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約束
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「…ふっ」
「ちょっと!何で笑うの!?」
最初に静かな空気を破ったのはとっちだった。
「ほんと、変な奴だな」
「いやいや!普通だし!ただちょっと他の人より可愛いだけだし!」
「あ?寝言は寝て言え」
「何が寝言だ!」
「俺とやろうってのか?」
「よっしゃ!いくらでもやってやる!」
ウチがさっちに関節技を決めようとすると、それをあっさり避けて逆に関節技を決められる。
「ぎゃあああ!待った!タイム!」
「誰が待つかよ!」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!女の子相手に何本気になってんの!」
「誰が女だよ!てめぇなんてメスザルくらいが丁度いいわ!」
「なんだとこの金髪イケ…いや違う!ウチがメスザルならさっちは黄ザルだ!」
「てめぇと一緒にすんじゃねぇよ!」
「同じだろうが!あたたたたっ!」
「ちょっといつまでじゃれあってるんですか」
「これがじゃれあってるように見えるか!?」
「見えますね」
「誰から見てもじゃれあってるよね」
さっちと取っ組み合いしていると、まっちとゆっちが呆れた顔で言う。
「った!」
急に石の当たった場所が痛くなる。
「…おい」
さっちはウチから離れて心配そうに見てくる。
「大丈夫だって!ちょっと当たったとこ痛いくらいだし、唾つけときゃ治るよ」
頭がジンジンする。
「でもさ、やっぱ皆優しいよね。ちゃんと包帯とか巻いて手当してくれてんだもんね。ありがとう」
「………」
「お前、名前は?」
「山田花子!花子って呼んでね!」
「そうか」
「やっと名前聞いてくれた!」
「花子」
「え!?な、何!?」
とっちに名前を呼ばれてちょっとドキッとしてしまった。これがイケメンの力か。
「あまり一人で外を歩き回るな」
「え?何で?」
「この時期は不良やヤクザ達が女を誘拐したり弄んだりする事件が特に多くなる」
「へぇ」
「まだ分かってねぇな」
「分かってるよ!一人で外に出なきゃいいんでしょ!」
「まあそうだ。クリスマスが近くなると男共の女への欲求が強くなるから危ねぇんだ」
「なるほど」
「だからあんまうろちょろすんじゃねぇよ」
「はいはーい」
「花子、これは約束だ。必ず守れ」
「分かったよとっち。じゃあ、ウチからも約束!皆名前で呼んで!いい?これは取り引きだよ!」
「ったく、めんどくせぇ女」
「分かった。花子」
「さ、皆もとっちに続いて!」
「…仕方ないですね。花子さん」
「しょうがないなぁ。花子ー」
「ちっ花子丸」
「おいさっち。誰が花子丸だ」
「お前なんて花子丸で十分だろ」
「ちっ」
「てめぇ今舌打ちしたな」
「さ、じゃあ最後はかっち!」
「………」
出会ってから一度も声を聞いたことが無いかっち。黙ったままウチを見ている。
「かっちー、かっちさーん」
「………花子」
「おおっ!」
低くて威圧感のある声。
「良い声じゃん!出さないのもったいないよ!」
かっちは驚いた顔で、でも嬉しそうだった。
「よし、契約成立だね!」
「そうだな」
「じゃあ改めて!」
ウチは右手をとっちに差し出す。
ぎゅっ。
細いのに力強い手。
今度はちゃんと手を握り返してくれた。
嬉しくて思わず口元が緩んでしまう。
「ちょっと!何で笑うの!?」
最初に静かな空気を破ったのはとっちだった。
「ほんと、変な奴だな」
「いやいや!普通だし!ただちょっと他の人より可愛いだけだし!」
「あ?寝言は寝て言え」
「何が寝言だ!」
「俺とやろうってのか?」
「よっしゃ!いくらでもやってやる!」
ウチがさっちに関節技を決めようとすると、それをあっさり避けて逆に関節技を決められる。
「ぎゃあああ!待った!タイム!」
「誰が待つかよ!」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!女の子相手に何本気になってんの!」
「誰が女だよ!てめぇなんてメスザルくらいが丁度いいわ!」
「なんだとこの金髪イケ…いや違う!ウチがメスザルならさっちは黄ザルだ!」
「てめぇと一緒にすんじゃねぇよ!」
「同じだろうが!あたたたたっ!」
「ちょっといつまでじゃれあってるんですか」
「これがじゃれあってるように見えるか!?」
「見えますね」
「誰から見てもじゃれあってるよね」
さっちと取っ組み合いしていると、まっちとゆっちが呆れた顔で言う。
「った!」
急に石の当たった場所が痛くなる。
「…おい」
さっちはウチから離れて心配そうに見てくる。
「大丈夫だって!ちょっと当たったとこ痛いくらいだし、唾つけときゃ治るよ」
頭がジンジンする。
「でもさ、やっぱ皆優しいよね。ちゃんと包帯とか巻いて手当してくれてんだもんね。ありがとう」
「………」
「お前、名前は?」
「山田花子!花子って呼んでね!」
「そうか」
「やっと名前聞いてくれた!」
「花子」
「え!?な、何!?」
とっちに名前を呼ばれてちょっとドキッとしてしまった。これがイケメンの力か。
「あまり一人で外を歩き回るな」
「え?何で?」
「この時期は不良やヤクザ達が女を誘拐したり弄んだりする事件が特に多くなる」
「へぇ」
「まだ分かってねぇな」
「分かってるよ!一人で外に出なきゃいいんでしょ!」
「まあそうだ。クリスマスが近くなると男共の女への欲求が強くなるから危ねぇんだ」
「なるほど」
「だからあんまうろちょろすんじゃねぇよ」
「はいはーい」
「花子、これは約束だ。必ず守れ」
「分かったよとっち。じゃあ、ウチからも約束!皆名前で呼んで!いい?これは取り引きだよ!」
「ったく、めんどくせぇ女」
「分かった。花子」
「さ、皆もとっちに続いて!」
「…仕方ないですね。花子さん」
「しょうがないなぁ。花子ー」
「ちっ花子丸」
「おいさっち。誰が花子丸だ」
「お前なんて花子丸で十分だろ」
「ちっ」
「てめぇ今舌打ちしたな」
「さ、じゃあ最後はかっち!」
「………」
出会ってから一度も声を聞いたことが無いかっち。黙ったままウチを見ている。
「かっちー、かっちさーん」
「………花子」
「おおっ!」
低くて威圧感のある声。
「良い声じゃん!出さないのもったいないよ!」
かっちは驚いた顔で、でも嬉しそうだった。
「よし、契約成立だね!」
「そうだな」
「じゃあ改めて!」
ウチは右手をとっちに差し出す。
ぎゅっ。
細いのに力強い手。
今度はちゃんと手を握り返してくれた。
嬉しくて思わず口元が緩んでしまう。
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