すれ違った相手と恋に落ちました

獅月 クロ

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番外編

29

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初めての自慰に疲れて眠ってしまって、起きたときには朝になっていた
今日は運よく土曜日だからこのまま寝ててもいいんだけど

流石にトイレ行きたいし朝の支度をするのは癖だからと部屋から出てから一階に行き洗顔するために脱衣場へと向かった

『 あ.... 』

「 ん?あぁ、はよう 」

先に洗面器使っていたのはお兄ちゃんであり、歯磨きしていた

目があった瞬間に昨夜の事を思い出して急に顔が熱くなり分かりやすく動揺する私は目を泳がせ頭が真っ白になる

『 お、おはよう!いい天気だねー!あはははっ 』

凄く無理があると顔を引き吊るままにトイレへと駆け込みズボンなどを脱ぐこと無く座り息を吐く

『( お兄ちゃん見ると思い出すな.... )』

昨日、拓斗さんを思ってヤったんだと考えれば腰に感じる重みとウズウズする下半身に、そっと扉の方を見てからズボンを下げて肉棒へと触れる

『 んぅ、んっ.... 』

くちゅくちゅと皮を被った肉棒を擦って触りながら片手を口元に当て、必死に声を殺し触るも昨日より上手く感じない気もする

何が違うのか、それが分からなくて涙目になれば震えた脚に力は入り爪先は丸くなる

『 おに、ちゃん....っ.... 』

「 ん?呼んだか?....って.... 」

『 !! 』

ガチャと開いた扉と共に入ったきたお兄ちゃんに鍵をかけ忘れた!なんて思った時には顔が真っ赤になり硬直した

「 お、御前も男の子だもんな....すまん。急に入って.... 」

『 あっ、ちがっ!お兄ちゃん、まっ、て.... 』

「 !!? 」

珍しくお兄ちゃんも動揺して去ろうとしたのに今度は私が服を掴んで止めてしまった
もう二人とも脳内はパニックで、私は何故掴んで止めてしまったんだ!!と心の声で叫び、握った手は震える

弟がこんな淫らな事をして、嫌いになるだろうか....でも、この続きを教えてほしくてダメ元で涙を溜め見上げた

『 いけ、なくて....どうしたら、いいの 』

「 っ....! 」

片手を口元に当て何故か顔を背けたお兄ちゃんにやっぱり変なことを言ってしまったと不安になる
寧ろなんでお兄ちゃんに聞いてしまったのか、手助けして貰ったのかと疑問になっていれば、お兄ちゃんは深く息を吐き向き合った

「 俺が....やり方を教えてもいいんだな? 」

『 ん....お兄ちゃんしか、教えてくれる人いないから.... 』

「 分かった。とりあえずトイレは衛生的に賛成出来ないからおいで 」

下げたズボンを一度上げ、私の身体を軽々と抱き上げたお兄ちゃんによってトイレから出れば驚く

身長は10㎝位しか変わらないのに、私を横抱きにする力強さに胸はドキリと高鳴る

『 お兄ちゃん、黒澤さんは? 』

連れてこられたのは明るいリビングでそのままソファーに降ろされた私は不安に辺りを見て言えば、お兄ちゃんはバスタオルを持って来ながら答えた

「 土日は殆ど休みだ。既に黒澤君は帰ってるよ 」

そう言って私のお尻の下から足元にかけてバスタオルを広げた彼はキッチンで手を洗い、軽く息を吹き掛け暖かくするよう手を擦り目の前へとしゃがんだ

改めて準備されると恥ずかしいことに気付くもお兄ちゃんはズボンと下着を下げ緩くなった肉棒へと長い指を絡ませた

『 ぁ!んっ....! 』

「 ちゃんと見てないとダメだろ?まだ陽のは皮が付いてるが、これはあってもいい 」 

『 そう、なの? 』

「 剥かなければ、なんて日本男児が勝手に思い込んでるだけだがアメリカ人含めて外国だと無理に痛める必要もないとされてる。だから、気にはしなくていい 」

擦りながら告げるお兄ちゃんに言葉は聞き届けて分かるのだけど、その剥けてるとか剥けてないとかよく分からないけど声は漏れる

明るいリビングだからこそ諸に自分のが見られて、大好きなお兄ちゃんの手で擦られて反応してるのを見れば息は荒くなる

『( あ、そっか。お兄ちゃんを昨日見たからだ.... )』

私は拓斗さんの前に、お兄ちゃんが大好きなんだと実感する
拓斗さんの面影がお兄ちゃんとにて優しくて格好いいからこそ触れられる想像が出来る 
でも、きっと初めてはお兄ちゃんがいいんだと分かった時には淫乱に声を出してた

『 アッ、あ、んっ!おにっ、ちゃん....っ、ん.... 』

「 可愛い、陽....くちゅくちゅされてるの好きなんだな? 」

『 おにちゃんに....されるの、すきっ....ぁ、んっ.... 』

密かに揺れるネックレス、其を見てお兄ちゃんは一瞬悲しそうな顔をし誤魔化すように私の額へと口付けを落とした

けれど、そんな事すら分からなくて只与えられる快楽に身体に力が入る

『 あぁっ!なんか、でるっ、ぁ、ぁあっ! 』

昨日の夜に一人でヤったとは考えられないような痺れに戸惑って逃げ腰の身体はソファーの背凭れによって防がれ

手の速度に壊れそうになる頭は真っ白になり、だらしなく唾液を垂らしお兄ちゃんへと顔を上げ服へとしがみつき脚を広げたまま爪先をぴんっと伸ばす

『 ッ!! 』

一瞬、感じた痺れと共に溜まりに溜まったような快楽は弾け飛び
気を失いかけた、脳は酷い脱力感と共に現実へと戻る

「 イケたな。よく出来ました 」

ごく普通に精子を受け止めてべっとりと付いた手を舐めるお兄ちゃんの赤い舌に昔からある、刺青を見ては気になったことを問い掛ける

『 おにぃちゃんは....暴食、なの....? 』

その答えにお兄ちゃんは舌舐め擦りをし私の顎を掴み頬へと甘く噛みついてきた

「 あぁ、俺は暴食の罪を背負う、醜い豚さ.... 」

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