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異世界生活
第19話〜宣〜
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衝撃の魔王参戦の雪合戦トーナメントから一夜明けて、俺のいる町もいつも通りの雰囲気へと戻った。
スタジアムは観客の要請によって残すことが決まったので、これから色々な競技で使われていくだろう。
する事もないのでギルドに立ち寄った。
ギルドでは嬉しい知らせが届いていた。
どうやら以前研究所にアイデアを出した防御魔導と迎撃魔導が実用化まで何とか持っていくことが出来たらしい。
これによって、入国時のゲートでさばけない侵入者の対応が容易になったり、侵略国からの攻撃を防ぎ、撃退がある程度出来るようになったという。
自分の案が通り国を動かすことができたのはやはり嬉しい。
しかし、そのおかげで一つ気になる情報も入ってきた。
昨日のトーナメントといい国の安全を守る魔導の開発といい、俺は魔王様に目をつけられたそうだ。
仮に魔王様が勅命で使えることができたら、冒険者をやっている人では一生味わえない環境に住めて、孫の孫の代まで安心と言われる一族になり得る事もあり、いい事づくしの人生を歩むことが出来るかもしれない。
こう聞くと素晴らしいことの反面首都に縛られて、自由な生活は難しくなるかもしれないという境遇に陥る可能性もある。
別に俺は正直どちらでもそれなりに過ごせそうなので、使えるとなったら喜んで行くのだが。
たらればで話を進めても仕方がないので社交辞令程度にその情報は聞き流すことにした。
他にめぼしい情報や依頼がなかったのでギルドを出ようとすると、とんでもないニュースが飛び込んできた。
魔王様が平和な世界を作るのに尽力してる今、人間を嫌悪する右翼左翼の人達が、パルム王国でテロを行なったそうである。
この事でパルム国王は怒り心頭で二年後の我々の国と戦争をすると大々的に発表したのだ。
水面下である程度悪い状況はこちらとしても把握していたそうだが、明確な戦争を吹っかける決め手に欠けていたそうで、ここ最近はおとなしくしていた。
それが今、テロが行われたのを理由にして宣戦布告をしたのだ。
現在魔王国は対応に追われているそうで、なんとか穏便に済ませようと躍起になって努力している。
力をつけているとされている勇者たちが我々の国に一気に攻め込んできたら、それを鎮圧するのにはかなりの犠牲を伴うだろう。
いよいよ冒険者が戦地に立つ状況が現実味を帯びてきた。
普段ならば魔王騎士団が対処するが、国を挙げての戦争となると少し心許ない為に、国からの強制依頼として出されるかもしれないな。
国の緊急時には冒険者には依頼を断る権利が与えられていない。
断るすなわちこの国から離れるということになってしまう。
来たばっかりなので俺はまださほどこの街に愛着があるわけではないが、出会った沢山の人達と離れてしまうのは嫌である。
どうやら二年の国力増強期間をパルム王国側は設けたみたいなのでそれまでにどれ程力をつけるかが、生死を分けるだろう。
最近レベルアップが思うようにできず、技術が頭打ちになってきた。
そろそろ探求者の資格を取ってダンジョンに潜ってもいい頃だろう。
探求者とは、Dランクの冒険者からしか受け取れないダンジョン専用の資格のことだ。
E以下はまだ未熟で実力がないと見なされて立ち入ることを許されない。
俺はしばらく前にDになってはいたがタイミングが合わず、まだ資格を取得していなかったので、探求者ギルドへ向かった。
スタジアムは観客の要請によって残すことが決まったので、これから色々な競技で使われていくだろう。
する事もないのでギルドに立ち寄った。
ギルドでは嬉しい知らせが届いていた。
どうやら以前研究所にアイデアを出した防御魔導と迎撃魔導が実用化まで何とか持っていくことが出来たらしい。
これによって、入国時のゲートでさばけない侵入者の対応が容易になったり、侵略国からの攻撃を防ぎ、撃退がある程度出来るようになったという。
自分の案が通り国を動かすことができたのはやはり嬉しい。
しかし、そのおかげで一つ気になる情報も入ってきた。
昨日のトーナメントといい国の安全を守る魔導の開発といい、俺は魔王様に目をつけられたそうだ。
仮に魔王様が勅命で使えることができたら、冒険者をやっている人では一生味わえない環境に住めて、孫の孫の代まで安心と言われる一族になり得る事もあり、いい事づくしの人生を歩むことが出来るかもしれない。
こう聞くと素晴らしいことの反面首都に縛られて、自由な生活は難しくなるかもしれないという境遇に陥る可能性もある。
別に俺は正直どちらでもそれなりに過ごせそうなので、使えるとなったら喜んで行くのだが。
たらればで話を進めても仕方がないので社交辞令程度にその情報は聞き流すことにした。
他にめぼしい情報や依頼がなかったのでギルドを出ようとすると、とんでもないニュースが飛び込んできた。
魔王様が平和な世界を作るのに尽力してる今、人間を嫌悪する右翼左翼の人達が、パルム王国でテロを行なったそうである。
この事でパルム国王は怒り心頭で二年後の我々の国と戦争をすると大々的に発表したのだ。
水面下である程度悪い状況はこちらとしても把握していたそうだが、明確な戦争を吹っかける決め手に欠けていたそうで、ここ最近はおとなしくしていた。
それが今、テロが行われたのを理由にして宣戦布告をしたのだ。
現在魔王国は対応に追われているそうで、なんとか穏便に済ませようと躍起になって努力している。
力をつけているとされている勇者たちが我々の国に一気に攻め込んできたら、それを鎮圧するのにはかなりの犠牲を伴うだろう。
いよいよ冒険者が戦地に立つ状況が現実味を帯びてきた。
普段ならば魔王騎士団が対処するが、国を挙げての戦争となると少し心許ない為に、国からの強制依頼として出されるかもしれないな。
国の緊急時には冒険者には依頼を断る権利が与えられていない。
断るすなわちこの国から離れるということになってしまう。
来たばっかりなので俺はまださほどこの街に愛着があるわけではないが、出会った沢山の人達と離れてしまうのは嫌である。
どうやら二年の国力増強期間をパルム王国側は設けたみたいなのでそれまでにどれ程力をつけるかが、生死を分けるだろう。
最近レベルアップが思うようにできず、技術が頭打ちになってきた。
そろそろ探求者の資格を取ってダンジョンに潜ってもいい頃だろう。
探求者とは、Dランクの冒険者からしか受け取れないダンジョン専用の資格のことだ。
E以下はまだ未熟で実力がないと見なされて立ち入ることを許されない。
俺はしばらく前にDになってはいたがタイミングが合わず、まだ資格を取得していなかったので、探求者ギルドへ向かった。
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