彼女は父の後妻、

あとさん♪

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第三章

14.後追い

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 王都から来訪した向けに仕込んだ『風の迷宮』を発動させて三日目の早朝。
 いつものように尖塔のてっぺんで領内の『風の噂』を集めるルーカスの姿があった。

 昨日はほぼ一日寝込んでしまったと反省し、しかし今朝は体調が良いから気を引き締めて一日頑張ろうと考えていると、風の精霊ゼフィーが顕現した。
 老執事や魔法に詳しい人間に言わせると、術者が召喚を唱えないのに顕現する精霊は珍しいらしい。
 ゼフィー本人(本精霊?)曰く、ルーカスの無意識下での呼び出しに応じているのだとか。
 ルーカスとしては、いつ契約を結んだのかも覚えていないくらい幼少期から一緒にいる精霊なので“そんなこともあるんだな”程度の認識である。ゼフィーという呼び名もルーカスがつけたらしいのだが、いかんせん記憶にないのだ。

『我があるじよ。人の子があるじを探している』

 人の子ってだれ? と思った矢先にゼフィーが提供した音声が『……るぅ……』という、フォルトゥーナ嬢がルーカスを呼ぶ声だったから驚いた。

(この声、フォルトゥーナさま⁈ ぼくを探しているの?)

『西翼四階でうろうろしている。部屋にあるじがいなかったのが悲しいって顔してる』

(西翼の四階って、僕の部屋のある階じゃないか)

 昨夜クラシオン夫人から、フォルトゥーナ嬢が自らの意思で部屋から出たと聞いていたが、本当に本当のことだったんだと改めて驚いた。
 昨日きのう一昨日おとといと部屋を訪れなかったルーカスを探して部屋を出たらしいのだ。

 それを聞いたルーカスは戸惑いながらも嬉しかった。
 フォルトゥーナ嬢がクエレブレに来てから二ヶ月。一歩も特別室から出ようとしなかった彼女が部屋から出たのは、ルーカスに会おうとしたからなのだ。嬉しくないわけがない。

 ゼフィー曰く、どうやらフォルトゥーナ嬢が契約している火の精霊が誘導しているらしいとのこと。正式に召喚されずとも、ルーカスを探す彼女の意思に従い動いているらしい。

『もうすぐ泣くかもしれないぞー。放置するのかー?』

(ちびたちっ! 10人ばかりフォルトゥーナさまのところへ行って! 円になってダンスを見せてあげて! ぼくもすぐ行くから!)

 ルーカスの要請に応じたちび精霊たちがキャハキャハと笑いながら城へ向かった。

あるじ……嬉しそうだな』

(ゼフィーうるさい)

 心の中で思ったことは、口にしなくてもゼフィーに通じる。ゼフィーだけでなく、他の風の精霊にも声が届く。
『念話』というらしいが、こういう状況も珍しいらしい。よほど契約者であるルーカスとゼフィーの絆が強いからだろうと老執事は感心しながら教えてくれた。
 ルーカスとゼフィーがそうなのだ。フォルトゥーナ嬢と彼女が契約した火の精霊とも、強い絆で結ばれているのだろう。
 そんなことを考えていたルーカスであったが、気持ちを切り替え『風の噂』を聞き終わるとすぐにフォルトゥーナ嬢がいる城の西翼四階へ駆けつけたのだった。


 ◇


 この日のルーカスは大変だった。
 いつもしていたルーティンがいつもどおりに進まない。
 いつもは部屋から出ないフォルトゥーナ嬢が、なぜか積極的に出歩くようになったからだ。
 それも、ルーカスを探すために。
 ルーカスが日課の勉強のため、城の図書室で本を読んでいてもフォルトゥーナ嬢が顔を出す。彼女はルーカスを見つけると嬉しそうに隣に座り、彼を撫でたり突いたり自分の膝に乗せたりしようとする。
 そのたびに、ルーカスは困り果てる。
 令嬢の精神がだいぶ安定し回復しているようなので、それは素直に喜ばしいと思う。

 だが困る。

 なんせ、ルーカスは初恋を自覚したばかりである。
 自分のために部屋を出るまでの積極性をみせる令嬢の姿が嬉しくないはずがない。
 笑顔でルーカスの側にいるフォルトゥーナ嬢を見るのはなによりも嬉しいし心が弾む。
 だが、この恋心がもっともっと肥大化しそうで怖い。それに読書は一ページも進まない。

 困るのだ。

『本当に困っているのなら、騎士団の詰め所へでも行けばよかろうものを』

(ゼフィーうるさい)

 辺境騎士団の詰め所はルーカスたちのいる城とは違う場所にある。
 クエレブレの一般居住区域全体を覆う城壁沿いにあり、令嬢が歩いていける距離ではないし、忠実な精霊も危険を伴う雑多な街中を歩かせるはずがない。

 もしルーカスがそんな離れた場所へ行っていたら。
 フォルトゥーナが彼を探したとき、ルーカスはすぐに対応できない。彼女が泣いてしまうかもしれない。そう考えただけで彼は身動きができなくなるのだ。

 いままで領民たちに不都合があれば、ルーカスが出向いて対処していた。
 その日の午前中もいつものように出向いた。極力、最小限の時間で解決できるようルーカスは頑張った。
 だが、どうしても時間がかかり帰城が遅れ、ルーカスを探し回っていたフォルトゥーナ嬢が涙をこぼしてしまった。
 そのときのルーカスの罪悪感たるや。
 令嬢の涙はルーカスの心臓に響く。この世のすべての悪事を働いたような心地にすらなった。
 どんな犠牲を払ってもこの涙は止めなくてはいけない。そう心に誓い直したのだ。

 まるで幼い少女になってしまったフォルトゥーナ嬢の機嫌を直すべく対応するルーカスをみたクラシオン夫人は「後追いが始まってしまいましたね」とクスクスと笑いながら言う。
 後追いとは、保護者の姿が少しでも見えなくなると泣いて後を追いかけたり探したりする赤ん坊の状態を指すのだが。

(ぼくは……愛玩動物から保護者になった……ってことなのかな?)

 好きな相手に執着されるのだから、嬉しくないはずがない。だがフクザツな気分である。
 そして。

あるじ。あの娘だが……』

(それ以上言わなくていいよゼフィー)

 ルーカスはよく解っている。
 フォルトゥーナ嬢が父の後添いとして、この地に来たという事実を。
 どんなに好きでも、思いを募らせたとしても、ルーカスの思いは報われないということを。

(ぼくが勝手に片思いしているだけ、だからさ)

 精神的に不安定な状態のフォルトゥーナ嬢に対し、あの父がむりやり結婚しようとするとは思えない。だからきっとこのままだろう。このまま、南棟の特別室のお客さまとしてフォルトゥーナ嬢は城に滞在するのだ。

 けれど、彼女が完全に回復したら。
 フォルトゥーナ嬢は、父と結婚する……のだ。
 彼女は辺境伯の後添いになるために、この地に来たのだから。

(それは……ちょっと、いやだな……)

 彼女の回復を望む自分と、ずっとこのままでいてくれと願う自分が混在することに戸惑いを覚える。
 好きな人の幸せを願っているのに、いまのままでいてくれと思うのは矛盾ではないだろうか。

(ぼくは……なんて醜い人間なんだろう)

 もし、ルーカスがおとなだったなら。
 令嬢の夫になる権利をくれと、父と王都にいる宰相閣下彼女の父に願い出ただろう。

 だが彼はおとなになれない。のせいで。

(本当に結婚しちゃったら……キツイだろうなぁ……)

 ゼフィーはなにも言わなかった。


 ◇ ◇ ◇


 時刻を昨日の夜に戻す。

 ルーカスが目覚めたという報を受けた辺境伯と老執事が目撃したのは、寝台ベッドの中でフォルトゥーナ嬢に抱き枕のように抱きしめられた息子ルーカスの姿であった。
 令嬢はにこにことご機嫌でルーカスの頭に頬ずりしていた。ルーカスは顔だけでなく全身を真っ赤にして硬直していた。ちょっと涙目だった。
 彼らのそんな姿を見た辺境伯は破顔した。
 彼には微笑ましいものとしか感じなかったからだ。

 かなり長い時間眠り続けていたルーカスに食事をとらせるため、フォルトゥーナ嬢には自室へ引き上げてもらったが、彼女をルーカスから引きはがすにもなかなかの労力が必要だった。
 クラシオン夫人のことばにも耳を貸さず、ルーカスのそばに居続けようとするからだ。
 ルーカスが風のちび精霊たちを複数呼び出し、令嬢の目の前でダンスを披露させ気を惹き、自室へと誘導させることで問題は解決した。クラシオン夫人がそれに付き従い退室した。


 ◇


「ところで若さま。王都から来ている王子バカの件ですが」

 ルーカスが寝台ベッドの上での食事を終えると、食器等を片付けながら老執事が彼に尋ねた。

 ルーカスが昏倒してから十二時間ほどが経過している。彼の意識がない間、『風の迷宮』は持続していたのだろうか、王子バカはどうしているのだろうかと。
 そもそも長時間継続して続く魔法などありえないのだ。
 術者が昏倒していた間、どうなっていたのか老執事は気になったのだ。

 ルーカスはなんてことはないという顔で答えた。

「あぁあれ。ちゃんと改良させたからだいじょうぶだよ、持続してる。実はあれね、王子バカの魔力を使って持続している魔法なんだ」

王子バカの魔力、ですか」

「うん。『風の迷宮』への最初の入り口はもちろんぼくの魔力で発動した魔法だけどね、ループの魔法だからさ。その後は迷宮内にいる本人の魔力を使って迷宮を作り続けるように改良したんだ」

 だって三日間ずっとなんて付き合いきれないしと、事も無げにルーカスは語った。

「それにね、迷宮からの解放条件をわざわざ添付したんだけどね。“魔力が切れたうえで四日目の朝までクエレブレへ行こうと思い続けたら”、このクエレブレの城壁門の前に辿り着ける。あるいは、“もう嫌だ帰ろうと諦めたら”、隣の領の前へすぐに辿り着くよう設定したんだ。本人の意思を計算に入れているから、本人の魔力がないと発動し続けないんだよねぇ」

 たしかに、魔力はだれもが持っているし王族に生まれたならばそれなりの魔力を保持していてもおかしくはない。
 だがそんなことが可能なのか、発動者と継続者の魔力が違ってもちゃんと引き継げるのか、常々思っていたがルーカスは魔法の天才ではなかろうかなどなど、老執事は考えこんだ。
 とはいえ、『風の迷宮』は継続中らしい。
 そのむかし、魔法理論学をルーカスに教えた老執事は感心しきりだ。うちの若さまやっぱり天才。

「えぇと……では、もしも四日目の朝になっても魔力が切れていなかった場合は?」

「まだ『風の迷宮』の中にいることになるねぇ」

 老執事の質問にルーカスは軽く答えた。絶句した老執事に代わり、辺境伯が問う。

「魔力が続く限り迷宮で迷い続けるわけか」

「うん。そのとおり」

「逆に、諦めたらすぐに迷宮から脱出できるってわけか」

「うん。ちちうえの言うとおり」

 やさしいのか残酷なのか、よくわからない条件付与だなと辺境伯は思った。そういえば息子は“ぼくなりに奴を懲らしめたい”などと言っていたなぁと思い返し納得した。
 老執事が念のためですがと前置きして尋ねた。

「たとえば今は二日目の夜ですが……王子バカの魔力が切れて、でもクエレブレへ行こうと考え続けた場合はどうなるのですか?」

「さまよっていた路上で昏倒することになるねぇ。ここに着く条件は“四日目の朝”だから。さすがにそのケースだと精霊が僕に連絡するけど、いまだにそんな連絡ないし。でも人間って、七十二時間くらいなら飲まず食わずでも死なないってなにかで読んだし、三日間くらいさまよい続けてくれるよ! だいじょうぶだよ!」

 辺境伯と老執事は、なにがどう“だいじょうぶ”なのだろうかと疑問を持った。
 だが無邪気な笑顔をみせたルーカスに、おとなふたりは“なるようになるか”と思考を放棄した。


 ◇ ◇ ◇


 実際問題として。
 招かれざる客にしてバカ呼ばわりが定着してしまった元王子、ブローサ男爵エウティミオ・ラミロが城壁門の前に辿り着いたのは、『風の迷宮』が発動してから数えて四日目の夜。

 その連絡を受けた老執事は、想定していたより長くったものだ流石さすがは腐っても王家の生まれだと感心した。

 乗ってきた馬も行方不明。ボロボロの状態でほぼすべての魔力を使い切っていた彼は、辿り着いたと同時に昏倒し意識を失ったのだった。


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