異世界召喚巻き込まれ追放テイマー~最弱職と言われたスキルで魔物軍団を作ったら世界最強の町ができました~

九龍クロン

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81話、海底ドーム

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 55日目。
 今朝も優雅なブレックファストだ。

 「わ、お味噌汁に貝が入ってるのです!」

 ……はい、今日は純和風の朝食です。
 白ご飯、貝と海藻のお味噌汁、焼き魚、そしてお漬物。
 梅干しはまだ似た物がなくて用意出来ていないけど、これで和朝食はほぼ完成だろう。ここまで長かった。
 白ご飯は……前世での安物くらいの味にはなってきた。順調だ。

 さて、今日はアビスの迷宮にいこう。
 十三層はクリアしたので、十四層だ。
 今日のメンバーは、ヒナさん、マリア、私、メタスラちゃん……のつもりだったのだが。

 「今日はアリスちゃんのところでお勉強なのです」

 とのことで、マリアは同行しない。
 経済と会計の勉強をするらしい。アリスの補佐、そして後継者を今のうちに育てておくつもりのようだ。アリスもまだ十代なのに、未来を見てるなぁ。

というわけで、ヒナさん、私、メタスラちゃんと、お久しぶりにレオを連れていく。
 なんと、レオはレッドオーガからクリムゾンオーガに進化していた。見た目はほとんど変わらないが、魔力が溢れるほど増えている。
 この魔力で身体強化をする事で、今までの数倍のパワーとスピードを得られるようだ。強い。




  アビスの迷宮、十四層。
 この階層は、海底ドームのようなところだ。
 天球型の空気の膜に覆われた大きなエリアになっていて、空中を水棲の魔物が泳いでいる。不思議な光景だ。

 「クジラが空を泳いでるっす……」

 ああ、ヒナさんは前のアレ見てなかったのか。
 空中には、クジラやサメや小さな魚、ウミヘビのような魔物などが、まるで水中で泳ぐかのように飛び回っている。
 息は、できる。空気はあるので。
 そして……

 「あれがボスかな?わかりやすいな」

 「強そうすねぇ」

 今いる場所からずっと向こう、天球の端のほうに、大きな魔物が鎮座している。
 結構遠いと思うんだけど、それでも大きく見える。
 大きな蛇のような体、ワニのような大きな口、竜のような羽も生えている。
 ……思い当たる怪物がいるなぁ。
 見えるのでここからテイムしてもいいが、多分あのボスもボスエリアがあるだろう。少しだけ十四層の散策はしよう。

 蛇のような魔物が、小型の魚の魔物を従えて襲ってくる。
 投げナイフのように突っ込んでくる魚を、レオが気を使って弾き飛ばしていく。
 蛇のような魔物も向かってくるが、早い。小型の魚を相手しているレオをスルーして、後ろの我々を狙ってくる。
 ヒナさんが大剣を一閃。蛇のような魔物が輪切りになる。

 「これも焼いたら美味いすかねえ」

 「メタスラちゃん、一欠片だけ持ってもらっていい?帰ったら焼いてみよう」

 メタスラちゃんは人型になってついてきている。体を自由な形にできるので、背中にカゴのようなものをつくってらって、そこに拾った素材をいれさせてもらっている。

 クジラのような大きな魔物は襲ってこないが、中小型の魔物は積極的に襲ってくる。
 何度か戦闘を繰り返し、持って帰る素材を取捨選択して、奥へ。

 「下手な財宝だと捨てる判定なんすよねえ。今更黄金とか拾って帰るほどでもないかもしれないっす」

 要らないとは言わないが、ウチでは黄金より私の配下の魔物素材のほうが高いことが多い。なので、珍しそうな素材のほうが重宝される。主にドワーフに。
 黄金のほうがアリスが喜ぶんだけどね、経済的には。魔物素材は換金が難しいようで、珍しすぎるものだと値段がつけられずに、ゴールドに言い値で買ってもらうしかなくなる。その点では黄金だと値段がほぼ固定なので、わかりやすいわけだ。
 というわけで……高そうなものと珍しそうなものをなんとかやりくりして持って帰る。こういう時のために、もっとしっかりした運搬係を連れてきてもいいかもなぁ。オールゴーレムか、アグニオークに荷車でも引かせるか。

 「無限庫だか保管庫だかのスキル、ほしいなぁ」

 「勇者に転職っすねー」

 勇者、便利スキル多くていいなぁ。……隣の芝生は青い、ってやつか、さすがに。
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