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6話
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銀城家のクリーム色の一軒家の前で一人の青年がぼんやりと玄関を見つめていた。
根暗なオタク、そんな印象を抱いてしまう彼の後ろ姿には見覚えがある。
彩花はぱちと瞬きをして青年の名を呼んだ。
街灯の明かりが辛うじて届いて、彼の存在を知らせている。
「悠真くん? どうしたの?」
来栖悠真。隣の家に住む彩花と同い年の大学生であり、幼馴染だ。
彩花が明るく声をかけると、暗がりの中佇んでいた悠真がびくりと肩を跳ねさせた。
振り返った黒い瞳が彩花を映して見開かれる。首を傾げた彼女の前で、おどおどと悠真は手に持っていた茶色の袋を彩花に差し出した。
「こ、これ! 前に彩花ちゃんが読みたいって言ってた小説……! 書店で、みかけた、から……っ」
「わ! ありがとう!」
表情を輝かせた彩花は三駅ほど隣にある大型書店の名前がプリントされた茶色の包みを受け取った。
暗いので中身は判別できないが、悠真に嘘をつかれたことはない。
先日、世間話で話した最近実写が決まった流行の小説のことだろうとあたりをつけて、彩花は微笑んだ。
「暗い中、ありがとう。隣だけど気を付けてね」
気遣う言葉をかけると、目に見えて悠真が嬉しそうにする。
隣に立つ玲央が威嚇しているのを感じるが、幼馴染相手にそんなにムキにならなくても、と思ってしまう。
悠真は人畜無害なオタクである。興味があるものには一直線だが、その他のことは大雑把で、人付き合いも上手くない。
彩花が幼馴染で彼の言動に耐性があるから懐いているだけだ。幼い頃からの付き合いな上に同い年ではあるのだが、彩花は悠真のことを年の離れた手のかかる弟のように思っている。
「早く帰った方がいい」
「っ、は、い!」
玲央が低い声を押し殺して告げる。彩花が小突いても態度を変える様子はない。
びくりと肩を揺らした悠真がそそくさと横を通り過ぎる。
「彩花ちゃん、また大学で」
「うん、じゃあね」
通り抜けざまに掛けられた言葉に軽く頷く。悠真が満足そうに隣の家に引っ込んだのを、玲央が苦々しげに視線で追いかけている。
「……あいつは、まったく……」
ぼそりと呟いて、苛立ちを発散するように前髪をかきあげる。その仕草がなんともワイルドで胸が高鳴る。
「家に入ろう。夜でもちょっと熱いし」
「そうだな」
六月の夜は蒸し暑い。少し汗をかいているので、ゲームで遊ぶ前にシャワーを浴びたかった。
汗くさいと玲央に思われるのは嫌だ。
そのあと交代でシャワーを浴びて、二人はリビングでパーティーゲームで盛り上がった。
宣言通り玲央が帰宅してしまい、広い一軒家に一人残された彩花はため息を吐いて自室に戻った。
先ほどシャワーを浴びたのでお風呂に入る必要はない。
ベッドに腰を下ろした彩花はぽすんとそのまま横になり、そっとパジャマのショートパンツの下に手を伸ばした。
「んっ」
ショーツの下まで手を入れて秘所に触れると、くちゅりと粘液が音を立てる。
そのまま指を動かして彩花は自身を慰め始めた。
「ん、ん、んん」
空いた片手でブラジャーの上から胸をもむ。しばらくそうしているともどかしくなって、家に一人なのをいいことに全てのパジャマと下着を脱ぎ去った。
生まれたままの姿でひんやりとした冷感シーツに横になり、足を大胆に開いて中を弄る。
「んぁ……んん」
蜜壺から溢れる蜜が奏でる卑猥な音を聞きながら、自身を高めていく。脳裏に描くのは前世の一夜だけの行為と、先ほどまで家にいた玲央の姿。
ロジェの手はがっしりしていて指も太くて最高だった。きっと、玲央もそうだ。
手を繋いでもらったのは幼い日の記憶しかないが、彼女の手とは比べ物にならない大きな手の安心感をまだ覚えている。
「ぁっ」
熱くて太い熱杭に下から突き上げられる感覚は、転生してなお忘れられるものではなかった。思い出せば思い出すほど、身体は火照り、高ぶっていく。
だが、達することができない。ロジェには『上手にイきましたね』と褒めてもらったのに、その境地には一人では至れない。
暫く足掻くように自身を弄っていたが、とうとう熱だけ溜まって発散できずに辛くて涙が滲んだ。
「ふ、うぅ」
仰向けになって枕に顔をうずめる。濡れた指先をシーツで拭って、明日洗濯しなくちゃ、とぼんやりと考えた。
「こういうとき……どうしたらいいの……」
二十歳にもなって、彼氏がいた経験もなければ、前世の記憶が戻るまで自慰に耽ったこともない彩花は途方に暮れていた。
高まる熱を発散したいだけなのに、と涙を零した彼女は、ふいに枕もとに放置していたスマホが音を立てたことでそちらに意識が向いた。
「!」
学友からの何でもないメッセージの表示を無視して、天啓を受けた気持ちでスマホのロックを解除する。
ネットを開いて細い指先で女子高生だったころ、同級生の猥談に巻き込まれて得た知識の『大人の玩具』を検索した。
あのときは何を言われているのか全く理解できなかったが、いまなら一人で寂しい身体を慰めるためのものだと分かる。
上から順にみていき、その中の『女性にも安心』の文字を見つけてタップする。
「う、わ……」
思わず言葉を失った。そこには色とりどりのカラフルな、けれど確かに『大人の玩具』がずらりと並んでいたのだ。
思わず画面を食い入るように見つめる。どれが気持ちいだろうか、という考えの前に、どれが一番玲央のものに似ているだろう、と考えてしまった。
恐る恐る『人気ナンバーワン!』と書かれたランキング上位の玩具をクリックする。
彩花の想像に反して柔らかな水色のそれに視線が釘付けになる。備考欄には『初めての人も安心!』と銘打たれていた。
(は、はいる、かな……?)
中々大きそうに見えるが、写真なので体感がわからない。
暫くじっと画面と睨めっこをして、最終的に彩花は『ロジェのものより大きいことはない』と判断してそれをカートに入れた。
何しろ、彼の熱杭はそれはもう特大サイズだったので。
あれを受け入れられた女性の身体の神秘に今更ながら感動しつつ、そのまま決済を完了する。
「か、かっちゃった~……!!」
裸で自慰に耽っておいていまさらだが、羞恥心がすごい。ごろごろとベッドの上で転がりながら身もだえ、彩花は熱の集まった顔でのろのろと身体を起こす。
クーラーで身体を冷やさないために、そろそろパジャマを着たほうがいい。
脱ぎ散らかしたパジャマと下着を拾って、ふふ、と笑う。
(ちょっと、楽しみかも)
いや、結構、かなり楽しみだ。
ロジェや玲央のものほどではないにしろ、この熱を逃せるのであればそれでいい。
二日から三日で届くと書いてあったと浮かれながら、彩花は下着とパジャマを身に着けてベッドに入りなおした。
だから、まさか。こんなハプニング、予想していなかったのだ。
「……これ、彩花ちゃんの、だよね……?」
顔を真っ赤にした幼馴染が通販で購入したはずの玩具を持ってくるなんて、考えつきもしなかった。
根暗なオタク、そんな印象を抱いてしまう彼の後ろ姿には見覚えがある。
彩花はぱちと瞬きをして青年の名を呼んだ。
街灯の明かりが辛うじて届いて、彼の存在を知らせている。
「悠真くん? どうしたの?」
来栖悠真。隣の家に住む彩花と同い年の大学生であり、幼馴染だ。
彩花が明るく声をかけると、暗がりの中佇んでいた悠真がびくりと肩を跳ねさせた。
振り返った黒い瞳が彩花を映して見開かれる。首を傾げた彼女の前で、おどおどと悠真は手に持っていた茶色の袋を彩花に差し出した。
「こ、これ! 前に彩花ちゃんが読みたいって言ってた小説……! 書店で、みかけた、から……っ」
「わ! ありがとう!」
表情を輝かせた彩花は三駅ほど隣にある大型書店の名前がプリントされた茶色の包みを受け取った。
暗いので中身は判別できないが、悠真に嘘をつかれたことはない。
先日、世間話で話した最近実写が決まった流行の小説のことだろうとあたりをつけて、彩花は微笑んだ。
「暗い中、ありがとう。隣だけど気を付けてね」
気遣う言葉をかけると、目に見えて悠真が嬉しそうにする。
隣に立つ玲央が威嚇しているのを感じるが、幼馴染相手にそんなにムキにならなくても、と思ってしまう。
悠真は人畜無害なオタクである。興味があるものには一直線だが、その他のことは大雑把で、人付き合いも上手くない。
彩花が幼馴染で彼の言動に耐性があるから懐いているだけだ。幼い頃からの付き合いな上に同い年ではあるのだが、彩花は悠真のことを年の離れた手のかかる弟のように思っている。
「早く帰った方がいい」
「っ、は、い!」
玲央が低い声を押し殺して告げる。彩花が小突いても態度を変える様子はない。
びくりと肩を揺らした悠真がそそくさと横を通り過ぎる。
「彩花ちゃん、また大学で」
「うん、じゃあね」
通り抜けざまに掛けられた言葉に軽く頷く。悠真が満足そうに隣の家に引っ込んだのを、玲央が苦々しげに視線で追いかけている。
「……あいつは、まったく……」
ぼそりと呟いて、苛立ちを発散するように前髪をかきあげる。その仕草がなんともワイルドで胸が高鳴る。
「家に入ろう。夜でもちょっと熱いし」
「そうだな」
六月の夜は蒸し暑い。少し汗をかいているので、ゲームで遊ぶ前にシャワーを浴びたかった。
汗くさいと玲央に思われるのは嫌だ。
そのあと交代でシャワーを浴びて、二人はリビングでパーティーゲームで盛り上がった。
宣言通り玲央が帰宅してしまい、広い一軒家に一人残された彩花はため息を吐いて自室に戻った。
先ほどシャワーを浴びたのでお風呂に入る必要はない。
ベッドに腰を下ろした彩花はぽすんとそのまま横になり、そっとパジャマのショートパンツの下に手を伸ばした。
「んっ」
ショーツの下まで手を入れて秘所に触れると、くちゅりと粘液が音を立てる。
そのまま指を動かして彩花は自身を慰め始めた。
「ん、ん、んん」
空いた片手でブラジャーの上から胸をもむ。しばらくそうしているともどかしくなって、家に一人なのをいいことに全てのパジャマと下着を脱ぎ去った。
生まれたままの姿でひんやりとした冷感シーツに横になり、足を大胆に開いて中を弄る。
「んぁ……んん」
蜜壺から溢れる蜜が奏でる卑猥な音を聞きながら、自身を高めていく。脳裏に描くのは前世の一夜だけの行為と、先ほどまで家にいた玲央の姿。
ロジェの手はがっしりしていて指も太くて最高だった。きっと、玲央もそうだ。
手を繋いでもらったのは幼い日の記憶しかないが、彼女の手とは比べ物にならない大きな手の安心感をまだ覚えている。
「ぁっ」
熱くて太い熱杭に下から突き上げられる感覚は、転生してなお忘れられるものではなかった。思い出せば思い出すほど、身体は火照り、高ぶっていく。
だが、達することができない。ロジェには『上手にイきましたね』と褒めてもらったのに、その境地には一人では至れない。
暫く足掻くように自身を弄っていたが、とうとう熱だけ溜まって発散できずに辛くて涙が滲んだ。
「ふ、うぅ」
仰向けになって枕に顔をうずめる。濡れた指先をシーツで拭って、明日洗濯しなくちゃ、とぼんやりと考えた。
「こういうとき……どうしたらいいの……」
二十歳にもなって、彼氏がいた経験もなければ、前世の記憶が戻るまで自慰に耽ったこともない彩花は途方に暮れていた。
高まる熱を発散したいだけなのに、と涙を零した彼女は、ふいに枕もとに放置していたスマホが音を立てたことでそちらに意識が向いた。
「!」
学友からの何でもないメッセージの表示を無視して、天啓を受けた気持ちでスマホのロックを解除する。
ネットを開いて細い指先で女子高生だったころ、同級生の猥談に巻き込まれて得た知識の『大人の玩具』を検索した。
あのときは何を言われているのか全く理解できなかったが、いまなら一人で寂しい身体を慰めるためのものだと分かる。
上から順にみていき、その中の『女性にも安心』の文字を見つけてタップする。
「う、わ……」
思わず言葉を失った。そこには色とりどりのカラフルな、けれど確かに『大人の玩具』がずらりと並んでいたのだ。
思わず画面を食い入るように見つめる。どれが気持ちいだろうか、という考えの前に、どれが一番玲央のものに似ているだろう、と考えてしまった。
恐る恐る『人気ナンバーワン!』と書かれたランキング上位の玩具をクリックする。
彩花の想像に反して柔らかな水色のそれに視線が釘付けになる。備考欄には『初めての人も安心!』と銘打たれていた。
(は、はいる、かな……?)
中々大きそうに見えるが、写真なので体感がわからない。
暫くじっと画面と睨めっこをして、最終的に彩花は『ロジェのものより大きいことはない』と判断してそれをカートに入れた。
何しろ、彼の熱杭はそれはもう特大サイズだったので。
あれを受け入れられた女性の身体の神秘に今更ながら感動しつつ、そのまま決済を完了する。
「か、かっちゃった~……!!」
裸で自慰に耽っておいていまさらだが、羞恥心がすごい。ごろごろとベッドの上で転がりながら身もだえ、彩花は熱の集まった顔でのろのろと身体を起こす。
クーラーで身体を冷やさないために、そろそろパジャマを着たほうがいい。
脱ぎ散らかしたパジャマと下着を拾って、ふふ、と笑う。
(ちょっと、楽しみかも)
いや、結構、かなり楽しみだ。
ロジェや玲央のものほどではないにしろ、この熱を逃せるのであればそれでいい。
二日から三日で届くと書いてあったと浮かれながら、彩花は下着とパジャマを身に着けてベッドに入りなおした。
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