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花火大会
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「仕方ありませんね。そっちの金髪が城山 咲也(きやま さくや)。その横の小さいのが関城 真白(せきじょう ましろ)。俺は黒田 優(くろだ ゆう)。無口なのが杉田 泰明(すぎた かなめ)。リーダーの芝木 叶真(しばき とうま)です。これでいいですか」
「小さいは余計だよ!」
美少年が反論する。
「おおっ、ありがと!」
「では、何もないなら帰って下さい」
「分かったよー。つれないなー。じゃあね、さっち!まっち!ゆっち!かっち!とっち!」
「…………」
全員がぽかんとしている。
変な雰囲気になった小屋を飛び出し、これからもっと積極的に関わってやろうと心に決めたのだった。
---------
花火大会当日。
ザワザワザワ。
浴衣姿の女の子やはしゃぐ子供達。仲良く手を繋いでいる恋人。
沢山の人で賑わう中、刺青をした男達やタバコを吸うヤンキーが目立つ。
そういやあかりがここら辺は喧嘩とか多いって言ってたな。
「おーい!花子ちゃーん!」
「お、噂をすれば」
「え?何?」
「いや。バカ谷達は?」
「まだみたいだね」
「先に何か食べとく?」
「うーん、でももう少しで来るかもしれないし…」
「お、いたいた!」
「ごめん。お待たせ」
「よし、じゃ行くか!」
「いや、何で遅れてきたバカ谷が仕切ってんの」
「あ?なんか文句あんのか!」
「文句しかねぇよ!」
「ほらほら二人共置いてっちゃうよー」
「あ!ちょっと待って!」
バカ谷とぶつかり合いながらあかりと秀司の後を追う。
りんご飴や綿菓子、金魚すくいに射的、かき氷、イカ焼き、冷やしパイナップル、たこ焼き。色々楽しんだ後、お面を売っている屋台に来た。
「お、これかっけぇ!」
バカ谷が手に取ったのは狐のお面だった。
「おお、バカ谷にしては良いセンスじゃないか」
「どういう意味だ」
「ね、これ皆でお揃いにしない?」
「お揃い?」
「うん。皆で同じの買おうよ!」
「…これを?」
「うん!私、皆と何かお揃いの物が欲しいなって思ってたんだけど、ストラップとか在り来りの物はちょっとなーって」
「いいじゃん!おそろい!」
「いや花子、お前お揃いの意味分かってないだろ」
「いや、同じの買うんだろ。いいじゃん」
「いや、別にいいけどさ。あかりお前変なこだわり持ってんな」
「え?そんな事ないよ?」
「無自覚かよ」
「まあいいじゃん。おじさん、この狐のお面四つ下さい」
「秀司もかよ」
そして全員で狐のお面を付けて歩いていると、
「またてめぇか!いい加減にしろよ!」
どこからか怒鳴り声が聞こえてくる。
「何だ?」
「どうしたんだろ」
「ちょっと行ってみよう!」
「あ!花子ちゃん待って!」
怒鳴り声の方に行ってみると、既に人だかりが出来ていた。
「何か言えよ!少しは言い訳の一つでもしてみろ!」
怒鳴っているのは子連れの父親のようだ。その父親の横にはアイスを落として泣いている子供がいた。
「………」
怒鳴られている相手は何も言わない。
「下ばっか向いてねぇで顔上げろ!」
父親が相手の方に手を伸ばすと、それを右手で払う。
「ってめぇ!」
今にも殴りかかりそうな父親。
相手の顔をよく見ようと人をかき分けて前に出る。
それは、さっちだった。
「小さいは余計だよ!」
美少年が反論する。
「おおっ、ありがと!」
「では、何もないなら帰って下さい」
「分かったよー。つれないなー。じゃあね、さっち!まっち!ゆっち!かっち!とっち!」
「…………」
全員がぽかんとしている。
変な雰囲気になった小屋を飛び出し、これからもっと積極的に関わってやろうと心に決めたのだった。
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花火大会当日。
ザワザワザワ。
浴衣姿の女の子やはしゃぐ子供達。仲良く手を繋いでいる恋人。
沢山の人で賑わう中、刺青をした男達やタバコを吸うヤンキーが目立つ。
そういやあかりがここら辺は喧嘩とか多いって言ってたな。
「おーい!花子ちゃーん!」
「お、噂をすれば」
「え?何?」
「いや。バカ谷達は?」
「まだみたいだね」
「先に何か食べとく?」
「うーん、でももう少しで来るかもしれないし…」
「お、いたいた!」
「ごめん。お待たせ」
「よし、じゃ行くか!」
「いや、何で遅れてきたバカ谷が仕切ってんの」
「あ?なんか文句あんのか!」
「文句しかねぇよ!」
「ほらほら二人共置いてっちゃうよー」
「あ!ちょっと待って!」
バカ谷とぶつかり合いながらあかりと秀司の後を追う。
りんご飴や綿菓子、金魚すくいに射的、かき氷、イカ焼き、冷やしパイナップル、たこ焼き。色々楽しんだ後、お面を売っている屋台に来た。
「お、これかっけぇ!」
バカ谷が手に取ったのは狐のお面だった。
「おお、バカ谷にしては良いセンスじゃないか」
「どういう意味だ」
「ね、これ皆でお揃いにしない?」
「お揃い?」
「うん。皆で同じの買おうよ!」
「…これを?」
「うん!私、皆と何かお揃いの物が欲しいなって思ってたんだけど、ストラップとか在り来りの物はちょっとなーって」
「いいじゃん!おそろい!」
「いや花子、お前お揃いの意味分かってないだろ」
「いや、同じの買うんだろ。いいじゃん」
「いや、別にいいけどさ。あかりお前変なこだわり持ってんな」
「え?そんな事ないよ?」
「無自覚かよ」
「まあいいじゃん。おじさん、この狐のお面四つ下さい」
「秀司もかよ」
そして全員で狐のお面を付けて歩いていると、
「またてめぇか!いい加減にしろよ!」
どこからか怒鳴り声が聞こえてくる。
「何だ?」
「どうしたんだろ」
「ちょっと行ってみよう!」
「あ!花子ちゃん待って!」
怒鳴り声の方に行ってみると、既に人だかりが出来ていた。
「何か言えよ!少しは言い訳の一つでもしてみろ!」
怒鳴っているのは子連れの父親のようだ。その父親の横にはアイスを落として泣いている子供がいた。
「………」
怒鳴られている相手は何も言わない。
「下ばっか向いてねぇで顔上げろ!」
父親が相手の方に手を伸ばすと、それを右手で払う。
「ってめぇ!」
今にも殴りかかりそうな父親。
相手の顔をよく見ようと人をかき分けて前に出る。
それは、さっちだった。
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