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輝く瞳。
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「皆瀬っ!」
部屋に飛び込みながら自分の名を叫ぶ命の声に
洋一は涙で潤み、意識が朦朧としているのか視点の定まっていない瞳で
声のした方を見る…
するとそこには呼吸を乱しながら自分の方を見て立っている命の姿が見え
「――あきら…さん…!」
命の姿を見て…
虚ろだった洋一の表情が微かにホっとしたかのように綻ぶが――
「うッ!?みな、せ…っ!う”ぅう…ッ、」
「…?!」
急に命が口元を片手で押え、苦しそうに呻きながらよろけだし
「…ッ!これ…っ、ッ、マズイよ…っ!」
「ッ!?これはまさか――洋一から…?!」
遅れて部屋に飛び込んできた神代と八咫もそれぞれに狼狽え始め
コレを洋一を押えつけながら見ていた横山がニィ…と醜い笑みを浮かべる…
「ほう…これはこれは――
命さんはともかく…後から来たお二方もαかな?
いやぁ~…それならさぞαのお三方にとって今のこの状況はお辛い事でしょう…
なんせ今…此処に居る皆瀬くんは――
薬で強制的にΩのヒートのような状態になっている上に…
この部屋には皆瀬くんから溢れ出た発情フェロモンが充満しておりますからなぁ…」
「なっ、」
言われてみれば…
そこにはもう、何時もの様に自分を落ち着かせてくれる洋一の匂いではなく
αの劣情をただひたすら煽り、誘う
淫らで甘美なΩのフェロモンの甘い匂いしかしなくて…
横山の言葉に命が絶句し、慌てて自分の隣に立つ神代と八咫の方を見てみると
2人は既に洋一のフェロモンに中てられている様子で
一見理性的に見えていた神代までもが獣のような低い唸り声を上げ始めながら
洋一の事を見ており――
「…ッ!」
―――これはまさか――ラット…!?
神代と八咫は
薬で強制的にΩの発情フェロモンを溢れさせる洋一のフェロモンに誘発され
ラット…つまりΩのヒートと同じ様な発情した状態に陥り始めており…
―――まずい…っ!
ラット状態に陥ったαは理性を失い
まさに獣のようにフェロモンを漂わせるΩを犯す事しか考えられなくなる上に――
「ッ!?この…匂い…な、に…?、
あ…やだ…、はっ…はぁ…ンっ、、や…、ぁああ…ッ、」
横山に押さえつけられている洋一が“何か”を感じ取り
ソファーの上で辛そうに身体を捩りながら身悶えだす…
「ッ、みなせ…っ!」
「ほぉ…βなのに感じるのか…αの発情フェロモンを…
いやはやあの薬の効果は本当に凄いな!
βである皆瀬くんを此処までΩの雌犬に変えるとは…w」
ラット状態に陥ったαからはΩにとって強い催淫作用のあるフェロモンを発する為
それに中てられたΩはもう…
身体の力が抜け、抵抗する気力すら無くなり
ただただαを自分のナカへと受け入れる事のみを考える“雌”へとなり下がる…
「…ッ、ンぅッ、ハー…、ハー…ほし、い…っ、ハー…ハァ…
も…っ、欲しいよぉ…、ふ、うぅぅッ、たす、けて…っ、おねが…い…っ
も、ぉ……もぉ…ッ、
挿れて…、ッ、何でも、いい…からぁ…っ!」
薬での強制ヒート状態な上にαの催淫作用のあるフェロモンと…
洋一はもう…気が狂いそうなほどの発情状態に耐えきれず
疼く身体を何とかしてくれるモノを欲しがって懇願し始める…
それはもう…自ら犯してくれと言っているようなもので――
「フー…ッ、フー…ッ、みなせ…うぅ…っ」
αを誘う洋一の発情フェロモンが、より一層強く、甘く辺りに溢れだし
命はクラクラするほどの甘い香りに頭を押えながら何とか抗うが――
「“任務”とかあったけど…、う”ぅう…
俺、ッ、も…ダメだわ…」
「…こんな形で…、ッ、欲しいものを手に入れるのは癪だが、ッ、ぅ…
私ももう――」
既に洋一のフェロモンに中てられている神代と八咫はもう色々と限界らしく
フラフラとした足取りで洋一に近づき始め…
「…皆瀬くんの貫通式は…私のモノで貫きたかったが――」
フーフーと、呼吸を荒げながら洋一ににじりより始めた2人のαを前に
横山が脂汗でテカる顔を醜く歪ませながら舌なめずりをする
「理性を失ったα2人に…
βの男がΩの様に色に狂いながら犯されるのを眺めるのも一興か…」
横山がその巨体を洋一の上からのそっと退き、洋一の身体は自由になるが――
洋一がそこから逃げようとソファーから動く事はなく…
むしろ近寄って来る神代と八咫を迎え入れようとするかのように
荒げる呼吸で胸を上下させ
熱で潤んだ瞳で蕩けきった表情をしながら2人の事を見つめており
「ッ、き、て…」
「…ッ!」
ソファーに横たわったままの洋一が、2人に向けて力無くその手を伸ばす…
―――ッ、皆瀬…っ!
「や…めろ…」
「――おや…命さんはまだ抗う理性をお持ちの様で…」
「やめろ…っ、」
「そんな理性…早く捨ててしまった方が楽になれますよ?w
あの2人の様に――」
見れば神代と八咫は上着を脱ぎ棄て、洋一に圧し掛かろうとしており――
「――――――」
それを見た命の中で
何かがブツッと音をたてて切れ
それと同時に命の瞳がユラユラと金色に輝きだした…
部屋に飛び込みながら自分の名を叫ぶ命の声に
洋一は涙で潤み、意識が朦朧としているのか視点の定まっていない瞳で
声のした方を見る…
するとそこには呼吸を乱しながら自分の方を見て立っている命の姿が見え
「――あきら…さん…!」
命の姿を見て…
虚ろだった洋一の表情が微かにホっとしたかのように綻ぶが――
「うッ!?みな、せ…っ!う”ぅう…ッ、」
「…?!」
急に命が口元を片手で押え、苦しそうに呻きながらよろけだし
「…ッ!これ…っ、ッ、マズイよ…っ!」
「ッ!?これはまさか――洋一から…?!」
遅れて部屋に飛び込んできた神代と八咫もそれぞれに狼狽え始め
コレを洋一を押えつけながら見ていた横山がニィ…と醜い笑みを浮かべる…
「ほう…これはこれは――
命さんはともかく…後から来たお二方もαかな?
いやぁ~…それならさぞαのお三方にとって今のこの状況はお辛い事でしょう…
なんせ今…此処に居る皆瀬くんは――
薬で強制的にΩのヒートのような状態になっている上に…
この部屋には皆瀬くんから溢れ出た発情フェロモンが充満しておりますからなぁ…」
「なっ、」
言われてみれば…
そこにはもう、何時もの様に自分を落ち着かせてくれる洋一の匂いではなく
αの劣情をただひたすら煽り、誘う
淫らで甘美なΩのフェロモンの甘い匂いしかしなくて…
横山の言葉に命が絶句し、慌てて自分の隣に立つ神代と八咫の方を見てみると
2人は既に洋一のフェロモンに中てられている様子で
一見理性的に見えていた神代までもが獣のような低い唸り声を上げ始めながら
洋一の事を見ており――
「…ッ!」
―――これはまさか――ラット…!?
神代と八咫は
薬で強制的にΩの発情フェロモンを溢れさせる洋一のフェロモンに誘発され
ラット…つまりΩのヒートと同じ様な発情した状態に陥り始めており…
―――まずい…っ!
ラット状態に陥ったαは理性を失い
まさに獣のようにフェロモンを漂わせるΩを犯す事しか考えられなくなる上に――
「ッ!?この…匂い…な、に…?、
あ…やだ…、はっ…はぁ…ンっ、、や…、ぁああ…ッ、」
横山に押さえつけられている洋一が“何か”を感じ取り
ソファーの上で辛そうに身体を捩りながら身悶えだす…
「ッ、みなせ…っ!」
「ほぉ…βなのに感じるのか…αの発情フェロモンを…
いやはやあの薬の効果は本当に凄いな!
βである皆瀬くんを此処までΩの雌犬に変えるとは…w」
ラット状態に陥ったαからはΩにとって強い催淫作用のあるフェロモンを発する為
それに中てられたΩはもう…
身体の力が抜け、抵抗する気力すら無くなり
ただただαを自分のナカへと受け入れる事のみを考える“雌”へとなり下がる…
「…ッ、ンぅッ、ハー…、ハー…ほし、い…っ、ハー…ハァ…
も…っ、欲しいよぉ…、ふ、うぅぅッ、たす、けて…っ、おねが…い…っ
も、ぉ……もぉ…ッ、
挿れて…、ッ、何でも、いい…からぁ…っ!」
薬での強制ヒート状態な上にαの催淫作用のあるフェロモンと…
洋一はもう…気が狂いそうなほどの発情状態に耐えきれず
疼く身体を何とかしてくれるモノを欲しがって懇願し始める…
それはもう…自ら犯してくれと言っているようなもので――
「フー…ッ、フー…ッ、みなせ…うぅ…っ」
αを誘う洋一の発情フェロモンが、より一層強く、甘く辺りに溢れだし
命はクラクラするほどの甘い香りに頭を押えながら何とか抗うが――
「“任務”とかあったけど…、う”ぅう…
俺、ッ、も…ダメだわ…」
「…こんな形で…、ッ、欲しいものを手に入れるのは癪だが、ッ、ぅ…
私ももう――」
既に洋一のフェロモンに中てられている神代と八咫はもう色々と限界らしく
フラフラとした足取りで洋一に近づき始め…
「…皆瀬くんの貫通式は…私のモノで貫きたかったが――」
フーフーと、呼吸を荒げながら洋一ににじりより始めた2人のαを前に
横山が脂汗でテカる顔を醜く歪ませながら舌なめずりをする
「理性を失ったα2人に…
βの男がΩの様に色に狂いながら犯されるのを眺めるのも一興か…」
横山がその巨体を洋一の上からのそっと退き、洋一の身体は自由になるが――
洋一がそこから逃げようとソファーから動く事はなく…
むしろ近寄って来る神代と八咫を迎え入れようとするかのように
荒げる呼吸で胸を上下させ
熱で潤んだ瞳で蕩けきった表情をしながら2人の事を見つめており
「ッ、き、て…」
「…ッ!」
ソファーに横たわったままの洋一が、2人に向けて力無くその手を伸ばす…
―――ッ、皆瀬…っ!
「や…めろ…」
「――おや…命さんはまだ抗う理性をお持ちの様で…」
「やめろ…っ、」
「そんな理性…早く捨ててしまった方が楽になれますよ?w
あの2人の様に――」
見れば神代と八咫は上着を脱ぎ棄て、洋一に圧し掛かろうとしており――
「――――――」
それを見た命の中で
何かがブツッと音をたてて切れ
それと同時に命の瞳がユラユラと金色に輝きだした…
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