【R18】悪役令嬢は騎士の腕の中で啼く――婚約破棄したら、爵位目当ての騎士様に求婚されました――

おうぎまちこ(あきたこまち)

文字の大きさ
5 / 60

第2話③ 偽装結婚初日、ベッドの中で事件が起きました!?※





 夜更け――。

(眠ったら朝が来るから大丈夫だって、思ったのに……緊張して、全然眠れない……!)

 隣に眠るシルヴァの精悍な顔立ちに目が奪われてしまう。

(小さい頃は、綺麗な男の子のイメージが強かったのに……)

 長身痩躯、鍛え抜かれた引き締まった身体――。

 つい、二の腕の筋肉に触れてしまう。

(硬い……って、私ったら、何を……)

 一人で勝手に赤面して、ぎゅっと目を瞑り、シルヴァに背を向けて眠りなおした。

(とにかく、羊を数えて眠らなきゃ……羊が一匹、羊が二匹……)

 そうやって羊を数えていると――。

「リモーネ……」

「え……?」

 突然後ろから、シルヴァから抱きしめられてしまった。

 男の人の――騎士として鍛えられた逞しい腕は、女の私が引きはがそうと思ってもなかなか出来ない。

「シルヴァ、お兄……んっ……!」

 突然、首筋に彼の柔らかい唇が触れる。
 今までに感じたことのない快感が、全身にびりびりと走り、変な声が漏れ出てしまった。

「あっ……シルヴァ……ひゃっん……あっ……」

「リモーネ……」

 彼の大きな手に、胸の膨らみを掴まれたかと思うと、ゆっくりと形を変えられる。

「ふあっ……あっ……だ、だめっ……」

 初めて感じる快楽に抗いながら、眠たい頭で必死に考える。
 彼の手の動きは止まない。

(偽装結婚なんじゃ……だけど、なんだかシルヴァお兄ちゃんの様子が変なような……)

「ひゃっ……!」

 就寝用に薄手のシュミーズドレスに着替えていたのが災いしたのか――。
 布越しにも分かる、硬くなってしまった先端を、彼の長い指につままれ、くにくにと動かされる。
 同時に首から背にかけてを、シルヴァの舌が這い始め、ぞくぞくと全身が震えた。

「あ……ん……あっ……あ――シルヴァっ……あっ……」

 だが、彼女が呼びかけても反応がない。

(まさか……)

 ひとしきり乳首をこりこりと動かされた後、彼の大きな手が彼女のドレスの裾から伸びると、太腿を撫で始める。

「あっ……お兄……は、あっ、あ……」

(寝ぼけてる……!?)

 そう言われると、子どもの頃、シルヴァがよく寝ぼけていたなと思い出す。

(そして眠ると、なかなか起きない……)

 そのまま、彼の手がショーツの中に侵入した。

「あっ……!」

 お風呂の時に洗ったりするときぐらいしか触らない割れ目に、指が伸びる。

「あっ、んん、だ、だめっ……ああっ……!」

 異様に触れられると、身体が敏感に反応してしまう部分を、彼の指がくりくりといじりはじめる。

「は……あっ……んんっ……だ、だめ、そこ、なんだか、変で……」

 とがった先を執拗なほどに責め立てられていると、だんだん頭がぼんやりしてくる。
 彼の指が、どこかから出てくる液で濡れて行っていくのが分かって、恥ずかしくて仕方がなかった。
 ぐちゅ、ぐちゅと下着の中から音が聴こえてきて、何がなんだか分からない。
 次第に呼吸も上がっていく。

「あ、あ、だ、だめ……いやっ……ああっ……!」

 今までに感じたことのない快感が、全身を突き抜けた。
 全身がびくびくと震え、どこか走ってきたかのように荒い呼吸を繰り返す。

「い、今のは……はあ……なあに……」

 だけど、眠っているシルヴァは答えてはくれなかった。

 指の動きが止んだので、必死に彼を起こそうとしたのだが――。

「――!?」

 腰のあたりに、何か硬いものが触れる。
 それが、彼の器官だと理解するのに少しだけ時間がかかった。

「リモーネ……」


(シルヴァお兄ちゃん、全然目を覚ましてくれない……このまま、私はどうなっちゃうの――!?)


 偽装結婚初日に、事件は勃発したのだった――。



感想 16

あなたにおすすめの小説

夫が運命の番と出会いました

重田いの
恋愛
幼馴染のいいなづけとして育ってきた銀狼族の族長エーリヒと、妻ローゼマリー。 だがエーリヒに運命の番が現れたことにより、二人は離別する。 しかし二年後、修道院に暮らすローゼマリーの元へエーリヒが現れ――!?

兄妹じゃないとわかったのでお兄様と結婚したら、全部仕込みでした

こじまき
恋愛
【20260401読みやすいように話を分割しました】 伯爵令嬢ヘイゼルは、兄アリステアに恋をしている。叶わないと知りながら、それでも諦めきれなかった。 しかし子ども時代の「取り違え」が発覚し、子爵令嬢ロレッタとして“正しい場所”で生き直すことに。 そして妹ではなくなった彼女に、アリステアは求婚する。 運命のねじれは正されて、望んだとおりに最愛の人と結ばれた―― けれど――その「正しい運命」は、兄アリステアによって用意されたものだった―― ※「小説家になろう」にも投稿しています。

世継ぎは他の妃が産めばいい——子を産めない私ですが、帝の寵愛を独占して皇后になりました

由香
恋愛
後宮に入る女の価値は、ただ一つ。 ——皇子を産めるかどうか。 けれど私は、産めない。 ならば—— 「世継ぎは他の妃に任せます。私は、陛下に愛される女になります」 そう言い放ったその日から、すべてが狂い始めた。 毒を盛られても、捨てられず。 皇子が生まれても、選ばれたのは私だった。 「お前は、ここにいろ」 これは、子を産めない女が ただ一つの武器“寵愛”だけで頂点に立つ物語。 そして—— その寵愛は、やがて狂気に変わる。

【完結】「元カノが忘れられないんでしょう?」と身を引いた瞬間、爽やか彼氏の執着スイッチが入りました

恋せよ恋
恋愛
「元カノが忘れられないなら、私が身を引くわくべきよね」 交際一周年、愛するザックに告げた決別の言葉。 でも、彼は悲しむどころか、見たこともない 暗い瞳で私を追い詰めた。 「僕を捨てる? 逃げられると思っているの、アン」 私の知る爽やかな王子の仮面が剥がれ落ち、 隠されていた狂おしいほどの独占欲が牙を剥く。 🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。 🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。 🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。 🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。 🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!

死ぬまでに叶えたい十の願い

木風
恋愛
「あなたを妻として、愛することはない。おそらく、生涯抱くこともないだろう」 三年間の白い結婚——捨て置かれた王太子妃エリアーナに、側妃が『死の呪い』をかけ余命一年を宣告する。 離縁を願うも拒否され、代わりに「死ぬまでに十の願いを叶えて」と契約する—— 二人きりの外出、星空、海…ささやかな願いが王太子の心をほどいていく。

番ではなくなった私たち

拝詩ルルー
恋愛
アンは薬屋の一人娘だ。ハスキー犬の獣人のラルフとは幼馴染で、彼がアンのことを番だと言って猛烈なアプローチをした結果、二人は晴れて恋人同士になった。 ラルフは恵まれた体躯と素晴らしい剣の腕前から、勇者パーティーにスカウトされ、魔王討伐の旅について行くことに。 ──それから二年後。魔王は倒されたが、番の絆を失ってしまったラルフが街に戻って来た。 アンとラルフの恋の行方は……? ※全5話の短編です。

【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?

冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。 オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。 だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。 その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・ 「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」 「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」