異世界召喚巻き込まれ追放テイマー~最弱職と言われたスキルで魔物軍団を作ったら世界最強の町ができました~

九龍クロン

文字の大きさ
106 / 160

101話、デモンストレーション

しおりを挟む

 王子を引き取り、エルフたちに住居へ案内させる。
 それからまた商談をはじめるが、それはアリスに任せ、私は新しい住民、戦争被害者の母子の受け入れをはじめる。
 まずは点呼。人数はきっちり50人。
 とりあえず荷物を各住居に置かせ、全員をセチに診せ、それから銭湯にぶちこむ。みんな、ちょっと痩せてる以外は健康に問題はなかった。さすがゴールド。
 ゴールドは、防衛用の兵器と武器を買い求めた。いつもより割高で買い取ってくれた。今もうそんなにヤバいってことかな。
 支援と言ってはなんだが、ワインやら家具やら、あとは宝飾やらの高価なものを次回持ってきてくれと言っておいた。食料やらはもういいや、足りてるし。戦争に宝石はいらんでしょ。




 さて、私は時間も空いたし、ヒナと迷宮にいくか?
 と思っていると。

 「王よ、緊急です」

 「……まさかと思うけど」

 「襲撃でございます」

 ……またか。しかも今か。



 数は二十万。
 もうすでに、黒く小さい点のように見える距離にいる。
 よし、どうせなら王子様とゴールドにも、ウチの防衛力をみせつけるか。ベルゼに、彼らを防壁の上まで案内するように言う。万が一の時はベルゼがなんとか守ってくれるだろう。

 「マウドラ君と、トロちゃん、ロックちゃん、フロストドラゴン、ヘッグちゃん、スラちゃん、出るよ。殲滅戦だ」

 今日は巨竜で押しつぶす作戦だ。
 さて、見せつけるぞ。




 トロちゃんの上で、左右を見る。
 片方には、マウドラ君、ロックちゃん。
 もう片方には、フロストドラゴン、ヘッグちゃん、スラちゃん。

 「えっと、作戦は……一気に殲滅、でいいかな?」

 城壁の上に、王子とゴールド、あとはアリスとベルゼの姿が見える。
 敵はもう目の前だ。横にも奥にも広く密集している。しかし、超大型の魔物は見当たらない。楽でいいや。
 よし。戦闘開始だ。

 まずはフロストドラゴンとヘッグちゃんが先行。
 フロストドラゴン二体が、ブレスで前線を凍らせる。前回と同じだ。
 ヘッグちゃんの腐食液が、何発も吐き出される。それらは敵を溶かし、そこから生み出された蛇たちがまた、まわりの魔物に襲いかかり腐らせていく。
 ここまでは順調。何事もない。

 おいついたスラちゃんが、巨大メタリックスライム娘となって、敵に猛威をふるう。
 焼け焦げるパラライズ、上級魔法にみえるほど大きい初級の火魔法、フロストドラゴンの吐き出した氷を集め利用して、再度氷柱をばらまいたり。とにかく物量と魔力で潰していく。

 そして、ロックちゃん、トロちゃん、マウドラ君が前線に到着。
 まずは三体で、同時に一発、ソニックブラスト。
 大気が爆発する。まず敵が爆散し、それから大爆音が響く。
 三体で撃つタイミングがよかったのか、前回みたマウドラ君のソニックブラストより威力が倍ほどに見えた。マウドラ君からやや扇状に、敵の居ない空間ができた。

 「三割くらいとんだ? すごいねぇ……」

 そこからは、踏み潰し、蹴飛ばし、しっぽで薙ぎ払い、とにかく質量で畳み掛ける。
トロちゃんとロックちゃんだけでもものすごい殲滅力なのに、マウドラ君がいることでもっとはやく済みそうだ。

 城壁の上に待機しているロミオ王子とゴールドは、口を大きくあけて呆然としている。
 ふふ、いいデモンストレーションになったかね。

 さてさて、あとはもう同じことの繰り返し。
 やっぱり、超大型が出てこない限り、もしくは伝説級が来ない限りは無敵だな。数の暴力がほぼ効かないのは強みだ。魔物がいなくても、バリスタと大砲である程度は守れるし。

 「さて、あとちょっとだよ!ガンガンやっちゃって!」

 みんなを鼓舞し、ガンガン進ませる。狩り残しはなさそうだ。端から順に消していけている。

 「よし、あともうちょびっとだな。マウドラ君、ブレスで最後やっちゃって!」

 マウドラ君がソニックブラストを吐き出す。
 爆音。そののち、相手は壊滅した。
 ……たった一体を除いて。

 「ありゃ、あの子めちゃくちゃ耐久あるって事か……?はいテイム!」

 最後の一体をテイム。
 二十万の軍勢による侵攻は終わった。
 やはりいつも通り、被害もなく。余裕だったな。
しおりを挟む
感想 10

あなたにおすすめの小説

おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう

お餅ミトコンドリア
ファンタジー
 パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。  だが、全くの無名。  彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。  若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。  弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。  独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。  が、ある日。 「お久しぶりです、師匠!」  絶世の美少女が家を訪れた。  彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。 「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」  精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。 「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」  これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。 (※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。 もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです! 何卒宜しくお願いいたします!)

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

無能扱いされ、パーティーを追放されたおっさん、実はチートスキル持ちでした。戻ってきてくれ、と言ってももう遅い。田舎でゆったりスローライフ。

さら
ファンタジー
かつて勇者パーティーに所属していたジル。 だが「無能」と嘲られ、役立たずと追放されてしまう。 行くあてもなく田舎の村へ流れ着いた彼は、鍬を振るい畑を耕し、のんびり暮らすつもりだった。 ――だが、誰も知らなかった。 ジルには“世界を覆すほどのチートスキル”が隠されていたのだ。 襲いかかる魔物を一撃で粉砕し、村を脅かす街の圧力をはねのけ、いつしか彼は「英雄」と呼ばれる存在に。 「戻ってきてくれ」と泣きつく元仲間? もう遅い。 俺はこの村で、仲間と共に、気ままにスローライフを楽しむ――そう決めたんだ。 無能扱いされたおっさんが、実は最強チートで世界を揺るがす!? のんびり田舎暮らし×無双ファンタジー、ここに開幕!

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から『破壊神』と怖れられています。

渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。 しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。 「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」 ※※※ 虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。 ※重複投稿作品※ 表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。

アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~

うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」  これしかないと思った!   自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。  奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。  得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。  直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。  このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。  そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。  アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。  助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。

猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣で最強すぎて困る

マーラッシュ
ファンタジー
旧題:狙って勇者パーティーを追放されて猫を拾ったら聖獣で犬を拾ったら神獣だった。そして人間を拾ったら・・・ 何かを拾う度にトラブルに巻き込まれるけど、結果成り上がってしまう。 異世界転生者のユートは、バルトフェル帝国の山奥に一人で住んでいた。  ある日、盗賊に襲われている公爵令嬢を助けたことによって、勇者パーティーに推薦されることになる。  断ると角が立つと思い仕方なしに引き受けるが、このパーティーが最悪だった。  勇者ギアベルは皇帝の息子でやりたい放題。活躍すれば咎められ、上手く行かなければユートのせいにされ、パーティーに入った初日から後悔するのだった。そして他の仲間達は全て女性で、ギアベルに絶対服従していたため、味方は誰もいない。  ユートはすぐにでもパーティーを抜けるため、情報屋に金を払い噂を流すことにした。  勇者パーティーはユートがいなければ何も出来ない集団だという内容でだ。  プライドが高いギアベルは、噂を聞いてすぐに「貴様のような役立たずは勇者パーティーには必要ない!」と公衆の面前で追放してくれた。  しかし晴れて自由の身になったが、一つだけ誤算があった。  それはギアベルの怒りを買いすぎたせいで、帝国を追放されてしまったのだ。  そしてユートは荷物を取りに行くため自宅に戻ると、そこには腹をすかした猫が、道端には怪我をした犬が、さらに船の中には女の子が倒れていたが、それぞれの正体はとんでもないものであった。  これは自重できない異世界転生者が色々なものを拾った結果、トラブルに巻き込まれ解決していき成り上がり、幸せな異世界ライフを満喫する物語である。

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

処理中です...