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黒服の男
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「よし、じゃあ花火見に行こう!」
「は?俺はいい」
「は?!皆待ってるじゃん!」
「お前をな」
「何言ってんの?さっちもウチの友達なんだから皆歓迎してくれるって!どうせ一人ならいいじゃん」
「ぼっちみたいに言うんじゃねぇよ」
「え?違うの?」
「ちげぇよ」
「へー」
「信じてねぇな」
「あーそう言えばさっち飴持ってたよね?一個ちょうだい」
「急に話変えやがって…」
ポケットの中をゴソゴソしながら飴を出す。
「それさ、さっきの男の子にあげようとしてたんでしょ?」
にやにやしながら言うと、
「うっせ」
少し照れたように顔を背けた。
「ほらよ」
「わっあぶなっ」
さっちが飴を投げる。
「ちょっとー。ちゃんと手渡ししてよ」
ふくれっ面でさっちの方を見ると、視界の横である男に意識がいく。
「あれ?」
上は黒のパーカーに下はイージーパンツ姿だ。
「どっかで見た事あるような…」
「お前は花火見に行けよ。俺は叶真達と合流すっから」
「え?もう行くの?」
「ああ。そろそろ待ち合わせの時間だからな」
「えー」
「ほら、さっさと行けよ」
「ちぇっ、分かったよー」
さっちはウチを早くこの場から離れさせたいようだ。
あのパーカーの男が気になる。
どっかで見たことあるような気がするんだよなぁ。どこだっけ…
考えながら歩いていると、
ヒュゥゥゥ…ドーーーン。
花火が上がる。
「おぉー」
周りの意識が花火に集中している中、怪しい動きの男を見つける。
あ!今何か取った!
男はそそくさと人の間を通り抜け、人気のない公園に入る。取った財布の中身を確認しながらにやける男。
確実だな。やっぱこいつ万引き犯だ。
声をかけようとしたその時、
「………」
黒服の男達が言葉を発する事無く万引き犯を囲む。
あ。
その中に、さっきの黒パーカーにイージーパンツの男もいた。
「な、何だお前ら!」
「…お前、万引きしたな?」
「は?何の事だよ」
「認めないつもりか?」
「知らねぇっつうんだよ!」
「…そうか」
黒服の男の一人が万引き犯の財布を奪い取り、中身をあさる。
「何すんだてめぇ!」
万引き犯が取り返そうと伸ばした手を黒服の男が掴む。
「お前、名前は何だ?」
「何でてめぇにそんな事言わなきゃいけねぇんだよ!さっさと返せこら!」
万引き犯は手を振り払い、今にも殴りかかりそうな勢いで怒鳴る。
「これはお前のか?」
「いちいちうっせぇんだよ!返せっつってんだろ!」
「おい、いい加減白状しろ。痛い目見るぞ」
さっきまで何も感じなかった黒服の男達の雰囲気が殺気に満ち溢れたものに変わった。
思わず身震いする。
万引き犯も怖気付いて言葉が出ないようだ。
「おい」
黒服の男が詰め寄る。
「わ、分かったよ!その財布はお前らにやるよ!ったく!ざけんじゃねぇよ!」
文句を言いながら立ち去る万引き犯。
その後、黒服の男達は少し立ち話をした後、バラバラに去って行く。
あれ?
黒服の男達の首に刺青が入っているのに気づく。
それは黒い桜とそれを貫く真っ赤な弓矢の刺青だ。
どっかで見た事あると思ったら夜叉の一人だったのか。でも……
バラバラに去って行く男達の中に探している人物はいなかった。
「今日も空振りかぁ」
一人肩を落としながら来た道を戻る。
「は?俺はいい」
「は?!皆待ってるじゃん!」
「お前をな」
「何言ってんの?さっちもウチの友達なんだから皆歓迎してくれるって!どうせ一人ならいいじゃん」
「ぼっちみたいに言うんじゃねぇよ」
「え?違うの?」
「ちげぇよ」
「へー」
「信じてねぇな」
「あーそう言えばさっち飴持ってたよね?一個ちょうだい」
「急に話変えやがって…」
ポケットの中をゴソゴソしながら飴を出す。
「それさ、さっきの男の子にあげようとしてたんでしょ?」
にやにやしながら言うと、
「うっせ」
少し照れたように顔を背けた。
「ほらよ」
「わっあぶなっ」
さっちが飴を投げる。
「ちょっとー。ちゃんと手渡ししてよ」
ふくれっ面でさっちの方を見ると、視界の横である男に意識がいく。
「あれ?」
上は黒のパーカーに下はイージーパンツ姿だ。
「どっかで見た事あるような…」
「お前は花火見に行けよ。俺は叶真達と合流すっから」
「え?もう行くの?」
「ああ。そろそろ待ち合わせの時間だからな」
「えー」
「ほら、さっさと行けよ」
「ちぇっ、分かったよー」
さっちはウチを早くこの場から離れさせたいようだ。
あのパーカーの男が気になる。
どっかで見たことあるような気がするんだよなぁ。どこだっけ…
考えながら歩いていると、
ヒュゥゥゥ…ドーーーン。
花火が上がる。
「おぉー」
周りの意識が花火に集中している中、怪しい動きの男を見つける。
あ!今何か取った!
男はそそくさと人の間を通り抜け、人気のない公園に入る。取った財布の中身を確認しながらにやける男。
確実だな。やっぱこいつ万引き犯だ。
声をかけようとしたその時、
「………」
黒服の男達が言葉を発する事無く万引き犯を囲む。
あ。
その中に、さっきの黒パーカーにイージーパンツの男もいた。
「な、何だお前ら!」
「…お前、万引きしたな?」
「は?何の事だよ」
「認めないつもりか?」
「知らねぇっつうんだよ!」
「…そうか」
黒服の男の一人が万引き犯の財布を奪い取り、中身をあさる。
「何すんだてめぇ!」
万引き犯が取り返そうと伸ばした手を黒服の男が掴む。
「お前、名前は何だ?」
「何でてめぇにそんな事言わなきゃいけねぇんだよ!さっさと返せこら!」
万引き犯は手を振り払い、今にも殴りかかりそうな勢いで怒鳴る。
「これはお前のか?」
「いちいちうっせぇんだよ!返せっつってんだろ!」
「おい、いい加減白状しろ。痛い目見るぞ」
さっきまで何も感じなかった黒服の男達の雰囲気が殺気に満ち溢れたものに変わった。
思わず身震いする。
万引き犯も怖気付いて言葉が出ないようだ。
「おい」
黒服の男が詰め寄る。
「わ、分かったよ!その財布はお前らにやるよ!ったく!ざけんじゃねぇよ!」
文句を言いながら立ち去る万引き犯。
その後、黒服の男達は少し立ち話をした後、バラバラに去って行く。
あれ?
黒服の男達の首に刺青が入っているのに気づく。
それは黒い桜とそれを貫く真っ赤な弓矢の刺青だ。
どっかで見た事あると思ったら夜叉の一人だったのか。でも……
バラバラに去って行く男達の中に探している人物はいなかった。
「今日も空振りかぁ」
一人肩を落としながら来た道を戻る。
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