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Episode12
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「落ち着いて下さい」
レイ様が布団をかけ直してくれる。
「彼女は生きています」
「そうですか。良かった…」
「ですが、少々厄介かもしれません」
「厄介、ですか?」
「はい。ルナお嬢様が助けられた女の子は"イフリータ"です」
「"イフリータ"?」
「イフリータとは魔人の事です。この国だけではなく、どこの国でも存在自体は知られています。ですが、その存在を見た者は少ないのです。私も今回初めてお目にかかりました」
「そうなのですね。では、珍しい存在だから厄介という事ですか?」
「もちろんそれもありますが、一番はイフリータの体内にある核です」
「核?」
「人間でいう心臓です。その核が壊れてしまうとイフリータは死んでしまいます」
「あの女の子の核は無事なのですか?」
「それが、とても傷だらけで危険な状態です。治癒魔法や回復魔法、再生魔法等、高度な魔法もかけてみましたが、効果はありませんでした」
「そんな…」
「今の状態だと、あと3日持てば良い方かと」
「どうしてそんな事に…」
「イフリータの核は私達人間の持つ能力を格段に上げる事が出来るのです。その為、昔はイフリータ狩りをする人も多く、今では姿を隠してしまって殆ど見られなくなってしまったのです」
「酷い…そのような事をする人がいたのですね」
「はい。悲しい話ですが、昔も今も能力の高い者が評価され、能力の低い者は虐げられてきました。ですから、皆必死なのです」
「そうですか…」
「そんな人々に比べて生まれながら能力を持っていた私はとても幸せ者です。周りで必死に頑張っている人の気持ちを理解しようと思っても無理な話ですね…」
「………」
レイ様は何か言いたそうにしていたが、何も言わなかった。
「何かあったのですか?」
「…え?」
あれ?勘違いだったかな。ちょっと落ち込んでるように見えたんだけど。
「いえ、何でもありません」
そう言ったユーリ様の手を両手で優しく握る。
「ユーリ様、人の気持ちを理解するのは難しい事だと思います。それに、人間は皆違うから面白いと思いませんか?意見が分かれて喧嘩をして、仲直りをしてお互いを理解し合う。それはきっと生きている者にしか出来ない特権です。ですから、ゆっくりで良いと思うのです。時間をかければかけるほど、より深く、より良い関係が結べるのだと思います」
そして人差し指を立てて口元に当て、いたずらっぽく笑う。
「ここだけの話なのですが、実は私もユーリ様とレイ様の事を理解する為に今猛勉強中なのです。まだまだお二人の様に勇敢にはなれませんが、これから少しずつでも近づけるように頑張ろうと思っているところなのですよ」
ポカンとしている二人。
しばらくすると、やっと優しい笑顔を返してくれた。
「ありがとうございます。ルナお嬢様の言葉はいつも私を救って下さいますね」
「それ程でもあるかもしれませんね」
「はははっ、正直ですね」
「正直過ぎる」
「それが私の良い所です」
「そうですね」
少し話をすると、また深い眠りについていた。
レイ様が布団をかけ直してくれる。
「彼女は生きています」
「そうですか。良かった…」
「ですが、少々厄介かもしれません」
「厄介、ですか?」
「はい。ルナお嬢様が助けられた女の子は"イフリータ"です」
「"イフリータ"?」
「イフリータとは魔人の事です。この国だけではなく、どこの国でも存在自体は知られています。ですが、その存在を見た者は少ないのです。私も今回初めてお目にかかりました」
「そうなのですね。では、珍しい存在だから厄介という事ですか?」
「もちろんそれもありますが、一番はイフリータの体内にある核です」
「核?」
「人間でいう心臓です。その核が壊れてしまうとイフリータは死んでしまいます」
「あの女の子の核は無事なのですか?」
「それが、とても傷だらけで危険な状態です。治癒魔法や回復魔法、再生魔法等、高度な魔法もかけてみましたが、効果はありませんでした」
「そんな…」
「今の状態だと、あと3日持てば良い方かと」
「どうしてそんな事に…」
「イフリータの核は私達人間の持つ能力を格段に上げる事が出来るのです。その為、昔はイフリータ狩りをする人も多く、今では姿を隠してしまって殆ど見られなくなってしまったのです」
「酷い…そのような事をする人がいたのですね」
「はい。悲しい話ですが、昔も今も能力の高い者が評価され、能力の低い者は虐げられてきました。ですから、皆必死なのです」
「そうですか…」
「そんな人々に比べて生まれながら能力を持っていた私はとても幸せ者です。周りで必死に頑張っている人の気持ちを理解しようと思っても無理な話ですね…」
「………」
レイ様は何か言いたそうにしていたが、何も言わなかった。
「何かあったのですか?」
「…え?」
あれ?勘違いだったかな。ちょっと落ち込んでるように見えたんだけど。
「いえ、何でもありません」
そう言ったユーリ様の手を両手で優しく握る。
「ユーリ様、人の気持ちを理解するのは難しい事だと思います。それに、人間は皆違うから面白いと思いませんか?意見が分かれて喧嘩をして、仲直りをしてお互いを理解し合う。それはきっと生きている者にしか出来ない特権です。ですから、ゆっくりで良いと思うのです。時間をかければかけるほど、より深く、より良い関係が結べるのだと思います」
そして人差し指を立てて口元に当て、いたずらっぽく笑う。
「ここだけの話なのですが、実は私もユーリ様とレイ様の事を理解する為に今猛勉強中なのです。まだまだお二人の様に勇敢にはなれませんが、これから少しずつでも近づけるように頑張ろうと思っているところなのですよ」
ポカンとしている二人。
しばらくすると、やっと優しい笑顔を返してくれた。
「ありがとうございます。ルナお嬢様の言葉はいつも私を救って下さいますね」
「それ程でもあるかもしれませんね」
「はははっ、正直ですね」
「正直過ぎる」
「それが私の良い所です」
「そうですね」
少し話をすると、また深い眠りについていた。
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