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「どうしてそんな組織と繋がっていたのか、どうして俺を組織に渡そうとしたのか、今となっては何も分からない。ただ、その日は桜がとても綺麗だったんだ。だから桜を見る度にその時の事を思い出す。思い出して、必要とされなければまた捨てられる、殺されるかもしれないと思う…」
とっちは暗い表情で俯いた。
「ウチさ、とっちが必要だよ」
「…俺は、奏明も真白も咲也も優も利用してる。自分の為に傍に置いてるんだ…」
俯いたまま力無く言う。
「何言ってんの。とっちの愉快な仲間達は誰かに言われて傍にいるようなたまじゃないでしょ。きっと頼んだって傍にはいてくれないよ」
「だが…」
「大丈夫だよ。誰が何と言おうと、とっちが自分を最低な人間だって思ってても、ウチはとっちを必要としてる。それに、必要とされたいと思ってない人間の方が多分少ないよ。ウチも家族とか友達には必要とされたいと思ってる」
とっちを優しく抱き締めて言う。
普段は堂々として周りを寄せつけない程強く輝いて見えるのに、今は子供のように怯えている。
「…かっこ悪いな……」
「そんな事ない。弱い所がない人なんていないよ。ウチもあるし、父さんにだってある。誰にだってあるよ。でも、お互いの存在がそれを補ってるんだと思う」
「…俺の存在が誰かの弱さを補ってるのか?」
「そう。よく言うじゃん。人って漢字は人と人が支え合って出来てるんだって」
とっちから体を離して笑って見せる。
「…そうだな」
「お、やっと笑った」
「…変な奴」
「ははっ、とっち笑った顔が一番いいよ。ウチ笑った顔が一番好き」
そう言うと、とっちは驚いた顔で少し頬が赤くなった気がする。
「とっち、どうしたの?何か少し顔赤いよ?体調悪い?」
「…うるさい」
「うわっ、ちょ、ちょっと」
とっちはウチの手を引いて体を抱き寄せる。
「しばらく黙ってろ」
いつものとっちだ。
「い、いつまで?」
「いつまでも」
「え!?」
普段自分からハグしたり、お願いしてハグしてもらう事はあっても、誰かからハグされた事はなかったからついドキドキしてしまう。
心臓がうるさい。
やばい。このままずっと抱き締められてたら恥ずかしさで死ぬかもしれない!心臓が早く動き過ぎて死ぬかもしれない!
「と、とっち…」
思わず声をかける。
「何だ?」
「ちょ、ちょっと、そろそろ…」
「駄目だ」
ひぇぇぇぇぇ!こりゃ持たんぞ!やばいぞ!とっちめ、急に強気になりよって!けしからん奴め!
「花子」
「え!?な、何?」
名前を呼ばれ、更に心臓が波打つ。
「俺の事は叶真と呼べ」
「え!?何で!?」
「何ででもだ」
「そんな、急に…」
「早く」
とっちは更に強く抱き締めてくる。
「わ、分かったって。ちょっと待って」
何故このタイミングで?そんなにとっちって嫌だった!?嫌だったの!?もう心臓が限界なんだって。勘弁してよぉぉぉ。
「早くしろ」
「…と、叶真……」
「よし。これからは俺の事を名前で呼べ。いいな?」
えぇぇぇぇぇぇっ!!?
「いいな?」
今度はとっちの綺麗な顔が目の前にある。
「ち、近いって…」
思わず顔が熱くなる。
「叶真と呼ばないともっと顔近づける」
「わ、分かった。呼ぶ。呼びます」
「じゃあもう一回」
「と、うま…」
「もう一回」
「とうま」
「もう一回」
「叶真!」
「そうだ。早く慣れろ」
叶真はいたずらっぽく笑う。
そんな顔も出来るのか。今の叶真はまさに子供の顔だ。
とっちは暗い表情で俯いた。
「ウチさ、とっちが必要だよ」
「…俺は、奏明も真白も咲也も優も利用してる。自分の為に傍に置いてるんだ…」
俯いたまま力無く言う。
「何言ってんの。とっちの愉快な仲間達は誰かに言われて傍にいるようなたまじゃないでしょ。きっと頼んだって傍にはいてくれないよ」
「だが…」
「大丈夫だよ。誰が何と言おうと、とっちが自分を最低な人間だって思ってても、ウチはとっちを必要としてる。それに、必要とされたいと思ってない人間の方が多分少ないよ。ウチも家族とか友達には必要とされたいと思ってる」
とっちを優しく抱き締めて言う。
普段は堂々として周りを寄せつけない程強く輝いて見えるのに、今は子供のように怯えている。
「…かっこ悪いな……」
「そんな事ない。弱い所がない人なんていないよ。ウチもあるし、父さんにだってある。誰にだってあるよ。でも、お互いの存在がそれを補ってるんだと思う」
「…俺の存在が誰かの弱さを補ってるのか?」
「そう。よく言うじゃん。人って漢字は人と人が支え合って出来てるんだって」
とっちから体を離して笑って見せる。
「…そうだな」
「お、やっと笑った」
「…変な奴」
「ははっ、とっち笑った顔が一番いいよ。ウチ笑った顔が一番好き」
そう言うと、とっちは驚いた顔で少し頬が赤くなった気がする。
「とっち、どうしたの?何か少し顔赤いよ?体調悪い?」
「…うるさい」
「うわっ、ちょ、ちょっと」
とっちはウチの手を引いて体を抱き寄せる。
「しばらく黙ってろ」
いつものとっちだ。
「い、いつまで?」
「いつまでも」
「え!?」
普段自分からハグしたり、お願いしてハグしてもらう事はあっても、誰かからハグされた事はなかったからついドキドキしてしまう。
心臓がうるさい。
やばい。このままずっと抱き締められてたら恥ずかしさで死ぬかもしれない!心臓が早く動き過ぎて死ぬかもしれない!
「と、とっち…」
思わず声をかける。
「何だ?」
「ちょ、ちょっと、そろそろ…」
「駄目だ」
ひぇぇぇぇぇ!こりゃ持たんぞ!やばいぞ!とっちめ、急に強気になりよって!けしからん奴め!
「花子」
「え!?な、何?」
名前を呼ばれ、更に心臓が波打つ。
「俺の事は叶真と呼べ」
「え!?何で!?」
「何ででもだ」
「そんな、急に…」
「早く」
とっちは更に強く抱き締めてくる。
「わ、分かったって。ちょっと待って」
何故このタイミングで?そんなにとっちって嫌だった!?嫌だったの!?もう心臓が限界なんだって。勘弁してよぉぉぉ。
「早くしろ」
「…と、叶真……」
「よし。これからは俺の事を名前で呼べ。いいな?」
えぇぇぇぇぇぇっ!!?
「いいな?」
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「と、うま…」
「もう一回」
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「叶真!」
「そうだ。早く慣れろ」
叶真はいたずらっぽく笑う。
そんな顔も出来るのか。今の叶真はまさに子供の顔だ。
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