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資料管理室の才女たち その4
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「ここが食堂とか休憩や仮眠の取れる個室、あとは売店なんかが入っている建物だよ」
「うわぁ、いろんな食べ物がある!すごいすごい!!」
自分と歳のさほど変わらないであろう女の子が食堂の献立を見てはしゃぐ姿は、見ていると胸がこそばゆくなるものがあるとネイトは思った。
ネイトは得意げにマリアンヌに案内をしていく。
「ここの食堂は日替わりで定食が提供されてるんだけど、それが一番お得なんだ。量も多いし、値段も安い!それに毎日いろんな国や地域の料理が楽しめるから僕はこれを一番おススメするよ」
そこには 『東風鯖味噌煮定食』 と東風和語と呼ばれる言語の文字で表記された本日の定食名とその訳語が記されている。その定食名の横には、定食の中身の説明が書かれているらしきかわいらしいお絵描き付きの表示がされていた。
「これは『ポップ』っていうらしくてこういう風に絵付きで自由自在に文字を配して説明書きをするもので、そうするとものの売れ行きが上がるんだよ。
経営経済研究部門が発表している販売促進手法なんだよね。これの素になっている資料はナオミ様が用意して提供したんだよ。ナオミ様はありとあらゆる資料の言語を読解できる才女だからね。
大陸中にある資料で読解できないものはないと思うよ。それに古代語や、まだ解明されていないと言われる言語も進んで研究されてるすごい方なんだ。
ナオミ様のおかげでこの研究所すべての研究資料が担保されていると言っても過言ではないんだよっ!!」
説明一語一語を発するごとにマリアンヌににじり寄ってくるネイトがりんご1つ分の距離までその顔を近づけたところで、そろそろマリアンヌの平手打ちが無意識に飛び出しそうになった直前。
ネイトの後ろ襟を掴み引き剥がす動きをする救いの主が現れた。
「ネイト、こんな大衆の面前でナオミ様の嫌がる喧伝をするに加え幼子に性的いやがやせをするとは何事だ」
平手に入る姿勢に入っていたマリアンヌの視界に入ったのは、中性的な容姿の非常に美しい人だった。
ネイトはその人の細い腕で、南方部族に伝わる『スリーパーホールド』という首絞め技で締め上げられている。
「ぐkぇkwn 死にましゅぅ まりょぉ、さ、、、m」
突如現れた性別不明の麗人に先輩ネイトが締め上げられているのを後輩としてどうしたらいいか、とおもいつつもなんだか助けられた気もして特になにもしないマリアンヌであった。
「うわぁ、いろんな食べ物がある!すごいすごい!!」
自分と歳のさほど変わらないであろう女の子が食堂の献立を見てはしゃぐ姿は、見ていると胸がこそばゆくなるものがあるとネイトは思った。
ネイトは得意げにマリアンヌに案内をしていく。
「ここの食堂は日替わりで定食が提供されてるんだけど、それが一番お得なんだ。量も多いし、値段も安い!それに毎日いろんな国や地域の料理が楽しめるから僕はこれを一番おススメするよ」
そこには 『東風鯖味噌煮定食』 と東風和語と呼ばれる言語の文字で表記された本日の定食名とその訳語が記されている。その定食名の横には、定食の中身の説明が書かれているらしきかわいらしいお絵描き付きの表示がされていた。
「これは『ポップ』っていうらしくてこういう風に絵付きで自由自在に文字を配して説明書きをするもので、そうするとものの売れ行きが上がるんだよ。
経営経済研究部門が発表している販売促進手法なんだよね。これの素になっている資料はナオミ様が用意して提供したんだよ。ナオミ様はありとあらゆる資料の言語を読解できる才女だからね。
大陸中にある資料で読解できないものはないと思うよ。それに古代語や、まだ解明されていないと言われる言語も進んで研究されてるすごい方なんだ。
ナオミ様のおかげでこの研究所すべての研究資料が担保されていると言っても過言ではないんだよっ!!」
説明一語一語を発するごとにマリアンヌににじり寄ってくるネイトがりんご1つ分の距離までその顔を近づけたところで、そろそろマリアンヌの平手打ちが無意識に飛び出しそうになった直前。
ネイトの後ろ襟を掴み引き剥がす動きをする救いの主が現れた。
「ネイト、こんな大衆の面前でナオミ様の嫌がる喧伝をするに加え幼子に性的いやがやせをするとは何事だ」
平手に入る姿勢に入っていたマリアンヌの視界に入ったのは、中性的な容姿の非常に美しい人だった。
ネイトはその人の細い腕で、南方部族に伝わる『スリーパーホールド』という首絞め技で締め上げられている。
「ぐkぇkwn 死にましゅぅ まりょぉ、さ、、、m」
突如現れた性別不明の麗人に先輩ネイトが締め上げられているのを後輩としてどうしたらいいか、とおもいつつもなんだか助けられた気もして特になにもしないマリアンヌであった。
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