お前と俺は違う 〜僕たち４〜

目覚め

時期は１２月。衣替えの季節に入り、制服は
長袖で防寒着をつけて登校していた。放課後には
洸平は大人数で楽しく喋りながら下校していて、
通学路で同じ高校の２年生４人が中学生１人を
囲んでいた。洸平は妙に思い、近寄って
「何してんの～」
そう聞くと中学生の顔にはアザがあり、洸平が
「その顔どうしたの」
そう聞き、中学生は
「こけちゃって」
そう言うと高校生の１人が
「先輩、邪魔しないでくださいよ～。今俺たち
遊んでたんだから」
そう言い、洸平は
「じゃぁこのアザは何だよ」
そう聞くと１人が
「言っただろ、こけたって。こいつドジ
だからさぁー」
そう言い、洸平が
「本当にこけたのか？、正直に言ってくれ」
そう言うと中学生は涙を流して
「この人たちに、殴られました」
そう言った。高校生たちは
「チッ」
舌打ちをして、洸平は
「良く言ってくれたな、ありがとう」
そう言い、中学生の頭を撫でた。高校生たちは
「じゃぁ先輩も一緒に遊んでよ」
そう言うと洸平の腹部を殴り、洸平は
「ゔっ！？」
痛む声が漏れて、高校生たちは
「良く見たら片桐先輩じゃないすかー。うちの
高校では、あんた有名だよね～」
そう言うと洸平は
（こいつのパンチ、重たいな。ラグビー部か）
そう思い、高校生たちが
「後輩の頼み聞いてくださいよ～」「遊んで
くれますよねー」「もう俺たち友達でしょ～？」
そう言うと洸平は
「こんな事する奴らと友達なんて、ごめんだな」
そう言った。高校生たちは
「舐めてんすか～？」
そう言い、洸平の腹部や顔面を殴った。洸平は
鼻血が出て口から血が垂れて、その場で倒れて
（こんな奴らと、友達になんて.....
なれる訳が....無い）
そう思うと
（だから俺に、友達なんていらねぇ）
頭の中で声が聞こえた。高校生たちが
立ち去ろうとした時、中学生が呼びに行った
大人や洸平の友達やクラスメイトが駆けつけて
「ヤバ、血だらけじゃん」「君たち何て事を」
「酷い」「洸平しっかりしろ！」
口々に言うと高校生たちは
「遊んでたんですよ～」「俺たちラグビー部
だから練習してただけだよ～」
嘲笑うように言った直後、洸平が立ち上がり、
高校生の１人に近づいて側頭部に蹴りを当てて
気絶させた。残りの３人は
「てめぇ、何で立ってる」「今の、嘘だろ」
「舐めた事してくれるじゃん」
口々に言い、殴りかかったが、洸平は拳の軌道を
読んで全て避けて側頭部に蹴りを当てて、
首に平手突き技を当てた後、顎に蹴りを当てて
全員を気絶させた。その光景を見ていた人たちは
歓声をあげて、中学生が近寄り、
「スゴい！、ありがとう！」
そう言うと洸平は睨みつけて立ち去ろうと
した時、クラスメイトや友達が
「スゲェな洸平！」「やるじゃん！」
「お前めっちゃ強いな！」「超スゴかった！！」
口々に言い、洸平が
「黙れよ。鬱陶しい」
迷惑そうに言うと全員察した。

その後、警察や救急車が来て高校生４人組は
パトカーに乗り、救急隊が中学生の手当てを
した後、洸平に近寄って手当てしようとしたが、
洸平は
「余計な事すんな」
そう言い、立ち去ろうとした時、友達や
クラスメイトたちが
「おい、洸平」「手当てくらいしろよ」
「すぐ終わるから」「お前、スゴい怪我じゃん」
口々に言うと洸平は
「チッ」
舌打ちをして
「迷惑なんだよ」
睨んで言い、立ち去った。