異世界召喚巻き込まれ追放テイマー~最弱職と言われたスキルで魔物軍団を作ったら世界最強の町ができました~

九龍クロン

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84話、楽しいお買い物

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 57日目。
 今日は昼からゴールドが来る。
 元々は月に一度、50人を寄越してくる話だったが、うちの街の発展速度があまりにも早いため、ウチに残ったゴールドの配下の文官が受け入れを早めてもいいか聞いてきたので、アリスと相談のうえで許可した。ので、今日は多分新しい住民50人も連れてくるだろう。

 昼にくるので、朝ごはんはゆっくり食べよう。
 今日の朝ごはんはパンとミルクティー。
 私はベーコンエピとカレーパン、あと小さいクロワッサンをふたつ。
 マリアはミニカツサンドとホットドッグ、あとは私のベーコンエピを一口。
 調理班にパン作りが得意な人が居て、勇者イサムの知識も吸収していろいろなパンをつくりあげてくれている。嬉しいことだ。
 ウチの小麦は、例に漏れず最強の水と肥料で育っているのでめちゃくちゃ美味い。単純に粉練って塩ふって焼くだけでも美味いってナンなんだろうね。ナンじゃなくてチャパティだけど。

 「ジューシーなのです!カツもソーセージも、前食べた時より美味しいのです?」

 「ん、味わいが深くなった気がするね。腕を上げたかな?」

 ウチの街は、人も進化していっているらしい。誇らしいね。




 さて、昼前。
 ゴールドの馬車が見えてきた。
 いつもの如く、大量の荷馬車だな。

 「今回も、交渉はおまかせくださるんですわよね?」

 「うん、全部アリスに任せるね。どうしようも無さそうなのだけ、呼んでくれたらいいよ」

 お金の関わる話はほぼ全部アリスに任せている。なので今回もそうだ。
 最初の挨拶と、新しい住民の受け渡しは私がするけど、それ以降は手放しで。




 「……また街が大きくなってますね!やはり私が見込んだ以上ですなぁ!テイムされた魔物たちも……ああ、アレはドラゴンですかな?またまた交渉が楽しくなりそうだ。本日も、よろしくお願いいたしますよ」

 さて、挨拶も済ませ、住民を受け取る。
 子供たちと女性たち、だいたい子供が35人、女性が15人くらいだ。
 それから、商品を見て回ってみる。
 大陸中の珍しい植物の種、家畜、迷宮などで出土した用途のわからない遺物などを、街の者がいろいろと買っていく。
 大枠の交換や交渉はアリスが一括でするが、こういった細かい買い物は街の者が各自で楽しんでいる。
 やっぱ、うちの街にも店ほしいなぁ。

 と思っていると、ゴールドからの出店希望があった。
 まだ先のつもりだったが、早めに土地を抑えたいと。
 店を連ねたい場所は決まっているので、そこのそこそこいい土地への出店準備を許可した。細かいことはアリスがやってくれるだろう。良い拾い物をしたなぁ。ゴールドが笑顔かつ難しい顔をしてるのがいい証拠だ。

 さて、商品を見て回っているが、面白いものがいろいろあった。
特に遺物。これには、何故か前世で見覚えのあるものなども多かった。
 インクの入ってないボールペン。パソコンのメモリ。明らかに壊れているスマホ。めちゃくちゃ安そうな折りたたみナイフ。
 勇者イサムは、トラブルが起きないように今日は城で待機させているが、こういうのがあったって後で教えてあげよう。

 「これは……」

 そしてひとつ、目を引くものがあった。
 エンジン、だろうか。大きな機械だ。
 うん、エンジンだろう。車かバイクのエンジンだ。これは買っておこう。ハヤトに渡そう。




 さて、今日のテイムはゼストの城で済ませよう。
 一応、街に他所からの人がいるからね。あんまり長く外せないのよ。

 「今日はどんな子がいいかなぁ」

 「もうペットはいっぱい居るのです。街の役に立ちそうな子がいいのです」

 マリアの言うとおりに探してみよう。
 街の役に立つ……なんだろう。建築系はなんとかなってるし、畑もスケルトンでいいし、ドワーフの手伝いはスケルトンとオーガ、あとはアシュラ・サイクロプスが活躍してるし。多分ここにデカいのはいないし……

 「お、この子はどうかな」

 「……役に立つのです?」

 きっと役に立ってくれるだろう。

 「テイム!今日からよろしくね」


 フレイムサラマンダー。
 燃え盛る火を全身に纏う、人ほどの大きさのトカゲ。
 普段見えている火は幻で、実際は熱くない。が、実際に本物の火を出すこともできる。
 木を食べる。炭が好物。
 その昔、この魔物を窯に飼って焼き物をしていた時代があり、その焼き物は高値で取引されている。
 絶滅が危惧される魔物。


 「これでもっと、料理の幅が広がらないかな」

 「今でも窯は普通に使われてるのですよ?」

 そうなんだけどね、こう……赤外線のアレとか?違うかも?
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