異世界召喚巻き込まれ追放テイマー~最弱職と言われたスキルで魔物軍団を作ったら世界最強の町ができました~

九龍クロン

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51話、虚空層

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 39日目。
今日はアビスの迷宮の十一層を見に行ってみようと思う。そういえば見てなかったなと。

 朝ごはんを食べ、街を見てまわり、ハヤトの兵器開発にドン引きしてから、迷宮に向かう。

 朝ごはんはハンバーガーだった。チキンバーガーだ。シャキシャキレタスとみずみずしいトマト、パリパリに焼いたとりもも、小麦が香るバンズ。全てが美しい。最高だった。

 ハヤトは魔力持ちなら誰でもつかえる火炎放射器と、レーザーライフル、そしてゴーレムのコアをつかった自律式武装ゴーレムをつくっていた。


  自律式武装ゴーレム、通称『アームズゴーレム』
ゴーレムのコアを改造し、魔力登録をしたオーナーの命令を柔軟に遂行出来るようにした新兵器。
 コアを中心に、希少鉱石や魔物素材を組み合わせたボディによって人間に近いしなやかで素早い動きを実現し、そのボディにあわせた鎧を装着することで防御力も担保。装甲やボディのパーツや大きさを組み合わせることで、様々な運用方法を可能にした。
 装備は、聖剣や魔剣、ハヤトのつくった火器などを使用する。
 作業の片手間に作っている上に、要求素材が重いので、今のところは一日一体しかつくれない。


 うん。あのね、使用素材のせいでアビサルアーマより何倍も強いのよね……
 七層班増やして、もっとつくれるようにしてもらおう。使わない時は魔力節約モードで待機させておけるそうなので、つくれるだけつくってもらう事にした。ということでトロル君を作成して七層班に。

 ああ、あと、街を囲う壁の建設がはじまった。
 ひとまず今ある建物たちが全て収まる程度の壁で囲い、それからまたその外側に壁を伸ばしていこう、ということに。防衛力が高まるのはいい事だ。




 さて、アビスの迷宮十一層。
メンバーは、マリア、ヒナさん、トロル君、メタスラちゃん、私。安定だね。

 十一層は、崩壊したビル群だった。

 「えー……どういうことよ」

 「建物っすか?でっかいっすねぇ」

 「四角なのです」

前世のものなのか、それともこちらで誰かが建てたものなのか、迷宮特有のものなのか。まあ、それは今はいいや。

 「まずはアレを潰すっすよ。テイムしないすよね?」

 「うん、アレはいらない」

 「虫なのです!」

 倒れたビルの隙間から、巨大なワームが顔を出した。
 ヒナさんが一閃。ワームが上下に分割される。一撃だった。

 「なんか手応えないっすね……」

 どうやら違和感があるようで。
 どの層でも大抵はワンパンで終わるので、私には強い弱いがあんまりわからないが、ヒナさん的には物足りない強さだったみたい。

 それから少しずつ探索。
 やはり巨大ワームが数体わいたが、全て一閃。弱い。

 「なんか違うんすよね。ていうかワームの感触じゃないし」

 ワームでもないらしい?どういうことだろう。

 崩壊したビルを横目に、しばらく進む。やはりワームしか出てこない。
 ビル群を抜けると、住宅街のような土地が広がっていた。こちらも崩壊している。
 そして、崩壊した住宅街の中に、ハニカム状の穴が沢山空いたソレがあった。

 「ヤバそうっすねー」

 「ぶんぶんきこえるのです」

 「いやデカいデカい。なにあれ」

 蜂の巣。そして、蜂と、蜂の子が、山のように溢れてきた。しかも全て大きい。

 「はい戦闘開始!たぶん刺されちゃまずいからきをつけて!」

 「私とマリアちゃんで空をやるっす!」

 「なのです!」

マリアが霧になり、空に散る。霧に触れた巨大蜂達が、ボトボトと落下する。
 ヒナさんの斬撃が、雷をまとって飛ぶ。数体まとめて感電死。隣接していた蜂も、少しダメージを受けている。
 メタスラちゃんが氷弾を乱射。蜂の子は先程のワーム程度の柔らかさのため、プチプチと潰れていく。

 数分のち、討伐完了。
 と思ったところで、蜂の巣の中から、更に大きな蜂が這い出てきた。飛びはしないが、装甲が厚く、牙もゴツい。

 「アレはちょっと強いっすよ。どうするっすか?全然勝てるっすけど」

 「うん……いや、テイムする!テイム!」

 なんとなく必要な気がしてテイムした。
 多分、この階層のボスではないのだが……魔物情報を見よう。


 ボイドビークイーン。
 アビスの迷宮、虚空層に封印された古代都市に住み着く蜂の女王。
 毎日、ボイドビーの卵を生み出す。ボイドビーは三日で生体になり、クイーンのために巣に蜜と肉を集める。密は人間も食べることができる。
 戦闘力はボイドビーよりは高いが、それ程でもない。


 おお、蜂蜜工場ゲットか?
 これは調理班とエルフに管理してもらおうかな。万が一の護衛にもなるだろう、多分。

 さて、テイムもつかったし一旦帰ろう。
 次回は別の方角に探索の足を伸ばそう。

 しかし、虚空層か。深海層、虚空層ときて、そのうち深淵層とかありそうだな。楽しみ半分、怖さ半分。ていうかなんだよ封印された古代都市って……

 「ゼストさんに聞くかー」




 帰宅し、風呂飯を済ませてから城に向かい、ゼストとお話する。マリアも連れてきてやった。
 古代都市についてはほとんど知らなかったようだが、

 「俺の現役時代にジジイババアだったヤツらが言うところでは、この世界は一回リセットされたことがあるらしい。……真偽はしらんが、古代都市なんてものがあるなら関係はあるかもな」

 とのこと。
 いやあ、スケールがでかくて理解が追いつかないね。
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