性器同士は繋がり合ったままだが、落ちないか不安になって、桃花は総悟の腰に両脚を絡めた。
(総悟さん、力持ち……)
体力があるし鍛えるのが趣味だと話していた通り、見かけによらず腕力も強いようだ。
そうして、連れて行かれたのは、部屋の脇にある床から天井までがガラスで覆われている場所だった。
そのまま桃花はガラス窓を背に総悟によって磔にされてしまった。
彼の気分は先日以上に昂っているようで、荒々しく唇を貪られてしまう。
「ふあっ、あ……ん……」
「桃花ちゃん……」
深い口づけを交わし合いながら、改めて彼の手が彼女の背中から腰にかけてまさぐりはじめる。
総悟がゆっくりと焦らすように桃花の下腹の奥深くを何度か抉る。
外から行為に耽っている姿を見られないか桃花は心配になったが、それ以上に総悟の愛撫が気持ち良くてどんどん深く物事を考えられなくなる。
「っあっ……総悟さんっ……」
「ああ、桃花ちゃん、もっと俺の名前を呼んでよ……」
何度か熱杭で蜜池を突かれると淫らな水音が立った。
しばらく口づけられた後、唇同士が離れると銀糸がかかる。
桃花ははあっと熱い吐息を吐くと同時に、ふと浮かんできた純粋な疑問を口にする。
「確かに見晴らしは良いけれど、この体勢だと……社長だけが……」
桃花は外の風景に背を向けているので、総悟だけが外の風景を見渡せる状態だ。
「ああ、桃花ちゃんも外を見たかったんだ。ごめんね、気が利かなくて」
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