【R18】身代わり令嬢は、銀狼陛下に獣愛を注がれる

おうぎまちこ(あきたこまち)

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 その瞳は普段の蒼ではなく――今日の月のように真っ赤だ。

「どうなさったのですか? 何か眼の病にでもかかったのですか?」

「いいや、我が妃よ、これは満月だからに過ぎない。今から人を呼ぼう――帰れ」

「待ってください!」

「とにかく早く帰るんだ」

 だけど、納得のいかない私は食い下がった。

「その……私がここにいてはいけない理由は――」

「満月だからと言っている」

「――満月だから……本当は結婚を考えていたご令嬢と会う約束をしているのですか?」

 すると、陛下が不思議そうにこちらを見ていた。

「俺が、結婚を考えていた……? 一体何の話だ」

「ええっと、その……」

 聞き方によってははぐらかされるだろう。
 もっと考えておけば良かったと口ごもっていると――。

「我が妃に誤解されたくないから、端的に告げよう」

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