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番外編
あの夜のはなし(前編)
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その日は不意に訪れた。
計画したわけでもなく、突然に。
いつものように帰り支度をして会社を出ようとした佑は、営業部部長に呼び止められた。
「未神くん悪いんだが、これから取引先の会食に付き合ってくれないか」
急なんだがと申し訳なさそうに頼む部長は、恐縮した態度で話を続ける。
なんでも新規の取引先らしく、人当たりの良い未神にも同席して欲しいと言うことらしい。
人柄を買われてのことであるが、営業部でもないというのに新人の頃から割と会食の場に呼ばれることが多々あった。これも、佑のお人好しスキルの賜物であるのは間違いない。
なのに営業部に佑が配属されないのは、現在在籍しているお客様相談室が未神を離さないからというのはもっぱらの噂である。
「はい、大丈夫です。もう社を出ますか?」
「いや、あと30分ほどしたらな。すまんが、よろしく頼む。今回のプロジェクト担当は屋島だから」
「あ、屋島……。わかりました……」
よろしくと言い捨て、部長は佑の元を離れて行った。
よりによって担当が屋島なのか。
佑はいいような、悪いような。複雑な思いを少しだけ抱きながら、会食へ行くまでの時間を過ごした。
佑の抱いた嫌な予感は案の定、的中したわけで……。いま置かれているこの状況に、佑は非常にいたたまれない感情を抱いている。
会の始まりは各社の代表が出席者を順に紹介するという至ってシンプルなところから始まった。その後も今回のプロジェクトの説明や方向性に対し熱く語ったりと、そこまでは良かったのだ。
問題はそれからだった。
会が始まってから1時間ほどが経ち、堅苦しい雰囲気は抜きでと言う流れになった。それまでは各社でまとまっていた席順がごちゃまぜに入れ替わった。
大体の想像はつくと思うが、屋島の周りにはあれよあれよと相手先の女性社員を中心とした輪が作られ、自社の社員たちもここぞとばかりに屋島の近くに群がっていく。
以前から営業部の会食会には呼ばれていた佑は、屋島の周りに群がる女性陣という情景は腐るほど見てきていた。でも屋島と付き合い始めてから出くわす初めての場面に、佑の気持ちは乱れに乱れた。
だから、この会には全くそぐわないほどの飲みっぷりを佑は発揮した。
会食会が終わる頃にはすでに酔いつぶれた佑が、屋島の肩に支えられて大通りを歩いていた。
「未神先輩、大丈夫ですか?」
屋島は二次会に誘われていただろうに、なんでこんなとこにいるんだよ。
「二次会は、どうしたんだよ……」
かろうじて呂律は回る口で佑が応える。
「先輩を置いて、帰れるわけないでしょ」
「主役が居なくなってどうするんだよ。大事な案件だったんじゃないのか」
「大事は大事ですけど、すでにこのプロジェクトは進んでますし、ここでダメになるってことはまずないです。時期も時期ですからね。先方と忘年会をしようということになったんですよ」
「じゃぁ、なんで俺が呼ばれたんだよ」
そりゃ疑問に思うだろう。
部長の表情からして、結構大事な会食だって誰もが思うほどの表情と誘い方だったんだぞ。
「俺も未神先輩から会食の場所聞かれてびっくりしたくらいです。実のところ、今日の会食会はお伝えしたとおり忘年会みたいなもので、冗談混じりではありますが先方からイケメン揃えてくださいねと言われたもんだから、部長が真面目に捉えてしまったのではと……」
それで俺、かよ……。どうかしてるだろ。
「俺、心配だったんですよ。こういう飲み会だと絶対先輩に色目使うやつがいるじゃないですか」
それはこっちのセリフだっ! 超絶綺麗な美人秘書様と笑顔で話をしてたのは、どこの何奴だよっ! とは、流石に屋島は口に出しては言えない。だから代わりに、
「俺は、……心配ない。女にはこれっぽっちも……興味無いから」
と、ぼそっと呟いた。
「知ってます!」
満面の笑みで返答する屋島の笑顔で少しだけ酔いが覚めたように感じるが、全くの気のせいだろうなと。今更ながらに飲みすぎたことを後悔する佑は、心底明日が休みでよかったと思ったのだった。
大通りでタクシーを拾い、佑の家まで向かう。
タクシーの程よい揺れ加減に、酔いが回った佑に睡魔が襲ってきた。
「少し寝てていいですよ。着いたら起こします」
優しく囁く屋島の声が、頭の上から聞こえてくる。
いつの間にか肩にもたれかかっていた佑は自然と目を閉じた。
ほんの数分ではないかと思うほど、あっという間に佑の家にたどり着いた。
実際には40分は乗っていたはずである。
少しの眠りではあるが大分酔いも覚め、佑はひとりタクシーを降りようとして屋島に止められた。
そんな足取りでマンションの階段でコケられたら困ると押し切られ、半ば強引に屋島もタクシーを降りた。
佑の自宅は3階でエレベーターがないマンションだった。
ゆっくりと慎重に階段を上がり、やっと部屋にたどり着いた。
鞄から鍵を開け部屋に入ろうとしたところで、ドアの段差に佑が躓いた。身体がよろけ、前方に倒れそうになったところを屋島に後ろから抱き抱えられた。
「ほら、言わんこっちゃない」
屋島は抱えた腰をぐっと引き寄せ、佑を後ろから抱きしめた。
ありがとうと声をかけようと思った佑だったが、それを口にするよりも屋島との距離の近さに、心身ともに動揺が隠せなかった。
玄関先の狭い空間。靴を履いたままの二人。
電気も付けずにうす暗い玄関では、密着する背中からは屋島の鼓動が透けるように伝わってきた。
「やっと、二人になれました」
背中越しに耳元で囁かれた屋島の言葉に、さらに佑の心拍は上がって行く。
ここ最近は年末進行で互いに忙しい日々を過ごしていた。二人きりで会うのは2週間振りで、それも会えない間に食事だけでもと泥棒かささぎへご飯を食べに行った一度きりだった。
だからこうして屋島と触れ合うのは、実に1ヶ月振りだった。
「そう、だな」
佑の言葉を訊き、屋島の抱きしめる力がほんの少し強まった気がする。
近くに感じる屋島の存在。
彼の体温も匂いも、今の佑にとっては全てが自身の気持ちの昂りに直結していくようだった。
佑は後ろから回された屋島の腕に、そっと触れた。
先ほどまで外にいたことで冷え切ったコートは、佑の触れたところからじんわりと温かみを増していく。
佑はおもむろに、屋島を返したくないと思ってしまった。
でも、素直に「帰るな」と言えない性格の佑は、コートの袖口をグッと力を込めて握るので精一杯だった。
どこにも行かないでくれと願うように強く、強くコートの袖口を握る。
すると「未神さん」と優しい囁きが耳元を掠めた。
屋島の声と同時に佑の体は反転し、玄関ドアに佑の背中を押しつけ、屋島は瞬時に佑の唇を奪った。
触れた唇は冷たくて、先ほどのコートと同じく触れた先から互いの体温で中和されていく。
佑はこの先を期待したくてたまらなった。
舌先で屋島の唇をノックしてみる。それに応えてくれる屋島は、軽く口を開けて佑を歓迎してくれた。佑の舌先は屋島の口内へと誘われ、屋島の舌を探り当てた。
どこにも行くなと呼びかけるように、佑は屋島の舌をきつく吸い上げた。
はぁはぁと吐息を漏らしながら、どちらともなく唇が離れる。
「未神さん……。俺のこと、……返したくないの?」
屋島の口調が少しだけ砕けた。
佑は自分の考えを屋島に見透かされた恥ずかしさと、わかってもらえたと言う嬉しさが混じり合った、なんとも言えない感情が込み上げてきた。
「あっ、ぁあ……」
「わかってますか、この状況。俺、100パーセント、先輩のこと押し倒すと思います。いいですか?」
実は屋島とは、まだセックスをしていない。
佑は返事をする代わりに首を縦に、コクンと頷いた。
それが引き金となった。
靴を脱ぎ、一歩室内へ足を踏み入れる。
「ベッドまで案内してくれますか?」
佑は屋島の手を引き、一直線に寝室へと向かった。
計画したわけでもなく、突然に。
いつものように帰り支度をして会社を出ようとした佑は、営業部部長に呼び止められた。
「未神くん悪いんだが、これから取引先の会食に付き合ってくれないか」
急なんだがと申し訳なさそうに頼む部長は、恐縮した態度で話を続ける。
なんでも新規の取引先らしく、人当たりの良い未神にも同席して欲しいと言うことらしい。
人柄を買われてのことであるが、営業部でもないというのに新人の頃から割と会食の場に呼ばれることが多々あった。これも、佑のお人好しスキルの賜物であるのは間違いない。
なのに営業部に佑が配属されないのは、現在在籍しているお客様相談室が未神を離さないからというのはもっぱらの噂である。
「はい、大丈夫です。もう社を出ますか?」
「いや、あと30分ほどしたらな。すまんが、よろしく頼む。今回のプロジェクト担当は屋島だから」
「あ、屋島……。わかりました……」
よろしくと言い捨て、部長は佑の元を離れて行った。
よりによって担当が屋島なのか。
佑はいいような、悪いような。複雑な思いを少しだけ抱きながら、会食へ行くまでの時間を過ごした。
佑の抱いた嫌な予感は案の定、的中したわけで……。いま置かれているこの状況に、佑は非常にいたたまれない感情を抱いている。
会の始まりは各社の代表が出席者を順に紹介するという至ってシンプルなところから始まった。その後も今回のプロジェクトの説明や方向性に対し熱く語ったりと、そこまでは良かったのだ。
問題はそれからだった。
会が始まってから1時間ほどが経ち、堅苦しい雰囲気は抜きでと言う流れになった。それまでは各社でまとまっていた席順がごちゃまぜに入れ替わった。
大体の想像はつくと思うが、屋島の周りにはあれよあれよと相手先の女性社員を中心とした輪が作られ、自社の社員たちもここぞとばかりに屋島の近くに群がっていく。
以前から営業部の会食会には呼ばれていた佑は、屋島の周りに群がる女性陣という情景は腐るほど見てきていた。でも屋島と付き合い始めてから出くわす初めての場面に、佑の気持ちは乱れに乱れた。
だから、この会には全くそぐわないほどの飲みっぷりを佑は発揮した。
会食会が終わる頃にはすでに酔いつぶれた佑が、屋島の肩に支えられて大通りを歩いていた。
「未神先輩、大丈夫ですか?」
屋島は二次会に誘われていただろうに、なんでこんなとこにいるんだよ。
「二次会は、どうしたんだよ……」
かろうじて呂律は回る口で佑が応える。
「先輩を置いて、帰れるわけないでしょ」
「主役が居なくなってどうするんだよ。大事な案件だったんじゃないのか」
「大事は大事ですけど、すでにこのプロジェクトは進んでますし、ここでダメになるってことはまずないです。時期も時期ですからね。先方と忘年会をしようということになったんですよ」
「じゃぁ、なんで俺が呼ばれたんだよ」
そりゃ疑問に思うだろう。
部長の表情からして、結構大事な会食だって誰もが思うほどの表情と誘い方だったんだぞ。
「俺も未神先輩から会食の場所聞かれてびっくりしたくらいです。実のところ、今日の会食会はお伝えしたとおり忘年会みたいなもので、冗談混じりではありますが先方からイケメン揃えてくださいねと言われたもんだから、部長が真面目に捉えてしまったのではと……」
それで俺、かよ……。どうかしてるだろ。
「俺、心配だったんですよ。こういう飲み会だと絶対先輩に色目使うやつがいるじゃないですか」
それはこっちのセリフだっ! 超絶綺麗な美人秘書様と笑顔で話をしてたのは、どこの何奴だよっ! とは、流石に屋島は口に出しては言えない。だから代わりに、
「俺は、……心配ない。女にはこれっぽっちも……興味無いから」
と、ぼそっと呟いた。
「知ってます!」
満面の笑みで返答する屋島の笑顔で少しだけ酔いが覚めたように感じるが、全くの気のせいだろうなと。今更ながらに飲みすぎたことを後悔する佑は、心底明日が休みでよかったと思ったのだった。
大通りでタクシーを拾い、佑の家まで向かう。
タクシーの程よい揺れ加減に、酔いが回った佑に睡魔が襲ってきた。
「少し寝てていいですよ。着いたら起こします」
優しく囁く屋島の声が、頭の上から聞こえてくる。
いつの間にか肩にもたれかかっていた佑は自然と目を閉じた。
ほんの数分ではないかと思うほど、あっという間に佑の家にたどり着いた。
実際には40分は乗っていたはずである。
少しの眠りではあるが大分酔いも覚め、佑はひとりタクシーを降りようとして屋島に止められた。
そんな足取りでマンションの階段でコケられたら困ると押し切られ、半ば強引に屋島もタクシーを降りた。
佑の自宅は3階でエレベーターがないマンションだった。
ゆっくりと慎重に階段を上がり、やっと部屋にたどり着いた。
鞄から鍵を開け部屋に入ろうとしたところで、ドアの段差に佑が躓いた。身体がよろけ、前方に倒れそうになったところを屋島に後ろから抱き抱えられた。
「ほら、言わんこっちゃない」
屋島は抱えた腰をぐっと引き寄せ、佑を後ろから抱きしめた。
ありがとうと声をかけようと思った佑だったが、それを口にするよりも屋島との距離の近さに、心身ともに動揺が隠せなかった。
玄関先の狭い空間。靴を履いたままの二人。
電気も付けずにうす暗い玄関では、密着する背中からは屋島の鼓動が透けるように伝わってきた。
「やっと、二人になれました」
背中越しに耳元で囁かれた屋島の言葉に、さらに佑の心拍は上がって行く。
ここ最近は年末進行で互いに忙しい日々を過ごしていた。二人きりで会うのは2週間振りで、それも会えない間に食事だけでもと泥棒かささぎへご飯を食べに行った一度きりだった。
だからこうして屋島と触れ合うのは、実に1ヶ月振りだった。
「そう、だな」
佑の言葉を訊き、屋島の抱きしめる力がほんの少し強まった気がする。
近くに感じる屋島の存在。
彼の体温も匂いも、今の佑にとっては全てが自身の気持ちの昂りに直結していくようだった。
佑は後ろから回された屋島の腕に、そっと触れた。
先ほどまで外にいたことで冷え切ったコートは、佑の触れたところからじんわりと温かみを増していく。
佑はおもむろに、屋島を返したくないと思ってしまった。
でも、素直に「帰るな」と言えない性格の佑は、コートの袖口をグッと力を込めて握るので精一杯だった。
どこにも行かないでくれと願うように強く、強くコートの袖口を握る。
すると「未神さん」と優しい囁きが耳元を掠めた。
屋島の声と同時に佑の体は反転し、玄関ドアに佑の背中を押しつけ、屋島は瞬時に佑の唇を奪った。
触れた唇は冷たくて、先ほどのコートと同じく触れた先から互いの体温で中和されていく。
佑はこの先を期待したくてたまらなった。
舌先で屋島の唇をノックしてみる。それに応えてくれる屋島は、軽く口を開けて佑を歓迎してくれた。佑の舌先は屋島の口内へと誘われ、屋島の舌を探り当てた。
どこにも行くなと呼びかけるように、佑は屋島の舌をきつく吸い上げた。
はぁはぁと吐息を漏らしながら、どちらともなく唇が離れる。
「未神さん……。俺のこと、……返したくないの?」
屋島の口調が少しだけ砕けた。
佑は自分の考えを屋島に見透かされた恥ずかしさと、わかってもらえたと言う嬉しさが混じり合った、なんとも言えない感情が込み上げてきた。
「あっ、ぁあ……」
「わかってますか、この状況。俺、100パーセント、先輩のこと押し倒すと思います。いいですか?」
実は屋島とは、まだセックスをしていない。
佑は返事をする代わりに首を縦に、コクンと頷いた。
それが引き金となった。
靴を脱ぎ、一歩室内へ足を踏み入れる。
「ベッドまで案内してくれますか?」
佑は屋島の手を引き、一直線に寝室へと向かった。
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