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生真面目騎士様の不真面目な暴走
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手に取った髪を、親指の腹で撫でる。絹糸の様に柔らかく滑らかな感触は、ずっと触っていたいほど気持ちがいい。しばらくの間、ヒューバートはそうしてリズベスの髪を堪能した。
リズベスの様子をうかがうと、少しくすぐったいような顔をしているものの、嫌がっている様子は見受けられない。おそらく「実践」という言葉も効いているのだろう。逃げることもせず、されるがままだ。
今度は少し大胆に、髪の生え際に手を差し入れてみる。さわ、と撫でるとリズベスがぴくりと動いた。
んっ、と鼻にかかったような小さな声が彼女の唇から洩れる。その艶めかしさに、ヒューバートはごくりと唾を飲み込んだ。この声を、もっと聴きたい。
欲望に突き動かされて、ヒューバートはもう一度生え際に手を差し入れた。くすぐるように、二、三度そこを撫でてみる。
「んんっ……」
今度はもう少しはっきりと、その声は聞こえた。気持ちがいいのか、ヒューバートの手にかすかにリズベスが頭を寄せたような気がする。伏せられた目が、潤んでいるように見えた。
それだけで、ヒューバートの背筋にぞわりと快感が這う。
(もう少し……もう少しだけ……)
リズベスの反応を追いたいのか、自分の背に走った快感をもう一度味わいたいのか――判然としないまま、ヒューバートは更にその先を求めて、今度はリズベスの耳朶にそっと手を這わせる。
途端に、リズベスの身体が跳ねた。
「ひゃ……っん」
先ほどよりも大きく、艶っぽい声がリズベスの口からこぼれる。その声に自分で驚いて、リズベスは慌てて手で口を押さえた。混乱して、今にも泣きそうな顔になったリズベスを見て、ヒューバートはますます興奮が高まってしまう。
「リズベス、もっと聴かせて」
先日の花の小道でも思ったが、リズベスは耳が弱いようだ。触られたり、耳元で囁かれたりすると、とても良い反応を示す。それを良いことに、ヒューバートはあえてそこに口を近づけると、そう囁いた。同時に、口許を覆った手をやんわりと握ってそこから外す。
「あっ、ヒューバートさま……っ」
どうして、というようにリズベスが潤んだ目でヒューバートを見上げる。その仕草は、ヒューバートにとってあまりにも扇情的だった。
ずん、と腰の辺りに重たい感覚が走る。背筋を這う甘い痺れに、ヒューバートは身を震わせた。欲望に突き動かされて、ヒューバートは耳の形を確かめるように、余すところなく触れていった。
「……っ、ん……んっ」
いや、と言うように、力なくリズベスが頭を振る。ヒューバートの手から逃れるには、弱々しい動き。しかし、それは明らかな拒絶に、ヒューバートには感じられた。
「……逃げないで、お願いだから」
その声は、低く掠れていて、甘い響きを持ってリズベスの耳に届いた。弾かれたように、リズベスがヒューバートを見上げる。しばらく無言で、二人は見つめ合っていた。
「……すまない」
しばしの静寂。それを破ったのはヒューバートの声だった。
いつの間にか抱え込むようにしていたリズベスの身体を、そっと離す。名残惜しい気持ちはもちろんあった。しかし、ここまでだ。いや、もう既に踏み越えてしまったかもしれない。
二人の間に出来た隙間に、冷たい空気が入り込んでくる。その冷たさに、自分の身体が熱くなっていたことをヒューバートは改めて感じていた。
「ちょっと、やりすぎだったな」
「いえ、あの……」
リズベスは、真っ赤な顔で俯いている。そこには、純粋な気恥ずかしさだけが見て取れて、ヒューバートはほっとした。怒られたり、呆れられたりしても仕方がないくらいのことをした自覚はある。
どうしようか、と逡巡していると、落ち着いたのかリズベスが顔を上げた。
「ちょっとだけ、恥ずかしかったけど、大丈夫……です」
へへ、と照れたような笑顔を見せたリズベスに、不覚にもヒューバートはもう一度抱きしめたい衝動にかられた。ぎゅっとこぶしを握って、それに耐える。
「……とりあえず、もう一杯お茶をどう?すっかり冷めてしまってる。淹れなおしてくるから、少し待っていて」
これ以上何かしでかさないように、ヒューバートは立ち上がると、もう一度簡易キッチンへと向かった。このままそばでリズベスの顔を見ていたら、とんでもないことを仕出かしそうで怖かった。
まったく、堅物だの、生真面目だの、一体誰のことだというのだろう。ヒューバートは自嘲した。まったく今の自分ときたら、不品行の見本みたいになっているではないか。
♢
「あれ、これは何です?」
机の上に置かれたバスケットを見たサイラスが、疑問の声を上げた。結局彼が執務室に戻ったのは、リズベスが二杯目のお茶を飲み終えて、その場を辞した後のことである。
「ああ、それ――忘れてた、リズが持ってきてくれたんだ。差し入れだって」
「へえ、リズベス嬢が」
そのサイラスの声音に面白がる響きがあるのを、ヒューバートは聞き逃さなかった。思わずじっとりとした目つきで副官を睨みつけてしまう。
「……随分戻りが遅かったようだけど、何かあった?」
「いいえ、特に何も?」
地を這うような不機嫌声のヒューバートに対し、サイラスは涼し気に応える。ヒューバートより三歳年上の彼は、剣の腕と言うよりも、事務仕事の優秀さを買われて副官の座に就いた男である。飄々としていて、どこか憎めない、人付き合いの良いタイプで、聖騎士団の事務仕事が滞りなく進むのは、彼の人柄によるところも大きい。
(こいつ絶対に知っていただろう……)
どこかでリズベスが来ていることを聞きつけたのに違いない、とヒューバートは踏んだ。リズベスのことだ、おそらく執務室に来る前に訓練場にも寄ったはずだ。彼女はあれでも伯爵令嬢で、こういったときの気遣いには長けている。自分のところにだけ差し入れを持ってきて、世話になった第一小隊に持っていかない理由はない。サイラスの情報源はそこだろう。
つまり、サイラスが長い時間戻ってこなかったのはわざとなのだ。
ヒューバートは頭を抱えたくなった。誰がどこまで知っているのだろう。そもそもどうして知られているのだろう。
(昨日の今日だぞ……)
昨日の訓練場での様子でバレた、というのなら、第一小隊の面々はもう全員知っているのかもしれない。そこからどこまで噂が広がったかは、考えたくもない。
にこにこと笑みを浮かべるサイラスを、もう一度睨みつけると――ヒューバートは諦めのため息をついた。
知られたものは仕方ない。逆に考えれば、これは牽制にはなるだろう。
何と言ってもリズベスは可愛い。あんな男だらけの中に放り込んだら、懸想する奴の一人や二人――いや、十人や二十人出てもおかしくない。
――完全に惚れた欲目である。脳内がお花畑と言ってもいい。しかしヒューバートは、至極真面目にそう思っていた。
ヒューバートの想い人だ、という噂が流れれば、手出ししようという人間は相当減るはずだ。皆無になる、とは流石に言えないが。なんと言ってもリズベスは可愛いのだ。ヒューバートを出し抜いてでも手に入れたいというやつだってきっといる。
そこまで考えて、ヒューバートは青くなった。
(もしかして、もう既にそういう奴がいてもおかしくないんじゃないか?)
それは第一小隊の面々とは限らない。魔術師団だって、女性より男性の方が多いのだ。「そういった方面には疎い」と言っていたリズベスは、単にそれに気づいていないだけかもしれない。
リズベスが誰かのものになる。許しがたいその事態は、もしかしたら直ぐにでも実現してしまうかもしれないのだ。
ヒューバートは、窓の外を眺めた。執務室の窓から見えるのは、花の小道と解放庭園の一部まで。その先には、普段は訪れることのない魔術師棟がある。
(あまり時間はかけられない、か……)
明日が待ち遠しい。とりあえず、今日の分を完全に片づけて、訓練にはなんとしても出なければ。
ヒューバートは遅れを取り戻すべく、机に向かうと書類に目を通し始めた。
リズベスの様子をうかがうと、少しくすぐったいような顔をしているものの、嫌がっている様子は見受けられない。おそらく「実践」という言葉も効いているのだろう。逃げることもせず、されるがままだ。
今度は少し大胆に、髪の生え際に手を差し入れてみる。さわ、と撫でるとリズベスがぴくりと動いた。
んっ、と鼻にかかったような小さな声が彼女の唇から洩れる。その艶めかしさに、ヒューバートはごくりと唾を飲み込んだ。この声を、もっと聴きたい。
欲望に突き動かされて、ヒューバートはもう一度生え際に手を差し入れた。くすぐるように、二、三度そこを撫でてみる。
「んんっ……」
今度はもう少しはっきりと、その声は聞こえた。気持ちがいいのか、ヒューバートの手にかすかにリズベスが頭を寄せたような気がする。伏せられた目が、潤んでいるように見えた。
それだけで、ヒューバートの背筋にぞわりと快感が這う。
(もう少し……もう少しだけ……)
リズベスの反応を追いたいのか、自分の背に走った快感をもう一度味わいたいのか――判然としないまま、ヒューバートは更にその先を求めて、今度はリズベスの耳朶にそっと手を這わせる。
途端に、リズベスの身体が跳ねた。
「ひゃ……っん」
先ほどよりも大きく、艶っぽい声がリズベスの口からこぼれる。その声に自分で驚いて、リズベスは慌てて手で口を押さえた。混乱して、今にも泣きそうな顔になったリズベスを見て、ヒューバートはますます興奮が高まってしまう。
「リズベス、もっと聴かせて」
先日の花の小道でも思ったが、リズベスは耳が弱いようだ。触られたり、耳元で囁かれたりすると、とても良い反応を示す。それを良いことに、ヒューバートはあえてそこに口を近づけると、そう囁いた。同時に、口許を覆った手をやんわりと握ってそこから外す。
「あっ、ヒューバートさま……っ」
どうして、というようにリズベスが潤んだ目でヒューバートを見上げる。その仕草は、ヒューバートにとってあまりにも扇情的だった。
ずん、と腰の辺りに重たい感覚が走る。背筋を這う甘い痺れに、ヒューバートは身を震わせた。欲望に突き動かされて、ヒューバートは耳の形を確かめるように、余すところなく触れていった。
「……っ、ん……んっ」
いや、と言うように、力なくリズベスが頭を振る。ヒューバートの手から逃れるには、弱々しい動き。しかし、それは明らかな拒絶に、ヒューバートには感じられた。
「……逃げないで、お願いだから」
その声は、低く掠れていて、甘い響きを持ってリズベスの耳に届いた。弾かれたように、リズベスがヒューバートを見上げる。しばらく無言で、二人は見つめ合っていた。
「……すまない」
しばしの静寂。それを破ったのはヒューバートの声だった。
いつの間にか抱え込むようにしていたリズベスの身体を、そっと離す。名残惜しい気持ちはもちろんあった。しかし、ここまでだ。いや、もう既に踏み越えてしまったかもしれない。
二人の間に出来た隙間に、冷たい空気が入り込んでくる。その冷たさに、自分の身体が熱くなっていたことをヒューバートは改めて感じていた。
「ちょっと、やりすぎだったな」
「いえ、あの……」
リズベスは、真っ赤な顔で俯いている。そこには、純粋な気恥ずかしさだけが見て取れて、ヒューバートはほっとした。怒られたり、呆れられたりしても仕方がないくらいのことをした自覚はある。
どうしようか、と逡巡していると、落ち着いたのかリズベスが顔を上げた。
「ちょっとだけ、恥ずかしかったけど、大丈夫……です」
へへ、と照れたような笑顔を見せたリズベスに、不覚にもヒューバートはもう一度抱きしめたい衝動にかられた。ぎゅっとこぶしを握って、それに耐える。
「……とりあえず、もう一杯お茶をどう?すっかり冷めてしまってる。淹れなおしてくるから、少し待っていて」
これ以上何かしでかさないように、ヒューバートは立ち上がると、もう一度簡易キッチンへと向かった。このままそばでリズベスの顔を見ていたら、とんでもないことを仕出かしそうで怖かった。
まったく、堅物だの、生真面目だの、一体誰のことだというのだろう。ヒューバートは自嘲した。まったく今の自分ときたら、不品行の見本みたいになっているではないか。
♢
「あれ、これは何です?」
机の上に置かれたバスケットを見たサイラスが、疑問の声を上げた。結局彼が執務室に戻ったのは、リズベスが二杯目のお茶を飲み終えて、その場を辞した後のことである。
「ああ、それ――忘れてた、リズが持ってきてくれたんだ。差し入れだって」
「へえ、リズベス嬢が」
そのサイラスの声音に面白がる響きがあるのを、ヒューバートは聞き逃さなかった。思わずじっとりとした目つきで副官を睨みつけてしまう。
「……随分戻りが遅かったようだけど、何かあった?」
「いいえ、特に何も?」
地を這うような不機嫌声のヒューバートに対し、サイラスは涼し気に応える。ヒューバートより三歳年上の彼は、剣の腕と言うよりも、事務仕事の優秀さを買われて副官の座に就いた男である。飄々としていて、どこか憎めない、人付き合いの良いタイプで、聖騎士団の事務仕事が滞りなく進むのは、彼の人柄によるところも大きい。
(こいつ絶対に知っていただろう……)
どこかでリズベスが来ていることを聞きつけたのに違いない、とヒューバートは踏んだ。リズベスのことだ、おそらく執務室に来る前に訓練場にも寄ったはずだ。彼女はあれでも伯爵令嬢で、こういったときの気遣いには長けている。自分のところにだけ差し入れを持ってきて、世話になった第一小隊に持っていかない理由はない。サイラスの情報源はそこだろう。
つまり、サイラスが長い時間戻ってこなかったのはわざとなのだ。
ヒューバートは頭を抱えたくなった。誰がどこまで知っているのだろう。そもそもどうして知られているのだろう。
(昨日の今日だぞ……)
昨日の訓練場での様子でバレた、というのなら、第一小隊の面々はもう全員知っているのかもしれない。そこからどこまで噂が広がったかは、考えたくもない。
にこにこと笑みを浮かべるサイラスを、もう一度睨みつけると――ヒューバートは諦めのため息をついた。
知られたものは仕方ない。逆に考えれば、これは牽制にはなるだろう。
何と言ってもリズベスは可愛い。あんな男だらけの中に放り込んだら、懸想する奴の一人や二人――いや、十人や二十人出てもおかしくない。
――完全に惚れた欲目である。脳内がお花畑と言ってもいい。しかしヒューバートは、至極真面目にそう思っていた。
ヒューバートの想い人だ、という噂が流れれば、手出ししようという人間は相当減るはずだ。皆無になる、とは流石に言えないが。なんと言ってもリズベスは可愛いのだ。ヒューバートを出し抜いてでも手に入れたいというやつだってきっといる。
そこまで考えて、ヒューバートは青くなった。
(もしかして、もう既にそういう奴がいてもおかしくないんじゃないか?)
それは第一小隊の面々とは限らない。魔術師団だって、女性より男性の方が多いのだ。「そういった方面には疎い」と言っていたリズベスは、単にそれに気づいていないだけかもしれない。
リズベスが誰かのものになる。許しがたいその事態は、もしかしたら直ぐにでも実現してしまうかもしれないのだ。
ヒューバートは、窓の外を眺めた。執務室の窓から見えるのは、花の小道と解放庭園の一部まで。その先には、普段は訪れることのない魔術師棟がある。
(あまり時間はかけられない、か……)
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