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縁とゆかりのあるオトコ、運命に出会う その5
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「どうも、、、」
だされたマグカップの飲み物を飲んでいいのか、逡巡していると
「それはお前さんが捜しているファルマ嬢のお手製「いただきます」」
ぐびっと飲み干す、が、ものすごい味だ。
「数種類の薬草でできている強壮茶だ、殺気で奪われた体力を回復する」
庭師小屋の中の簡素なティーテーブルと椅子はあまり大きいものではない為、195cmの大男が腰掛けるにはいささか窮屈そうだが立ったままとはいかないので大人しく座っている。
空想小説に出てくるドワーフの親方のようだ、リオネルはそんなことを考えていた。
しかし、この老人ただものではない、相当な手練である。
そうでなければ鍛錬を積んだ若くて体力があり高い戦闘能力を保持する自分が殺気でやられることはない。
よほどの兵士や術士でなくてはありえない。
「ところで、マリーとはどこで出会った?」
「・・・独身寮に入る際に案内をしてもらいました」
いとしの女神を愛称で呼び捨てる老人に殺気を放ちそうになるが気合いで堪える。
「あぁ、そんな仕事もしているな。で、そのときに惚れたのか?初対面ではなかったのか?」
「あの、惚れたとか、そういうのはちょっとよくわかりません」
「惚れてもいないのに追いかけまわすとはどういう了見だ、わからん奴だな。自分の気持ちもわかっておらんのか」
半ば呆れたように言い捨てるババビアゴだが、そのように呆れて見せればしゅんとして捨て犬のような風体にみえてあまり虐めるのも気が引ける。
「惚れていないとしたら、お前があの娘を追いかける理由はなんだ?」
「ただ、知りたくて。好奇心のようなものかもしれません」
「女性に対してそういうことはよくあるのか?」
「っ、そんなことはありません!彼女に対してだけです」
それが答えじゃないか、と思うが知識先行型の頭でっかちタイプは自分の感情の機微には疎い傾向がある。
あの娘、マリアンヌもその傾向があるので似たもの同士もしかしたら気は合うかもしれない。
「お前は、彼女を知ってその後どうしたいと考えたことはあるか?」
「・・・できれば、その、触れたり、、あの手をつないだりで良いんです、でも、その、最終的には伴侶に選んでもらえたりしたら素敵だなあと考えたことはあります。あ、あのもちろん想像のなかだけです!」
もしやこの老人は自分の幼妻に粉をかけようとする輩を排除しようとここに呼び出し、リオネルは”処分”されるのじゃないかと気を張る。
もしかしたら先程飲んだ強壮茶とやらも毒入りで・・・
「こやつも脳内で暴走するタイプ、、、あの娘と同じだな」
先程まで死んだような顔をしていた男が、ほんの少しだが眉間や口角の筋肉をヒクヒクさせながら1点を見つめ思案している様はマリアンヌが良からぬ妄想を暴走させ見当違いや想像の斜め上をいく言動を見せる時の様子にそっくりだ。
「であれば、マリーに正面から面会を求めてしっかり挨拶から始めるがいいではないか」
「もちろんおっしゃる通りです、でもどこの誰かもよくわからなくて」
あんな付きまといのようなことをしなくても、周囲に尋ねていけばすぐマリアンヌに辿り着けそうなものだと思うが口下手もすぎるとこうなるものなのかもしれないとババビアゴは若い男の不器用さに苦笑が漏れる。
「彼女の名前は、マリアンヌ・ファルマ。男爵令嬢だ。資料管理室の補助員で歳は18。平日はお互い仕事もあるだろう、週末にあってもらえるよう申込め。週末はだいたいどこかの図書館にいる。儂が教えられるのはそれくらいだ、あとは本人に直接聞け」
以上だ、といって椅子から降りた老人は小屋の扉を開け放ちさっさと出て行けと首を振って指図した。
週末、庭師ババビアゴのいう通りマリアンヌに直接会い話をしようと特に何か用意したり事前調査などはせず王都内の図書館にやってきた。
事前に色々調べようとすればそれに囚われてしまい、研究所敷地内で再度マリアンヌへのつきまといをしてしまいそうになる気がした。
そうなれば、あの老人に嫌われ2度と会わないようにされる勘がなんとなく働き自粛していた。
最初にやってきた図書館は王都にいくつかあるうちの一つなのだが、なんとなくここにいるようなきがして週末の朝になるや否や開館時間にあわせて急ぎやってきた。
開館時間の1時間ほど前に到着してしまったが、図書館入り口の前に屋外にテーブルのある喫茶を提供するパン屋があったのでそこで待つことにした。
店内で購入したパンと濃いめの茶をミルクとともにテーブルに並べとりあえずの腹ごなしをし図書館の入り口を見つめていた。
開館してさらに1時間たった頃、ようやくあのきらめく茜色のふわふわが図書館前の道を歩いているのを見つけた。
彼女はそのまま図書館入り口へと向かう。
急いで自分の前のテーブルの上を片付け、荷物をまとめ図書館へと向かった。
この図書館への入館許可書はすでに取得していたので急いで後を追って中へと入る。
彼女は何か特定の本が目的なのか、迷うことなくどんどん奥へと進んでいく。
そこは制限区域と呼ばれるゾーンで、持ち出しや閲覧の対象者を制限している区域だった。
(どんな本を読むんだろう)
気配を消してそっと近づき、彼女の視線の先を目で追う。
そこは、”成人指定恋愛小説”の陳列棚だった。
(あのような系統の書物に興味があるのか?なんて破廉恥な、やはり小悪魔だ、でも真剣な横顔はかわいいなぁ)
マリアンヌの可愛さにメロメロしていると、突然彼女が何かを察したかのように周囲を警戒しだした。
(こちらの気配を察したのか?)
ぽやっとした印象とは異なり、思いの外気配に敏感で警戒心もあるようである。
そんな意外性にも簡単にときめき、思わずニマニマしてしまうダメ童貞。
その日は制限区域から出ると、園芸書と外国語の料理本を借り出していた。
図書館から出ると、女性がよくやるような街歩きをするのかと思いきやスタスタと独身寮に戻ってしまった。
彼女が戻っていった独身寮を外から見つめて自分の部屋からどれくらいの距離のところで暮らしているんだろうと何の気なしに見上げていると3階角の部屋に嵌め込んである窓があげられた。
そこからマリアンヌは手を出し、視線の先にある大きな木に手を振っているように見えた。
しばらくそうして大きな木に手を振ったり眺めたりするのを終えると彼女は窓を降ろし部屋の奥へと消えていってしまった。
(あの部屋が彼女の部屋なんだな、なんでだろうたかがそれだけのことなのに知ってしまったら胸の動悸が激しい)
青年は自分のこころとからだのこれらの症状につける名前を真の意味で、まだ知らないでいた。
だされたマグカップの飲み物を飲んでいいのか、逡巡していると
「それはお前さんが捜しているファルマ嬢のお手製「いただきます」」
ぐびっと飲み干す、が、ものすごい味だ。
「数種類の薬草でできている強壮茶だ、殺気で奪われた体力を回復する」
庭師小屋の中の簡素なティーテーブルと椅子はあまり大きいものではない為、195cmの大男が腰掛けるにはいささか窮屈そうだが立ったままとはいかないので大人しく座っている。
空想小説に出てくるドワーフの親方のようだ、リオネルはそんなことを考えていた。
しかし、この老人ただものではない、相当な手練である。
そうでなければ鍛錬を積んだ若くて体力があり高い戦闘能力を保持する自分が殺気でやられることはない。
よほどの兵士や術士でなくてはありえない。
「ところで、マリーとはどこで出会った?」
「・・・独身寮に入る際に案内をしてもらいました」
いとしの女神を愛称で呼び捨てる老人に殺気を放ちそうになるが気合いで堪える。
「あぁ、そんな仕事もしているな。で、そのときに惚れたのか?初対面ではなかったのか?」
「あの、惚れたとか、そういうのはちょっとよくわかりません」
「惚れてもいないのに追いかけまわすとはどういう了見だ、わからん奴だな。自分の気持ちもわかっておらんのか」
半ば呆れたように言い捨てるババビアゴだが、そのように呆れて見せればしゅんとして捨て犬のような風体にみえてあまり虐めるのも気が引ける。
「惚れていないとしたら、お前があの娘を追いかける理由はなんだ?」
「ただ、知りたくて。好奇心のようなものかもしれません」
「女性に対してそういうことはよくあるのか?」
「っ、そんなことはありません!彼女に対してだけです」
それが答えじゃないか、と思うが知識先行型の頭でっかちタイプは自分の感情の機微には疎い傾向がある。
あの娘、マリアンヌもその傾向があるので似たもの同士もしかしたら気は合うかもしれない。
「お前は、彼女を知ってその後どうしたいと考えたことはあるか?」
「・・・できれば、その、触れたり、、あの手をつないだりで良いんです、でも、その、最終的には伴侶に選んでもらえたりしたら素敵だなあと考えたことはあります。あ、あのもちろん想像のなかだけです!」
もしやこの老人は自分の幼妻に粉をかけようとする輩を排除しようとここに呼び出し、リオネルは”処分”されるのじゃないかと気を張る。
もしかしたら先程飲んだ強壮茶とやらも毒入りで・・・
「こやつも脳内で暴走するタイプ、、、あの娘と同じだな」
先程まで死んだような顔をしていた男が、ほんの少しだが眉間や口角の筋肉をヒクヒクさせながら1点を見つめ思案している様はマリアンヌが良からぬ妄想を暴走させ見当違いや想像の斜め上をいく言動を見せる時の様子にそっくりだ。
「であれば、マリーに正面から面会を求めてしっかり挨拶から始めるがいいではないか」
「もちろんおっしゃる通りです、でもどこの誰かもよくわからなくて」
あんな付きまといのようなことをしなくても、周囲に尋ねていけばすぐマリアンヌに辿り着けそうなものだと思うが口下手もすぎるとこうなるものなのかもしれないとババビアゴは若い男の不器用さに苦笑が漏れる。
「彼女の名前は、マリアンヌ・ファルマ。男爵令嬢だ。資料管理室の補助員で歳は18。平日はお互い仕事もあるだろう、週末にあってもらえるよう申込め。週末はだいたいどこかの図書館にいる。儂が教えられるのはそれくらいだ、あとは本人に直接聞け」
以上だ、といって椅子から降りた老人は小屋の扉を開け放ちさっさと出て行けと首を振って指図した。
週末、庭師ババビアゴのいう通りマリアンヌに直接会い話をしようと特に何か用意したり事前調査などはせず王都内の図書館にやってきた。
事前に色々調べようとすればそれに囚われてしまい、研究所敷地内で再度マリアンヌへのつきまといをしてしまいそうになる気がした。
そうなれば、あの老人に嫌われ2度と会わないようにされる勘がなんとなく働き自粛していた。
最初にやってきた図書館は王都にいくつかあるうちの一つなのだが、なんとなくここにいるようなきがして週末の朝になるや否や開館時間にあわせて急ぎやってきた。
開館時間の1時間ほど前に到着してしまったが、図書館入り口の前に屋外にテーブルのある喫茶を提供するパン屋があったのでそこで待つことにした。
店内で購入したパンと濃いめの茶をミルクとともにテーブルに並べとりあえずの腹ごなしをし図書館の入り口を見つめていた。
開館してさらに1時間たった頃、ようやくあのきらめく茜色のふわふわが図書館前の道を歩いているのを見つけた。
彼女はそのまま図書館入り口へと向かう。
急いで自分の前のテーブルの上を片付け、荷物をまとめ図書館へと向かった。
この図書館への入館許可書はすでに取得していたので急いで後を追って中へと入る。
彼女は何か特定の本が目的なのか、迷うことなくどんどん奥へと進んでいく。
そこは制限区域と呼ばれるゾーンで、持ち出しや閲覧の対象者を制限している区域だった。
(どんな本を読むんだろう)
気配を消してそっと近づき、彼女の視線の先を目で追う。
そこは、”成人指定恋愛小説”の陳列棚だった。
(あのような系統の書物に興味があるのか?なんて破廉恥な、やはり小悪魔だ、でも真剣な横顔はかわいいなぁ)
マリアンヌの可愛さにメロメロしていると、突然彼女が何かを察したかのように周囲を警戒しだした。
(こちらの気配を察したのか?)
ぽやっとした印象とは異なり、思いの外気配に敏感で警戒心もあるようである。
そんな意外性にも簡単にときめき、思わずニマニマしてしまうダメ童貞。
その日は制限区域から出ると、園芸書と外国語の料理本を借り出していた。
図書館から出ると、女性がよくやるような街歩きをするのかと思いきやスタスタと独身寮に戻ってしまった。
彼女が戻っていった独身寮を外から見つめて自分の部屋からどれくらいの距離のところで暮らしているんだろうと何の気なしに見上げていると3階角の部屋に嵌め込んである窓があげられた。
そこからマリアンヌは手を出し、視線の先にある大きな木に手を振っているように見えた。
しばらくそうして大きな木に手を振ったり眺めたりするのを終えると彼女は窓を降ろし部屋の奥へと消えていってしまった。
(あの部屋が彼女の部屋なんだな、なんでだろうたかがそれだけのことなのに知ってしまったら胸の動悸が激しい)
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