天才クラシックプレイヤーが転生して国歌を作るまでのこと

クレームクリーム

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三度目の正直

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橙色は今日も来る人行く人全てを受け入れてくれる。

今は6時半。

控えめで堅実な優しい音が聞こえる。


うーん…。

どうもここで止まっちゃうんだよね…。

クロマティックスケール…。

白鍵と黒鍵の移動が本当難しいなぁ…。

秀さんにきくにしても…。

この前…ちょっと申し訳ない感じになっちゃったからなぁ…。

あ…!

秀さんがたまにお部屋で練習してた…!

おんなじフレーズをひたすらに、でも少しず早くしていく練習…

ちょっと真似してやってみよ~!


その頃秀はあの草原に居た


良い天気だ。

月も満月で綺麗だ。

…。

またあなたですか。


そこにはグレイティア・フィオエラの姿があった。


申し訳ない。

貴方の旋律を忘れることができなかったので、


…。口が、…達者ですね…。

本当に。


…一つ、一つですが、貴方に余計な水を注させていただきます。


、、、。


本当は怖いだけでは無いですか?


…っ?


貴方はマーシャー少年の勇気づけあってこそここまで立ち上がってきたのでしょう?

でも、世間はそれを認めてくれるかどうか分からない。

だから貴方はあのピアノを演奏する時あえて明るい曲を弾いた。

まだ自信なんてものは持っていない筈です。


…。


と言うのが私の一滴です。


…。

確かに…。

そうかもしれませんが…、


いや、そうだ。

そうなんだよ。

いつも私はそうだ

いつも逃げていた…。

…。

貴方には…きっと…かもしれませんが、

ここは一つ。

私も…前向きな判断をさせて頂きます。


そうですか。


グレイティアは心の底から安堵した表情を見せていた。

しかしながらその心の臓では一つ確信していた

神崎秀…彼なら絶対的にこの依頼を請け負ってくれる事を。


では…これを正式にお渡ししたいのですが、


グレイティアはもう一度金貨を差し出した。


その必要はないです。

世間一般ではプロとしてお金を頂き、稼ぐことができる。そう言ったところですが。

私の場合は…

値段をつけない感動を味わっていただきたいので、

お代は頂きません。


…ほぉ、、、。

随分な自信が付いていますね


技術面では一度も貶された事はありません。


…っ!w

本当ですか…!


えぇ。


ではこの依頼よろしくお願いいたしますね。



この瞬間、秀は本当の自尊心を取り戻すスタートラインへようやく立てたのだった。
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