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【3-3】雷。「あっ、あの。同僚としてですからね。同僚として」
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──【3-3】──
「風子さん! 朝ですよ! 風子さん!」
と言う伊織の声が何度も聞こえてくる。
「伊織君! 身体を思いっ切り揺すって! それでも起きないなら蹴っていいから!」
とフィラが大声で言ったが、
「フィラさん。そんな訳にいかないですよ」
と言うと、また風子の名前を連呼していると、
「じれったいわね!」
とフィラがズカズカと風子の部屋へ入ってきたかと思ったら、
「こらっ! 風子~! 起きろっ! 朝食抜きにするわよ~!」
と言いながら、伊織に背中を向けていた風子の無防備なお尻を何度も蹴飛ばした。
「あっ! あっ! あわっ!」
と段々と目が覚めてきた時だった。
フィラの小さ目の足の先が、風子の短パンとお尻の隙間に入った時だった。
「あ!」というフィラの小さな驚きと同時に、「えっ?」という風子も同じく小さく驚いた。
風子は左手で自分のお尻を触ると、
「ウギャ~!」
と悲鳴を上げた。
「どうしたの!」
と大慌てで風子の部屋に雷が入ってくると、風子のお尻が丸出しになっていた。
「伊織さん! あなたって人は!」
と言うと、雷は伊織に思いっ切りビンタをかました。
「……ごめんなさい。本当にごめんなさい……」
と雷は右隣りに座っている頬が腫れた伊織に謝っている。これは三回目の謝罪だった。
静かになると外の雨音が聞こえてくる。小雨だが傘が必要な雨脚である。
今朝は一つのテーブルで四人仲良く朝食を食べていた。
「もういいですよ。さあ、朝食を頂きましょう。イテテ……」
と左頬を押さえる。
「本当にごめんなさい……」
と小さくなる雷に向かって、
「まったく、雷の早とちりには困ったものだ」
と雷の正面に座っているフィラは他人事のように言った。
「だっ! 誰のせいだと思っているんですか!」
「そんなの決まっているじゃない。起きない風子が悪いのよ」
と右手で持っている箸で左に座っている風子を指した。
「私はフィラさんのせいで男性にお尻を見られたんですからね! 被害者じゃん!」
と反発する。
「何を言っているの。きちんと朝、起きない風子が元々悪いんでしょうが」
「違います~。パンツまでずらしたフィラさんのせいですう~」
と罵り合っていると、
「僕と雷さんは車だから、少々の遅れは平気ですけど、フィラさんは新幹線の予約があって、風子さんは学校ですよね。時間は大丈夫なんですか?」
二人は「ハッ」と顔色を変えて朝食を食べだした。
伊織も頬の痛みに耐えながらフィラの作った味噌汁を頂く。
「ところで伊織君」
とフィラ。
「何でしょう?」
「風子の。現役女子高生の生のお尻を見た感想は?」
と言ったので、伊織は味噌汁を吹き出しそうになった。
「なっ! 何てことを訊くんですか! フィラさん!」
と焦る。恐らく頬だけでなく耳まで真っ赤だろう。
風子は真正面から伊織の表情を伺(うかが)っている。
「そんなのハッキリ見ていませんよ。すぐに顔を背けましたから」
と風子から視線を背けながら話した。
「あら? そうなの? 生の女子高生のお尻なんて、もう二度と見られないわよ」
と言うと、
「見ていないものは、見ていません。そろそろ、僕らは出ますからね」
「雷ちゃんは見たかな?」
とフィラはしつこい。
「私が見たのは風子が慌ててパンツを上げていたところだけです」
と落ち着いた様子で語った。
「へえ~。じゃあ、まともに見たのは私だけか~」
と少し自慢げにしていると、
「風子」
「何? フィラさん」
「いいお尻だったぞ。あのお尻はモテるぞ」
「ん~!」
と風子の顔と耳が見る見る真っ赤になり、
「フィラさん、反省して下さい!」
と風子は叫んだ。
ビルの戸締まりを終えると、
「私も乗せてってよ」
と風子が言った。
「それは構わないけど、傘は持って行かないんですか?」
と伊織は心配する。
「大丈夫。大丈夫。天気予報は昼から曇りだから」
と軽バンの後ろに乗り込んだ。
「私は持っていってるわよ」
とフィラは足元に閉じて置いている派手な柄の傘を軽く持ち上げる。
「私達も一応、持ってきてるのよ」
と心配そうに助手席の雷が、運転席後ろの風子に言う。
「大丈夫だから。さあ、出発~っ!」
「やれやれ。出してくれる、伊織君」
「はい」
と白い軽バンは走り出した。
「どう? この車の運転具合は?」
とフィラ。
「一般道だと特に問題はなさそう……。うわっ!」
と赤信号で止まる時に危うく停止線を越えそうになった。
「そうそう。四人も乗っているからね。それに雨が降っているからブレーキは早めにね」
「はい。注意します」
と走り出すと、
「あ。そこそこ。そこでいい」
と風子が指差す先には、開かれた校門の高校があった。
門には『大阪府立小笠原高等学校』とあった。
「二人共、小笠原だったんですね」
と伊織。
「そうなのよ。二人はどうしても同じ高校に行きたいって言ってね。雷ちゃんは余裕で、風ちゃんはギリギリの公立高校って、ここしかなかったのよ」
とフィラは思い出すように語った。
「私立は学費がかかるから私達、公立一本だったのよ」
「ええっ。それ、もし落ちていたらどうするつもりだったんですか?」
と学校の門の近くに車を止めて、伊織は後ろの風子に尋ねた。
「そんなの決まっているわよ」
とスライドドアを開けると、
「落ちるなんて考えなかったわ! じゃあ、行ってきます。みんなも気をつけて」
と学生鞄(かばん)を頭に載せると、
「伊織さん。ありがとう」
と雨の中を走っていった。
「まあ、あのくらいの距離なら濡れても大したことないかもだけど」
とフィラ。
「傘くらい持っていけばいいのに」
と雷は少し呆れ気味に言った。
「それにしても『落ちるなんて考えなかった』は凄いですね」
「雷ちゃんが大変だったのよ。ほぼ付きっ切りで勉強を教えていたし」
「はい……。大変でした……」
と二人は暗い表情になった。
……きっと勉強を教えるのに、かなり大変だったんだろうな、と伊織は思った。
「じゃあ、駅までいきましょうか」
と車を走らせた。
私鉄の駅に着くと、
「ありがとうね。とても助かったわ」
とフィラは傘を差してから、
「二人共、道中と着いてからも気をつけてね。無理をしちゃダメよ」
と言い残して、手を振りながら駅に入っていった。
「じゃあ。僕らも行きましょうか」
「はい」
伊織は一番近くにある阪神高速道の入口へ向かった。そこから近畿自動車道に乗り換えた。
土曜日だけあって車は混んでいるが、大渋滞という訳ではない。
「次のサービスエリアで休憩しようか?」
と言うと、
「いいえ。まだ、大丈夫です」
と雷は言った。
五條インターチェンジ出口で下りて、国道一六八号をひたすら南に下っていくとイオンがあった。
「雷さん。ここで休憩と買い物をしましょう」
「そうね」
軽バンを駐車場に停めた。
フードコートがあり、雷の希望でインド料理を食べる。
「伊織さんはお好きな物を食べていいんですよ」
と雷は言ったが、
「いえ。大丈夫ですよ。食べましょう」
と二人で食べた。
食事を終えて、食料品売り場へ明日の朝までの食材を買いに行くと、
「突然、インド料理だなんて変だと思いました?」
と野菜を選びながら言う。
「いや。そんなことはないけど」
と伊織。
「私、外食する時はなるべくカレーを食べるようにしているの」
「それってつまり」
「そう。少しでもフィラさんのカレーが美味しくなるためのヒントになればと思って」
「そうなんだ」
「フィラさん、鼻が悪いからね。香りと味は私が見ることが多いのよ。まあ、私なんてまだまだ素人なんですけど」
と言いながら、しめじとマイタケや白菜を買っている。
「もしかして今晩は鍋ですか?」
と伊織が尋ねると、
「こちらの方はまだまだ寒いみたいなのでね。長時間運転した伊織さんに少しでも温かくて美味しい物を食べて欲しい……」
と言っている途中で顔が赤くなった。
「あっ、あの。同僚としてですからね。同僚として」
と付け加えた。
肉を選ぶと、朝食のためかうどん二玉も買い込む。
「それはいいんですけど、別荘に行ったら電気しかないって書いてありましたよね」
「ええ」
と会計を済ませる。
両手で荷物を運びながら伊織は、
「なんか気持ち悪くて数年放置しているらしいですよ。電気が使えるかどうかも分からないし、ガスだってどうなっているか?」
と伊織は心配したが、
「大丈夫よ。これ」
と軽バンの後ろを開くと、きっちりとバッキングされた大きな鞄が二つといくつかの荷物があった。
「ここには三日は住めるだけの物を持ってきたわ。寝袋二つにカセットコンロにクッカー。皿やコップはもちろんお米や調味料も持ってきているわ。あ。もちろんこれも」
と円錐の布袋をパンと叩いた。
「これはテント。もし、別荘で眠れない時は、私が車の中で」
「僕はテントってことですね」
と伊織は後ろ頭を掻いた。
「そういうことだから、よろしく」
と雷は言った。
2024年1月21日
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「風子さん! 朝ですよ! 風子さん!」
と言う伊織の声が何度も聞こえてくる。
「伊織君! 身体を思いっ切り揺すって! それでも起きないなら蹴っていいから!」
とフィラが大声で言ったが、
「フィラさん。そんな訳にいかないですよ」
と言うと、また風子の名前を連呼していると、
「じれったいわね!」
とフィラがズカズカと風子の部屋へ入ってきたかと思ったら、
「こらっ! 風子~! 起きろっ! 朝食抜きにするわよ~!」
と言いながら、伊織に背中を向けていた風子の無防備なお尻を何度も蹴飛ばした。
「あっ! あっ! あわっ!」
と段々と目が覚めてきた時だった。
フィラの小さ目の足の先が、風子の短パンとお尻の隙間に入った時だった。
「あ!」というフィラの小さな驚きと同時に、「えっ?」という風子も同じく小さく驚いた。
風子は左手で自分のお尻を触ると、
「ウギャ~!」
と悲鳴を上げた。
「どうしたの!」
と大慌てで風子の部屋に雷が入ってくると、風子のお尻が丸出しになっていた。
「伊織さん! あなたって人は!」
と言うと、雷は伊織に思いっ切りビンタをかました。
「……ごめんなさい。本当にごめんなさい……」
と雷は右隣りに座っている頬が腫れた伊織に謝っている。これは三回目の謝罪だった。
静かになると外の雨音が聞こえてくる。小雨だが傘が必要な雨脚である。
今朝は一つのテーブルで四人仲良く朝食を食べていた。
「もういいですよ。さあ、朝食を頂きましょう。イテテ……」
と左頬を押さえる。
「本当にごめんなさい……」
と小さくなる雷に向かって、
「まったく、雷の早とちりには困ったものだ」
と雷の正面に座っているフィラは他人事のように言った。
「だっ! 誰のせいだと思っているんですか!」
「そんなの決まっているじゃない。起きない風子が悪いのよ」
と右手で持っている箸で左に座っている風子を指した。
「私はフィラさんのせいで男性にお尻を見られたんですからね! 被害者じゃん!」
と反発する。
「何を言っているの。きちんと朝、起きない風子が元々悪いんでしょうが」
「違います~。パンツまでずらしたフィラさんのせいですう~」
と罵り合っていると、
「僕と雷さんは車だから、少々の遅れは平気ですけど、フィラさんは新幹線の予約があって、風子さんは学校ですよね。時間は大丈夫なんですか?」
二人は「ハッ」と顔色を変えて朝食を食べだした。
伊織も頬の痛みに耐えながらフィラの作った味噌汁を頂く。
「ところで伊織君」
とフィラ。
「何でしょう?」
「風子の。現役女子高生の生のお尻を見た感想は?」
と言ったので、伊織は味噌汁を吹き出しそうになった。
「なっ! 何てことを訊くんですか! フィラさん!」
と焦る。恐らく頬だけでなく耳まで真っ赤だろう。
風子は真正面から伊織の表情を伺(うかが)っている。
「そんなのハッキリ見ていませんよ。すぐに顔を背けましたから」
と風子から視線を背けながら話した。
「あら? そうなの? 生の女子高生のお尻なんて、もう二度と見られないわよ」
と言うと、
「見ていないものは、見ていません。そろそろ、僕らは出ますからね」
「雷ちゃんは見たかな?」
とフィラはしつこい。
「私が見たのは風子が慌ててパンツを上げていたところだけです」
と落ち着いた様子で語った。
「へえ~。じゃあ、まともに見たのは私だけか~」
と少し自慢げにしていると、
「風子」
「何? フィラさん」
「いいお尻だったぞ。あのお尻はモテるぞ」
「ん~!」
と風子の顔と耳が見る見る真っ赤になり、
「フィラさん、反省して下さい!」
と風子は叫んだ。
ビルの戸締まりを終えると、
「私も乗せてってよ」
と風子が言った。
「それは構わないけど、傘は持って行かないんですか?」
と伊織は心配する。
「大丈夫。大丈夫。天気予報は昼から曇りだから」
と軽バンの後ろに乗り込んだ。
「私は持っていってるわよ」
とフィラは足元に閉じて置いている派手な柄の傘を軽く持ち上げる。
「私達も一応、持ってきてるのよ」
と心配そうに助手席の雷が、運転席後ろの風子に言う。
「大丈夫だから。さあ、出発~っ!」
「やれやれ。出してくれる、伊織君」
「はい」
と白い軽バンは走り出した。
「どう? この車の運転具合は?」
とフィラ。
「一般道だと特に問題はなさそう……。うわっ!」
と赤信号で止まる時に危うく停止線を越えそうになった。
「そうそう。四人も乗っているからね。それに雨が降っているからブレーキは早めにね」
「はい。注意します」
と走り出すと、
「あ。そこそこ。そこでいい」
と風子が指差す先には、開かれた校門の高校があった。
門には『大阪府立小笠原高等学校』とあった。
「二人共、小笠原だったんですね」
と伊織。
「そうなのよ。二人はどうしても同じ高校に行きたいって言ってね。雷ちゃんは余裕で、風ちゃんはギリギリの公立高校って、ここしかなかったのよ」
とフィラは思い出すように語った。
「私立は学費がかかるから私達、公立一本だったのよ」
「ええっ。それ、もし落ちていたらどうするつもりだったんですか?」
と学校の門の近くに車を止めて、伊織は後ろの風子に尋ねた。
「そんなの決まっているわよ」
とスライドドアを開けると、
「落ちるなんて考えなかったわ! じゃあ、行ってきます。みんなも気をつけて」
と学生鞄(かばん)を頭に載せると、
「伊織さん。ありがとう」
と雨の中を走っていった。
「まあ、あのくらいの距離なら濡れても大したことないかもだけど」
とフィラ。
「傘くらい持っていけばいいのに」
と雷は少し呆れ気味に言った。
「それにしても『落ちるなんて考えなかった』は凄いですね」
「雷ちゃんが大変だったのよ。ほぼ付きっ切りで勉強を教えていたし」
「はい……。大変でした……」
と二人は暗い表情になった。
……きっと勉強を教えるのに、かなり大変だったんだろうな、と伊織は思った。
「じゃあ、駅までいきましょうか」
と車を走らせた。
私鉄の駅に着くと、
「ありがとうね。とても助かったわ」
とフィラは傘を差してから、
「二人共、道中と着いてからも気をつけてね。無理をしちゃダメよ」
と言い残して、手を振りながら駅に入っていった。
「じゃあ。僕らも行きましょうか」
「はい」
伊織は一番近くにある阪神高速道の入口へ向かった。そこから近畿自動車道に乗り換えた。
土曜日だけあって車は混んでいるが、大渋滞という訳ではない。
「次のサービスエリアで休憩しようか?」
と言うと、
「いいえ。まだ、大丈夫です」
と雷は言った。
五條インターチェンジ出口で下りて、国道一六八号をひたすら南に下っていくとイオンがあった。
「雷さん。ここで休憩と買い物をしましょう」
「そうね」
軽バンを駐車場に停めた。
フードコートがあり、雷の希望でインド料理を食べる。
「伊織さんはお好きな物を食べていいんですよ」
と雷は言ったが、
「いえ。大丈夫ですよ。食べましょう」
と二人で食べた。
食事を終えて、食料品売り場へ明日の朝までの食材を買いに行くと、
「突然、インド料理だなんて変だと思いました?」
と野菜を選びながら言う。
「いや。そんなことはないけど」
と伊織。
「私、外食する時はなるべくカレーを食べるようにしているの」
「それってつまり」
「そう。少しでもフィラさんのカレーが美味しくなるためのヒントになればと思って」
「そうなんだ」
「フィラさん、鼻が悪いからね。香りと味は私が見ることが多いのよ。まあ、私なんてまだまだ素人なんですけど」
と言いながら、しめじとマイタケや白菜を買っている。
「もしかして今晩は鍋ですか?」
と伊織が尋ねると、
「こちらの方はまだまだ寒いみたいなのでね。長時間運転した伊織さんに少しでも温かくて美味しい物を食べて欲しい……」
と言っている途中で顔が赤くなった。
「あっ、あの。同僚としてですからね。同僚として」
と付け加えた。
肉を選ぶと、朝食のためかうどん二玉も買い込む。
「それはいいんですけど、別荘に行ったら電気しかないって書いてありましたよね」
「ええ」
と会計を済ませる。
両手で荷物を運びながら伊織は、
「なんか気持ち悪くて数年放置しているらしいですよ。電気が使えるかどうかも分からないし、ガスだってどうなっているか?」
と伊織は心配したが、
「大丈夫よ。これ」
と軽バンの後ろを開くと、きっちりとバッキングされた大きな鞄が二つといくつかの荷物があった。
「ここには三日は住めるだけの物を持ってきたわ。寝袋二つにカセットコンロにクッカー。皿やコップはもちろんお米や調味料も持ってきているわ。あ。もちろんこれも」
と円錐の布袋をパンと叩いた。
「これはテント。もし、別荘で眠れない時は、私が車の中で」
「僕はテントってことですね」
と伊織は後ろ頭を掻いた。
「そういうことだから、よろしく」
と雷は言った。
2024年1月21日
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