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罪(世視点)
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「これからどうする?」
聞いたところで俺に話すはずはない。それでも確認する。
「俺に話さなくとも、花子に話せば俺も分かる。お前らはこれからも花子に隠し事が出来るか?花子も少しずつ思い出し始めた。それに桜組内での隠し事は裏切りと同じ事。今まで花子に隠し事をし続けたお前らがもし花子に許して貰えたとしても裏切った事実は変わらない」
三人の顔が暗く、苦しいものになる。
これから、というのはこの三人にとってとても苦しく、悲しい道になるのは分かりきった事だ。
「まぁそれは俺には関係の無い事だ。とりあえずこの男と外にいる男達は夜叉で回収させてもらう。花子が情報を聞き出す為に残しておいたものだ。お前らに渡したところで花子やこちらに情報はこないだろ」
「どうするつもりだ」
「お前らには関係ない」
「殺しても何も得られないぞ」
「得る?何を?」
「世…お前はどうしてそこまでする?」
「ヤクザが変な事を聞く。お前らも人を殺すだろ。お前らが殺すのと俺が殺すので何が違う?」
「重さが違う」
「何の重さだ」
「命や罪の重さだ。人一人の命の重さを知り、人を殺すという罪の重さを理解し、それでも殺すという選択をする事は一人では抱えきれない程に重くのしかかってくる。お前はいつか耐えられなくなるぞ」
まるで自分の事を話しているかのような七代目。その顔は真剣で、必死だ。
「お前に桜組があるように俺には夜叉がいる。一人ではない。それに俺と花子は今、言葉通り一心同体だ。目指す目的も同じ。望んでも一人になる事はない」
「花子に罪を背負わせたくない。もうこんな事はやめてくれ」
「七代目、何をそんなに恐れている?花子はもう既に"罪を背負っている"」
「………」
「薬のせいで忘れているがな」
「あれは、花子の罪ではない」
「捉え方によってはそうとも言えるが、花子はそう思っていない。いや、思わなかった」
「どういう事だ」
「そこにいたもの、ちゃんと存在していたものが急に消えてしまった時、曖昧にしてしまいたくなる。それが大切であればある程そうだ。その方が楽だし、考えても分からなくなれば思い出さなくなる。だが花子は違った。大切だからこそ辛い現実を受け入れ、罪を受け入れた。常に思い出せるように、大切なものを大切に心に留めておく為に俺という存在まで作り出した。花子にとっては自分の命と同じくらい"大切な罪"になっている。その罪を償う人生の一分一秒が花子にとってかけがえのないものになるはずだった」
「……っ」
「やっと自分がどれだけ花子にとってしてはいけない事をしたのか分かったようだな。花子の罪より、花子にしたお前らの罪の方が重い。ある意味、人を殺すよりな」
三人の顔が青ざめていくのが分かる。
辛い、苦しい、悲しい。そんな感情より、言語化出来ない感情が一番心にくる。それは俺が初めてこの世に、花子の中に生まれた時に感じたものだ。
それは人にとって一番難しく、時間がかかっても解決出来るか分からないものだ。だが、入ってくる時はストンと、簡単に落ちてくる。
今この三人は花子への愛が本物である証明と同時にどんな罪よりも重く、罪の意識に苛まれている。
聞いたところで俺に話すはずはない。それでも確認する。
「俺に話さなくとも、花子に話せば俺も分かる。お前らはこれからも花子に隠し事が出来るか?花子も少しずつ思い出し始めた。それに桜組内での隠し事は裏切りと同じ事。今まで花子に隠し事をし続けたお前らがもし花子に許して貰えたとしても裏切った事実は変わらない」
三人の顔が暗く、苦しいものになる。
これから、というのはこの三人にとってとても苦しく、悲しい道になるのは分かりきった事だ。
「まぁそれは俺には関係の無い事だ。とりあえずこの男と外にいる男達は夜叉で回収させてもらう。花子が情報を聞き出す為に残しておいたものだ。お前らに渡したところで花子やこちらに情報はこないだろ」
「どうするつもりだ」
「お前らには関係ない」
「殺しても何も得られないぞ」
「得る?何を?」
「世…お前はどうしてそこまでする?」
「ヤクザが変な事を聞く。お前らも人を殺すだろ。お前らが殺すのと俺が殺すので何が違う?」
「重さが違う」
「何の重さだ」
「命や罪の重さだ。人一人の命の重さを知り、人を殺すという罪の重さを理解し、それでも殺すという選択をする事は一人では抱えきれない程に重くのしかかってくる。お前はいつか耐えられなくなるぞ」
まるで自分の事を話しているかのような七代目。その顔は真剣で、必死だ。
「お前に桜組があるように俺には夜叉がいる。一人ではない。それに俺と花子は今、言葉通り一心同体だ。目指す目的も同じ。望んでも一人になる事はない」
「花子に罪を背負わせたくない。もうこんな事はやめてくれ」
「七代目、何をそんなに恐れている?花子はもう既に"罪を背負っている"」
「………」
「薬のせいで忘れているがな」
「あれは、花子の罪ではない」
「捉え方によってはそうとも言えるが、花子はそう思っていない。いや、思わなかった」
「どういう事だ」
「そこにいたもの、ちゃんと存在していたものが急に消えてしまった時、曖昧にしてしまいたくなる。それが大切であればある程そうだ。その方が楽だし、考えても分からなくなれば思い出さなくなる。だが花子は違った。大切だからこそ辛い現実を受け入れ、罪を受け入れた。常に思い出せるように、大切なものを大切に心に留めておく為に俺という存在まで作り出した。花子にとっては自分の命と同じくらい"大切な罪"になっている。その罪を償う人生の一分一秒が花子にとってかけがえのないものになるはずだった」
「……っ」
「やっと自分がどれだけ花子にとってしてはいけない事をしたのか分かったようだな。花子の罪より、花子にしたお前らの罪の方が重い。ある意味、人を殺すよりな」
三人の顔が青ざめていくのが分かる。
辛い、苦しい、悲しい。そんな感情より、言語化出来ない感情が一番心にくる。それは俺が初めてこの世に、花子の中に生まれた時に感じたものだ。
それは人にとって一番難しく、時間がかかっても解決出来るか分からないものだ。だが、入ってくる時はストンと、簡単に落ちてくる。
今この三人は花子への愛が本物である証明と同時にどんな罪よりも重く、罪の意識に苛まれている。
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